ギアッチョ




「超低温は『静止の世界』だ…………
 低温世界で動ける物質はなにもなくなる
 全てを止められる!」

荒木飛呂彦氏の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第5部『黄金の風』の登場人物でスタンド使い
名前の「Ghiaccio」はイタリア語で「氷」の事。正に名は体を表す。
PS2ゲーム『黄金の旋風』での担当声優は同作品でマンモーニペッシと二役の 西村朋紘 氏。
『オールスターバトル(ASB)』では、後にTVアニメ版でプロシュート兄貴を演じる 鈴木達央 氏が担当。
何気に兄貴達とはキャスト的な意味で縁があったりする。あと新旧柴千春でもある…だったらイケるぜ!!
TVアニメ版及び『オールスターバトルR(ASBR)』においては、
僕のヒーローアカデミア』の爆豪勝己役および『とある魔術の禁書目録』の一方通行役で知られる 岡本信彦 氏が担当した。
…かっちゃんと言い一方さんと言いこいつと言い、キレやすいライバルキャラを演じる機会が多いのは気のせいだろうか

暗殺チームの一人で6人目の刺客としてジョルノ達の前に現れる。
その前にジョルノ達が戦ったメローネとは仲が良かった模様。
ギャング幹部ペリーコロの焼いた写真を復元しジョルノ達の行く手を突き止めると先回りして司令DISCを先に奪取し、
スタンド「ホワイトアルバム」を駆使してミスタとジョルノを追い詰める。
しかし、その最中に2人の機転によって手傷を負わされた挙句、弱点である空気穴の存在がばれてしまう。
そして、ミスタとの一騎打ちの際には「ホワイト・アルバム・ジェントリーウィープス」を発現させて彼を倒しかけるが、
直後に駆け付けたジョルノの能力によって瞬時に治療され、「ゴールド・エクスペリエンス」の無駄無駄ラッシュによって、
鉄柱のトゲが首に突き刺さり死亡する。

「ミスタ… あなたの『覚悟』は…
 この登りゆく朝日よりも明るい輝きで『道』を照らしている
 そして我々がこれから『向かうべき…正しい道』をもッ!」

「な ん だ っ て エ エ エ エ エ エ エ エ エ エ ェ ェ ェ ェ ェ ェ」

言葉の言い回しや使い方に関して気に食わない部分があると、
たとえ敵と対峙していてもすぐブチキレるという偏屈な性格をしており、数多くの迷言を残している。

+ ギアッチョ語録
公道に車を停車させ、大渋滞を引き起こしながら、仲間との電話中に…
「ヤツらを探し出すために……………………
   『根掘り葉掘り聞き回る』の…『根掘り葉掘り』……ってよォ~~
   『根を掘る』ってのはわかる…… スゲーよくわかる
   根っこは土の中に埋まっとるからな…

だが『葉掘り』って部分はどういう事だああ~~っ!?
葉っぱが掘れるかっつーのよ───ッ!
ナメやがってこの言葉ァ超イラつくぜぇ~~ッ!!
葉っぱ掘ったら裏側へ破れちまうじゃあねーか!
掘れるもんなら掘ってみやがれってんだ!チクショーッ
どういう事だ!どういう事だよッ!クソッ!
葉掘りってどういう事だッ!ナメやがって クソッ!クソッ!」

運転席で自分の車を殴り付けながら、ひとしきり文句を言い終えると、次の瞬間には何事も無かったかのように電話を再開している。

敵であるジョルノとミスタを襲撃中、走る車の屋根に張り付いた状態で…
「フランスの『パリ』ってよォ……
   英語では『パリス PARIS』っていうんだが
   みんなはフランス語どおり『パリ』って発音して呼ぶ
   でも『ヴェネツィア』はみんな『ベニス』って英語で呼ぶんだよォ~~
   『ベニスの商人』とか『ベニスに死す』とかよォ──

