キャスター(Fate/EXTRA)


「謂れはなくとも即参上、軒轅陵墓から、良妻狐のデリバリーにやってきました!」

身長:163cm/体重:49kg
スリーサイズ:B86/W57/H84
属性:中立・悪
イメージカラー:桃色
特技:シリアスブレイク
好きな物:幸せ四畳半/嫌いな物:他の自分
天敵:暗黒イケモン「セイメイ」

TYPE-MOONの『Fate』シリーズにおける一作である対戦型ダンジョンRPG『Fate/EXTRA』に登場するキャラクター。
主人公(プレイヤー)が使役できる三人のサーヴァントの内の一体であり、
ノースリーブの青い導師服に尻尾スイーツ(笑)サーヴァント。公式文的には「露出度の高い着物を身に纏う妖艶な半獣の呪術師」。
声優は 斎藤千和 女史。
同シリーズではブーディカやクロエ・フォン・アインツベルン、後記する 別個体達 も兼任。
契約者を多くのサーヴァントに見られる「マスター」「主」等ではなく「ご主人様」と呼ぶ(『FGO』では「マスター」)。

少々毒があるが、(一目惚れした)マスターである主人公に対しては絶対遵守な態度を取り、
良妻狐を自称する…というよりご主人様至上主義を掲げ、他のサーヴァントやマスターには一切の容赦無く毒舌を振るう。
「世界中に自分とマスターさえ居れば後はどうでも良い」という、今流行りの愛が重いお方。
シナリオ担当の奈須きのこ氏からは「キャス狐」と呼ばれており、他のキャスターと区別する意味でも、その呼び方がファンの間でも主流。
が、一部では「駄狐」とも言われている…つーか本編でも主人公に呼ばれる。

生前偉大な功績を挙げ、死後においてもなお信仰の対象となった英雄が成る「英霊」と呼ばれる存在であり、
キャスター(魔術師)」のサーヴァントとして、『EXTRA』の舞台である2032年の月面の聖杯戦争にて召喚される
(ただし本作の世界観はFate本編やTYPE-MOON世界観正規の時間軸ではないパラレルワールドの未来とされる)。
戦闘では和風のキャスター(魔術師)らしく、鏡と符を用いた呪術を使用する。

先述の通りエキゾチックで毒のある性格。堅苦しい振る舞いは一切スルー。喋っていて楽しい、笑顔で呪うブリっ狐お稲荷さん。
ギャグ・メタネタもどんと来いである。
ミス=即死亡なサイバーバトルロワイアルな本作の一服の清涼剤、とも言えるかもしれない。
その言動はとってもコハッキー、もとい“割烹着っぽい服を着た誰かさん”に似ており、その笑顔の奥にもやっぱり複雑な過去がある様子。
だが主人公の事を一途に想い、主人公のために精一杯尽くし、そして主人公の言動に一喜一憂して照れたり拗ねたりはしゃいだりする様子は、
さながら純粋なお年頃の乙女そのものである。
キャラクターデザインを担当したワダアルコ女史自ら彼女に嫁宣言をしているのも頷ける。
でも劇中で敵サーヴァントにオバサマ呼ばわりされたときはマジギレして…おや、誰か来(ry

ちなみに戦闘力はイラストを見る限りかなりのものであり、
続編である『Fate/EXTRA CCC』における新衣装では前作以上に胸が強調されたけしからんものになっている。
+ 正に露出強(誤字にあらず)
ワダアルコ氏曰く、イメージは「ゴスロリ寄りの奇術師」。
そしてよく見ると黄色い部分は亀甲縛りのように見える…というか氏がはっきりそう言っちゃってました。


狐という時点で真名が数人に絞られてしまっている。またネット上でも真名が度々出てくる事があるため、
ネタバレが嫌いな人はあまり調べない事をおすすめしておく。

+ 真名、能力など。ネタバレ注意
真名は「玉藻の前(たまものまえ)」。
平安時代末期に鳥羽上皇に仕えた伝説上の絶世の美女。20歳前後と(あるいは少女とも)言われる若さでありながら、
類稀なる博識と美貌を持ち、"天下一の美女"とも"国一番の賢女"とも謳われた。
日本三大悪妖怪(…という呼称が広まっているが、実際はソースの無い俗説)と名高い「白面金毛九尾の狐」が化けた姿と言われる。
『地獄先生ぬ~べ~』の影響か、一部のファンには「玉藻って確か男じゃ…また女性化か」と誤解され、同じく狐の妖怪の妲己と間違われていた。

