ジャック・ハンマー


「今強くなれるなら、明日はいらない…」

板垣恵介の漫画『グラップラー刃牙』シリーズの登場人物。アニメ版での声優は坂口候一氏。
初登場時には経歴不明の謎のピットファイターとして登場したが、
その正体は範馬刃牙にとって腹違いの兄、ジャック・範馬。カナダ出身。
勇次郎が16歳の時にベトナムで出会った女性ジェーンが、獄中で出産した子供。勇次郎同様、北極熊を素手で倒している。

以前は「1日に30時間のトレーニング」と自称するほどのオーバーワークにも程があるトレーニングの為に
全身が痩せ細り、まともに戦うなど無理な体であった。
しかしかつて勇次郎の強さを目の当たりにし、「いつか勇次郎のような超人を創りたい」という執念に囚われた
科学者ジョンと出会い、彼の指導の元、やはり異常な量の薬物によるドーピングによって圧倒的な身体能力を得た。
薬品とトレーニングで極限まで高められた筋力は凄まじく、
特に噛む力については椰子の実を齧り切るほど戦慄の噛み砕き(バイティング)を武器とする。
また、パワーだけでなく、古武術の達人・渋川剛気の合気の技を対戦中に習得するなど技術面でも高い才能を持っている。

“己の身体を盾として勇次郎に利用され、戦士としての生き方を全う出来なかった”母の無念を心に引き摺っており、
弟と同じく父親を超える事を目標とし、先述の異常な量のトレーニングも、薬品の投与もそのためのもの。

「無知な科学者にはたどり着けぬ極地がある………
   薬物と滅びゆく肉体とのせめぎ合いの果てッ 薬物を凌駕する例外の存在!!!
   日に30時間の鍛錬という矛盾のみを条件に存在する肉体 10数年その拷問に耐え

  俺は今ステロイドを超えた!!!」

最大トーナメント編で初登場し、ブラジリアン柔術の強烈なタックルに対しても微動だにしない怪力、
そしてその名が示す通りハンマーのように巨大な拳から繰り出される強烈なアッパーカット一撃で
対戦相手を縦回転させ勝利(振り返ってもまだ回っている)という非常にインパクトのある初試合を飾る。
二回戦目以降も敵の猛攻を防御すらしない強引なファイトスタイルと何でもありのルールならではの噛みつき攻撃で
次々と少林寺拳法の三崎健吾、レスリングのアレクサンダー・ガーレン、渋川流柔術の渋川剛気らを破り決勝戦へと進出。
命を捨てたステロイド・パワーで最大トーナメントを勝ち上がり、決勝戦にて刃牙と兄弟対決となる。

刃牙との死闘の末、薬物使用の限界点「マックシング」状態に達し超人的なパワーによりバキを追い詰めるも
限界を越えた肉体は崩壊し、巨大に鍛えられた筋肉は縮小してしまう。 ホネホネ人間だぁぁ~!!
が、それまで培った常軌を逸したトレーニングと薬物量から、マックシングを超えたダイヤモンドの如く高密度の筋肉が奇跡的に完成、
さらなるパワーとスピードを手にするも主人公補正背中に鬼の貌を出した刃牙の前に敗れる。
戦いを終え傷ついた刃牙がチャンピオンベルトを持てない状態の時に優しく手を差し伸べた。
刃牙に敗れた直後、父勇次郎に戦いの疲れやダメージが残ったままで挑戦するが、
得意のバイティングを仕掛けるも逆に頸静脈を噛み千切られたうえ、武器であった歯を折られる等、完敗を喫する。

その後、2m近くあった(身長193cm、体重116kg)身長を更に紅葉による骨延長手術で伸ばし(推定213cm)再登場。
死刑囚編ではそのスケールアップした肉体のデモンストレーションとばかりにシコルスキーと対戦するが、
その対戦場所は何故か便所の中だったり逃げたシコルスキーが何故か逃げ込んだ
人が使用中の電話ボックスの中に一緒に入って戦闘を続けるなど謎のお茶目さを発揮するようにキャラチェンジまでしていた。
更に電話ボックスと入ってた人ごと拉致したシコルスキーと地下闘技場で戦い、圧倒的な力でシコルスキーを観客席に叩き込み、
その際に彼が観客のステッキを奪って仕掛けた槍術を腹筋で止めてしまう、
柵から抜き出した釘を投げつける攻撃も噛みつきで易々と受け止め、口内で結んで吐き出すなど驚異的な強さを見せつけた。
そのまま戦っても圧勝だっただろうが、決着はガイアに交代して彼に任せている。
その他、小豚の丸焼き(烤乳猪)を10秒で完食するなど豪快な食事シーンを見せた。
特にTボーンステーキのをスナック菓子のようにサクサク食べるシーンは有名。
前述のように、再登場以降はややキャラクターが変更されており、以前と比較すると少し砕けた印象となった。
死刑囚編以降は猪狩と一緒に登場することが多く、猪狩のジムらしき場所でトレーニングを行っているシーンがある。
神の子激突編では渋川剛気や愚地独歩を打ち倒してきたマホメド・アライJr.と戦い、圧勝。
ちなみにここからアライJr.の転落人生が始まるのだが、それはまた別のお話

