石田雨竜




   「滅却師の誇りにかけて

                                     僕はお前を殺す」

 職業:学生(空座第一高校) 
 身長:177cm
 体重:57kg
 血液型:AB
 誕生日:11月6日
 家族構成:一人っ子
 部活動:手芸部(部長)
 特技:裁縫、料理
 好きなもの:ファスナー、鯖の味噌煮込み、筑前煮
 嫌いなもの:行き当たりばったり
 テーマミュージック:Idioteque"「Radiohead」※「Kid A」収録

週刊少年ジャンプで連載されていた漫画『BLEACH』の登場人物。「いしだ うりゅう」と読む。
担当声優は 杉山紀彰 氏。実写映画版では『仮面ライダーフォーゼ』の2号ライダー・メテオこと朔田流星役等の吉沢亮氏が演じた。
実写版ブリーチは弦太朗、流星、さらに劇場版ゲストライダーのなでしこも出てるから実質仮面ライダーフォーゼ

主人公・黒崎一護のクラスメイトであり、ヒロインの井上織姫と同じ手芸部に所属している。
年齢の正確な描写は無いが、一護が17歳になったので恐らく同い年と思われる。
成績優秀で実家は総合病院のエリートだが、雨竜は諸事情で一人暮らししているため生活は貧乏である。
性格はメガネキャラらしく冷静で頭脳明晰だが天然。その後は生徒会長を兼任した。
料理と裁縫が得意でホームセンターに通うほどの凝り性。ファスナーの付いている服が好き。
チャドこと茶渡泰虎曰く女性の服のデザインセンスがあるらしく、作中では彼の作った服を快く受け取る女性キャラもいる。
…が、それ以外はセンスが悪く、コンの入っているぬいぐるみを修復した際は「ライオンだかレースの精だかわからねぇよ!」と言われる姿にした。
その他にも男物にはやたら滅却師十字(クインシークロス)の意匠を付けたがる。
ちなみに浦原喜助が一晩寝ながら考えた「魂葬刑事カラクライザー」のデザインを担当しており、カラクライザーになるコン曰く「意図的人選ミス」。

友達がいない疑惑があり、一護達に花火大会へ一人だけ誘われなかった事がある。
恐らく原因は節約のために携帯電話を持っておらず、連絡が取れなかったのも関係しているのだろう。
彼の一族は「滅却師(クインシー)」という悪霊・虚(ホロウ)退治の家系。死神が霊を浄化させるのに対し滅却師は消滅させる。
そのため輪廻に悪影響をもたらす恐れがあるとして滅却師は死神側に危険視されて絶滅させられたのだが、石田家は数少ない生き残りである。*1
おじいちゃん子だった雨竜は、祖父の石田宗弦(いしだ そうけん)から滅却師の修行を子供の頃から受けた。
その反面、父の石田竜弦(いしだ りゅうけん)とは犬猿の仲で、雨竜はタメ口で接している。
竜弦も滅却師の能力を持っているのだが、金にならないという理由で医者の仕事に専念している。
しかし雨竜の消滅した滅却師の能力を元に戻す手助けをしたりと、何だかんだで息子をサポートしている。
一護の父親である一心と知人であり、「クロサキからの電話」と言えばベッドの空きができるらしい。
ちなみにアニメの滅却師大全では親バカ化しており、雨竜が虚化して暴走した一護に刺された時は一心に八つ当たりしていた。

祖父が死亡した事件がきっかけで死神を憎むようになり、一護達と和解した今でも引きずっている。
主に使用する武器は弓矢で、自分の周りに散らばっている霊力を集めて作る。なお、滅却師は弓しか使わないらしい。*2