なんで『ヴェネツィアに死す』ってタイトルじゃあねえーんだよォオオォオオオーッ
それって納得いくかァ~~ おい?
オレはぜーんぜん納得いかねえ……
なめてんのかァ──ッ このオレをッ!
イタリア語で呼べ!イタリア語で!
チクショオ── ムカつくんだよ!コケにしやがって!ボケがッ!」

車内からの銃撃を受けながら、自分のスタンドを内部から殴り付けつつ放つこの台詞。
ちなみに、パリやヴェネツィア云々は戦闘の流れとは一切関係無く、車が目的地のヴェネツィアに近づいてきたから思いついただけの模様。

+ イタリア版「根掘り葉掘り」
Brutta faccenda.. Credo che per trovarli...
(やな任務だぜ…… やつらを見つけるには……)
...dovro indagare un po'... ma sara come cercare un ago in un pagliaio...
(もうちょいよく調べなきゃいけねーな… しかしそんなもん、麦わらの山から1本の針を探し出すようなもの……)
Tsk... Un ago in un pagliaio...
(チッ!麦わらの山に針1本って……)
Che modo di dire idiota...
(すっげー馬鹿な言い回しだ……)
Non ha assolutamente senso...
(全っ然わけがわからねー……)
Chi e l'idiota che va a lavorare con l'ago su un pagliaio...
(どこのどいつだ、麦わらの山の上で針を使って仕事するなんて馬鹿は……)
...e poi LO PERDE? E soprattutto, perche diavolo dovrebbe mettersi A CERCARLO?!
(しかも針を『なくす』だぁ?その上なんで針を『探さなきゃ』いけねーんだ!?)
NON POTREBBE ANDARE A PRENDERNE UN ALTRO, QUEL BRUTTO IDIOTA?!
(もう1本もらいに行けねーのか───ッ、馬鹿かそいつは───ッ!?)
QUANTO CAZZO COSTERA UN AGO DEL CAVOLO?! E UNA PERDITA DI TEMPO INUTILE CERCARLO IN PAGLIAIO!
(たかが針1本いくらするっつーんだよ~~~ッ!?麦わらの中を探すなんて時間の無駄じゃねーかァ───ッ!)
E DOVE MINKIA L'E ANDATO A TROVARE QUESTA MERDA DI UN PAGLIAIO, AL GIORNO D'OGGI?!
(どこにいんだよッ、いまどきそんなクソを麦わらから探すなんてカス野郎はッ!)
COSA STRAKAZZO DOVEVA CUCIRE SOPRA UN PAGLIAIO, QUEL KOGLIONE INTEGRALE?! QUESTE COSE MI MANDANO IN BESTIA!
(麦わらの上で縫い物してたってどんなクソ野郎だよッ、どんなクソ馬鹿野郎だよッ!超イラつくぜ───ッ!)

この些細な言葉に対する偏執的な執着のためなのか、
『オールスターバトル』では、ギャラリーモードの「ジョジョ辞典」コーナーのナビゲート役だった。
本人も何故自分がここの担当なのか、納得いかない事がまた増えた様子である。

ちなみに「根掘り葉掘り」については真剣に反論する人物が現れている(文庫版ではベニスにも)

「行く手を遮る敵」の一人でしかないのだが、その迷言からか妙に人気が高い
(第5部はプロシュートの等、この手の個性的で印象的な敵がやけに多い。もちろん5部に限った話ではないが)。

PS2で発売された第5部のアクションゲームにおいてもCPU専用のボスキャラとして登場。
ストーリーモードでは原作通りミスタが交戦する事となり、ジェントリー・ウィープスによる飛び道具反射やアイススケートによる高速移動などで翻弄してくる。
しかしCPUの動きの癖故か、プレイヤーキャラに背中を向けて滑走する場面などもあって普通に撃たれる事も。
アレだよ、首の後ろだけ正確に撃ち抜いてんだよきっと