さらに厳密に言えばその本質は「天照大御神(アマテラス)=大日如来=ダキニ天」として崇拝された「稲荷明神」。
つまり「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」であると考えられる。
ぶっちゃけると元々は本物の神様の一種とも言える存在。

また、本人曰く、狐というよりは夜干、所謂ジャッカルである。
……稲荷明神は使いが狐なだけで、本人は狐でもジャッカルでもないんだが、まあ、細けぇ事はいいんだよ。

『Fate/EXTRA』の設定としては、
「人間に興味を持ったアマテラスが、とても楽しそうに自分へ仕える人の姿を見て"自分も誰かに仕えてみたい"という願望を持ち、
 記憶を消して人間(玉藻の前)に転生した存在』となっており、九尾の狐ではなく「神様の一部(一側面・表情の1つ)」が正体として扱われている。
人として転生し鳥羽上皇の寵愛を受けるが、陰陽師安倍晴明に正体を暴かれた後に、紆余曲折の末著名な退治絵巻の通り討伐された。

本来、彼女を英霊としてカテゴライズするのは大きな間違いなのだが、
彼女が願っていた"良妻になりたい"というたった1つの想いを実現させるために、彼女の情報を記録する月の聖杯(ムーンセル)がやっちゃったんだぜ☆
ムーンセルさんマジ結婚相談所。それでいいのかって気がするが、とあるバーサーカーも全然英霊じゃないし気にするな!
このため本来のスペックを発揮できず、生来の姿からも遠く離れた駄狐な存在へと成り下がる羽目になってしまった。
なお、彼女がもし悪霊や荒御魂(あらみたま)として再現されたなら、例え百の英雄であっても返り討ちにする大化生へと変貌する。
日本三大化生の名は伊達ではない。

……余談だが、本作のもう一体のキャスターは勿論、『stay night』といい『Zero』といい、
キャスターのサーヴァントはマスターとの相性がやたら安定している。

ぶっちゃけた話としては、キャスターは聖杯戦争の形式上非常に弱いクラスのため、それを補う為、と言う物語の都合があるのだろうが……。
ランサーとかバーサーカーとかに見習わせたい
(尤も『EXTRA』でのマスターとサーヴァントの組み合わせは、
 聖杯(ムーンセル)によりサーヴァントとマスターの相性が良いかを判断されて選ばれる(サーヴァントの希望も考慮される親切仕様)ため、
 バーサーカーの片方を除き基本的に相性が良いのだが)。
まぁ、『stay night』のキャスターは最初のマスターと相性が悪くて謀殺しちゃったりしてるが。
ちなみに真名を主人公に明かした後は自身の事を「タマモ」と呼ぶようになり、主人公も自室ではタマモと呼ぶようになる。

本人曰く、安珍・清姫伝説の清姫とはメル友。
マスターが男性の方が仕えやすい。
が、女性でも「呪術を使って何とかする」ので問題ないらしい。まぁ第5次セイバーも女性でありながら童貞卒業してるし。

クラス:キャスター
マスター:主人公(プレイヤー)
真名:玉藻の前(たまものまえ)
宝具:水天日光天照八野鎮石(すいてんにっこうあまてらすやのしずいし)

  • 陣地作成:C
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。が、どうも性格的に向いていないらしく、工房を作る事さえ難しい。

  • 呪術:EX
ダキニ天法。地位や財産を得る法(男性用)、権力者の寵愛を得る法(女性用)といった、権力を得る秘術や死期を悟る法がある。
しかし過去の経緯から懲りたのか、あまり使いたがらない。

  • 変化:A
借体成形とも。玉藻の前と同一視される中国の千年狐狸精の使用した法。殷周革命(『封神演義』)期の妲己に憑依・変身した術だが、
過去のトラウマからか、あまり使いたがらない。
なおタマモ自身は自分は妲己とは別人だと言っており、作中でも敵のサーヴァントに妲己と違われた際は憤慨しているが、
このスキル名など玉藻と妲己の関係を思わせる要素はあちこちにある。
本当に妲己と別人かどうかは明言されておらず、真相は不明だった。*1

