Charlotte


お菓子の魔女。その性質は「執着」。欲しいものは全部。絶対に諦めない。
お菓子を無限に生み出せるが、大好物のチーズだけは自分で作ることができない。
チーズさえ持っていれば 簡単に隙をつくことが出来ただろう。

アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』に登場する魔女。公式な名称は「お菓子の魔女」であり、
“Charlotte”の名は本編登場時に表記された文字列(通称「魔女文字」)を、有志が製作した対応表により解析したもの。
その為仏語読みのシャルロットや英語読みのシャーロットと視聴者から呼ばれていたときもあったが、
一部の商品で独語読みの「シャルロッテ」が使われたことで、これが公式に準じた読み方だとされている
(これに限らずまどマギは独語が使われることが多い)。
同作における「魔女」の定義はワルプルギスの夜キュゥべえの項を参照。
また、黒いマントを羽織っており、頭の形と名前も似ているせいか、
ある格ゲーキャラがこの魔女の擬人化や人間だった頃の姿と誤解されることがあり、本項でも手描きで擬人化されたキャラと誤報が書かれていた。

原作では第3話に登場。病院の外壁に突き刺さっていたグリーフシードから孵化した。
可愛らしいぬいぐるみのような姿をしており、戦闘能力は無さそうに見える
(実際に戦闘シーンも相手に嬲られるがままであり、攻撃どころか特に抵抗らしい抵抗もしていない)。

+ しかし…(ネタバレ注意)

巴マミとの戦いにより、マミが一方的に攻撃し勝利したと思われたその時、ぬいぐるみのような体の口から巨大な蛇のような体が出現。

マミの不意を突き急接近、そのまま頭を噛み千切って殺害した。
落下したマミの胴体を貪った後に結界内にいたまどかとさやかに狙いを定めるも、マミの拘束から抜けだしてきたほむらが対峙、
マミと同様に齧りつこうとするが、翻弄し避け続けるほむらに爆弾を食わされ一方的にされた。

このシーンは『魔法少女まどか☆マギカ』がその本性を現し始めた象徴すべき部分である。
本作は決してグロ趣味を前面に押し出した作風ではないのだが、可愛らしいデザインの魔法少女が僅か3話目で希望の絶頂から、
闘いの中であっさりと悲惨な死を迎えるという展開と絵面は、脚本家の作風を事前に知っていた視聴者にすら相当にショッキングであり、
ここを境に本作は爆発的に注目を集めることになる。
頭を食われる、首が取れる等の意味合いで「マミった」「マミる」なる言い回しが一時期流行ったほど
頭を自ら提供したり取り外せる場合は「マミる」には含まれず、顔が隠れてたり画面外に見切れてるだけでも「マミった」と扱われる等、定義は厳しい)。

この形態でも脱皮するように口からさらに新しい体を吐き出してダメージを回復しようとする描写があり、
IF展開を描いた漫画『ほむらリベンジ!』では、脱皮を難度も繰り返してダメージを回復し、
更には死んだふりからの脱皮による奇襲でマミを殺害する展開も描かれている。

リボンの拘束に対する脱皮、単発限定のマスケット銃に対する回復能力、発動後のスキが大きい必殺技に対する奇襲攻撃と、
マミの戦法や魔法の特性とはとことん相性の悪い魔女であることが窺える
(メタなことを言えばストーリー上マミを退場させるために配置されているので仕方がないが)。
ほむらもマミに対して警告し自分が戦おうとしていたことからも、彼女の事情を鑑みるとやはり常にマミにとって対処しがたい相手らしい。
とはいえ決して彼女には倒せない敵という訳でもないらしく、実際にスピンオフ作品である『魔法少女おりこ☆マギカ』や、
『魔法少女まどか☆マギカポータブル』ではマミが対峙して苦戦するものの勝利を収める展開も存在する。
本編の敗北は直前のまどかとのやりとりで孤独が癒され、マミ自身の緊張が緩んでいた点も大きく影響していると思われる。

余談だが、この魔女の登場時に座っていたテーブルの対面にずっと座っていたものを、
ほむらが踏みつけた直後に爆殺されていることから「椅子にいた方がこの魔女の本体だったのではないか」という考察もあったが、
公式の絵コンテによると座っていたのは使い魔「Pyotr」(ピョートル)の一体を女装させた遊び相手であり、
特に戦闘には関与していなかったようだ。

その本編での活躍(?)や可愛らしい外見から魔女の中でも人気が高く、イラストも多く見られる。
特にマミとの組み合わせが(公式のイラストでも)多く、彼女のマスコットと勘違いしている人も居るとか居ないとか。
魔女化する前の姿はどんな少女だったのかも多く考察されており、結界内に病院に関係するものが多かったり、
好きなチーズを食べられない等から「病弱だったのでは」と考察されることが多い
(主な考察は ニコニコ大百科の掲示板 等の過去ログを見てみよう)。
キャラデザ担当の蒼樹うめ氏も、自身の同人誌で「魔法少女時代は凄く可愛かったんだろうな」とコメントを漏らしている。


