狛村左陣


   「儂を動かすのはすべて、元柳斎殿への恩義のみ」

 職業:護廷十三隊七番隊隊長
 身長:288cm
 体重:301kg
 誕生日:8月23日
 好物:肉
 嫌いなもの:ニンジン
 特技:動物と会話ができる
 趣味:犬の世話
 羽裏色:璃寛茶(りかんちゃ)
 隊に欲しい人材:忠義のあるもの、胆力あるもの
 休日:犬(名前は五郎)と散歩
 斬魄刀『天譴』
 声優: 稲田徹

久保帯人プレゼンツ。週刊少年ジャンプバトル漫画『BLEACH』の登場人物。
「こまむら さじん」と読む。恐らく名前の由来は明治時代の能楽師、桜間左陣(さくらま さじん)からか。
死神護廷十三隊の七番隊の隊長を務めている武人。ファンからの愛称は「犬」「わんこ」等。
ちなみに「狛」村という名前から犬と勘違いされがちだが、本当はである。所謂人狼
趣味が犬の世話とか自分の世話ですか何の冗談ですかとツッコんではいけない。
狛村も作中で「儂は狼だ。ワンワンではないよ」と優しく諭している。
しかも彼はソウルソサエティの床屋でよく毛並みを整えてもらっている。清潔好きなのだ。

義理と人情を重んじるタイプで、とても忠義に厚い。
特に護廷十三隊の総隊長を務める山本元柳斎重國に絶対の忠誠を尽くす。
その理由は、狼でありながら人でもある狛村を化け物と嫌うことなく、暖かく接してくれたことが起因しているようだ。
山本の考えに絶対的に誓うスタンス。七番隊のイメージも犬、菖蒲(花言葉が勇気)になっている。
たとえ自分の本心がこれはおかしいのではと思っても、山本が是といえば是と割り切っている。
九番隊隊長の東仙要とは死神になる前からの付き合いである。
東仙の本性を見抜いた上で、それでも彼が間違った道に進まないように親友であろうとしていた。
13人の死神隊長の中では、隊長任期歴は比較的短い方である。
無類の犬好きであり、自分で「こいぬのきもち」「こねこのきもち」という本を出版した。
現世の犬用ブラシを手に入れた時は大喜びした。現世の動物バラエティにも興味津々である。
死神七番隊舎の裏でペットの犬の五郎を飼っており、言葉が通じるのでよく懐かれているようだ。
猫も好きであり、Vジャンプの漫画では「猫を飼うゲーム」を提案して副官の射場鉄左衛門を困惑させたりしている。
嫌いなものにニンジンとあるが、これは狛村が父親に「これは我らの食べ物ではない」と教えられたから。
+ 狛村の出生の謎
狛村とは、畜生道に堕ちたが戦いを求め尸魂界へ戻った一族。
己の心臓を捧げることで一時的に生きながら死んだほぼ無敵状態の人間の姿にもなれるが、
時が来れば狼そのものとなる。
護廷十三隊に入る前から頭に被り物をしていること、
そしてニンジン嫌いの件の狛村の父親の発言をふまえると、狛村一族が人狼の一族の可能性はある。
なぜなら犬はニンジン……というか野菜を食べる必要があまりない。
ドッグフード等で充分な栄養が取れるのなら、食物繊維を含む野菜を無理に摂取してはいけない。
今は護廷十三隊が、何事もなく狛村の真の姿を受け入れているので、狛村の謎もいつか明かされるかもしれない。

初登場時は鉄で出来た虚無僧のような笠を被り、手には鉄甲をつけてメカっぽかった。
一護達がソウルソサエティに侵入した際のゴタゴタで、更木剣八と対戦した時に笠が破損し、
素顔が白昼の下に晒されることとなった。その後はずっと素顔を晒したまま暮らしている。
だが、誰も彼を笑うことはなかった。隊の部下達も、相変わらず狛村を慕っている。めでたしめでたし。

