Dr.ワイリー





    「これで世界はワシのものじゃ!」
 本名:アルバート・W・ワイリー(Albert W. Wily)
 出身地:アメリカ
 年齢:57歳(ロックマン&フォルテ)
 好きなもの:恐竜、怪獣、世界征服
 嫌いなもの:乗り物酔い、負けを認めること
 最終学歴:ローバート工科大学電子工学科卒業
 声優:青野武(ロクロク、X4等)、石森達幸、緒方賢一(アニメ)、坂東尚樹(DASH)、長克巳(EXE) 
 趣味:卓球

Dr.ワイリーとはロックマンシリーズに登場する悪の天才科学者である。
名前の由来は、悪い→わるい→ワイリーではなく、英語のWILY(ずる賢い)。
モデルは鉄腕アトムの天馬博士や、実在の科学者アインシュタイン説がある。
フルネームについて、バイオハザードシリーズに登場する「アルバート・ウェスカー」と名前が類似しており、
その為ウェスカーの名前はワイリーに由来するという説が存在する。

彼の目標は世界征服であり、自分を認めない世間の鼻をあかして己の天才ぶりを知らしめるのが目的である。
ロックマンシリーズの大体の流れは、ワイリーが世界征服を企む→ライト博士の作ったロックマンが阻止→土下座して逃げる→ワイリーが世(ry
ということの繰り返しで、世に言うアンパンマンばいきんまんのようなストーリーである。

好きなものは恐竜や怪獣で、それらをモチーフにしたロボットを作るのが子供の頃から夢だったという。
所謂かまってちゃんジイさんではあるが、こんな彼でも若い頃はロボットが大好きな超エリート学生であった。
ライト博士の良き友人として活動し、ローバート工科大学(おそらくハーバード大学が元ネタ)を成績2位で卒業。
彼の研究者としての実績は、ノーブル物理学賞ノミネート、世界技術大賞銀賞、LITマニュアルデザインコンテスト5年連続準優勝と目白押し。
しかしワイリーはこれだけ実力を評価されても、ちっともうれしくなかった。
それは大学の同級生であったライト博士が、全てにおいてワイリーの成績を上回っていたからである。
ワイリーの上記の実績が軒並み銀メダリストである理由は、同じく参加していたライト博士が金メダリストだったから。
ワイリーが銀賞を取ればライトは金賞、準優勝なら優勝、ノミネートなら受賞。ちなみに趣味の卓球もライトのほうが上手い。 そして、先にハゲた。
これによりライトに対してすべてにおいて二番に甘んじ続け世間に「劣化ライト」の烙印(それでも充分すごいのだが)を押されたことに、彼のプライドが許さなかった。
……彼は大学を卒業後しばらくして行方不明に。再び世の中に姿を表したときは、全世界に世界征服を宣言する悪の科学者Dr.ワイリーとしてだった。
つまりライト博士が同期だったせいで、時代に恵まれなかった世間に認められなかった天才なのである。
ライト博士こそ全ての元凶、なんて言われたらライト博士にしてみれば言いがかり以外の何物でもないだろうが。
とは言うものの、提唱する理論がどれも過度に高い理解力を要する物のであったのも一因であるため、一概に被害者とは言い難いのも事実である。

+ ライト博士の研究者としての評価

しかしワイリーは世界征服を企んだものの、ロックマンに阻止された回数は数知れない。
ロックマンの正規ナンバリングは10だが、その他のシリーズ作品もカウントすると20回以上阻止されている。
世界征服を企む悪役は数あれど、まさにネバーギブアップ精神の化身のような高性能お爺ちゃんである。
最初は純粋に世界征服が目的だったが、最近はロボットの味方として人間への復讐にシフトしているような気もする。
計画をすべて潰すロックマンもすごいが、毎回あの手この手で作戦を立てるワイリーも大概である。
サッカーもやるしレースもやるし、手段を選ばなさすぎるにも程がある。

