ポップ

「一瞬…!!だけど…閃光のように……!!!
   まぶしく燃えて生き抜いてやるっ!!!
   それがおれたち人間の生き方だっ!!!
   よっく目に刻んどけよ!!!このバッカヤローーーッ!!!!」

三条陸原作、稲田浩司作画によって週刊少年ジャンプに連載されていた
漫画『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』に登場する主人公ダイの仲間の一人。
年齢は15歳。職業は魔法使い→大魔道士。
アニメにおける声はアンディ・ボガードアクセル=ロウ等を演じる難波圭一氏。

おじゃ魔女どれみ』の主人公の妹とかプリキュアの妖精とは無関係。『Splash Star』に出てたって?人違いです。

ダイの住むデルムリン島にやってきた勇者アバンの弟子として初登場する。
序盤はダイに先輩風を吹かせるがいざという時には逃げ出す臆病者だった。
しかし、アバンの死や強敵との戦いを経験し、少しずつ成長していく。
特に、偽勇者(でろりん)一行のまぞっほによる勇者としての心構えの叱責の影響は大きいと思われる。
要するに基本ヘタレだが、やる時はやるタイプのキャラクターである。
最初期から最後まで常に主人公・ダイと行動を共にし、終盤はパーティの中枢的存在にまでなる。
ダイが勇敢に敵に挑む典型的ジャンプヒーローキャラであるのに対し、
ポップは時に悩み、時に挫折し、時には逃げ出しながら、それでも最後には前に進み続けた。
その為ファンの間では「 『ダイの大冒険』のもう一人の主人公 」という認識が一般的である。
作中で最も人間的な悩みを持つごく普通の少年であるため、読者が感情移入しやすかったのも人気の秘訣であるようだ。
尤も、連載開始当初はその臆病者っぷりや実力不足から人気が出ず、
編集からも 「ポップいらないから殺せよ」 と鬼畜なことを言われた時期もあったようである。
しかし、「クリリンだって頑張ればピッコロと戦える漫画を描きたい」という作者の説得によって
最後の戦いまで生き抜き、まさにその通りの活躍をみせたといえるだろう。
どっかの盗賊の転落人生とは真逆の出世街道爆進っぷりである。
実際、その元盗賊とは対義語扱いされている。

性格はスケベでお調子者で臆病者だが、ここぞというときの度胸も持ち合わせるパーティきってのムードメーカー。
ラスボス戦直前に死んだ(と思われた)時などは、一行は相当落ち込んでいた。
頭の回転は早く、とっさの判断でパーティの危機を救ったことは一度や二度にとどまらない。
その頭脳や性格は相手を騙したり罠にはめることに長けたキルバーンにも警戒されており「真っ先に始末するべき相手」と評されている。
また、自己犠牲の意識も強いようで中盤以降は、わざと仲違いをして逃げ出したと見せかけ単身敵の足止めに向かう、
ダイを助けるためにメガンテで自爆する など仲間のために自らが傷つくことを厭わないことも。
その強い絆は(とある特殊な事情があったとはいえ)死後もダイを助けた程。
そして何よりもその姿がダイの父親であるバランに人としての心を取り戻させた。

アバンの使徒の中で唯一ごく普通の家の出身で、そのことが劣等感にもなっていた。
まあ他のメンツが 最強の生物息子 だったり、かつて 世界を救った勇者パーティのカップルの娘 だったり、
大魔王の側近に育てられ自身も元大魔王直属の部下 だったりと波瀾万丈すぎるせいもあるが。
一応、ポップの父親は一般人ではあるもの、魔界一の刀匠に認められ製剣を手伝えるほどの鍛冶職人であり、
本作品で最強の剣であるダイの剣の製剣の手伝いも頼まれ一躍買って出ているのだが、ポップが鍛冶屋ではなく
魔法使いとして勇者パーティーに加わっていることを考えると、家系的に受け継いだ才能は無いと言える。
ただ、そのために後半までキルバーンのような例外を除いて魔王軍から侮られている点もあり、
そこを突いて格上の相手に喰らい付いていた。
(そのせいか、自分を全く侮らずに真正面から戦うシグマ(NOTイレギュラー)のような相手を「戦い辛い」と溢している)
また、アバンの仲間でポップの第二の師である大魔道士マトリフはむしろポップが特別な生まれでない事を強く買っており、
「お前が全てに恵まれた奴なら、ここまで強くなることはできなかった。
 ただの武器屋の息子だったからアバンに憧れて努力する事が出来た」とも言っている。