公式ファンブックにおける戦闘力は攻撃力防御力体力の値が100、知力80、霊圧が50、機動力40となっている。
斬魄刀の始解は「轟(とどろ)け『天譴』(てんん)」。
刀を振る動作に合わせて、巨大な剣が同じモーションで現れて攻撃する能力。
卍解は『黒縄天譴明王』(こくじょう てんん みょうおう)。
狛村の背後に超巨大な鎧武者を召喚する技。巨人は狛村の動きと同じように動き戦う。
本編完結後にQ&Aで明かされた情報によると、始解の天譴はこの黒縄天譴明王の腕(と武器)のみを一時的に顕現させる能力らしい。
破損したら修復が不可能となる卍解の中で、黒縄天譴明王のみ使用者の狛村とリンクしているため、狛村が回復すれば直るという性質を持つ。
代償として明王が食らったダメージは狛村も食らう。
黒縄とは、熱い縄や刀で斬られてしまう黒縄地獄のことと思われる。

+ 千年血戦篇ネタバレ注意
最終章となる千年血戦篇では、バンビエッタ・バスターバインと対峙した際に、
早期決着を狙い卍解するも彼女に奪われて敗北し、尊敬する山本総隊長も戦死したばかりか部下も大勢失う。
ここで狛村は仇討ちするべく人狼一族の元を訪れ、「大爺様」の協力を経て一族に伝わる「人化の術」を使用して人の姿となる。
実は狛村が人狼であるのは上記の通り彼の出生が生前罪を犯し畜生道に堕ちた一族の出であるためだが、
一族の長である大爺様に心臓を渡すことで一時的に人間に戻ることが出来るばかりか、
人間に戻っている間だけ不死身になるという性質を持っていた。
この術の実行中は卍解も「黒縄天譴明王・断鎧縄衣」となり、
狛村が不死身と化した事により、明王も攻撃する端から再生する不死身の卍解と化し、
鎧を脱ぎ捨てたためか、動きも非常に俊敏になるなど以前よりもさらに絶大に強化される。
しかしその代償に一度これを実行すると術が解けた直後、完全に狼になってしまい二度と死神に戻れないという重大なリスクがあった。

かくして、第2侵攻では「人化の術」を使により不死身の体となってバンビエッタを圧倒して勝利するも、
戦闘後に人化の術が切れ、術の副作用によって完全な四足歩行の狼と化した。
狛村はかつての友であった東仙に知り顔で復讐の虚しさを説きながら、結局復讐心に駆られてその東仙の二の舞になってしまったに等しい自分を卑下するが、
射場の励ましを受けてともにユーハバッハのもとへと向かった。
小説『BLEACH WE DO knot ALWAYS LOVE YOU』によれば、戦後は射場により戦死したと護廷十三隊には説明されたようで隊長職を退き、
自身はただの狼として裏山で生活している(霊圧の残滓から一部の者は存命に気付いているようだが)。

+ 作中以外での狛村の評価
かませ犬。犬だけに
長期連載のBLEACHの中では13人の隊長の中で一番勝率が……というか扱いが悪い。
VS更木剣八は途中で狛村が諸事情で離脱するも、始解の剣八と互角。
VS藍染惣右介は、藍染の鬼道で一撃KO。しかも一護に「同じ隊長でこんなに違うのかよ」と言われてしまう。
VS東仙要は作中初期からの因縁対決にも拘らず、肝心ないい所を副隊長クラスの味方キャラに取られてしまった。
狛村が明確に勝利したのは敵の部下(狛村の卍解と同じくらい巨大化する)に1勝したのみ。可哀想すぎる。
やはり卍解の「巨大化した分身のダメージが自分にも行く」がデカイ的として、致命的な相性の悪さを顕著にしている。
(先に対戦した以外の隊長である朽木白哉日番谷冬獅郎なら、狛村の射程距離の外から嬲り殺しできてしまう
 この他にも、13人いる死神隊長の内、半数以上が超遠距離攻撃お茶の子さいさいなのが悲しい)。
狛村はこの問題がネックとなり、強さ議論でも評価が芳しくない。というか始解の方が使いやすいかもしれない。
メタ視点でいえば、どうしても漫画の表現上(1対1が多いので、巨大化でコマやページを余計に取られまくる)から扱いが難しいのだろう。
作中でも屈指のまともキャラだけに、このままでは某ジャンプ漫画のワニの大将ルートに入ってしまう。
ただ、「卍解を習得するものはそれだけでソウルソサエティの歴史に名を刻む程の実力者」という設定は忘れてはいけない。
その実力者を見抜く目は確かなものであり、斑目一角の本当の実力も看破していたりする。
狛村の戦績が芳しくないのは相手が強すぎただけなのだ。がんばれワンコ。負けるなワンコ。