+ シリーズにおけるワイリーの世界征服作戦の歴史

そしてワイリーと言えば、最後の対決でロックマンに負けた際のジャンピング土下座である。
土下座をしてロックマンが油断した虚をついて、ワイリーが逃げるのが定番。
もはや様式美と化したこの儀式にロックマンも飽き飽きしており、ロックマン7では
「もうだまされないぞ!」とロックバスターを向け、ロックマン9では
「ワイリー、これを見るんだ!このときから始まって!このときも!このときも!」
歴代シリーズ思い出の土下座シーンのアルバムをワイリーにわざわざ見せて説教する始末であった。
このフィルムが後世に残っていてゼロが見たらどう思うだろうか
ちなみにこのシーンで映る過去のロックマンのボディの色は、そのシリーズのワイリーマシンに有効な特殊武器を装備している時のものという小ネタが仕込まれている。
AAの「ワイリー!!!!」はあながちネタでもない。
この様式美が災いしたのか、フォルテとの関係は7以降悪化している(このような面をフォルテが激しく嫌うようになったため)。

性格は目立ちたがりで、指名手配されているのに資金集めのために自作車でレースに参加したりする。
シリーズ全体で見ると「犠牲を払ってでも策を選ばない外道」になったかと思えば「悪人だがどこかヌけてて憎めない人」になる。
ロックマン9で「この城とともに死ね!」とライト博士の偽者を使ってロックマンを罠にハメたかと思えば、
ロックマン10で風邪を引いたところをロックマンに救助された恩返しに、ロボットインフルエンザのワクチンを土産にし(て病院から脱走し)たり。
本家でもワイリーの本質についての描写は曖昧模糊ではある。
基本的にはどうしようもない下種だが根は邪悪一辺倒ではない、といったところか。

+ 漫画作品でのワイリー

ロックマンシリーズ全体で見ると、彼の存在は非常に重要なポジションである。
彼がいなければブルースは死亡していた可能性が高く、フォルテゼロの誕生も無かった。
Xシリーズでも長らく彼の存在が語られており、ゼロの夢に出てきたり、シグマに巨大ボディを提供するなど裏で暗躍している。
また、X2のサーゲスはその断末魔の台詞からサイボーグ化したワイリーではないかと言われている。
X6のアイゾックもゼロの事を昔から知っているようなそぶりで、部下のハイマックスがゼロに倒されてもゼロの強さに喜びさえした(エックスのときは憤慨する)。
そして、息を引き取る間際に「お前こそが最強のロボットじゃ!」と語りかける等、レプリロイド化したワイリー説が浮上している。 声も似てるし
シリーズの育ての親である稲船敬二氏は「ワイリー=サーゲス」説に関しては念入りにはぐらかしつつも認めるかのようなコメントをしている。
ただXシリーズにおけるワイリーは回想にせよ疑惑の人物にせよ行動原理は 「エックスを倒すこと」「ゼロを最強にすること」 ばかりで、
世界征服に拘るような様子はなく、目的のためなら他のロボット(レプリロイド)がどうなろうと意に介する様子もない。
このように、後世では生前よりも悪役・大科学者としての印象が強い形で誤解されて伝わっており、
実は当人は意外とおちゃめなジャンピング土下座じじい という事は知られていない。
ゼロに(おそらく)ロボット工学三原則を積まなかったために、ワイリーを上回るマッドサイエンティストを殺すことができたのだが
かつて本人がロックマンに殺されそうになった時(おそらく)三原則を盾に命乞いしたのを忘れたのだろうか。*1

初代シリーズとXシリーズやゼロシリーズの間に何が起きたのかは、重要な部分でありながら明確になっていない。
ライトとワイリーの死、初代ロックマンとエックスの関係、ライトがエックスを作ったのはいつ、何故なのか、
ミッシングリンクが描かれるのを期待された『9』のエンディングでも やっぱり毎度おなじみのジャンピング土下座だった。
(実はその辺りの詳細が細かく書かれた資料がロックマンゼロコレクションの公式サイトに載っていたが
 サイトがリニューアルされた際に全て削除されてしまった
 カプコンがまだ明かすべきではないと判断したのか、全てボツ設定になったかは定かではない…)

+ 本家以外のシリーズ

アーケードゲームでは、「ロックマン・ザ・パワーバトル」系の2作にラスボスとして登場する。
内容はロックマンのステージ道中を廃止してボス戦だけになったようなゲーム。
子供向けのゲーセンに設置されてる事が多かった為、ゲーム自体の知名度はいまいち。