実は暁美ほむらのファンからの愛称「ほむほむ」を決定づけたのもこの魔女だったりする。
魔女文字の解読が行われた結果、Charlotteの結界内に堂々と「WATASI HA HOMU HOMU HA DESU!!(私はほむほむ派です!!)」と書いてあったことが判明し、
ファンの間で一気に広まったのである
(制作側は魔女文字が解読されるとは思わなかったと話しており、これ以降は魔女文字の文章には本編と関係ない内容は見られなくなった)。

TV本編後を描いた『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』でも、意外な形で物語に関わることに。
+ ネタバレ注意
「マスカルポーネ!マスカルッポーネッ!」


お菓子の魔女。かつて執着の夢を見た。マミの家に突如現れた謎の生き物。
「ベベ」と名づけられるが、その正体は円環の理からやって来たお菓子の魔女。
出会った当初はかなり無口で無表情だったが、いつの間にか今のような有様に。ちょっとうるさい。
新しい服はマミのお手製。巴マミは、この魔女が最後に見たこわい夢に出てくる人に似ている。

巴マミのパートナーとして同居しており、愛称の「ベベ」の名前で呼ばれている。
マミが語る所によれば、かけがえのない友達であり、鹿目まどかや美樹さやからと知り合う前からの付き合い。
TV版とは容姿が少し異なっており、TVでは瞳が黒くつぶらなのに対して、ベベの瞳はCharlotteの所謂第二形態に準じたもので、
目線も左右でバラバラであったりと、奇異さと不気味さがより強調されたデザインとなっている。
しかしながら、その恐ろしい外見とは裏腹に気質はいたって穏やかで、行動も理性的であり、意志疎通も可能
(言語演出としてはチーズの名前を並べているだけで、同じ新房作品である『ぱにぽにだっしゅ!』のオオサンショウウオと同様に、
 喋ると同時に吹き出しの様な物が描かれている)。
魔法少女によるナイトメアの浄化を担当しており、彼女達との関係も良好である。

物語の中盤、「今居る場所が本当の見滝原では無く魔女の結界である」と気付くと同時に、
「魔女に関しての記憶」を取り戻した暁美ほむらから、
「結界を生み出して魔法少女達を結界に閉じ込めている犯人では?」と疑われ、マミとほむらの衝突の原因となる。

その他、本作では魔女の姿以外にも、生前の魔法少女百江なぎさとしての姿も見せる。担当声優は阿澄佳奈氏。

(以上、ニコニコ大百科より抜粋、一部改稿)

+ 外部作品での扱い
『うち姫』や『ケリ姫』など他作品とのコラボにも頻繁に登場し、前者ではワルプルギスの夜を差し置いてラスボスを務めている。
なお、第二形態には変身しない。

後者ではコラボステージの二番手として登場。こちらは初めから第二形態の姿で現れ、
画面外上空に飛び上がってプレイヤーの頭上へと垂直落下し即死級のダメージを与えてくる。
自分や近くの味方の防御力を上げられる味方がいればダメージを軽減できるが、
極端にレベルが低いと即死するため、慣れない内は多くのプレイヤーがマミった。


MUGENにおけるCharlotte

そりゅ氏(ミラクルめんどくせえ氏)が製作した手描きのものが公開されている。
原作の置物状態が嘘のように非常にヌルヌルかつアグレッシブに動く。
ニュートラルポーズは宙に浮いているが、一般キャラにしたいという製作者の意向で判定自体は足元まである。
フォーク・ナイフを振り回したり中身の第二形態で攻撃したり使い魔を投げ捨てたり
ケーキ雷震掌だったりケーキ玉だったりケーキゲイザーと非常にフリーダム多彩。
ななめ上に投げる使い魔はやや発生の遅い強バージョンのみ地面に落ちた後も当たり判定があり
跳ねる方向もランダムなので非常に扱いが難しい。
ちなみに一定時間食らいやガードをしなければ徐々に体力が回復していく。
AIもデフォルトでLV調整可能なものが搭載されている。
今後の更新で相手をマミる一撃技搭載予定とのこと。北斗要素が多い気がするが、気にするな!

カサイ氏により結界のステージが公開されている他、
海外ではMargatroid氏による『グリーフシンドローム』で登場したステージも存在する。
2021年1月にはOHMSBY氏により、そりゅ氏のスプライトを用いて製作された『BLAZBLUE』風仕様のものが公開された。
本家に実装されていない待望のマミる一撃技が搭載されている。
こちらはMUGEN1.0以降専用。
結界ステージ&OHMSBY氏製Charlotte(DLリンク有り)

出場大会

出演ストーリー



最終更新:2021年03月14日 19:34