タマモが使う呪術は魔術的効果を持つものではなく、彼女自身の肉体を使って(変化させて)行われる物理現象のため、
対魔力などで無効化される事が無いという特徴を持つ。
タマモ曰く「本来なら多数の尾から百万の軍勢を生み出せる」そうだが…。

しかし、その利点もMP・敏捷・魔力・幸運のパラメータが伸びやすい代わりにHP・筋力・耐久が伸び悩むという、
「タイマン勝負では致命的」とも言われる基本性能に加え、本来なら魔術師として必要不可欠な"陣地作成"が苦手、
さらに"呪術"と"変化"は生前のトラウマが影響で使いたがらないという不利要素によって、相殺されて余りある状況となっている。
そんなんだから駄狐扱いされるんだよ。

上述の通りかなりのハンデを背負っている彼女だが、習得スキルは非常に強力なものが揃っている。
特に相手の行動さえわかれば、一切何もさせずに完封する事ができるスキルの数々は、彼女の本来のスペックの高さを窺わせる。
いかにMPを切らさず、相手の攻撃を封じ、こちらのスキルを当てていくかが勝負の分かれ目となるだろう。

  • 呪相・炎天、氷天、密天
タマモの主力スキル。敵に魔力ダメージを与え、さらに相手にスタン効果を付与する。
炎天はBREAK、氷天はATTACK、密天はGUARDを相手が使用していた場合にスタンを付与し、相手の次の行動を1手封じる事ができる
(通常、スキルを使うと相手がスキルで応戦していない限り一方的に攻撃できるため、実質2ターンまで行動を封じる事ができる)。
ちなみに密天のみGUARD用のため魔力貫通ダメージを付与する。
耐久力が低いタマモにとっては、どれを使うか(相手の行動をどこまで読みきり封じられるか)で自身の命運が決まると言っても過言ではない。

  • 呪層界・怨天祝祭(呪層界・怨天祝奉)
次の手で出す魔力系スキルの威力を大幅に上昇させる補助スキル。
怨天祝祭は約2.5倍、怨天祝奉は約4倍ほどの威力になる。
行動中は無防備になってしまうのが玉に瑕だが、呪相のスタンと組み合わせる事で安全に大ダメージを叩きだす事ができる。

  • 呪法・吸精
自身のBREAK攻撃にMP吸収効果を付加させる補助スキル。
MPの切れ目が命の切れ目であるタマモにとっては、対サーヴァント戦などの長期戦では必須のスキル。
行動中は無防備になってしまう事と、MP吸収量がBREAKダメージに依存するのが難点
(BREAKは物理攻撃なため、伸び悩む筋力を頑張って上げる必要がある)。
もっとも、EXTRAは後半割と資金が余るので、このスキルは無視してMP回復アイテムに注ぎ込んでしまうという手もある。
まあ雑魚戦(特に序盤)を安定させるためには、このスキルと無関係に結局筋力を上げる必要があるのだが。

  • 魂息吹
戦闘終了時にMPが10%回復する。ちなみに自動発動。
雑魚戦の心強い味方。これや他のスキルがない序盤は「レベルを上げて物理で殴ればいい」がデフォになる。

  • 呪層・黒天洞
その手で受けるダメージを10分の1まで減少させ、さらに敵が使ったスキル分のMPを回復させる防御スキル。
その性能はタイミングさえ間違わなければ宝具すら楽に防げるほどであり、さらに防げれば大量のMPまで獲得できるという、
まさに彼女にとっての"命綱"であり"切り札"とも言えるスキルである。
あまりに使い勝手が良いためか「こっちが宝具なんじゃね?」という声が多数寄せられていたり。