初登場時は死神代行として仕事をしていた一護を一方的に敵視。
どちらがより多くの虚を退治できるかという勝負を持ち込むために、わざと虚の餌を町中にばら撒いた。
規模が手に負えないレベルになり、無関係の犠牲者を大量に出しかける大惨事になったが、後に藍染惣右介が糸を引いていた事が示唆され、無かった事になった
しかし、祖父が雨竜に教えた「滅却師は死神と力を合わせる事」を思い出し改心。
その後は全編通して一護達と共同戦線を張っている腐れ縁のよき仲間である。
一護を上回る弄られ・ツッコミキャラで、普段ツッコミ側の一護ですら雨竜に対してはボケ・弄り側に回る。
しかし、初期は大虚を倒す作戦を考えたら絵面が酷い事になったり、顔色一つ変えずに無理すぎる言い訳をしたりと、
沈着冷静なままボケに回る事もあった(デザインセンス関連に関してはその後もボケ側)。

戦闘力は未知数な所が多く、『BLEACH』本編でもインフレの波に飲まれているようないないような評価に困る立ち位置である。
死神副隊長である阿散井恋次に敗北したのをきっかけに修行したら、死神部隊の幹部クラスには優に勝つ実力に。
この時に彼が始末した死神についての審議は、藍染反逆のゴタゴタのせいで尸魂界から問われる事は無かった
滅却師の能力消滅と引き換えに、滅却師の最終形態になれば卍解を使っている涅マユリを圧倒する力を発揮する。
総合的には死神隊長や虚が死神化した破面(アランカル)にちょっと劣るスペックはあると思われる。
本編での出番は初期から登場しているキャラの中では多い方に分類される……が、
雨竜がメインと作者公認で謳われた千年戦争編では「破面の救援」という出発目的に難色を示し、序盤にちょっと出ただけで長い事出番が無かった。
そのため読者からは、メインの長編を与えられたはずがほとんど目立たなかったチャドの二の舞にならないか心配されていた。
その後、ストーリーも進んだ頃になって「見えざる帝国」の統率者であるユーハバッハから後継者に指名された。これは雨竜が敵の懐に潜り込む策だったが*3
ユーハバッハもそれを見抜いており、外様の雨竜を優遇する事で部下達が雨竜を監視するよう仕向けたものである。
ユーハバッハ自身は雨竜に対し、「混血の滅却師からは「聖別」で力を奪ったはずが、それが効かなかった雨竜には自分を超えた何かがある」と語っている。
あえて彼に聖文字を与えたのは繋がりを強くして聖別を通用させるための意図があったと思われるが、そこまでしても雨竜には聖別が効かなかった。

+ 武装・能力
孤雀(銀嶺孤雀)
滅却師十字を媒介に周囲の霊子を自分の霊力で包む事で形成される。
一度霊力を失い、復活した後は銀嶺孤雀となり、1200発の連射が可能。

散霊手套
尸魂界突入前の特訓で装着した手袋。
付けていると普通の滅却師ではまともに弓を生成する事すら出来なくなるが、
それでも弓を七日七夜維持する事が出来れば凄まじい力を手にする…という、要は大リーグボール養成ギブス。
なお雨竜は、この「七日七夜維持する」事が前提条件の散霊手套を10日間という猶予で達成した上に下記の技術も習得してきた

飛廉脚
死神の瞬歩、破面の響転に該当する高速移動手段。
足元に周囲の霊子を固めた足場を生成し、それに乗って飛行する。
人間が使う技術ということもあってか、原理上最も体への負担が少ない楽な移動方法らしい。
応用すればサーフボードのような形状にして宙を滑る事も可能。

乱装天傀
自身の体に霊子で生成した無数の糸を接続し、文字通り自身を傀儡のように操る技術。
強制的に動かすので腱が千切れようが骨が砕けようが痛みさえ無視すれば十全に戦えるというガンギマリ戦闘スタイル。
3661人もの滅却師を実験体にしてきた涅マユリですら実際に見た事は無かったというほどの最高難度戦闘技術。

滅却師最終形態(クインシー・レットシュティール)
散霊手套の試練を達成した者が散霊手套を外す事で到達出来る、滅却師の最後の手段。
周囲の霊子結合を強制的に分解し自身に隷属させる霊子集束力と護廷十三隊の隊長格を卍解ごと一撃で粉砕する程の力を持つが、
人間の限界を遥かに超えた力の反動により、極短時間で霊力を失うまさに最終形態。
一方で、到達難易度と使い勝手の悪さから滅却師の本場である見えざる帝国においては200年前に滅びた技術となっている。
力をブーストするわけでも特殊な進化でも外付けの力でもない「霊子を分散させるデバフアイテムを外した素の力」という点で、
本作の強化形態でも特異な部類。

