ガッツマン






 識別:DRN.004
 長所:情が深い
 短所:気が短い
 好きなもの:カラオケ
 嫌いなもの:理屈

「パワッーーーーーぜんかい!」

CAPCOMの横スクロールアクション『ロックマン』シリーズに登場するボスキャラクター。
「マン」が無かったり「星人」だったりすると別の作品のキャラになるので注意。
記念すべき第1作『ロックマン』における6体のボスの内の一体で、その後のシリーズにも何度か登場している。

ロックマンの開発者であるライト博士が製作。ライトナンバーズではロックマンブルースの弟にあたる。
土木作業用ロボットとして誕生したので力持ちで装甲も厚い。最大で2トンの荷物まで持ち上げることが可能。
長所は情が深い。短所は気が短い。好きなものはカラオケ。嫌いなものは理屈。ストーンマンと仲が良く、飲みに行く。
見た目どおり重量級で、ゲーム中ではジャンプして着地する度に地震が発生し、ロックマンが身動きを取れなくなるほどであった。
ぴょんぴょん飛びはねながら、岩を持ち上げロックマン目掛けて投げてくるのが行動パターン。
倒すと手に入る特殊武器は「スーパーアーム」。ロックマンが岩を持ち上げらて投げられるようになるというもの。
弱点はボンバーマン(NOTハドソン)のハイパーボム(ボッ!ではない)、爆破の衝撃で装甲は壊れないが、振動が内部機器にダメージを与える。

リメイク版の『ロックマンロックマン』では、大工の棟梁のような親方気質の性格になった。声優は同作のイエローデビルも演じている 乃村健次 氏。
一人称は「ワシ」で、ライト博士のことは「おやっさん」と呼ぶ。
ボンバーマンと一緒に土地の開発を生業としており、現場作業をサボる部下や妨害してくるものは絶対に許さない。
親方としての責任感やライトへの忠義心も強く、最終決戦時には仲間を洗脳したワイリーに激しい怒りを露わにする。
その代わりイエローデビルのガタイの良さに関心を示したり、自分のコピーを部下としてスカウトしようと考える面も。
戦いのことを「現場」とみている面があるが、平時では個性が強すぎる他のライトナンバーズの中でも比較的まとも
(それでも敵に回る暴走時は仕事の邪魔になるという理由でプレイヤーに襲い掛かってくるが)。
ファミコン版ロックマンとは違い、投げてくる岩は分裂しなくなって避けづらくなった他、
地震で転ばされた状態で受けるダメージ量が増加しており、地震自体も避けるタイミングがシビアになった。
さらに新技として、地面に潜ったあと、ロックマンの足元から巨岩と一緒に飛び出す攻撃も追加されている。
弱点は、ボスキャラクターが追加されたため、新ボスのタイムマンから入手できる武器「タイムスロー」に変更された。
……ロックマン側が使うタイムスローはエネルギー燃費が莫大なので、結局バスター中心で戦う羽目になるのだが。

プレイヤー使用時は、ロックマン同様「スーパーアーム」が使用武器(彼のみ改造前からこの能力を保有)。
更にライト博士に改造されたことで、ステージに置いてあるブロックだけでなく、自分自身で地面からブロックを作り出すことができる特殊能力も備わった。
この「地面から」というのが重要(ライト博士も明言)で、ジャンプ中はもちろんコンベアやリフトに乗っている時はブロックを作れない。
威力は高いが、ブロックを投げて攻撃するため、方向に融通が利かず、地形によってはかなり苦戦を強いられたり、自分で作った岩に潰されることも。
逆に、作り出したブロックを足場にしたり、敵の妨害に使ったりと一風変わった戦い方が楽しめる。
ボスによってはブロックで閉じ込められたままハメ殺せる。なんて外道
あと、他のロボットたちと比べて大柄で重いので「若干喰らい判定が大きい」「着地時にひびの入ったブロックを壊す」といった要素もある。