  • 常世咲き裂く大殺界(ヒガンバナセッショウセキ)
「いざや散れ、常世咲き裂く怨天の花…常世咲き裂く大殺界(ヒガンバナ セッショウセキ)!」

相手に魔力大ダメージと、猛毒を付加する。タマモ最大の攻撃スキル。
使うためにはHPが30%以下でなければならず、
最大HPの低いタマモにとっては(場合によっては次の1手で即死する可能性もあるため)使いどころが非常に難しい。
しかし発動させれば相手に甚大な被害を与える事ができるので、狙う価値はある強力なスキルである。

ちなみに、読み仮名の"殺生石"とは、玉藻の前が死後に石へと変じたものの事であり、それはもう「ものすっごい呪毒」を帯びていたため、
近づく人や獣を中毒死させまくっていたとか。鎮魂にきた高僧達ですら毒気に次々と倒れていったが、
最終的に玄翁(げんのう)和尚という人物によって砕かれ、破片は各地に散らばって管狐等の術者の使い魔になったりしたそうな。

  • 水天日光天照八野鎮石
「出雲に神在り。審美確かに、魂に息吹きを。山河水天に天照す。是、自在にして禊の証。
 名を玉藻鎮石。神宝宇迦之鏡也!…なんちゃって☆」

読み方は「すいてん にっこう あまてらす やのしずいし」。タマモの唯一の宝具。
タマモが持っている鏡、「玉藻鎮石(たまものしずいし)」と呼ばれる神宝の中の力の一部を、一時的に解放したもの。
ゲーム上では1ターンの間、全てのスキルの消費MPを0にするという効果を持つ。

この鏡は後の「八咫鏡(ヤタノカガミ)」であり、つまりは天照大御神(アマテラス)のご神体にあたり、
十種神宝(とくさのかんだから、じっしゅしんぽう)の原型と考えられるものである。
本来なら魂と生命力を活性化させる力を持ち、死者すらも蘇らせるという冥界の神宝だが、サーヴァント化している彼女には現状そこまでの権限は無い。
本来は長い戦い(合戦など)で効果を発揮する宝具なのだが、『Fate/EXTRA』の戦闘は一対一なので、
本来の鏡の力の一部を、さらに超非効率的に使っている事になる。
そのためか、正直言ってあまり強くない。MPに関しては回復アイテムか吸精、黒天洞に任せて、攻撃に専念した方がよっぽど安定する。

「軒轅陵墓、冥府より尽きることなく……」

+ そして…(『EXTRA』の壮絶なネタバレ)
実は以前の聖杯戦争にも参加しており、その時は今作の重要キャラクターであるトワイス・H・ピースマンと呼ばれる男のサーヴァントだった
(サーヴァントは先に述べた通り選択式だが、このイベントはキャスターのみに起きる)。
その頃は敗退を繰り返していたらしく、戦闘経験が百を越えた段階でも聖杯を取れていない。
一応経験を積み重ねた事で最終的な基礎性能は高いものとなったが、それでも聖杯まで辿り着けない事から、
彼女は"最弱のサーヴァント"の烙印を押されてしまう事になる。
今回の聖杯戦争にもトワイスが参戦・監視している事をタマモは気付いていたため、自身の情報をジャミングで防ぎ、気付かれないようにしていた。
彼とは後にまた会う事になるのだが、最弱と言いながらも彼なりに思い入れがあったのか、
成長したタマモを見たトワイスは「君の健闘もまた、私には誇らしい」という言葉を彼女に贈っている。

+ そんな元カレとの時代
まさかの『CCC』で時空の歪みで現れる隠しボスとしてトワイスマスター時代の彼女が登場。
その頃の彼女はお淑やかな女性として振舞っており(でもなんか髪型がキャバクラ嬢っぽい)、
駄狐成分はトワイスが側にいる状態ならほとんど無い(かなり無理してる感があるが)。
『CCC』のタマモが『EXTRA』以上に自重しないのは完全にトワイスの目が届かない所へ来たせい
生前の鳥羽上皇の愛人時代やトワイス時代も含め、つくづく主人公と出会えて彼女はやっと幸せを掴めたと多くのプレイヤーが実感したのであった。
ちなみに、ボスとしての強さは隠しボスのオオトリだけあって通常攻撃もスキル火力も半端ない。
そのせいで「こんな強鯖で負けまくったのトワイスのせいなんじゃ…」と言われる事もあるが、
そもそもここで行われた闘いは、後にトワイス自身が作り上げたルールで行っている。
彼らが敗北を繰り返していたのは、月の聖杯戦争を掌握する前であった事を考えると、
「むしろトワイスがマスターで、時空の歪みでの戦いだからこそこれだけ強い」と考えるべきだろう。
実際、トワイスはトワイスで全回復とか言うチートなコードキャストを使ってくる訳で。