銀筒
滅却師が予め霊力を貯めておいて使う筒状の道具。
旧式の道具だが使い方しだいで大虚と渡り合える。

魂を切り裂くもの(ゼーレシュナイダー)
滅却師の武器の中で唯一刃を持った武器。
外見は青いビームソードだが、原理的にはチェーンソーのようなもので、
刀身の表面を霊子が一秒間に300万回往復しており、振動で刃に触れたものの霊子結合を緩め、対象の霊子を自分の霊子として扱いやすくなる作用を持つ。
また、矢として使用する事もできる。
石田総合病院の隠し倉庫から拝借してきたもの。
この漫画にしては珍しく変に捻った読みでない素直な名前である。

対虚用地雷
涅マユリ特製の地雷。

聖文字『「A」完全反立(アンチサーシス)』
千年血戦篇でユーハバッハにより与えられた聖文字の能力。
指定した2点の間の「既に起きた出来事」を逆転させる事が可能で、
作中では自分とハッシュヴァルトとの受けた傷をそっくり入れ替えていた。
ユーハバッハの未来を改変する聖文字「全知全能」とは性質が対極に位置し、
ハッシュヴァルトはこの能力にユーハバッハに対抗できる可能性を見出していた。
聖文字にもかかわらず頭にTHEが付いていない。

なお、聖別で力を奪われなかった理由は完結後も明かされていないが、
成田良悟氏の小説で明かされた情報などから、彼もまた霊王の欠片の所有者であり、
当時のユーハバッハでは干渉できなかったという説が有力視されている。
根拠として、グレミィ・トゥミューが自身の能力で生み出したグエナエル・リーも聖文字による能力ではないため能力名の頭にTHEが付いておらず、
完全反立は聖文字で与えられたのではなく、聖文字をきっかけに覚醒しただけで石田元々の能力の可能性がある。

ちなみに、屍魂界編で飛び道具の使い手を意味する称号「鎌鼬」を持つ死神、慈楼坊を飛び道具の勝負で倒し、
その称号を得ているのだが、本編ではすっかり忘れ去られていた
だが読者も忘れた頃に小説版『BLEACH Spirits Are Forever With You』にて、慈楼坊の前の「鎌鼬」だった痣城剣八に取り返されている。

+ 余談
弓使い繋がりなのか『魔法少女まどか☆マギカ』における鹿目まどかの名言「クラスのみんなには、内緒だよ!」という台詞を、
原作の吹き出しに合成したコラ画像がネット上に流布されている。
これだけならわざわざ書くことでもないが、
ガンホーのソーシャルゲーム『パズル&ドラゴンズ』のコラボにおいてなんとこの台詞がスキル名として採用されてしまった
さすがに方方から指摘されたためか、後に「僕の弓になら籠っているよ」に修正された。


BLEACH DSにおける石田雨竜

『BLEACH DS』シリーズでは、ほとんどの攻撃が弓矢の射撃攻撃である。
必殺技は「乱れ撃ち」、上空から雨のように降らせる「かがり縫い」、溜める事でガード不能になる飛び道具「四束集撃」がある。
遠距離から封じ込める強さはあるが、この手のキャラのセオリー通り近距離が弱いため、
スーパーアーマー状態になれるゲージ技「乱装天傀」の使い方が重要となってくる。
近距離から攻めていくなら常時この状態を維持しておきたい所だが、発生が遅いので発動のタイミングには気を付けよう。
遠距離をキープできるのならば、巨大なレーザービームを出すゲージ技「散霊手套開放」が優秀。
ガードキャンセルからも繋がり、コンボにも組み込めるという優れもの。


