ホイミスライム


「はーやく にんげんになりたいなー」

『ドラゴンクエスト』シリーズに登場するモンスターの一種。
敵もパーティを組み始めた『II』よりの登場となる。

やや丸みを帯びたスライムの下からクラゲのような触手を生やした姿をしており、少し宙に浮いている。
HP回復呪文「ホイミ」を使い敵モンスターの回復をしてしまうため、優先的に倒す事が望ましい。
通常エンカウントの他、さまようよろいなど他のモンスターに呼ばれて登場する事も多い。
呪文中心のモンスターだけあってMPも多く、作品によっては無限大のMPを持つ事もある
(まぁ「敵に限りMP無限」は本作に限らずRPGの敵にはよくある設定だが。でないと情けない事になるし)。

何気に『DQ』シリーズでイベント敵以外で初のフィールドグラフィックを用意されたNPCモンスターで、
IV』では「第一章 王宮の戦士たち」で、井戸の底でこいつが待っており、戦士ライアンが話しかけた所、
人間になりたいホイミスライムの「ホイミン」が仲間になってくれるイベントがある
(本作では他にもフィールドグラフィックがある魔物はいるが、バグでも使わない限りこのホイミンと最初に出会う)。
コマンド入力が出来ずレベルも上がらない(ついでにMPも敵の個体と違い有限である)ため戦力としては少々厳しいが、
それでも魔法が使えず他に仲間が居ない一章のライアンにとっては頼らざるを得ない存在である。
その後、メンバーが集結する第五章では実際に人間になった姿で登場する。
作中ではどういった経緯で人間になれたのかは語られていないが、
書籍『知られざる伝説』ではマスタードラゴンの計らいで人間に生まれ変わった事になっている。
CDシアターでの声優はクリリンなどで有名な 田中真弓 氏。
勘違いされやすいが、洞窟内で聞こえる「そっちじゃないよ、こっちだよ…」などの声は「そらとぶくつ」のものである。

シリーズで本格的にパーティに加わる初めての仲間モンスターであり、
「ホイミン」の名は以後のシリーズでも仲間になったホイミスライムのものとして使われている。
また、『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』において
シナリオ中はじめに入る事になる旅の扉では上記のライアンとの出会いのシチュエーションが再現されている。
『モンスター物語』ではスライムを魔法の薬に浸けて作製。スライムベスはベホマスライムになる。
『アイテム物語』では賢者の石にホイミスライムがたくさん詰まっているらしい。

同タイプの色違いモンスターとして、
  • ベホイミスライム(『IV』『IX』『X』に登場)
  • ベホイムスライム(『IX』『X』に登場)
  • ベホマスライム(『III』~『X』に登場)
また、HP回復呪文を使わない色違いモンスターとして、
  • しびれくらげ(『II』~『VI』、『VIII』~『X』に登場。スライムではなく普通のクラゲの事もある)
  • しびれスライム(『VII』に登場)
  • コスモスライム(『X』に登場。月世界で出現。目の焦点が定まっていない)
などが存在している。また、HP回復呪文を使うスライムと言う意味では、
  • ぶちベホマラー(『VI』に登場。ぶちスライム型)
  • スライムベホマズン(『V』~『IX』に登場。キングスライム型)
もホイミスライムの亜種と言える。

仲間モンスターとしてはやはり回復呪文に優れているので、戦線よりは馬車に入れておく方が適任。
ただし、毒針を持たせてメタル狩り要員として活躍させる事も出来る。
『V』では色違いのベホマスライム(ベホマン)も仲間にする事が可能で、そちらはホイミンが覚えない蘇生呪文「ザオリク」を覚えたりするが、
登場が遅い、仲間になりにくい(ホイミンも割と仲間になりにくいが)、最大ステータスで劣るなどといった難点もある。
また、スライムベホマズン(ベホズン)も仲間になるが、
こちらは味方全員のHPを最大まで回復する「ベホマズン」以外のHP回復呪文を覚えないという実に極端な性能。

リメイク版の『IV』ではホイミンの友達の「ベホイミン」が移民としてイムルの村の牢屋に現れる。
『X』のVer.2以降は、ホイミスライムから人間になった「セラフィ」が登場。

『モンスターバトルロード』にも第1弾から順当に参戦。「ホイミ」の他に攻撃技として「爆裂拳」を使いちょっと武闘派。
持ち前の「ホイミ」もしくは隠し技の「ベホイミ」による回復で勇気が貯まるまで粘るトドメ待ち戦術が主な用途。
また、ライアンのカードを使用した際のパーティや、とどめの一撃「究極爆裂剣」誤植に非ず)にホイミンが登場。
そしてとどめの一撃の内容はというと ライアンがホイミンをホームランし、ホイミンが打ち出された勢いで爆裂拳を放つ 。剣…。
しかしザラキさんに比べれば何故かかっこいい、こういう大真面目なネタ臭も『DQ』の魅力である。
あと、どういうわけかIV勇者のとどめの一撃である「ミナデイン」にもさも当然のようにライアンの隣にいる。
おまけにちゃんとミナデインを撃つための魔力を分けている。ミナデインを撃つ際に「導かれし者たちは~」という文章が出てくる事と、
ピサロがミナデインに参加しない事から
(ミナデインを撃つ際にパーティーにいる事は確認出来るが、導かれし者たちのカットインの中には入っておらず、魔力を分けている描写が無い)、
どうやら本シリーズではホイミンも導かれし者の一人らしい。

『トルネコの大冒険』シリーズでは敵味方関係なく回復させる。

『ヒーローズ』では「ホミロン」という名の個体が登場している。担当声優は 釘宮理恵 氏。
頭のベレー帽が特徴。

この他、何故か『カイの冒険』のエクストラステージにスペシャルサンクスとして登場している。


MUGENにおけるホイミスライム

メタルスライムも製作したfukin-otou氏が製作した手書きのものが存在していた。
残念ながら2014年8月4日に公開停止され、現在は入手不可となっている。
ホイミスライムらしくゲージを消費して回復が使える他、ランダムに武器を使い攻撃する等博打要素が強い面がある。
またカラーによってベホマスライムやしびれくらげ等の派生モンスターの性能に変わる。

AIはデフォルトで搭載されており、
  • 攻撃技よりも回復技を優先する「いのちだいじに」
  • 回復技を封印した攻撃技重視の「ガンガンいこうぜ」
  • 回復も攻撃も万遍なく使う「いろいろやろうぜ」
以上の3通りの立ち回りが選べるようになっている。回復と攻撃のバランスなら「みんながんばれ」だろうとか言ってはいけない


単体キャラ以外では、リック氏製作のキラーマジンガストライカーとしてベホマスライムを呼び寄せる。
内容はキラーマジンガにベホマをかけるが、マホカンタで弾かれて相手が回復してしまうというもの。

出場大会



最終更新:2024年01月28日 10:41
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