え?現キャス狐で挑んだ場合?…なんというか、修羅場。元カレと今カレ差し置いて壮絶な自分と相手のマスターの貶し合いである。
ついでにキャス狐の本性を見たトワイスはドン引きしていた。

「なんか頭きたぞ、もう怒った!ここで結婚詐欺処刑砲を受けやがれ───!」
「私好みのイケメン魂を連れているからといって、許せるものではありません。
 ここで無かったことにしてあげます!」

なおストーリー上で主人公の性別を選ぶ際、キャスターを選ぶ時のオススメは「プレイヤーが男であるなら、男主人公」とされている。
一途に尽くしてくれるキャスターとのベタ甘な展開が楽しめる(もちろん女主人公ならではの会話もあるので、どちらでも楽しめるのが前提)。
+ ただし…
「まずは金的っ!次も金的っ!懺悔しやがれ、コレがトドメの金的だ――!」


ハーレム展開は神が許しても彼女が許さないらしい。
さもなくば、なんでも食べてみないと気がすまない昆虫(ギィーガァー)系ご主人様(男限定)へ、
呪術より怖い筋力ダメージスキル「一夫多妻去勢拳」がお待ちしております。
ちなみに女性の場合人中(鼻と上唇の間の部分)三発。…筋力にステ振りしたくなくなるね。
…などと言っていたらこの「一夫多妻去勢拳」、続編の『Fate/EXTRA CCC』で本当にスキル化されてしまった(流石に表記は「呪法・玉天崩」と別物だが)。
本人の語った通り、蹴りによる金的の2連打から、トドメに仮面ライダーばりのジャンプキックによる金的、という金的の3連打。
キャスター唯一の筋力依存スキルであり、消費MPも多い作中切ってのネタスキル…と思いきや、
ガード不能の上、筋力依存の癖に本当に魔力依存のスキルよりダメージが高い。おまけに対男性にはクリティカル確定。
消費MPさえどうにかすれば十分使用に足る優良スキル。宝具のサポートを受けた金的の15連打はボス戦でのキャスターの切り札…キャスターってなんだっけ?

なお、TYPE-MOONエース付属DVDのブロッサム先生にて、赤セイバーと二重契約していた男主人公くんがこの技を食らったかどうかは定かではない。

+ EXTRAシリーズ以外での彼女とか
そのキャラクター人気はTYPE-MOON内でも高く、初登場にしてTYPE-MOON公式携帯サイトの総合人気投票で女性キャラ部門第3位に食い込んだ程。
この結果に公式側は大いにざわついたとか。

2013年には『コンプエース』にて『CCC』のコミカライズ版という名の大改変ストーリーの『Fate/EXTRA CCC Fox Tail』が連載開始。
赤セイバーやアーチャーやギルを差し置いて岸波白野(男主人公)のパートナーに大抜擢された。
『EXTRA』無印のコミカライズやドラマCD等は今まで赤セイバーメインだった中、この白羽の矢は全ご主人様を歓喜させたという。
同作では『CCC』真ヒロインである間桐桜や前作ヒロインから残念キャラに転落した遠坂凛や、
ラニ=Ⅷからの男主人公への好意に自称正妻として危機感を覚えたり、
漫画版新キャラである狐セイバー(仮)とのキャラ被りや、どちらがマスターとベストカップルかで喧嘩したりとフリーダムに暴れている。