「親方はのう…みんなを守るもんなんじゃ…
 それなのに…みんなを… ワシはお前を許さんでえ!!!」



前述の通り、ガッツマンの派生キャラがシリーズで何度か登場している。
ガッツマンはライトナンバーズで『1』以降はライト博士の研究所にいるはずなのだが、
Dr.ワイリーは後継機を複数制作するくらいにこのロボットを気に入ったのだろうか。
『1』のラストステージでガッツマンのレプリカが大量に置かれている辺り、早くも思い入れの強さが窺える。
『ロックマン2』では、戦車にガッツマンの上半身を乗せた「ガッツタンク」が登場。
弱点は頭部のみだが、ロックマンは戦車の前部に乗って頭部に攻撃することが出来るので、戦い方が分かれば楽。
かなりの重量級だが、燃費もそれだけ悪く、重量の大半が燃料のせいらしい。実は後部タンクに「LPガス」という文字が書かれている。
巨大ロボの重量の大半がガスってどういう事なんだ
『ロックマン7』では博物館から強奪した展示品を基に、左腕を超巨大アームに改造した「ガッツマンG(グレート)」が登場。
こちらも弱点は頭部のみという硬さを持つが、重量増加のせいで自分で動けなくなったので、脚部がキャタピラに変更された。
アームをドリルのように回転させ巨大な岩を押して潰そうとしたり、アームでロックマンを天井へ放り投げてぶつけたりする。

アーケードの対戦ゲーム『ロックマンパワーバトル』では、1&2コースのボスの1人として立ちはだかる。
ファミコン版よりも体格が大きくなり投げる岩も巨大に。岩を砕いて破片を飛ばしたりダッシュタックルなど技が増えた。
特殊武器は原作同様にスーパーアームだが、モーションがバスターから岩を発射する物に変更された。突っ込んではいけない
同作のスーパーアームはアイスマンの弱点なのだが、アイスマン以外の同作のボスに対しても確実にダウンを奪える上、
単発の攻撃力も高いので、同作最強クラスの特殊武器との呼び声がある。
続編『ロックマン2 ザ・パワーファイターズ』でも「新パーツを取り戻せ!」コースのボスとして続投。攻撃パターンは前作と同様。
スーパーアームも続投しているのだが、バランス調整のせいか、同作では一発でダウンしない仕様へと弱体化された。それでも高威力なのだが。
ちなみに弱点としているボスはエアーマン

『スーパーアドベンチャーロックマン』では声優は 小野健一 氏が担当。
「ガッツ!ガッツ!ロックマン」という謎の迷言を残した。この作品での一人称は「オラ」。
『1』のボスの中ではシリーズの番外編でも数多く登場している。

ボードゲームの『ワイリー&ライトのロックボード ザッツ☆パラダイス』では、ガッツマンに変身すると止まったマスの建物を攻撃して破壊可能。

レースゲームの『バトル&チェイス』では、愛車「ワイルドアームズ」(当然RPGの方とは無関係)で参加。
すぐエネルギー不足になる自分の為に優勝賞金でE缶大量購入を企む。
この時の声優は 飯塚昭三 氏。ワイルドアームズは、岩を投げたり地震を起こしたりと、相手を妨害するのに特化したオフロード向きの車体。
なお、EDで「あ~男道」というオリジナル演歌を聴くことができるが、部下からは音痴と悪評が周っている。

+ チョコマカと動き回りやがって!!動けなくしてやる!!
有賀ヒトシ(現・ありがひとし)氏の漫画『ロックマンメガミックス』『ロックマンギガミックス』にもライトナンバーズとして登場。
『1』のボスの中で最も大胆なアレンジがされており、直線を多用したいかにも頑丈そうな重機を思わせる外見となり、
体躯もロックマンの2~2.5倍ほどはあるライトナンバーズ随一の巨漢ロボットとなっている。
見かけ通りの大食漢でもあり、「戦士の休日」では特大サイズのE缶をガブ飲みする姿が描かれた。
また本作オリジナルの設定として、ガッツマンとボンバーマンには相手の負傷具合をスキャンする機能が搭載されている(治療は不可)。
バトル&チェイス編である「バーニングホイール」では、原作同様にワイルドアームズでレースに出場するが、
ブラック4ローダースの仕掛けた落とし穴に嵌り、仕事仲間から文句を言われながら真っ先にリタイアした。