余談だが、外見と 中の人の出演していたスーパー戦隊シリーズ から、「ボス」と呼ぶ人もいるとかいないとか。
ただあちらの体色は青いので、カラーページで狛村の毛色が茶色と判明した際は、意外に思った読者も多かったそうな。


ゲーム版での性能

DS版の格闘ゲームでは、投げキャラである。
その癖「瞬歩」という瞬間移動が使えるので、油断すると投げられまくる。
体が大きいのでリーチはあるが、その分食らい判定が大きいのでキャラ限で永久コンボ持ち。
また、スピードタイプや飛び道具持ちのキャラにはやっぱり苦戦気味。
肝心の卍解も当て辛く、ダメージもそこそこである。
しかし、複数人でのバトルなら、投げキャラならではの割り込みで強さを発揮する。
必殺技も使いやすく、分かりやすい高火力のものが多いので、ビギナー向けのキャラといえよう。

PS2版『ブレイドバトラーズ』でも登場。
こっちはわかりやすいパワーキャラ。ゲームの性質上、投げ技は全キャラ共通であまり強くない。
移動速度は遅く、サイズが全キャラ中最大級。その代わり体力が高く、衝撃波を飛ばす技など飛び道具も備えているのでバランスはまずまず。
パワーアップすると卍解が発動。専用フィールドに移行し、本体の攻撃に連動して明王が攻撃するようになる。
どちらかと言えば本体の攻撃をメインに当てつつ、明王の攻撃を牽制にしていった方が当てやすい。
…というか明王の攻撃が大ぶりすぎてこちらをメインに狙うのが難しい。
なお、体力が半分を切ると笠が外れるのだが、仕様上体力が半分を切らないとパワーアップは使えないので、
笠ありパワーアップ始動ムービーは一部の特殊な条件でないと拝めない。




「轟け『天譴』!」


MUGENにおける狛村左陣

DS版の再現キャラクターとして、LightMatt氏によるものが存在している。Verは0.2。現在もDLは可能。
ボイスは日本語だが、コンフィグでいじれば海外版ボイスに変更可能。
原作のゲームの仕様と違い、必殺技は弱中強全てではなく、いずれかのボタンで発動するようになっている。

大きな拳をぶつける「天譴」は中のみで発動。東仙要が約2秒間相手の動きを固めるストライカーは↓→弱で出現。
上空の真上から足でプレスする「隙襲撃」は弱のみで発動。空中でも出すことができる。
原作では多人数戦において、押すボタンによってサーチする相手が変わる性能だったのでカットされたようだ。
ダッシュしてヒットした相手を投げる「剛登断」は強ボタンでのみ発動。
この技はコマンドも ←↓→から↓→もしくは↓←コマンドで出せるように簡略化。
大破壊投げのような「金剛撃」は弱ボタンでのみ発動。コマンドは →↓→から←↓に改変。↓→では出ない。

超必殺技は3つあるが、全て↓→↓→コマンドに変更。
コンボに組み込める「轟撃・天譴」は強ボタン固定。金剛撃と剛登断の合体コマ投げ「真・金剛撃」は弱ボタン固定。
再現が難しい「黒縄天譴明王」は搭載されていないが、空中のみで発動するオリジナル技「アースシェイカー」が加えられている。
「アースシェイカー」は「隙襲撃」の強化版で2ゲージ。着地すると衝撃で土砂の衝撃波を前後に出す技。
立ちガ空中ガ可能、着地するまで無防備なので「見てから昇龍余裕でした」だがAI殺し。
この技も相手をサーチして飛ぶので、着地点のズレでめくりヒットになりやすい。
敵との距離を詰めるために使うのもいいが、「隙襲撃」も「アースシェイカー」も空対空で相手から攻撃を食らい中でも発動できるのは強み。
衝撃波の高さは意外とあるので空ガせずジャンプで避けるのは難しい。
コマンドの性質上「隙襲撃」に化けやすいが、暴発してしまった場合は着地と同時に1ゲージの「真・金剛撃」で投げよう。
相手がガードしていた場合は投げ成功。ガードせず対空して潰されたとしても、カス当たりしやすいので大きな被害はない。


この他に、Mounir氏による『JUS』風ドットのものも公開されている。
紹介動画


「この戦いに踏み入った時に、命はとうに置いてきた!」

出場大会

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出演ストーリー



最終更新:2024年02月21日 18:17