+ A.D.1888 死界魔霧都市ロンドン
「はいはいすみませんね。そこ暫く。ちょっ〜と待って下さいます?
   ここ、ロンドンで合ってますよね? 霧の都ロンドン。ですよね?
   夢の二階建てバスはいずこ? 大英博物館、時計塔、セント・ホール大聖堂はいずこ?
   この不気味な霧は何です? どうして、昼日中なのに誰もいないんです?
   楽しみにしていたフィッシュアンドチップスは? 密かに憧れていたアフタヌーンティーは?
   スコーンは? クロテッドクリームは? フォートナム&メイソーンの本店は?
   これ、もう半分以上は廃墟っぽいふんいきですけれど?
   みこっ? もしかしてロンドン、サクッと滅びかけてません?
   ご主人様とのハネムーンへの予行練習にと、ロンドン旅行に付いて来てみれば何ですこれ?
   もしや金時さん、私を謀りました? 神様舐めてます?」

ソーシャルゲーム『Fate/Grand Order』にも登場。
キャラとしての実装自体は出番のある第四章シナリオ実装前のハロウィンイベント召喚で先行されてはいた。
基本的に八百万のサーヴァントと契約でき、また「絆レベル」が存在する本作はどれだけ人間不信だったり悪逆非道なサーヴァントだろうが、
時間さえかければ(主に戦闘で連れ回してキャラクタークエストをこなす)主人公にデレてくれるのだが、
彼女はその中でも珍しく頑なに完全にデレない。
何故かと言うと、『EXTRA』時空での記憶があるからである。あちらの主人公を唯一無二のご主人様と固く心に決めているのだ。
(一応、こちらの主人公の事も「イケメン魂」と高評価はしてくれている)。

この彼女の態度に関して『Grand Order』からFateシリーズに触れたユーザーからは、
「せっかく召喚で当てて育ててもデレないのかよ」等と軽く賛否両論であるが、
そもそも本来のサーヴァントの設定を考えれば、あくまで「座にいる「玉藻の前」と言う英霊のコピー=サーヴァント・タマモ」であり、
「システム(聖杯)とリソース(魔力)さえ有れば複数のコピーを生み出せる」はずなので、
「見た目や性格は同じだけど、EXTRAのキャスターとは違う存在であるタマモ」を呼び出せる事にしても、設定上は何の問題もない。
だが『EXTRA』ファンからすれば、EXTRA主人公以外にデレる彼女と言うのは複雑な話であり、そこに配慮した物と思われる。
あちらを立てればこちらが立たず。ファンサービスと言うのはかくも難しいのだ。
同じ理由で『Fate/stay night』のサーヴァント達も主人公に対しては好感の持てる人物程度の認識世話の焼ける弟or妹のような扱いだったり、
流儀だから仕事として割り切ってる等ドライな反応だったりで、
『Fate/Zero』以降の作品で登場したサーヴァントも、主従や恋愛対象ではなく友達のような関係でありたいと発言する場合が殆どである。

一方、同期はブライドVerが「今回は おまえ(プレイヤー) が 本命 だ」というきのこのお墨付きのifになっていたりもするけどな
しかし、本編描写によるキャス狐の正体やそれに伴う根源の力を以てすれば「別次元での記憶保持」は軽くできると思われ、
また、「宇宙で一番私の好みっぽいのです!」とEXTRA主人公を差して宣言する程の惚れ込みようなので、彼女がそうするのも無理もないか。
まあ彼女に本気でデレて欲しいならそっち買ってプレイしろって事よ

今作でのシナリオ上の出番は、簡単に言うとただの通行人である。
あちらのご主人様との新婚旅行先に、イギリスはロンドンを下見に知り合いの英霊、坂田金時の召喚に便乗して付いて行ったのだが、
いざ行けばそこはとある者の陰謀により「人類史消滅」、つまりは世界滅亡の間際であった。
一応身勝手な乗り合いで召喚された身ではあるのだが、成り行きで世界滅亡を防ごうと協力してくれる事となる。
そのまま主人公陣営と合流し、ロンドンに立ち込める魔力の籠った霧の発生源まで着いてきてくれる。
しかしそこに顕現したのは一同ほぼ全員が予想外であった強大な存在で…。
最終章にも主人公のピンチに駆け付けてくれる。

『EXTRA』では微妙な性能だった水天日光天照八野鎮石が、
こちらでは味方前衛全員のHP・NP・スキルチャージ全てを回復する非常に強力なサポート効果の宝具となっており、
特にスキルチャージを早める希少な効果からArts耐久パーティを組むには欠かせない存在となっている。
一対一ではなく複数のサーヴァントで敵と戦うゲームの戦闘形式によって、ようやく設定通りの本領を発揮できたと言えるだろう。

