市丸ギン




   「市丸ギン

               よろしゅうな」

 職業:護廷十三隊三番隊隊長
 身長:185cm
 体重:69kg
 羽裏色:白殺し
 誕生日:9月10日
 趣味:人間観察
 特技:針の糸通し
 好きなもの:干し柿
 嫌いなもの:干し芋
 休日の過ごし方:散歩
 斬魄刀:「神槍」

久保帯人氏の漫画『BLEACH』の登場人物。「いちまる ぎん」。
担当声優は 遊佐浩二 氏。

細目でいつもニコニコしながら飄々とした男。京都弁を喋るが、中の人である遊佐氏も京都出身だったりする。
干しイモが嫌いな理由は、子供の頃に大好きな干し柿をくすねて食べたら干しイモだった衝撃がトラウマになっているため。
いつもはふらふらと散歩しながら、誰かに悪戯をしている。趣味の人間観察はいたずらのターゲットを探すためのようだ。
その悪戯は、処刑前の朽木ルキアをぬか喜びさせるタチの悪いケースもあるが、彼が何を考えて行動しているかは不明である。
彼と親しい人間も「何を考えているか分からない」と口を揃える上に、行き先を告げずに行方不明になる放浪癖まであるという。
出身は尸魂界のスラム街である流魂街の出身だったが、護廷十三隊に配属されるための試験学校「真央霊術院」を1年で卒業し、
卒業後すぐに重役ポストを用意されるほどの天才。後に死神になる日番谷冬獅郎は市丸以来の天才と言われている。
入隊後も部隊のNo.3以上の実力を持っており、阿散井恋次雛森桃、吉良イヅルは彼の部下である。
それが藍染惣右介のいた五番隊である。市丸は五番隊副隊長、三番隊隊長へとするすると出世した。

斬魄刀は「神槍(しんそう)」。「射殺(いころ)せ」の解号をすると物凄く延びる刀。
その射程距離は短刀、所謂「脇差」の百本分。これは大体100メートル以上であろう。
槍のように相手を貫くその姿から、「百本差し」という異名が付けられている。
卍解は「神殺鎗(かみしにのやり)」。射程距離と伸び縮みするスピードが更にアップする。
切れ味も抜群で、高層ビルの集まりを一太刀で横一文字にまとめて斬り捨てるほどの射程距離。
これがかの一部で有名になった「13kmや」である。
この時、市丸は「ほんなら卍解はどんくらい延びるか分かる?」「しゃァないよう分かるようにキミらの長さで教えたげるわ」と、
前置きしながら数字を自分から言ったのに「ピンとけぇへんやろ数で聞いても」とすぐにセルフ突っ込みしていた。
13kmというと、東京駅から漫画「こち亀」でお馴染みの亀有駅くらい。アメリカのニューヨークからユニオンシティよりも長い距離。
これを刀の重さ関係無しに振り回せるのだから恐ろしい。しかも市丸によれば延びる速さは音速の「今の五百倍や」である。
音速の500倍は約、時速61.2万km。大体新幹線の2750倍、飛行機の680倍、ロケットの15倍くらいの速さ。ピンとけぇへんやろ
+ こんなピンとこない刀に勝つなんてどうすりゃいいんだよ、という人へ



   「すんません あれ 嘘言いました

          言うたほど長く伸びません

          言うたほど迅く伸びません」

嘘でした。
以上、市丸ギン氏本人からの謝罪会見をお送りしました。
市丸氏が何故このような嘘をついたのかは、後に作中で明かされる。
なお、物凄い速さで伸縮すること自体は本当である(伸ばした状態から元の長さに戻したことに一護が気付かないくらい)。
本人の申告より遅いだけである(13km、音の500倍発言は一護に対しての発言で嘘だった発言は別人に対してのものなので、13kmの真偽は不明だが)。

『BLEACH』本編で登場した隊長格の中では朽木白哉に次いでの登場で、更木剣八と共に現れた。
ちなみにこの3人は主人公である黒崎一護と、死神隊長として直接1対1で戦ったことがある数少ない例。
作中では、かつて同僚であった藍染と仲違いをするような険悪な仲になりつつあったが……。
+ 市丸の本性 ネタバレ注意
藍染とケンカしていたのは完全なポーズであり、2人で仕組んだお芝居であった。
彼らは仲違いするどころか100年以上も前から主従関係であり、ずっとチャンスを窺っていたのである。
そして市丸と藍染は尸魂界の死神達を掌で踊らせ、東仙要と共に3人でまんまと逃げ切った。
この時、市丸は旧友である松本乱菊に「ごめんな」と耳打ちしていたが、その意図は明かされることは無かった。

+ 市丸の本性の本性 ネタバレ注意
市丸ギンは流魂街にいた幼少時代に、道端で野垂れ死にかけていた少女と出会う。
彼女の名前は松本乱菊。ギンは持っていた干し柿を渡して彼女を助けた。
他に身寄りが無かったのか、2人は寄り添うようにしてしばらく共同生活を送っていた。
ある日、乱菊は何者かに襲撃を受けてしまう。
市丸は襲撃者を尾行する内に、藍染惣右介という男が襲撃の黒幕であることを知る。
彼は藍染が恐ろしい計画を企てていることを持ち前の天性と直感で悟り、彼に取り入る決心をした。
そして市丸は百年かけて藍染の腹心になるまでに成功。誰にも本心が悟られぬように虎視眈々と藍染を殺害する機会を狙っていた。
自分の斬魄刀の能力も「13kmや」と藍染に嘘をついて隠し通していた。
斬魄刀の真の能力は、刀の一欠片でも体内に入れば「死(ころ)せ」と唱えることで毒が全身に回り、体内を崩壊させて死に至らしめるというもの。
死神になったのも乱菊の復讐のため。全ては乱菊のために藍染を殺し、世界を彼女にとって良い方向へ変えるためだったのである。


『BLEACH DS』における市丸ギン

原作の設定において全てのパラメータが均等に優れるオールラウンダーだけあって、ゲームにおいても王道キャラ。
何と言っても最大の強みはリーチの長さで、どの距離からでもコンボを繋ぐことができる。
また、神槍の攻撃は飛び道具を消す効果もある他、超必殺技の「鎗影貫」は割り込みに、「鎗紗雨」は威力以外はほぼ欠点無しの便利さ。
ただ技の関係上、ちびキャラ相手はややキツいのが難点か。


MUGENにおける市丸ギン

Kankuro007氏による『BLEACH DS』のドットを用いたものが存在。
原作とは異なるアレンジ仕様であり、「射殺せ神鎗」は1ボタンで発動するゲージ技に変更されている。
↓を押しながらだと、対空ゲージ技「あァ こらあかん」になる。ただし原作にあった対空版は搭載されていない。
連続突きの「たいがいにしい」はボタン連打技に。ただし通常技を当てている時限定発動。原作にあった超必キャンセルはできない。
敵の後ろに瞬間移動する「どんくさいなあ」も1ボタンで発動するようになっている。
「あかんなぁ」と超必殺技「鎗影貫」「鎗紗雨」は未搭載だが、オリジナル3ゲージ技として、波動2回+神槍ボタンで強化版が出せる。

出場大会



最終更新:2023年12月30日 19:55