賢将ハルピュイア






   「オレは……オマエとたたかっているときだけ……

               なにもかもわすれることが……できるんだ……」

カプコンのアクションゲーム『ロックマンゼロ』シリーズに登場するボスキャラクター。CVは 緒方恵美 女史。
ネオ・アルカディアの指導者であるエックス(またはそのコピー)の側近である四天王の一人で、その中ではリーダー格となる。
ちなみに、緒方恵美氏はエックスの初代担当声優ではないかと長年噂されていた。詳しくはエックスの項目も参照。
空中戦を得意とする「烈空軍団」の軍団長でもあり、ゲーム中ではファントムの斬影軍団に次いで多くの配下ボスが登場している。
『1』のED後~『3』のOPまでのコピーエックス不在期には一時的にネオ・アルカディアの指導者代行を任されるなど、
戦闘力のみならず政治的手腕も高く評価されている模様。

ファンからの愛称は「ピュンパ」。2ちゃんねるのゼロスレで「ハルピュンパ」と誤変換されたのがきっかけ。
『ロックマン9』では空中戦を得意とし、風を操り、外見も似ているレモネードトルネードマンが登場している。
しかも開発が同じインティなのでピュンパ二世と噂されていたり。

「ハルピュイア」とは、本来はギリシャ神話に登場する女性の鳥人。「ハーピー」と言った方が分かりやすいだろうか。
中性的なデザインと声に加えて、ハーピーが由来な事も相まって一部のユーザーに俺っ娘と思われていたが、
同僚のレヴィアタンからは「キザ坊や」と言われているため、男性型のレプリロイドで間違いないだろう。
しかし、緒方女史の演じたキャラでよく似た前例が居た事から妙に納得できてしまう。
ただし原典のハルピュイアは金切声を挙げながら糞を撒き散らす汚らしい怪物だったりする(そもそも不信神な王の食事を邪魔するために神が遣わした存在)。
日本で美女扱いされているのはセイレーンと混同しているためと思われる。なおこちらは美女ではあるが人食いの怪物である

性格はキザでプライドが高く、相手を見下したような言動を取る事が多い。
しかし、指導者代行をやっている内に色々と心境の変化があったらしく、『2』の頃にはキザったらしい言動は鳴りを潜め、
立場上はレジスタンスと敵対しつつも己の為すべき事について色々と思い悩むような描写が増えていった。
そんな中ではゼロと戦っている時だけが何もかも忘れられる癒しの一時だったらしく、負けても満更でもないような雰囲気になっていた。
ファーブニルの病気が伝染したか
しかし賢将の名に相応しいお役人っぷりと、高い戦闘能力は相変わらず。
『ゼロコレクション』公式サイトの記述によれば、四天王のサイバーエルフ(魂)は5つに分かれてしまったエックスのものなので
(詳しくはコピーエックスのページ参照)、
作中で「悩む」様子を見せた彼が、コピーエックスよりもエックスに近い振る舞いを見せるのは当然かもしれない。
シリーズではゼロと戦ったりサポートしたり「賢将?」と思う描写もあり、『3』ではバイルの台頭によって幹部の座から降ろされたりしていたが、
これはゲームのストーリー上致し方なしな面もある。
公式では死亡扱いされなかったりされたり、実は登録抹消扱いだったりと忙しい。

戦闘は空中戦を得意とする。空から風と雷を起こしながら、剣の衝撃波で攻撃する。
必殺技は空中から地上めがけて放たれる衝撃波「ソニックブーム」や、剣による3連斬り(通称「ピュンパ斬り」)、
空中からダイブしてからの掴み投げ「イズナドロップ」、追跡型「プラズマビット」の発射と豊富。
奥の手の「サンダープリズン」は両サイドの電撃の壁で逃げられないようにし、竜巻で追い詰めていく荒業。
しかし『1』の彼は弱点攻撃だけで完封余裕である。しかも公式が攻略用としてループハメ動画を公開した。
この異様なザコっぷりが後のキャラ付けに影響した…のかもしれない。

