四次元殺法コンビ


「そんなに自信があるなら この四次元殺法コンビが相手をしてやろうか?」
「そりゃいい 柔軟体操がわりにもってこいだぜ!!」

ゆでたまご作の漫画『キン肉マン』に登場したタッグチーム。
正義超人ペンタゴンと悪魔超人ブラックホールによって結成される。
この二人、所属する陣営も出身国も異なるが、実は親戚(従兄弟同士)という後付け設定がある。
+ 四次元殺法コンビの血族について


ペンタゴン

「何をやっても勝てばいい!何をやっても勝ちに行く
  それがキミたちの流儀なんだろう?

  決意ができたらさぁやるんだ!」

第21回超人オリンピック編から登場。上記の画像の様に正式名称は「ザ・ペンタゴン」。
アニメ版における声優は、初登場時は戸谷公次氏が演じていたが、その後は田中秀幸氏が演じている。
田中氏が主要人物のテリーマンを担当されてる故か、後のゲーム作品などでは専ら戸谷氏が担当している。
顔面の星と背中の翼がスタイリッシュなアメリカ代表。
初登場時に多数の女性ファンに囲まれてキスの嵐をうけるなどの描写から、
ファンの間では超人界きってのイケメン超人であるとされることが多い。
「○描いて中に☆」で似顔絵完成というシンプルな顔でありながら、どこかスタイリッシュさを感じさせるデザインで
実際の人気もサブキャラクターの中ではそこそこ高く、時にはテリーマンを差し置いてフィギュア化されていたり、
ロックバンド「GOING UNDER GROUND」のアルバム『LUCKY STAR』のジャケットデザインとして採用されているなど、
作品外での活躍の機会も多い。

アイドル超人入りはしていないので、実力は主力級の一段下とされる解釈が多いが、
敵の超人に無様にやられる場面が描かれた事も無いので「やらせてみれば意外と行けるのでは?」と期待する読者の声もある。
そのためか「アイドル超人以外の正義超人」枠として何度か格ゲーに登場している。
そして(詳細は後述するが)連載を再開した原作漫画で、
遂に「正義超人の一人として、敵対する団体の超人と戦うペンタゴン」の姿が描かれる事になった。


容姿のとおり空中殺法を得意としており、翼で飛行して着地せずに連続で
ドロップキックやフライングクロスチョップを繰り出し続ける「スペースシャトル」が得意技。
超人オリンピックではソ連代表の残虐超人ウォーズマンと戦い、翼をもがれ体の前面をベアー・クローで切り裂かれて敗退。
間違いなく死亡したものと思われたが、超人オリンピック終了時にコメントを残していたので、かろうじて生き延びた模様。

次の「七人の悪魔超人」シリーズではスタンドから観客として見守っている。
この時「出来る事ならキン肉マンに代わって戦ってやりたい」と発言しており、出場に意欲を見せていたものの断念する。
結局キン肉マンが2戦したところでテリーマンらが助っ人に出場しているので、
仮にこの時に出撃していれば相当運命は変わったものと思われる。
実は上の発言の時は キン肉マンの対戦相手が自分の従兄弟だった から、行くに行けなかったのかもしれないが……。

続く「夢の超人タッグ」編ではブラックホールとタッグを組んで出場。
一回戦でキン肉マンとキン肉マングレート(プリンス・カメハメ)の「マッスル・ブラザーズ」と対戦する。
時空を操り技の攻守を入れ替える「クロノス・チェンジ」と、敵の時間を止める「ストップ・ザ・タイム」を繰り出して健闘するものの、
キン肉バスターとキン肉ドライバーの合体技「マッスル・ドッキング」の初お披露目の前に敗れた。
この二つの技が理屈の上では強すぎるため、読者から「ペンタゴンをリング外に待機させておけば最強」とよく言われる。
(同様の最強候補は「自軍に都合の悪い未来を消去する」ミスター・VTR)
ただこの時空操作、頭の☆をひねって操作しており、敵にいじられたら敵の有利になるように時空操作されてしまう
他作品の時空操作能力よりは対処のしようがあるというものだが、頭の☆で操作するというのがいかにもゆでで予測不可能
気付いたグレートはスゴイ。

