テングマン







   「小僧、拙者が軽く捻ってやるわ!!」

ロックマン』シリーズ第8作『ロックマン8 メタルヒーローズ』と番外作品『ロックマン&フォルテ』に登場する8大ボスの一体。
一般公募のアイディアからではなく、7作品ぶりにカプコンスタッフが一からデザインしたボスにして、
歴代ボスの中でも珍しい、シリーズを跨いで登場しているボスの一体でもある。
CVは『ロックマンX4』でマグマード・ドラグーンスラッシュ・ビストレオを演じた 長嶝高士 氏。

名前の通り、天狗がモチーフになっている。性格も天狗で高飛車で傲慢。
いつも高い所に飛んで、誰かを見下して悦に入っている。
最初は台風を人工的に発生させる気象用の実験ロボットの性能に、Dr.ワイリーが目を付けて改造した。
ここまで書いておいてなんだが、公式プロフィールの彼の長所はくうきをよむこと
風の流れや発生を読み取ることなのか、それとも場の空気を読むことなのか。
嫌いなものに「世間のしがらみ」があるので、意外と両方かもしれない。
好きなものは「フライングフィッシュ」、つまりトビウオ。何故……。

『ロックマン8』では、最初に倒すのにオススメの弱いボスキャラである
落下一発死亡エリア付き、テングマンは常時空中に浮いているというアドバンテージがあるにも拘らずである。
それは彼が攻撃する瞬間が隙だらけだから。
巻き込まれれば即エリア外に落とされて死ぬ「カミカゼ」、超スピードの突進攻撃、ジャンプで避けるのが不可能なトルネードホールド。
これらすべてを放つ前の予備動作が分かりやすく、ちょっと対策を練ればノーダメージで勝てる。
また、ずっと飛んでればいいのにロックマンのバスターが届く高さまでわざわざ降りてくる。
自信過剰な性格が災いになっているという彼らしいオチであろう。

流石に反省したのか、リベンジで再登場した『ロックマン&フォルテ』では大幅にパワーアップして帰ってきた。
新技「テングブレード」で接近戦も強くなり、戦い方にもいくらか改善点が見られ、最弱の称号を返上した。
しかし今度は弱点武器が致命的に相性が悪く、連発だけで瞬殺されるようになってしまった。
『ロックマン8』では弱点武器は特定の状況でしか喰らわなかっただけに無念である。
果てには、瞬殺さえ生温いと言わんばかりのTASさんの毒牙にかかることに…。
13:45~より

『ロックマン8』での特殊武器は小型の竜巻を発生させる装置を前方に発射する「トルネードホールド」。
これはロックマンが『MARVEL VS. CAPCOM』に出演した際にも必殺技として採用された。
『ロックマン&フォルテ』での特殊武器は目の前に真空の刃を発生させて前方に飛ばす「テングブレード」。
装備中にスライディング(ダッシュ)すると攻撃判定と無敵時間が付与されるため、TAS御用達の武器でもある。

余談だが、テングマンのテーマソングは3曲もあるという優遇っぷり。
これは『ロックマン8』PS版、『ロックマン8』SS版、『ロックマン&フォルテ』版の3つ。
3曲とも空を飛んでいる時に聞きたくなるような曲である。

+ 漫画版での活躍
コミックボンボンにて連載されていた、いづきこーじ氏の漫画版『8』でも傲慢かつ高飛車な性格であり、空を飛ぶ自らを「特別」と連呼する。
作中ではコサック博士を拉致して竜巻の中に陣を張っており、デューオにあっさりと竜巻を突破され激昂したものの、
ロックマンとラッシュジェットが風に苦戦しているのを見て機嫌を直すというコミカルな一面も見せた。
強行突破を試みて風に飛ばされたロックマンに呆れていたが、一周してきたロックマンに気付くのが遅れ、ダメージを受けて竜巻を止められてしまう。
ようやく本気を出してスーパーロックマンを翻弄するが、分離したラッシュに動きを止められ、フルチャージショットを喰らって敗北。
しかし完全には破壊されておらず、ボロボロになりながらもコサック博士を救助したライト博士のヘリを執念で襲撃。
ロックバスターの連射をものともせず急降下し、ロックマンを地上に叩き付けようとするが、
フラッシュボムで視界を奪われた隙にフルチャージショットを受けて今度こそ破壊され、トルネードホールドは各所で応用されることとなる。

