「諸君。福山を襲ったあの巨大な生物は、もはや怪獣ではない。
地球侵略を目的とした宇宙人たちが、
地上の文明を破壊するために遣わした超兵器、
すなわち『超獣』と呼ばれるべき異次元の改造生物だ」
1972年のTV特撮『
ウルトラマンA』に登場した
怪獣。別名「ミサイル超獣」。
異次元からの侵略者
ヤプールが地球侵略のために送り込んだ改造生体兵器
「超獣」の第1号。
それまでの野生の怪獣よりもむしろロボットに近い武装と攻撃能力を持つのが特徴。
全身の突起にはミサイルが搭載されており、一斉に発射することで戦闘機の編隊に大きな被害を与えた。
ミサイルは指先と口内にも内蔵されており、指先からのミサイルの連射と口からミサイル発射も得意技である。
口からは強力な火炎を放射することも可能で、こちらも多用されてウルトラマンエースを苦しめた。
後の作品では出てこない事も多いが、初代では光線技も多用しており、
手からの小さな三日月状光線、両腕で巨大なリング状光線を発生させて相手の動きを封じる、
指先から細いレーザーを放つなど、それまでの怪獣とはかなりイメージの異なる光線技を多数使用していた
(なお、口などからミサイルを撃つ怪獣というだけなら『
マグマ大使』にグラニアという先駆者がいる)。
こうした様々な武装による兵器のような野生の怪獣とは全く異なる攻撃性能、ミサイルなどのロボット的な特徴によって、
「超獣」という存在を鮮烈に印象付けた名怪獣であり、現在も高い人気と知名度を誇る。
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原作ネタバレとそれ以降のベロクロンについて |
異次元人ヤプールによって異次元から広島県福山市に送り込まれ、地球防衛軍を全滅に追い込み町を壊滅させた。
この際に人々を守ろうとした北斗星司と南夕子の二人まで殺してしまい、
この二人の行動に心打たれたウルトラマンエースが二人に乗り移る切っ掛けになった。
その後東京に出現し、防衛チームTACの通信網の要となっている(妙に小さい)東京タワーをへし折るなど暴れ回った。
ウルトラマンエースを火炎と両腕からの三日月状光線で攻撃し、
リング状光線で動きを封じてからの指先からのレーザー状光線などで苦しめたが、
パンチレーザーで口のミサイル発射台を破壊され、止めのメタリウム光線により息絶えた。
ちなみにこの個体や平成に登場する個体は後述の二世と異なり、尻尾が非常に短く尻に瘤のように突き出ているだけである
(このタイプの尻尾はウルトラ怪獣では ミクラスなどの前例がある)。
その後も『A』終盤で「ベロクロン二世」が登場しエースに復讐を挑むが、別の怪獣のスーツを改造したため、
外見などが別物と化しており、角からの光線や口から毒液を出すなど前回と違った能力を有していた。
劇中でも北斗からは「ベロクロンに似た超獣」呼ばわりされている
(一応、ミサイル発射は初代ベロクロンの映像流用で披露している)。
内山まもる氏の漫画版では初代のデザインでラスボスとして登場し、「最後の敵が最初の超獣とはな」と北斗から言われていた。
後の『 ウルトラマンタロウ』には、この二世が復活したヤプールによってさらに改造された「改造ベロクロン二世」が登場したが、
ミサイルなどの武器は使わず、タロウと戦うこともなく防衛チームであるZATのレーザー砲によりあっさり倒されてしまった。
当時の児童誌の設定ではこの 一連の再生怪獣シリーズは チブル星人や メフィラス星人ら怪獣軍団からの刺客とされているが、
この惨状を見た怪獣軍団は 「今更超獣なんか頼りにしたヤプールが良くない」と酷いコメントをしている。
一連のシリーズ皆こんなコメントだけど
『 ウルトラマンメビウス』でまたも復活したヤプールの配下として登場。初代と体型は似ているが角が金色になっている。
本作ではミサイル描写に定評のあるアニメーターの板野一郎氏がCG監督を務めていたこともあって、
全身からのミサイル攻撃が異常なほど派手になっているのが特徴。
こちらはメビウスと防衛チームGUYSの連携攻撃によって倒されている。
『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』には ブルトンが呼び寄せた野良怪獣として登場。
ドラゴリーとタッグを組んで ゴモラ、 エレキングのタッグと戦った。ミサイル攻撃でゴモラを苦しめたが、
ZAPの援護攻撃で口のミサイル発射口を壊され、そのままゴモラの連続攻撃からの超振動波によって倒された。
『ウルトラマン列伝』39話では ハイパーゼットンが作り出した5体の怪獣兵器のうちの一体として登場。
40年ぶりにエースと交戦するも敗れた。
『 ウルトラマンギンガS』では ガッツ星人ボルストがモンスライブで変身して登場。
ウルトラマンビクトリーを ドラゴリー(こちらもボルストの分身がモンスライブしている)とのコンビネーションで敗北に追いやり、
ギンガの強化形態ギンガストリウムや防衛チームUPGをも圧倒。更にビクトリーの仲間である守護獣シェパードンをミサイルで爆殺してしまう。
しかし、シェパードンの魂が聖剣シェパードンセイバーに変化し、ビクトリーがそれを手にしたことで形勢逆転。
最後はドラゴリー諸共ギンガスパークランスで串刺しになり、新必殺技シェパードンセイバーフラッシュでまとめて斬り倒された。
『ウルトラファイトビクトリー』では バキシムとドラゴリーと共に ウルトラマンレオと アストラ兄弟と交戦。
最後は応援に来たエースのバーチカルギロチンにより撃破される。
ちなみに『メビウス』『ウルトラギャラクシー』いずれもミサイルが主な武器となっており、
初代が使っていた火炎攻撃や光線技は披露されなかった。
『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』では第一シーズン最後の敵として登場。