しかし最強の攻撃呪文メドローアを命がけながらもぶっつけ一発で習得したり、ラスボスの奥義の一つを見よう見まねで習得したりと、
その実とんでもない才能の持ち主である。
当初はマトリフからも「こんな弱っちい魔法使いは見た事ない」とスパルタ教育を受けさせられたのだが、徐々にその才覚を発揮し、
自身の最強呪文メドローアをも習得した(弟子入りしてから僅か数ヶ月で…といっても作品全体を通して経過時間が短いのだが)
ポップは最終的にマトリフから「俺の自慢の弟子」と認められた。
なお彼は終盤に回復呪文を習得し、「賢者」の資質を手に入れるが師匠であるマトリフに倣って「大魔道士」と自称している。
この呼称に対してはシグマが「あながちハッタリにも聞こえないから不思議だ」と言っており、
マトリフが言っていた通り「誰が聞いても恐れ入っちまうカッコいい肩書き」のようだ。

数々の伝説を残す本作のラスボス・大魔王バーンからも名前を覚えられ、バーン撃破にかなり貢献している。
というかバーンの秘奥義「天地魔闘の構え*1」の弱点を(ラーハルトやヒム達仲間の協力があってこそとは言え)
発見したのは彼であり、つまり ポップがいなかったらダイは負けていた
更に本作において攻撃魔法の極致であるバーンの超必殺技カイザーフェニックスを魔法力を纏った手で受け止め、
そのまま無傷で分解してのけるという神業(本人いわく「最後の最後でコツつかんじゃったみたい」との事)すら見せ、
思わず「やっぱ天才…だったりしてね、おれ」と嘯くと、ダイからも「 おまえは昔から天才だよ 」と言われた。
最終的にはダイを差し置いて「 アバンの使徒で最も恐ろしい男 」とまで言わしめており、
作中世界における 最強の人類 であることは間違いない。
冒頭の台詞は「人間などちっぽけな存在」と断ずる大魔王バーンに対して言い切ったものであり、その言葉はダイを二度救った。
また、自分がちっぽけな存在と自覚しつつも勇気を振り絞り戦う姿はクロコダインやハドラーのような
敵対していた者にも強い感銘を与えている。
終盤にアバンの印が「勇気」の色に光ったのは、勇者ダイではなく常に恐怖と戦い続けた彼であった。
(ポップ含め誰もが「勇気」だと思っていたダイの光は「純粋さ」であった)

恋愛関係についてはスケベではあるが基本的にマァム一筋。
そのせいか自分に向けられる好意には疎く、それでいて他人の色恋沙汰に敏感だったりする。
そしてマァムも自分に向けられる好意に疎いので、この二人の恋愛は終盤まで全く進まなかった。
おまけにマァムは当初はヒュンケルに好意を向けており、
ヒュンケルはそれを知りつつ自分の過去(育ての親をアバンに殺されたと勘違いして敵対していた)を気にして応える事はなく、
さらにヒュンケルはエイミからも好意を寄せられ、さらにさらにメルルはポップに好意を寄せ…
と極めてカオスな事になっていた。
ちなみに戦後はポップはマァム、メルルと行方不明になったダイを探す旅に出ており、
ヒュンケルはラーハルトと共に旅をし、それをエイミが追っかけている。

友人関係ではダイとは親友にして相棒、かつて敵であったクロコダインとは「おっさん」と呼ぶほど親しみを持って接している。
恋敵であり兄弟子であるヒュンケルに対しては悪態をついたり意地を張ったりしているが、内心は兄弟子として信頼・尊敬し、
ヒュンケルもポップが孤軍奮闘した際は(本人が気絶してから)「本当によくやった」と笑顔で褒め、その後痛めつけた相手に
「俺の弟弟子をいたぶった礼はこの程度ではすまさんからな!」と激怒していた辺り、お互いツンデレと言えなくもない。
敵であり師の仇であるハドラーに対しては魔王としての態度に一定の評価をしていたようで、
落ちぶれて闇討ちしにきた時は失望し説教までしている。
そして、ハドラーがダイとの最終決戦後、キルバーンの卑劣な罠から身体を張って自分達を守り続ける姿に
「仲間」と認めるまでに至っている。
ハドラーも自分の命を引き換えにこの素晴らしい男の命だけは助けてやってくれと 人間の神に祈る ほどポップに感謝していた。

なお、最終防具が旅人の服(ゲームなら最序盤で入手出来る。実際本作でも序盤で入手)という
恐るべき装甲だったりもするが、何故かこれが異常に丈夫でメドローアの調整不足で腕部分が焦げる程度、
シグマとの戦いでは何度も攻撃(イオナズンのゼロ距離射撃すら)を喰らいながらも全く破けず、
バーンのカイザーフェニックスを喰らってようやく上半身部分が燃え尽きた。
(この時、ポップは服の下にシャハルの鏡という伝説の防具を仕込んでいたので無傷)
ポップは一時期旅人の服の上に「パプニカの法衣」というジャケット式の防具を着込んでいたのだが、
こちらはバーンの「今のはメラゾーマではないメラだ」を喰らって燃え尽きた。
一応言っておくと、パプニカの法衣はダイの最終防具の「パプニカの闘衣」と同じ材質で出来ており、
バランの遺体は同じ呪文で火葬されてしまったので、法衣は燃えても中のポップは無事だったという方が適切なのだろう。
しかし、作中でもトップクラスの(オリハルコンの次に固い)金属で作られている鎧の魔剣系統の鎧は
事あるごとに壊れてる事を考えるとやはり丈夫過ぎである。
というか、最終決戦に向かうというのにポップ用の新防具を用意しようと思った人はいなかったのだろうか。
まぁバーンパレスでの戦いでは守備力をあげる呪文であるスカラなり魔法力で保護するなりの手段を使っていたのだろう、多分。
あと、ポップは割と攻撃の直撃を食らう事が少ないというのも理由の一つと思われる。
(最終決戦では上記のシグマ戦以降、カイザーフェニックスを喰らうまではポップは一度も大技が直撃していない。
シグマ戦で喰らい過ぎではあるが)