『2』ではアームドフェノメノン(第2形態)を披露(させられた)。
VTOL戦闘機型と表現すべき姿になり、耐久力と火力は上昇したのだが、如何せん攻撃が避けやすいため、ラスト手前のステージボスの割には弱い。

+ モデルH
ゼロシリーズの未来にあたる『ZX(ゼクス)』では彼を基にしたライブメタル「モデルH」が登場。
プラズマサイクロンは多段ヒット技で弱点を突ける火属性だけでなく、弱点が無い無属性にも有効。無論、ラスボスにも有効。
OIS発動時の三段斬りも三段目の衝撃波まで当てる事で敵のライフを一気に蒸発させる事が可能。
移動能力も前後と上へのエアダッシュ、ホバーでトップなのでZxを差し置いて大抵デフォルト形態として使われる事となる。
流石にやりすぎたと思ったのか、続編のZXAでは攻撃面は大人しくなっている。OISも無いし。
しかし、モデルHの適合者のヘリオスがその特徴的な台詞から妙な人気を得ている。


「ゼロ……オレは、レジスタンスを倒すことが正義だと思っていない……
 だがな……人間にだけは手を出させる訳にはいかんのだ」


MUGENにおける賢将ハルピュイア

JOJO氏が製作したものが公開されている。AIもデフォルトで搭載済み。
原作で出した技のほとんどが必殺技や超必殺技として再現されている。
「光波三連斬」は衝撃波のスピードが遅めなので意外と置き技に使える。
「穿雲劍(ミラージュダッシュ)」は一定距離を突進し相手にぶつかると斬る。当たらなければダッシュは途中停止。
「昇龍刃(ライジングブレード)」は対空技。かなり相手を飛ばすので追撃は難しい。
「半月刀(ソニックブーム)」は独特の軌道を放つ斬撃。空中可。地面にあたると跳ね返るが当てにくく避けずらい。
だが「逆風返(イズナドロップ)」はもっと当てににくく、投げる前に空中停止するのでバレバレ。
「天氣機器 (プラズマビット)」は追尾型で一度に2つ出せる。一定時間経つか、ダメージを与えないと消えない。

超必殺技も基本的には原作でハルピュイアが使った技を取り入れている。
「風雲刃(スーパーソニックブーム)」は原作と違い、一回しか発射しない。モーションが読みやすいので起き攻めに。
「雷之牆 (サンダープリズン)」は画面端に雷の壁を作るのは同じだが、ステージの両端に設置するのではない。
つまりハルピュイアが移動すれば雷壁も移動する。これを利用しハルピュイアが逃げるだけで相手にダメージを与える事もできる。
追加入力で竜巻「旋風逆襲」を発生させるが、この竜巻は当たり判定が無い代わりに壊せない。飛び道具も防ぐ。
ジャンプで飛び越せないキャラにはきついが、サンダープリズンの上部のビットを攻撃すると破壊可能なので迅速に壊そう。
「五雷轟頂(サンダーストライク)」はサーチして雷を落とす技。原作では反撃のチャンスになるカモ技だったがこちらはやや鬱陶しい。
発生を見てからガード可能だが、空中で喰らうとフルヒットするのがエグい。発動中にダメージを受けると中断してくれるのが救いか。
「忘心無我」は一定時間は超必が使い放題になる技。代償として効果時間が切れるとゲージがゼロになる。発生時間が遅い。
体力が僅かになった時のみ使える「疾風迅雷斬」は、飛び道具を当てると演出に移行し、竜巻で固定した相手を一刀両断する。
飛び道具はサーチ型。打ち出す前が隙だらけなので、距離を取るか潰しておこう。
なお、ある一定の条件を満たすと、第二ラウンドから原作でもあった第二形態に変身して襲ってくる事がある。


「オレは……人間を守るために生まれた戦士…
 ほこりたかきネオ・アルカディアの戦士だ!キサマらの助けなどいらない!
 たとえこのカラダがくちはてようとも……人間のためならよろこんで戦おう!」

出場大会

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最終更新:2022年09月12日 03:49
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