王位争奪編では戦闘シーンはなく、1回戦では何故か超人墓場を漂っていたが、
最終決戦時には他の多数の正義超人と共にキン肉マンの応援に駆けつけている。

連載再開後の「完璧・無量大数軍」との戦いでは、実際に登場するしばらく前から「ペンタゴン登場」の噂は流れていた。
しかしアイドル超人ではない一般正義超人たちは全く戦力にならずに一蹴され、
一応アイドル超人の一員であるジェロニモも二度に渡って叩きのめされるという場面があり、
果たしてペンタゴンが出てきても勝負になるかどうか不安な予想もあったのだが……
+ 新作ネタバレ

続編となる『キン肉マンII世』では伝説超人の1人として「ヘラクレス・ファクトリー」の教官として登場。
また、超人オリンピック ザ・レザレクションでは決勝戦の立会人を務めている。
他の立会人がバッファローマン、ラーメンマンという実力・人気とも高い超人だったため微妙に場違いな感があるが
実はこの3人は全員ウォーズマンとの対戦経験があり、ケビンマスクのセコンドとしてクロエ(ウォーズマン)が
登場していたことによるものである。

余談だが、彼のキャラソンでは正義超人なのに「悪の華咲かせて」「悪の翼広げて」という歌詞があり
ファンからは「悪魔超人のブラックホールとコンビを組んだのはグレたから」などと冗談で言われることがある。
逆に、ブラックホールはタッグ編の時は悪魔超人を辞めていたという事になったり、結局そうじゃなかった事になったり、
この二人の去就については結構ややこしい。


ブラックホール

「くらえ──っ これはオレとステカセ……カーメンからの……

                                                                                                     悪魔のギフトだ──っ!」

七人の悪魔超人編から登場。バミューダ海域出身の悪魔超人(初期設定では異次元)。
声優は主に郷里大輔氏だが、回によっては岸野一彦氏が演じることもある。
頭部にブラックホールに通じる穴が貫通しているという、インパクト抜群のうえ
従兄弟共々似顔絵が最も楽に書ける 記憶に残る超人である。ぶっちゃけ「◎」←これがブラックホール。
元々悪魔超人達のリーダーという予定だったが、作者が闘い方のアイデアが思いつき、
早く戦わせたかったために結局2番手になったとか。
もしリーダーのままだったら、バッファローマンが見た目通りの脳筋キャラになってたかもしれない……。*1

紳士的な言動を取り、対戦相手をよく研究し自分に有利なリングを準備する頭脳派。 ただし笑い声は「カカカー!」
能力としてはあらゆる影に潜りこむ事ができ、自身も実体のある影になり形を自由に変える事ができる。
おまけに影を分裂させての分身能力を持ち、極めつけは顔の穴に敵を吸い込み自ら作り出した異次元空間に閉じ込めてしまう。
ぶっちゃけ能力だけ見たらチート能力もいい所であり、劇中のキン肉マンによるゆで理論機転がなければまず勝てなかっただろう。
悪魔超人の二番手として、影をくっきりと作るために用意したソーラーハウスによるデスマッチでキン肉マンに戦いを挑む。
そして見事キン肉マンをブラックホールに閉じ込めるものの、対戦中に負ったキズで異次元空間に綻びができ、そこを突破口に
ホワイト・ホールによって脱出されてしまい、油断していた所を落下からの渾身のエルボードロップをくらい敗北した。

「黄金のマスク」編では、他の七人の悪魔超人同様悪魔六騎士によって首を刎ねられて処刑され、腕をアシュラマンに奪われている。
ちなみに声優はアシュラマンも同じく郷里氏が担当しており、「カカカー!」という笑い方も同じだったりする。
……吸収されたのか?

「夢の超人タッグ」編ではペンタゴンとタッグを組んで出場。
どうやって生き返ったのか、何故ペンタゴンとタッグを組む事になったのか(当時は二人が従兄弟だという設定は無かった)、
アシュラマンとサンシャインが「悪魔超人は俺たちだけ」と発言していたがブラックホールは悪魔超人を辞めたのか、
考えてみると結構謎があるものの全く突っ込まれなかった。
試合では序盤にコンビネーションが噛み合わないマッスル・ブラザーズを翻弄。
タッグ技「四次元交差」でキン肉マングレートを異空間に葬り、
キン肉マンのホワイトホールも「四次元空間の壁を二重にする」という用意周到ぶりで封じる。
そして自らも異次元に転移してグレートを始末しようとするものの、キン肉バスターのパワーで次元を破られて
元の次元に脱出され、そのままマッスル・ドッキングを受けて倒された。