+ 習得呪文および簡単な解説

+ 主な装備品

「いや…違うね……おれは…賢者じゃねぇ……

そう…おれを呼ぶなら大魔道士とでも呼んでくれ」



MUGENにおけるポップ

イヴアストレア等を制作してきた三吉氏が制作したものが公開されている。
モーション等から見てKOF等が参考にされているようだが、ほぼ手書きのようだ。
原作終盤に装備したブラックロッドによる打撃や、魔法による中~遠距離が強いタイプ。
原作オリジナルのフィンガーフレアボムズやイオラ連打、ベタン等も再現されて搭載されている。
また原作でも使わなかった(設定上は大魔道士後は使えると思われる)ベギラゴンも搭載。
アニメはそこまで進まなかったが、最強の魔法であるメドローアも搭載。3ゲージ使用でガード不能の5割を叩きだす。
原作通りだと即死技になってしまうので格ゲー補正とでも考えよう。
原作設定通りだと当たった相手が壬無月斬紅郎絶命奥義の後みたいになっちゃうし
最新版の更新で5P6Pカラーは瀕死5ゲージで即死ダメージ版も追加された。流石に相手が消滅したりはしない。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm18788863

デフォルトAIはあるもののイヴの記述のままであるため、遠距離型のポップとは余り動きが咬み合わない。
外部AIは絶賛募集中とのこと。
たくし上げの人により外部AIが制作されている。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm18774623

+ 大会ネタバレ

出場大会



*1
原作者曰く「RPGのラスボスが1ターンに超強力な攻撃を連発してくる様子を漫画で表現すべく考案」された、恐るべき奥義。
片方の腕を天に、もう片方の腕を地に向けた天破の構え不動の構えで、
「天」すなわち攻撃(カラミティエンド:オリハルコンの剣と同等以上の威力の手刀。バーン曰く「地上最強の剣」)、
「地」すなわち防御(フェニックスウィング:様々な攻撃を反射あるいは無力化する神速の掌撃。魔法反射効果アリ)、
「魔」すなわち魔法の使用(カイザーフェニックス:大魔王バーンが放つメラゾーマ。炎の巨大な鳥が相手に襲いかかる。
メラですら人の放つメラゾーマを超える火力を誇るバーンのそれは既にメラゾーマの域をも超えている)、
の三つの超必殺技を相手に同時に叩き込むという恐ろしいカウンター攻撃である。
格闘ゲームに例えれば、トキの地上当身が全部いっぺんに発動した上に北斗有情破顔拳まで飛んでくるようなものである。
唯一の弱点は、技の使用後の僅かな隙のみ。
今までこの構えを受けて生きていた者は居なかった(隙が出来る前に死んでいる)為、
ポップが気付くまでバーン自身でさえ弱点を知る余地も無く、絶対の自信を持つ文字通りの『必殺技』であった為に、
ポップの挑発を受けて結果的に破られてしまう事になろうとは思いもしなかったであろう。
もっともバーンにとってはダイだけでなくポップまでもが最終決戦に残っていた事、
この構えを二度も耐えられた事(あくまでも 使用後の 隙である)が誤算だったのだろう。
一応、ダイもなんとなくだが「打ち勝つには全部耐え切るしかない」とは感付いてはいたが、
同時に「自分だけでは無理」とも思っていた。

余談だがファンから魔王との仇名をつけられた彼女が、二人がかりの攻撃を受け止めた時のポーズの仇名にもなっている。
また、2012年のプリキュアの変身時決めポーズもこの名前で呼ばれることがある。
(ただしこちらは気合溜めもある事から覇王翔吼拳とも呼ばれる)
奇しくもプリキュアの方には「ポップ」という名前の妖精もいたりする。

*2
ちなみに師であるマトリフが病に伏しているのは若い頃(と言っても、80歳を超えてから)に
アバンとの冒険の際に禁呪を連発しているため。
ポップがこれ以上の呪文(メドローア)を求めたのも元はと言えば
「寿命が縮むのは構わないがフィンガーフレアボムズでは一発で息があがってしまい後が続かないから」であり、
仲間の為に我が身を省みないところは実に似た者師弟である。
しかし、マトリフは寿命が縮まっているはずなのに現在98歳である。
禁呪を使わなかったらどれだけ長生きしていたのだろうか……



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