また『CCC』のエンディングで登場した、切り離した尾が独立したサーヴァントとなったバーサーカー「タマモキャット」、
スカサハ師匠に霊基を弄られて色々と開放的になった、水着姿で日除け傘を槍にして戦うランサー「タマモちゃんサマー」
(こちらの宝具は名前こそ違うがどう見ても前述の去勢拳。周回クエストで金ぴかの股間が毎週危ない)、
等のバリエーションもいる。
ちなみに「タマモちゃんサマー」はキャスターの時と異なり、
本命の事は別にして主人公との一夏の思い出を大切にしたいと詰め寄ったり誘惑してくるが、これに関しても「浮気だ」と賛否が分かれてしまう。
「タマモキャット」は別固体という扱い故か、子猫のように主人公に甘えたり一緒に寝よう(昼寝の事であり18禁な要素は皆無)と誘ってきたり、
最終的には命懸けでご主人(主人公)を守ろうとする健気な一面を見せる。

後、結構前から『艦これ』に嵌っていたらしく、2014年4月の赤生ちゃんねる(※型月公式エイプリルフール企画)では艦これを実況プレイしようとするが…?
ちなみに推しの艦娘は長門らしい。

磨伸映一郎氏のスピンオフコミック『氷室の天地 Fate/school life』では玉藻本人は登場しないが、
『EXTRA』の男主人公とほとんど同じ外見をした「角隈」というキャラが、
型月世界でブームになっているオンラインカードアーケードゲーム「英雄史大戦」で必ず「玉藻の前」をデッキに投入している。
初戦では「人を食い殺す事が得意なフレンズ」……もとい人食い猛獣デッキに加わっていたためケモノ繋がりかと思われたが、
全く共通点の無いデッキにもとりあえず投入されている辺り、本人の言う通り単に「趣味」なのだろう。
なお角隈自身はゲームに疎い遠坂凛が諸事情で大会に出場せざるを得なくなったために招集された代打ちであり、カードも借りたもの。


EXTRAでの性能

説明書に「最弱のサーヴァント」と書かれ、ゲーム内の会話でも彼女が自虐しだす程に辛い(ピーキーな)性能を誇る。
何しろクラスがキャスター(魔術師)なので他2名に比べて攻撃力も防御力もHPも低く、
タイマンで殴り合うしか無いこのゲームで彼女を1周目に選ぶのは、まさに茨の道である。
一瞬の油断や無茶が即、死を招く。が、そこは愛と知識と努力と根性でカバー。
ちなみに彼女曰く「身体強化の魔術は最初から使ってる」そうで、それでも苦戦する辺り、本当に彼女の苦労が窺い知れる。

しかし、後半になるにつれキャスターのクラスらしく攻防共に優秀な効果の揃ったスキル(相手の行動を封印できる攻撃スキル、
自動MP回復、スキル威力が2~4倍になる効果ブースト、相手のスキル・宝具ダメージを激減+MP回復付きの防御スキルなど)を覚え、
強力な魔力によるスキル連打によってサーヴァント(所謂ボスクラス)が相手であっても完封・無双が可能。
はっきり言ってアーチャーなぞよりよっぽど安定する。

大器晩成型、とは本人の弁。前半が辛い分、後半になればなるほど好き勝手に暴れる事ができて戦闘が楽しくなってくるタイプ。
しかしやはり打たれ弱いので事故死はご愛嬌。むしろ相手に殴らせたら負けである。
2周目以降で選ぶ場合には引継ぎ要素(装備引継ぎや敵の行動パネル開示)があって大分楽になるので、
どうしても待てない人以外は1周目は違うサーヴァントを選び、2周目以降からプレイしていくといい。
資金引き継ぎもあってお金がだだ余りになるので、その豊富な資金力をMP回復アイテムにつぎ込んでの無双が可能。