次作『ロックマン&フォルテ』では黒幕のキングによって修復され、『8』中間デモに相当する場面で早くも再登場。
先の敗北の責任を製作者のワイリーに押し付ける言い草に怒ったワイリーからグリーンデビルを差し向けられる。
テングブレードの効き目が薄く苦戦するが、パイレーツマンの援護で抉り出された核を痛め付け、ワイリーメカへの嫌悪を語る。
また、傲慢な性格にもより拍車が掛かっており、自らの飛行能力を「空に選ばれた」と称し、
ガス欠で墜落したフォルテを「空に見捨てられた」と嘲笑ったばかりか、味方であるアストロマンさえも「浮いてるだけの無能」と見下ほど。
さらにキングに襲撃されたワイリー基地で保護され、ロックマンが連れていたメットールを痛め付けるが、
その一部始終を見かねたロックマンと戦闘になり、フォルテが墜落してラッシュとも分断された彼を追い詰める。
しかし、油断した所をメットールに取り付かれて至近距離から弾を食らってしまい、鼻をちょっぴり折られたことに激昂するも、
最後はその隙を突かれて呆気なく倒された。

+ エグゼでのテングマン
エグゼでは『6 電脳獣ファルザー』のみに登場する。本家とは違い高飛車な面はなく、自分にも他人にも厳しい。仙人口調でしゃべる。
オペレーターは風天老子。才葉学園の道徳の非常勤講師として招かれている。ちなみに 120才を超えるらしい
リンクナビの授業としてエリアに散らばった巻物の回収を行うのだが、これがリンクナビの授業の中でもかなりの難易度である。
エリアを自由に飛び回り、こちらを追っかけてくるカラスに触れてはいけないのだが、これが非常に避けづらい。
一応持っている扇でで追い払えるのだが、使用回数に制限があるため乱用はできない。

クリアするとリンクナビとして使用可能になる他、ロックマンがテングクロスを使用可能になる。
変身するだけでバリアやドリームオーラを剥がしてしまえるため、ドリームオーラの価値が転落する一端を担った。

アニメにも登場するが、台詞が「テングスラスト!」「フウジントルネード!」の2つしかなかったりする。


MUGENにおけるテングマン

JOJO氏が製作したものが公開されている。
常時、空中に浮いているキャラでしゃがめない。移動は十字キーで自由自在。
原作で使った攻撃を、必殺技や超必殺技として採用している。
「風刃(テングブレード)」は通常技に格下げされてしまった。
「風葉刃(トルネードホールド)」は原作は触れてもダメージが無かったがしっかりヒットする。
「突擊」ほぼ水平に突進する技だが、準備モーションが丸分かりなのでさほど問題は無い。
オリジナル必殺技の「瞬移」はテレポート。ただし出現場所がランダムで使いづらい。
同じくオリ技の「風之壁」は相手の飛び道具を吸収して自分のゲージにする竜巻を体の周りに発生させる。

ゲージ消費技はオリジナル技ばかりである。
「神風特攻隊」は、原作でテングマンと一緒に人工竜巻の発生実験をアシスタントしていたという設定を持つ、
使役ロボ「テンクロウ」を10匹以上召喚し、ホーミングで襲い掛からせる技。破壊可能。
「烈風突擊」は突擊を3往復くらいする技。発生前に隙だらけな点は変わらない。
「災難之牆」は自分のY軸に伸びる竜巻を周りに発生させてゆっくりと移動する技。
竜巻に巻き込まれた相手に追撃が可能なので、使い方次第で一気に勝負を決する破壊力がある。
「風之舞」はド派手な演出でテングマンが技を総動員して使い、最後に相手を地面に叩き落す技。

AIはデフォルトで搭載済み。
とにかく「瞬移」と「風之壁」でちょこまかと動き、惜しみなくゲージを使う。
「災難之牆」を食らってしまえば、迷わず追撃するために攻勢をかけてくるので最後まで気が抜けない。


また、ロックマン∞2 ~史上最低な目的!!~に登場するボス、テングウーマンの元ネタでもある。


「本気でかかってこい、拙者は強いぞ!」

出場大会

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最終更新:2023年06月11日 20:46
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