「覚悟は良いか!…愚か者め!」

CAPCOM VS. SNK 2』『CAPCOM FIGHTING Jam』における、神人豪鬼スーパーコンボ
SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』では真・豪鬼のエクシード、『ストリートファイター×鉄拳』では通常の豪鬼のスーパーアーツになっている他、
ストリートファイターV』では影ナル者がVトリガーII「六道鏖殺(りくどうおうさつ)」発動中限定の必殺技として使用する。

豪鬼の物は、構えと同時に「覚悟は良いか!」の一言で左右に分身し、
次の瞬間には「愚か者め!」の一喝と共に相手の脳天めがけ手刀を繰り出し、敵を一撃の下に両断する大技。
一方、影ナル者の物は分身が無くなっており、代わりに手刀から殺意の波動と思しき禍々しいエネルギーが残像のように尾を引く。

読み方は「みそぎ」。その動きからたまに「楔(くさび)」と誤読される事も。
類似技として『グラップラー刃牙』の範馬勇次郎が天内悠に叩き込んだ、肩口から心臓にまで達する程の手刀が、この技と酷似していると囁かれている。
『スト鉄』では天高く飛び上がり頭上から急襲するのは同じだが、叩き付けるのが拳になっており、着地後にも追撃をするようになる。

また『スーパーストリートファイターIV』にて殺意の波動に目覚めたリュウが、
ウルコンIIの「滅殺豪昇龍」の根本ヒット時に追加演出として拳による似た攻撃をする。
『RYU FINAL』で少年期のリュウを襲った熊の脳みそを後ろから破壊した拳にも似ている。
上にあるように拳で攻撃するバージョンもあるので、どちらも禊の可能性はある。

なお「禊」とは本来重大な神事を行ったりする時に、冷水や滝で身体を清める事なので、
ヒット時に出る白い霧のようなものは清めの塩とかではなく清めの水なのであろう。
「神事」とか「身体を清める」とか「水で身を清める」という意味では、彼女が似たような技を使い出したのは何もおかしくなかったのかもしれない。
1:19~

ちなみに『SVC』における着地時のエフェクトは、実はマキシマの「バンカーバスター」のものを流用している。
流用元が砂煙なのを水に見えるように色を変えられている…のだが、よく見るとエフェクトにマキシマの影が映り込んでいたりする
削除せずに残している事やこちらも色を変えられている事を鑑みるに、エフェクトの一部(奥側)として馴染ませようとしたのかもしれないが、
これで違和感を感じないかどうかは各ユーザーによるだろう。

……実は、ある忍者が神人豪鬼よりも先に同様の超必殺技を使用しているのだが、知名度故か話題に上る事は少ないようだ。
こちらは空中ガード不可なので、相手が浮いていれば確実に入る。


作品ごとの性能、演出

『CVS』では通常のラスボスベガの場合において豪鬼の出現条件を満たした際、ベガを手刀で両断する演出が挟まれる
これを超必殺技として実装したのは続編の『CVS2』での神人豪鬼からであり、
オロチの血の力を注入されたからなのか、衝撃波のエフェクトが追加されている。

特大威力の単発技の為、カウンターヒットの恩恵を受けやすい。
『CVS2』では通常で6割弱、カウンターで7割弱、怒りで6割強、カウンター+怒りで7割強という作中最大の威力を誇る技
ザンギエフの「ファイナルアトミックバスター」以上)。
さらにレシオ4のCPUが使うと、レシオ2以下のキャラでは(カウンターヒットの場合はレシオ3でも)体力満タンから即死するほどの凄まじい威力となる。
使い所としては、対空、相手の飛び道具への割り込み、強攻撃からキャンセルしてのコンボなどであるが、
『CVS2』の「禊」はガード可能であるため(ブロッキングは不可能)、暗転を見てから構えられてしまい、
その上降下後の硬直が非常に長い為、状況を見極めずにぶっぱすると危険。
また、地上ヒット時は構えを終える前に相手が起き上がってしまうので、密着状態で若干不利になる。
っぷりが尋常ではないプレイヤー神人豪鬼にとっては致命的な隙となるので、とどめ以外にはヒット時も不利にならない対空で使うのが常套手段となっている。