ピクル編ではピクルに夜這いを仕掛け、克巳との戦いの後に地下で1人となったピクルに挑む。
これは、ピクルとの戦いを翌日に決意した刃牙に先んじることとなった。
なお彼とピクルの勝負は作中で『最新VS最古の闘い』というキャッチコピーがつけられている。
顔の一部を食べられつつも*1、ドーピングしたパワーで圧倒してピクルの耳を食いちぎるが、そのことがピクルの逆鱗に触れ
「白亜紀時代の本来の動き」によってピクルに瞬殺される(その際に止めの一撃で顎を粉々に粉砕された)。
意識を失いながらもなお執念の「地上最強のファックユー」でピクルの捕食を諦めさせ、病院で一命をとりとめるも、
意識を取り戻すなり病院を抜け出し*2再びピクルに戦いを挑み、
彼の「殺しても死なない不自然さ」に一度はピクルを恐怖させるが一撃で返り討ちにされ、生涯二度目の「日に二度敗れる」を経験する。
三度目の戦いに挑もうと再び病院を抜け出そうとするが、ジャックがピクルに二回目に倒された後、
大切に大切に保存食として丁寧に扱われていたことを刃牙に告げられ、
対戦相手ではなくただの餌と見られたことに泣き叫び遂に自身の敗北を認めた。

範馬の血が流れているが、勇次郎や刃牙に出る背中の「鬼の貌」は見られない。
また前述のピクルに負けたことについて、勇次郎から「血が薄い」と言われている。
(「血が薄いから負けた」ではなく、「負けたということは血が薄いということ」というのが何とも勇次郎らしいが)
この事もあってか、『範馬刃牙』終盤で再登場したときには再び薬物に手を染めてしまった。
『刃牙道』では薬物投与を増量した上で、更に身体上限界の骨延長に挑む姿が描かれている。……彼の明日に希望はあるのか。


MUGENにおけるジャック・ハンマー

花山薫愚地克巳を製作したtokage氏製作の3Dモデルを使用したものが公開されている。
2014年の更新により絵が全体的に太めに作り直され、以前よりも大きくなり攻撃モーションも変わった。骨延長したのだろうか。
ジャックのシンボルとも言える噛み付きを主な技とし、更に強力な打撃技による突撃がメインのパワーキャラ。
またピクル編の最後に見せた「地上最強のファックユー」も再現されている。
負けたときに一定条件を満たしていると発動し、相手を攻撃する
その他、3ゲージ消費のパワーアップ技として「マックシング」も搭載されている。
AIもデフォルトで搭載されている他、ししとう氏による外部AI付属改変パッチが公開されている。

出場大会



*1
この時の顔の負傷は、ジャックとピクルの「噛みっこ」の末のものなのだが…… 何というか、その……
+ズキュウウウン

*2
話の流れを追っていけば分かるのだが、ジャックVSピクルの戦いは
この直前の「地上最強のファックユー」の時点で綺麗に決着が付いている。
にも拘らずジャックが病院を抜けてさらに再戦を挑もうとするなど、ピクルは勿論大多数の読者にとっても
予想外の事態だったのは間違い無いが、あろうことか 実は担当編集者にとってすら予想外の事態だったらしい
それはその回のラストページに踊った煽り文に如実に表れている。その煽り文は以下の通り。
+長いので格納
激闘必至の第2ラウンド緊急開戦ッッ!!
更なる決着を求めて…本当の闘争(たたか)いはこれから!!

先生、打ち合わせと違うじゃないですかァァ~!!!(担当)

どういうことなの……
ちなみにジャックとは関係無いが、この「打ち合わせと違う」という煽り文は後にもう一度使われている。
それも あと二話で最終回というタイミングで