Marvel vs. Capcom関連では、プレイアブルキャラやボスキャラとしての起用はなく、『MVC1』の背景で登場しただけ。
秘密基地の前で戦うヒーローたちに向かって拡声器でなにやら怒鳴っているが、完全に無視されている。ロックマンにさえ。
実はこの時にワイリーがしゃべっているボイスが無く、本当に声が届いていないのかもしれない。攻撃が当たりそうなぐらい近い場所にいるのだが……。

なお、背景にいる時はガン無視のくせに、この時ロックマンは勝利台詞で「どこだワイリー!許さないぞ!」と叫んだり
オンスロートに向かって「キミはワイリーの巨大メカだな!」と言い放ったり、完全にワイリーのせいだと決めてかかっていた。
おまけにオンスロートを倒すとマグネティックショックウェーブを獲得。この後ワイリーはどんな目に遭わされたのだろうか。


MUGENでのDr.ワイリー

海外で複数製作されている。

  • Manic氏作
海外の製作。どこかで見たようなワイリーマシンに乗るワイリーである。
MVCシリーズのステージ背景にいたワイリーのスプライトを使用していため、常にスピーカーを持っている。
食らい判定はワイリー本体&メカ含めて全体にある。ボイスは海外のロックマン8から。
改造した特殊なスピーカーで衝撃波や相手の動きを止める弾や電撃や地震を引き起こす。
ハイジャンプは出来るが、基本的に動きはゆったりしている。ゲージ消費技は搭載されていない。
しゃがみ攻撃のスピーカー音波攻撃の判定が強力で(ただし密着されるとスカる)かなりAI殺し。
とっさに逃げられる機動力がないので、遠距離から音波殺しで、近づかれたらフレイムタワーで暴れよう。

  • Xardion氏作
こちらも海外の製作。氏によればβ版とのこと。
ロックマン・ザ・パワーバトルのワイリーマシンが流用されている。
攻撃手段はパンチボタン3つとチョップボタン3つのみ。
DOS版専用なのか、WIN版では登録しただけでMUGENが起動せずに強制終了してしまう。

+ 起動するように改造する方法
  • NDSilva氏製作
MUGEN1.0以降専用。MVCのワイリーのスプライトの改変に手描きのワイリーマシンを組み合わせたもの。
原作のプレイアブルキャラに混ぜてもまったく違和感のないレベルに仕上がっており、クオリティは非常に高い。

システム面もMVCを参考にしたものになっている。6ボタン式。
仕様上、常時空中に浮いた状態だがしゃがみとジャンプに対応するモーションがある。
全体的に機動力はやや低めだが、その分相手のコンボが繋がりにくいのでバランスが取れているといえる。
戦闘では各種飛び道具やマシンハンドを駆使する。
飛び道具はそれぞれに軌道に癖があり、状況によって使い分けることが必要。
エリアルレイヴも搭載されており、近距離でコンボを使った立ち回りも出来る。
超必は攻撃範囲が広く、火力も高いものが揃っている。
特殊仕様としてアシストシステムがあり、1ラウンドにつき5回ワイリーロボを呼びよせて攻撃出来る。
ロボの種類はコマンド入力によって変化する(1ゲージ消費)。
また3ゲージ消費で総攻撃になる。火力は高い。

付属のコンフィグConfig.txtをいじることでボイス選択(日本語・英語)や各種性能の細かい調整が可能。
デフォルトでそこそこ動くAIが搭載されている。

  • mabskmk氏製作
ファミコン版のドットを使って製作されたワイリー。ダウン時のモーションはもちろん土下座。
シリーズに登場した様々なロボットを召喚して戦うという形で、
超必殺技ではワイリーマシンに乗って攻撃したり、
「皆の者かかれー!」 と緒方賢一氏の声で各シリーズのボスロボット(一部手描きのオリキャラ)複数体呼び出して襲わせる。
AIも搭載されている。


出場大会


*1
但しこの三原則、SF的には「搭載していたとしてもロボット自身の意志と解釈で破ることが可能」であることが示されている。
詳しい解説はここでは省くので、興味があれば検索してみると良いだろう。