また、『ASB』のリメイク版である『ASBR』でも、
プロシュート兄貴&ペッシとDLCで参戦したリゾット共々プレイアブルとして参戦。
原作同様ホワイトアルバムの能力で戦い、通常状態では必殺技の隙が多い反面、
スタンドを発動すると全体的に機動力が上がり、投げや超必殺技を食らわない限りダウンしても解除される事は無いため、
基本的にはスタンドモードで戦う事になる。
GHA(2ゲージ消費超必殺技)では相手を氷漬けにしてヴェネツィアの呼び方について語り出した挙句、
八つ当たり気味に執拗に相手を殴り続けそのまま粉々に砕くと言う本作屈指のネタ技になっている。しかも吸血鬼の殴打より威力が高い
1ゲージ技ではスタンドビジョンによるスーツを纏ってジェントリー・ウィープスを発動する。
飛び道具反射に加え接触するだけで相手を氷漬けにするという強力な技だが、ゲームバランスのために時間制限が設けられており使い方は工夫が必要。
また、他キャラクターとの掛け合いも多数用意されており、ジョルノとミスタ、他の護衛チーム達に対峙する事の叶わなかった組織のボスはもちろん、
同じ氷を操るスタンド使いの鳥や、炎を操るスタンド使い「弾」を打つスタンド使い、果ては天候を操るスタンド使いにも対応している。
独特のクールダウン法を持ち高熱の血液を操るエシディシとは、エシディシ側がライブラリ音声のみのため残念ながら掛け合いは無し。
また、同じメンバーの兄貴との掛け合いも無い。能力的に相性が悪いので仕方がない
なお、前述のギャラリーモードの案内も引き続き担当しているため、
同作においてプレイアブルとモード案内の2つを兼任する稀有なキャラでもある
(他にはポルナレフ(5部)、後にDLCで参戦したアバッキオもいる。『EOH』を含めればスピードワゴン(2部)も存在)。
紹介動画

ちなみに一時期ネット上で謎のブームを巻き起こした「 ワザップジョルノ 」の声真似朗読動画ではギアッチョ戦のトドメシーンが使われており、
これを素材にしたMAD動画が作られる度に、身に覚えの無い罪状を一身に浴びながら何度も殺されるという悲惨な目に遭っている。
ギアッチョは何も悪くないし、何なら元ネタの時点でジョルノとは全く関係無い
また、『ジョジョ』25周年を記念してジャンプ漫画家陣がファンアートを描き下ろしたが、
その中で『BLEACH』の久保帯人氏はギアッチョをチョイスしていた。

+ スタンド「ホワイトアルバム」
「オレの『ホワイト・アルバム』が完璧なのはそこなのだ!
 暴走する機関車だろうと止められる!荒巻く海だろうと止められる!」

破壊力:A スピード:C 射程距離:C
持続力:A 精密動作性:E 成長性:E
宇宙服のように全身をくまなく包み込むという珍しいタイプのスタンド。
能力は「超低温を操る」という、スタンドの中では割かし分かり易い部類。
しかし単純な分スタンドパワーが非常に高く、フルパワーを使って気温を絶対零度にまで下げる事で、
なんと周囲の全ての物質の動きを物理的に止めてしまう事が可能。
この着込んでいるスーツも能力によって空気中の水分を凍結・超圧縮した装甲であり、単純な防御力も高い。
銃弾程度ではのけぞる程度にしかならない程。そうじゃないと八つ当たりでブチ破りそうだもん、この人…
足元を凍らせアイススケートのように滑る事で車に追い付けるほどのスピードも出せる。
ギアッチョ本体に近付くほど冷気も強いため、殴っても逆に殴った腕が凍り付く。更に破損しても材料は空気なので瞬時に再生が可能。
さらに「ジェントリー・ウィープス」Leafのゲームではないという技もあり、
周囲の空気を凍らせる事で飛び道具を反射させる事が出来る
これだけの冷却力を持ちながらも一瞬で凍結を解除させる事すら出来るため、万が一凍結を利用されても判断さえ間に合えば即座に立て直しが可能。

