プロト


バトルネットワーク ロックマンエグゼ3』に登場するラスボス。
シリーズの舞台となるネットワーク社会の黎明時に光正博士によって開発された初期型インターネット。
しかしネット上に生じた無数のバグにより少しずつ異常が発生しだし、バグによる侵食が臨界点に達した時に、
インターネットそのものが原始的な自我(本能のようなもの)を得て誕生した。
自我を持ったプロトはネットワークのあらゆるものを飲み込み始め、後に「プロトの反乱」と呼ばれる史上最悪のネット事故を起こした。
この事故の少し前、ある優秀なネットナビがあらぬ疑いがかけられてデリートされかけている。
しかし、科学省は呆れたことにこの冤罪に関してはネットナビ及びその開発者に対して謝罪した気配がまるで見られず、しかも隠蔽していた節も見られた。
「プロトの反乱」はいわば、科学省の下らない勘違いが招いた盛大過ぎる自爆であるとも言える。
その後全てを取り込み沈静化した所を科学省の手により何重にもプロテクトをかけられ、自分の精神をデータ化した光正博士自身が決め手となって封印されていた。
封印状態のプロトは科学省エリアの奥、「テトラコード」と呼ばれるキーによってのみ開く4つの扉の先に保管されていた。
このテトラコード、何故主人公である光熱斗の通う 小学校の校長のノートPCの中 にあったのかは謎。
この校長は元科学省関係者だったりするのだろうか?
他にも動物園だったり病院だったりと民間の施設にもあったりする。 ホントにプロトを封印する気があるのか。
そもそもプロトが保管されてた場所も4重ロックがあったとはいえ 公共のインターネット上 にあったことも良く突っ込まれる。
一応、内部の封印「ガーディアン」はそう簡単に突破できるものではなく、
さらなる安全措置として究極の停止プログラム「ギガフリーズ」も用意されていたのだが、いずれもフォルテに無力化されてしまった。

『エグゼ3』の終盤にて、ネットワーク社会の壊滅を企むワイリーの手によって遂に封印を解き放たれてしまう。
インターネットに接続してあらゆるデータを吸い上げ、自身の分身であるプロトバグで戦車を乗っ取るなど、電脳世界に留まらない凶悪さを見せ付けた。
ロックマンと戦い敗れ傷付いたフォルテだけでなく復活させたワイリーすらも飲み込み、本能のまま熱斗とロックマンに襲い掛かる。

全身がオレンジ色のアメーバ状で、顔が赤い1つ目のみという外見は、
デザイナー曰く「何を考えているか分からない怖さを出そうとした」とのこと
(実際プロトには「あらゆるデータを際限なく喰らい尽くす」という本能=異常な食欲しかないのだが)。
また赤い単眼は、同じ"異形"であるDASHシリーのリーバード達も意識しているとのこと。

戦闘時には金属質の装甲と両腕を生み出し、人の上半身に近い姿となる。
下の穴はネットワークに繋がっており、吸い上げたデータが揮発して背中から凄い勢いで噴き出ている。
体内の核が弱点だがHPが高い上、その周りを覆うアメーバ状の身体をかき分けて剥き出しにしないとダメージを与えられない
(身体は一定時間で元に戻る)。
攻撃は両腕でのなぎ払い、肩からのバルカン掃射、単眼からのレーザー、そして胴体から電極もしくは巨大ロケットを生み出す、というもの。
特性上その場から動かず無敵時間も発生しないので、多段ヒットするプログラムアドバンスならかなりの勢いでダメージを与えらえる。
ランダムメテオとかキラーセンサー3とかプラズマボールとか置いとけば余裕とかいうなよ

更にある条件を満たすと性能の上がった「プロトSP」と戦えるようになる。HPが大幅に上昇し、新たにエリアを奪う厄介な攻撃を習得している。
ただしそこまでには数多くの隠し要素と 別バージョンを持つ友人との通信 が必須と厳しく、辿り着けたプレイヤーは少ない
(ボウルマンおよびミストマンのチップは登場しないバージョンでは入手できないため。
 勘違いされがちだがリョウセイバイまたはデルタレイエッジはなくてもいい)。
見事撃破すると「プロトアームΣ(ブラック版ではΩ)」を入手できる。
隠し要素が多く奥の深い『エグゼ3』を遊び尽くした証なので、是非手に入れたい。

ちなみに海外名は"Alpha"。口笛のお方の海外名が「プロトマン」なので混乱を招かないための配慮だろう。
また、プロトの試作型インターネット、という部分も考えると現実におけるインターネットの原型と言われる、
米軍の試作ネットワークシステム「ARPA(アーパ)」とのダブルミーニングとも考えられる。

メディアミックスでの扱いはエグゼシリーズのラスボス達の中ではかなり悪い方。
鷹岬諒による漫画版では「プロトの反乱」こそ外伝で描かれたものの、本編では「ダークロイドの拠点+フォルテGSの入れ物」程度。
アニメ版では登場すらしないという有り様である。
けいじま潤氏とあさだみほ氏による児童誌漫画『バトルストーリーロックマンエグゼ』では、まともにボスキャラとして登場。
生死不明となっていたDr.ワイリーを画面越しに騙るなど、原作とは異なり知性を持った敵として描かれた。

+ シークレットエリア 色々とネタバレ注意
インターネットそのものを停止させかねない「ギガフリーズ」を保管するために用意されたエリア。本編クリア後に入ることができる。
設定や周辺のウラインターネットの様子とは真逆に神々しさすら感じられる明るいエリアであるが、
ウイルスの強さはウラインターネットですら比較にならない。
さらに最初にプラグインした場所以外からはプラグアウトできないため、軽い気持ちで乗り込んだらあっという間にティウンティウンすることになる。

本来は科学省が用意したまともなエリアだったのだが、一般のインターネットから隔離されていたその道中は犯罪者達が隠れるには最適の場所であった。
結果、犯罪者のすくつ巣窟としてシリーズおなじみの2ちゃんねるウラインターネットが生まれたわけである。

シークレットエリアを含めたウラインターネットは電脳側は「裏の王」と称されるネットナビ「セレナード」が、
旅館に擬装された現実のサーバーは浦川まもるという少年の一家が管理している。
まもるはH・B・Dと呼ばれる心臓病を患っていたため車椅子を使用しており、その車椅子にはセレナードのナビマークが記されているのだが、
セレナードがまもるのネットナビなのか、自立型なのかは明示されていない。


MUGENにおけるプロト

DLS氏が製作したものが存在する。基本的には原作再現を目指しているようで再現度は高い。
原作と同じように常時アーマーで、始めはダメージを受けず真ん中の本体を攻撃して
中の核をむき出しにした状態で始めてダメージが通るようになる。
技の威力が低めで、更に攻撃を当てるとステートを奪い無敵を付加してくれるという親切設計になっているので、
この手のキャラにしてはAIでも割と戦えるようになっている。

また、カラーによって性能が変化し、上位カラーだと狂クラスになる。
12Pカラーは狂上位~狂最上位クラスの実力だが、防御性質の都合上、一部の神キャラに勝つこともある。
プレイヤー操作(1Pカラー)

出場大会

プレイヤー操作



最終更新:2023年04月18日 17:59
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