その後、王位争奪編では全く出番が無く終了。

完璧超人始祖編では、正義超人の新たな敵「完璧・無量大数軍」との戦いに悪魔超人軍の一人として参戦。
再開前のコミックス最終巻の人名事典には元悪魔超人と表記されていたのに。
共に出撃した4人の悪魔超人が倒れる中、“完牙”ダルメシマン(名前通りダルメシアンの超人)を相手に重傷を負うものの
新必殺技フォー・ディメンジョン・キル(ペンタゴンとのコンビ名そのまんまである)を決め、悪魔超人軍唯一の白星を挙げる。

+ ゆで節全開の逆転劇

また、何故か時々変なポーズを繰り出すようになり、読者に大受けしている。
受け狙いとかボケ役に転身とか天然キャラというわけでもないので、いったい何と言えばいいのか……。
文字通り「表情がない」のでボディランゲージで感情を表しているのかもしれないのだが、それにしたってアレなポーズが多すぎる……。
ちなみに下記のポーズは影をサーフボードに見立てて、それに飛び乗ろうとしている状態である。
考えてみればそれなりに意味は通じるが、
「技までのシーンが唐突・ポーズが真正面からの構図でどこかしらコミカル・極め付きに下記の台詞」
と、図ったようなトリプルコンボで読者を爆笑の渦へと飲み込んでしまった。


「悪魔をなめるな!この犬野郎」


+ さらに、このポーズ
+ 良い子の諸君!

MUGENにおける四次元殺法コンビ

はぐれ者氏によって作られたものが存在。
ボイスは各種ゲーム版を元にしている模様(ペンタゴンが戸谷公次氏、ブラックホールが郷里大輔氏)。
   自作の3Dモデルを基本として作られている。デザインは『マッスルグランプリ』を参考に作成されている。
   AIもデフォルトで搭載されている。
   ペンタゴンを主体にして動かし、ブラックホールはアシストキャラ(ストライカー)として呼び出される。
   ちなみにブラックホールが特殊投げ「蛇影」を決めて退却する時「悪魔をなめるな!」のポーズを披露してくれる。
   設定通りに空中殺法を得意としており、二段ジャンプに加え、
   1度のジャンプで2度空中ダッシュができ、空中での機動力が高い。
   ゲージ技「ストップ・ザ・タイム」で時を止めたり、「クロノスチェンジ」による当身などが使える。
   機動力が高く、技が多彩な代わりに、火力はキン肉マンたちよりも控えめのようだ。
   このあたりも原作イメージ通りである。

   フィニッシュ・ホールド「四次元交差」は即死の投げ技になっており、
   通常のゲージは不要だがその他の使用条件はかなり厳しい。
   シングルではすでに1ラウンド勝利していて、相手の体力が25%以下であること、
   タッグではシングルの条件に加えて相手側の片方がKOされていること、
   チームでは勝利数に関わらず相手の体力が15%以下であることとなる。
   繰り出せるのは1ラウンドに1回だけ。
   要するに「相手をKOできる場合」なので、フィニッシュ用の演出に近い。
   この四次元交差で勝利すると「良い子の諸君!」のポーズを2人で決めてくれる。
    大ポトレでフツーに見れるだろとか言うな!
7~11Pは特殊カラーとなっておりペンタゴン単体で戦う仕様になる。12Pは性能が強化されるモードになる。

「当然の結果だ」
「四次元空間は快適だったかな?」


出場大会



*1
ちなみに、初登場シーンには悪魔超人の「その仲間たち」疑惑を持つ超人が居たのはファンの間では有名。
初登場時に悪魔超人とともにリングに立っていたにも関わらず、悪魔超人ではなかったというあの輩です。
(『新世代超人(ニュージェネレーション)VS伝説超人(レジェンド)』キン消しモードより引用)
その中の一人プリプリマンはアニメ版『II世』や『オール超人大進撃』でまさかの復活を果たしていたりする。
しかもその時の声優が置鮎龍太郎氏。豪華にも程があるだろ……。

*2
コミックスではゆでには珍しくちゃんとIの字に修正されており、コミックス版では確認する事が出来ない
いつもの事なんだから残しておいてくれても良かったのに……
尤も、近年のゆでは『II世』におけるマンモスマンの台詞「ウメーウメー」、スグルの「それじゃ出棺だー!」等々
読者間でコアな評判を呼んだ珍コマを修正する傾向が多く、文庫化に当たり分身ジェロニモを修正している件も踏まえると
作者側としてはできるだけミスを修正したいという意向があるのかもしれない。