こうした性質のため、直接殴らなければいけない「スティッキー・フィンガーズ」や戦闘向きでない「ムーディー・ブルース」、
銃弾を攻撃手段とする「エアロ・スミス」や「セックス・ピストルズ」はかなり分が悪く、
さらに超低温の世界は「G・エクスペリエンス」の生物や、
パープル・ヘイズ」の細菌などが生命活動出来る環境ではないため、実質それらの能力も無効。
唯一攻撃が効きそうな「スパイス・ガール」も、本人がスタンド能力に目覚める前だったため使用出来ず
まさしくブチャラティチームを攻撃するには最適のスタンドであったと言える。
そして、よりによって作中では最も分が悪いと言えそうなミスタが彼に挑む事となった。

弱点らしい弱点が見当たらないが、空気を取り入れるための穴が首の後に開いており、そこだけが弱点
(劇中ではミスタに弱点を突かれた後、空気穴を凍結で塞ぎ、
 凍らせた空気をホワイトアルバムの内部で解凍する事で呼吸をするといった荒業で克服していたが)。
内部から攻撃出来る「メタリカ」や、炎を操る「マジシャンズ・レッド」のようなタイプのスタンドとは相性が悪いと思われる。
逆に、熱に反応して追尾する「シアーハートアタック」や、同じ暗殺チームのプロシュート兄貴の「グレイトフルデッド」
(無差別に老化させる煙を撒くスタンド。体温に反応して効果が現れるため、氷などで体を冷やせばある程度防げる)にとっては天敵と言えそうだ。

とはいえ、スタンド使いに共通する「いくらスタンドが強くても本体はただの人間」という弱点を、
氷の装甲による鉄壁の防御・アイススケートの高速移動で補っており、パワー型としては非常に強力な部類に入るスタンド。
「最強のスタンドは何か?」という話題などでも名前が挙がる事が多い。
究極生命体カーズの敗北も冷凍によるという事もあり、純粋な真っ向勝負ではスタープラチナザ・ワールドにも勝利し得る力を持つ
(全ての物質を静止させる超低温状態さえ発動出来れば、時を止めても何もする事が出来ない、という予測が成り立つため)。
だが、凍らせた運河を即席のボードで滑るという方法で脱出される、ジョルノの親父譲りの血の目潰しを凍らせて自分の視界を塞いでしまう、
更にはジェントリー・ウィープスにも血が付着して位置がばれるなど、凍らせる能力を利用される形で再起不能(リタイヤ)しているため、
スタンド以外の方法で攻略される可能性も十分有り得る。

スタンド名の由来はビートルズの10枚目のアルバム『ザ・ビートルズ』の通称。レコードジャケットは驚きの白さ!
『ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス』も同アルバムに収録されている。Leafのゲームではn(ry


MUGENにおけるギアッチョ

あまりもの氏が製作したギアッチョが存在。
原作通りジェントリー・ウィープスを使うと飛び道具に対してはほぼ無敵になる。
ミスタや一部の東方勢等の飛び道具を主体で戦うキャラには天敵と言えるだろう。
AIはデフォルトで搭載されている他、ザギなずななどのAIを製作した紅炎氏による外部AIも公開中。
また、SANZU SANRI氏が音声を『ASBR』版(元はTVアニメ版だったが更新で差し替え)、
『ASB』及び『EOH』版のものに変更するボイスパッチを公開している。
SANZU氏ボイスパッチ紹介動画(24:05~)
プレイヤー操作(更新前のSANZU氏ボイスパッチ適用)

単体キャラとしての公開される以前には、同じくあまりもの氏のディアボロが飛び道具として召喚していた(最新版では削除されている)。
ちなみに理由は不明だが、向きに関係なく左側からしか出てこなかった。イタリア人を右に

+ 大会ネタバレ
手書きキャラonlyトーナメントおいて圧倒的な勝率を誇っていたギアッチョだったが、対戦したポップがべギラゴンとメラゾーマを放ち瞬殺される。
正に相性の有無が勝敗を左右する試合だったと言えよう。
こうかは ばつぐんだ!(5:08~)



「違…う…な…『覚悟』の強さが……
 『上』……なのは…オレの……方だぜ…グイード・ミスタ…」

出場大会

出演ストーリー

プレイヤー操作



最終更新:2024年02月04日 21:08