『SVC CHAOS』では体力が半分以下で使用可能となり、一試合に一度のみしか使用出来ないので使い所が更に難しい。

ただし手刀部分がガード不能となったので、起き攻め・対空等でカウンター気味に使うのが理想とされる。
ちなみに同じモーションで反撃する当て身技に「天魔朱裂刀」という必殺技がある。こちらには上段判定版、下段判定版の2種類が存在し、
当て身判定の発生が早い、持続が比較的長い、打撃判定であればスーパーコンボさえも受け止められるなど当て身判定は高性能ではあるが、
「禊」と違い降下速度は遅いため、相手の技によっては当て身が成立してもガードが間に合ったり、空振りする事があるため使い勝手は悪い。
わざわざ使う必要もないため、死に技に分類されるだろうか。
CPUも滅多に使ってこないため、上記の微妙な性能も合わせて、知名度は低い。

また、『ストリートファイターIV』シリーズでは、禊または天魔朱裂刀を基にしたと思われる豪鬼の通常投げおよび剛拳の通常技(垂直J強P)として、
「朱裂刀」という技が存在する。

『ストリートファイターV』シリーズでは、豪鬼が類似したモーションの特殊技である「赤星拳」を使用する他、
『VAE』より参戦した影ナル者が、前述の通りVトリガーII発動中専用技として禊を使用する。
こちらはプレイアブルキャラの技として実装されたため、『CVS2』及び『CFJ』から威力は格段に落ちているが、
ほとんどの必殺技からキャンセルでき(何と空中でも可!)、影ナル者の重要なコンボパーツとして機能している。


MUGENにおける禊

原作ゲームにおける超破壊力はMUGENにも継承されており、
AIによっては瞬獄殺を中々使わず、発動条件を満たしたらこちらの方を即発動する場合もある。
また、AI同士の対戦の場合、相手の硬直に瞬時に対応して放ってくる上に、禊自体の発生速度が超高速なため、非常に高い命中率を誇る。
特に悪咲氏AIでは条件を満たしている場合、相手の何かしらのアクションに超反応で仕掛けてくるためカウンターヒットになりやすく、
加えてコンボにも絡めてくるのでなお当たる場面が多い。
なお、『SVC CHAOS』の禊は高威力+ガード不能というチート性能だが、MUGEN動画では『SVC CHAOS』の真・豪鬼はあまり見かけない。

悪咲氏製作の神人豪鬼の場合、原作同様地上の相手に叩き込むと豪鬼が構えを終える前に相手が起き上がってしまい、
密着状態で若干不利になるという欠点がある(空中の相手だと相手のダウン時間が長くなるので問題ない)。
補正のかからない6割技のため、コンボに組み込めば相手を容易く瀕死に追い込める威力の技ではあるが、
人操作で神人豪鬼を使う場合は念頭に置いておこう。

ちなみにRare Akumaの場合、左右に分身した無数の豪鬼が縦横無尽に飛び回り一斉に手刀を繰り出す。
その光景は「禊流星群」と呼ばれている。
さらにアレンジされてショボーンにも搭載されている。
悪咲3号氏のEXグルーヴの場合、LV2までゲージ溜め→MAX発動→禊という何とも言えないコンボ(?)を仕掛けてくる。
まるで禊のバーゲンセールだな……ゲージ溜めたらすぐ禊 ~ 狂気の信号機」。
発動条件を満たしすぎた
締め技の場合は特殊なグラフィックとなる(Pots氏豪鬼のみ)

また、poikre氏製作のMr.師範も禊ならぬ「楔」という技を使う事が出来る。
通常では暗転までが遅く、発生も遅いが、凌い漢モード時では暗転・発生共に速くなる。
しかも相方にもヒットする味方殺し技である。


「我が波動・・・万物を滅す!」


最終更新:2023年02月25日 17:04
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