MUGENにおける石田雨竜

MUGENでは複数の雨竜が確認されている。

+ Panoptic氏製作
  • Panoptic氏製作
チビ石田。技のベースはウェコムンド編のものになっている。
1ゲージ技は波動2回コマンド+Yで無数の矢を射る「銀嶺弧雀(ぎんれいこじゃく)」。
2ゲージ技は逆波動2回コマンド+Yで滅却師の武器としては珍しい刃状の武器「魂を切り裂くもの(ゼーレシュナイダー) 」。
3ゲージ技は逆波動2回コマンド+CZで魔方陣のようなエリアに相手を封じ込めて爆破する「破芒陣(シュプリンガー)」。
その他の技はBボタンでコンボを繋ぐ程度のシンプルな調整になっている。

+ Alexei Roschak氏(kenshinx0氏)製作
  • Alexei Roschak氏(kenshinx0氏)製作
『BLEACH DS』がベースになっているが、ボイスは海外版。
「乱装天傀」など一部の技が搭載されていない上、瞬歩などの移動手段も無く、空中ダッシュや二段ジャンプも未搭載。
唯一『GGXX>GUILTY GEAR#id_4ddd8421]]のヴェノムのワープのように上空に緊急避難する飛廉脚(ひれんきゃく)がある(死神の瞬歩のようなもの)。
その代わりオリジナルゲージ技を搭載しており「乱れ撃ち」の強化版が2タイプある。
「↓↘→↓↘→+弱」で乱れ撃ちの弾数が増え、「↓↘→↓↘→+中」で乱れ撃ちの後、相手の後方に飛廉脚でワープして再度乱れ撃ちする。
また、「←↙↓←↙↓+中」で移動コマンド投げタイプのゲージ技があり、相手は影ディオパニッシュメントのように5本の矢に貫かれる。

既存のゲージ技は「かがり縫い」の強化版「雨垂」が後ろ「←↙↓←↙↓+小」に変更。
3ゲージ技の「散霊手套開放」は「↓↘→↓↘→+強」に変更されている。

+ DopeFiend氏製作
  • DopeFiend氏製作
こちらも『BLEACH DS』がベースになっており、ボイスは日本語版。
暗転時のカットインが原作よりも豪華になっている他、空中ダッシュや二段ジャンプなども搭載されている。飛廉脚も様々な方向に使用可能。
必殺技の「乱れ撃ち」は未搭載だが、他の技はコマンドが変更されているものの搭載済み。
「↓↘→+任意」で「四束集撃」。「←↙↓+任意」で「かがり縫い」が出る。
超必殺技の「雨垂」は「←↙↓←↙↓+任意」に調整。ちなみに「1200だ……!!」という原作でもあった台詞が出るが、実際は12ヒット。
「乱装天傀」は↓→←コマンドに変更。一定時間雨竜の全身が真っ青になる。「散霊手套開放」は未搭載。

オリジナル超必として、滅却師最終形態になりながら矢を放つ1ゲージ技「最終形態(レットシュティール)」がある。
また、↓←→コマンド+ボタンで一定時間矢の射る間隔が短くなり通常の射撃が連射可能になる「ラピッドファイア」を搭載。


これらの他に、Clearnote氏による『JUS』風ドットを用いたちびキャラも存在する。

出場大会



*1
千年戦争編で明かされるが、滅却師は霊力の無い常人ですら多少は耐性のある虚の因子に致命的に抗体が無く、
虚の存在自体が魂魄を破壊して確実な死をもたらすものであったため、
彼らが生きるために例え世界に混乱を招くと分かっていても虚を消滅させざるを得なかったとのこと。

*2
石田本人は弓道の経験は無く、読者に弓の構え方を指摘された時は「そうなの!?」と返していた。

*3
祖父の宗弦は巨大な虚5体に襲われた際に滅却師の検体欲しさにマユリの裏工作で死神の救援が遅れて死亡し、
魂魄となった後で原型を留めない程に研究材料として消費されたのだが、
この一件で雨竜が恨んでいるのはむしろ怖じ気づいた自分の方である。
一方で母の叶絵はユーハバッハの聖別が原因で死亡しており、上記の件と異なり直接的な仇敵である。


最終更新:2023年10月14日 00:28