MUGENにおけるキャス狐

みr氏による手描きドットのものと、それを改変したものの2体が存在する。

+ みr氏製作
  • みr氏製作
現在β版が公開されている(最新版は2013年更新のver0.8)。
システムは型月勢らしくメルブラ式が採用されており、常に周囲を漂う鈍器「玉藻鎮石」を使って戦う。
原作スキルは必殺技として網羅、宝具も当然超必で搭載。ストライカーフランシスコ・ザビ男主人公もいるよ!
特殊ゲージ黒天洞(一定時間ゲジマユ)等もありβ時点ながら実に作り込まれている。
…が、残念ながらチーム戦で2番手以降になるとMPゲージなどが機能しなくなる不具合が確認されている。
デフォルトAIは未搭載だが、つづら氏によるAIが公開された。
また、Night氏によって12色のカラーパレットが製作されている。

+ Snowwolf氏改変版 Tamamo-no-mae
  • Snowwolf氏改変版 Tamamo-no-mae
上記みr氏製作のキャスターをSnowwolf氏が改変したもの。
新MUGEN専用だが、WinMUGEN用のパッチも同時公開されている。
ゲージ効率が高く、必殺技の隙も少ない。ゲージ技は威力も削りダメージも高い。
防御面も、耐久力がかなり高く時間経過では消失しないバリアを持っている。
ある意味マグニートーの無敵バリアより厄介かも。
宝具は瀕死状態限定の3ゲージ技となっており、公開当初は氏恒例の全画面即死だったが、2013年4月の更新で性能が変化した。
具体的には始動技ヒットで発動しライフとゲージが常時MAX固定・バリアが解除されなくなるという凄まじい性能。
Snowwolf氏曰く「魔改造」との事だが、ある意味『CCC』の再現と言えるかもしれない。
また12P選択でCCC風カラーとなり、HPとゲージが常に回復するようになる。
デフォルトでAIが搭載されている。

なお、氏のサイトや下記の動画からはOneDriveへ繋がらなくなっているが、youtubeからのリンクは生きているので安心されたし。


「でも今は、最後まで一緒にいます。私の、たった一人のご主人様(マスター)。」

出場大会

+ 一覧
更新停止中
凍結

出演ストーリー



*1 
『Fate/Grand Order』では第二部で妲己が登場。
良妻キャラなキャス狐や人懐っこい■■■(便宜上こう記載する)キャットとは逆に、
男を手玉に取ったり生活難な国民から多額の金を巻き上げるなど、文字通りの「女狐」な性格をしている。
キャット同様、キャス狐から切り離された尻尾が自我を持ち独立した「(元)同一の存在」だった事が判明。
型月的に言えばレン白レンのような関係と言えば分かり易いだろうか。
第二部開始当初はクラスはアルターエゴと思われていたが、PVではアサシンと表記されている。
+ 妲己かつ■■■ナインと言ったな(インタールードイベント「ツングースカ・サンクチュアリ」真相)
妲己かつタマモナインと言ったな、あれは嘘だ

……結論から言うと、どう見てもタマモナインの一尾タマモヴィッチだと思われていた(実際フルネームにタマモヴィッチが入っている)
コヤンスカヤであるが、その起源は「ユーラシア大陸ツングースカ地帯に落下した巨大隕石による大災害に発するそこで死んだ獣達の想念」。
玉藻はおろかタマモナインとは一切無関係
一応、玉藻の神霊としての大元の金色白面による祝福を受けて形を成した存在であり、それが外見が似通った直接的な理由。
その他、「妲己」と一部彼女を知る中国英霊らに素で思われていた事については、紛れもなく容姿性格上は妲己そのものだったからであるらしい。
詰まる所妲己と玉藻同一存在説自体は公式に完全肯定された
なお名前の「コヤンスカヤ」については、こやーんという狐の鳴き声の擬音と、彼女に関わったある英霊による名付けからと思われる。
ただし「タマモヴィッチ」名義については未だに公式からは何も説明が無い

玉藻にとっては完全に自分の与り知らぬ所でそっくりさんが色々やらかしていたわけであり、今回は完全に風評被害である。
それと同時に散々全ご主人様に期待させられたタマモキャットに次ぐタマモナインのFGO実装は完全に詐欺だったという事になり、
盛大な肩透かしに地味に炎上したとかしなかったとか。アルトリア属とかエリザベートは毎年ぽんぽん増やしてるのになんでや…


最終更新:2024年04月18日 19:00