アメリカのアニメ『MEGAMAN』にも第一話から登場。
他の『1』のボス同様、初めはライト博士のロボットだったが、ワイリーに洗脳されて以降は彼の部下として働いている。
初期はカットマンと組んで行動する事が多かった。
また、他のボスがタラコ唇とか首から上が別物といった魔改造が施されているのに対して、
ガッツマンは顎が無精ひげみたいに青くなっている事以外はデザインの変更点が少ない

この他にも『ロックマンエグゼ』シリーズでガッツマン.EXEとして登場している。担当声優は下山吉光氏。
オペレーターは主人公光熱斗の同級生大山デカオ。語尾に「~ガス」を付けて話す。
バトルチップを軽んじるその戦闘スタイル故か勝率はイマイチで、毎度ナビ戦の講習役のような噛ませ犬ポジションになっている。
とはいえ、ポテンシャルは決して低くなく、熱斗とロックマンの窮地を救うことも多かった。
戦闘時は目の前をぶん殴ったりガッツパンチを飛ばしてくる直線的でシンプルな技が中心。
フィールド全体に地震を起こす技が最も危険で、動きを止められた上自慢のパワーで殴られかねない。
バトルチップとして使用した場合、敵を貫通する衝撃波を全体に向けて飛ばす。序盤から使える割に性能はそこそこ優秀。
『4』では戦闘スタイルやチップ効果が変化。連続射撃「ガッツマシンガン」や地面を叩いての落石攻撃(チップの攻撃はコレ)を使うようになった。

+ バグのかけら製造機
『2』以降のシリーズでは「バグのかけら」というアイテムが存在する。
他のゲームでいうちいさなメダル的な存在であり、数に応じて有用なアイテムと交換してくれる人物がいる。
特に『エグゼ3』では表ストーリークリア後の隠しシナリオで最低300個必要(通信要素を使わない場合はさらに200個必要)であり、
その需要が他の作品よりかなり高い。
『エグゼ3』では、バグのかけらは「敵をカウンター(敵が攻撃する直前のタイミングで攻撃を当てること)で倒す」ことで入手できる。
ナビからなら一度に10個手に入るが、殆どのナビの場合ランダムエンカウントで出会える可能性が低く、攻撃パターンや体力もあって効率が良くない。
そこで、「オペレーターに話しかければ即座に再戦可能」「体力が低め」「攻撃が大ぶりでカウンターのタイミングが分かりやすい」など、
ガッツマンは効率の良いバグのかけら収集にこれでもかというくらい条件が良かったのだ。
全国でプレイヤーからカウンターデリートされ続けた結果、ガッツマンは「バグのかけら製造機」という称号を得たのだった。あんまりでガス!


MUGENにおけるガッツマン

OnslaughtX氏とKung Fu Man氏による共同製作のガッツマンが存在。
スプライトは『ロックマンパワーバトル』のものが使われている。
現在は海外サイト「MUGEN Database」にて代理公開中。

『パワーバトル』には無かった「ジャンプ着地で起こる地震で相手が転倒する」要素が追加されている。
この地震はガッツマンから一定の距離を取っていれば転ばない。また、同キャラ戦でも転倒する。
ちなみに転倒中も追撃が可能なので、転倒した後も飛び道具をはじく効果を持つタックルや岩の破片でダウン追い打ちが可能。
AIはどこからともなく降ってきた岩を掴んでガンガン投げてくるが、それほど脅威ではない。
むしろ脅威なのは、岩が壊れて飛び散った破片にめくり食らいしたり、タックルをジャンプで避けようとして空中めくりで当たること。
地震の転倒でこちらの動きが固まってしまうことで、事故が発生してしまう危険がある。
ガッツマンは防御力が高いが攻撃力は普通なので、単体よりもタッグで場を引っ掻き回す役として活きると思われる。

この他にも、Excursion氏のカットマン呼び出されて岩を投げたり、伊吹川氏のロールちゃんがスーパーアームを使ったり、
ガッツタンクの上半身がロボカイになってる「ロボカイタンク」なるキャラが作られている等、
MUGEN動画ではガッツマン自身よりも、彼の技や素体をベースにしたキャラの出演が多い。

出場大会

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最終更新:2024年03月14日 10:38