実況中継から『歩く火薬庫』と評された。これまでに多くのチームを葬ってきたようだが、
覚醒したマグナを軸にしたラッシュハンターズの敵ではなく、最後は自身のミサイルを口に突っ込まれ大爆発、惑星ごと吹っ飛んだ。
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ゲームにおけるベロクロン |
『A』に登場した超獣の中でも高い人気と知名度を誇るベロクロンだが、
あまりゲームに出演する機会には恵まれておらず、同じくらいの人気がある バキシムに出番を譲ることが多かった。
一応PS2ソフト『ウルトラマン Fighting Evolution 3』に登場する予定があったのだが、
あの無数の突起をPS2のキャパシティでポリゴン化するのは困難だったらしく、
没になってしまったことが開発者によって語られている。
だが後に『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』にて使用可能なキャラとして見事出演を果たした。
アタックと体力が高いがディフェンス、スピードは低い典型的なパワー型のステータスが用意されている。
ポリゴンをよく見ると鼻先のツノが金色なのでメビウス版であるが、初代が使っていた指先からのレーザー光線(呼称はテリブルスラッシュ)も使用できる。
他の使用する必殺技は、全身から放つミサイルで攻撃するゼンメストロアタック、
上空に向けて撃ったミサイルを 雨のように降らせるスコールミサイルと見事にミサイル技のみである。
ちなみにMUGENキャラの技名になっているテリブルスラッシュは、
この『大怪獣バトル』で設定された技名で、それまでは特に技名無しの光線技だった。
また同時期の書籍『週刊ウルトラマンオフィシャルデータファイル』において、
それまでは金縛り光線などの呼称だったリング状の光線にも『テリブルハンドリング』の技名が付けられていたりする。
また超獣繋がりなのか バキシムとの合体技として『超獣爆撃作戦』が搭載されていた。
『大怪獣ラッシュ』では大怪獣バトルのCGを流用して第三弾の隠しボスとして登場した。
ソーシャルゲーム『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』でも登場。
耐久面が心許ないが、必殺技「スコールミサイル」は射程をアップさせる効果があり、遠距離戦に強い。
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MUGENにおけるベロクロン
とらふぐ氏によって製作された初代と、それを基に
カーベィ氏が製作した改造二世版の二種類が存在する。
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とらふぐ氏製作 初代 |
手描きで製作されたベロクロン。2012年7月13日公開。
現在はカーベィ氏のサイトで代理公開されており、最新版は2014年10月19日に更新されたものである。
全体的に動きは遅めで 通常攻撃のリーチも短いが、 ゲージ技の火力と防御力が高めでゲージ消費量も少なく、
硬さで耐えてリーチのあるゲージ技で戦う性能となっている。
技構成は初代ベロクロンを元にしているらしく、多彩な 飛び道具をゲージ技として使用する。
指先からのミサイルは6発発射され追尾性能もあるが、それでも背の低い相手には当たりにくい。
ミサイルには被ダメージ時の反撃用の別バージョンもあるのでうまく使いたい。
口からの火炎放射は0.33ゲージ消費とは思えないほど強力で3方向に打ち分けができるが、ガードされると全くダメージを与えられない。
テリブルスラッシュはレーザー状の金縛り光線を出す技で、原作同様相手の動きをしばらく止める効果があって当てやすい。
テリブルハンドリングはリング状光線で相手の動きを封じる技で、
動きを封じた上相手の防御力を下げることができるが、投げ技なので アーマーキャラには当たらない。
他にも手からの三日月状光線や、指先からのミサイルよりも高威力な口からのミサイルなどが搭載されている。
必殺技は1ゲージ消費でミサイルなどの武装を全身から一斉発射する全弾発射で、2タイプあってどちらも強力。
ただ、出掛かりに隙があるので潰されないように注意が必要である。
AIは未搭載だが、ちぃたま氏による外部AIが公開されている。
技性能についての詳細なメモも付いているので、性能について詳しく知りたい時も参考になるだろう。
AIレベルは最大9まで設定できるが、対戦相手によっては一段階下のAIレベル8の方が勝ちやすい場合がある。
なお3P以降の場合、 カラーから2を引いたAIレベルになるが、デフォルトでは6Pまでの記述しかないため、
7P以降も使いたい場合は自分でdefファイルに追記する必要がある。
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カーベィ氏製作 改造ベロクロン二世 |
邓v东西氏の製作した スプライトを用いて作られている。
『タロウ』で使用しなかったベロクロ液やミサイルによる中~遠距離戦を得意としている。、
超必殺技はいずれも1ゲージ消費で、「口ミサイル」、「デーモンファイヤー」に加えて、
相手のゲージを減らす「必殺ベロクロ液」がある。
ゲージ回収率も良好で、撃ちやすい。
AIはデフォルトで搭載されている他、defファイルの登録で『A』に出た再生前の二世を使用できる。
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出場大会
出演ストーリー
プレイヤー操作
最終更新:2023年12月27日 19:40