宇宙刑事ギャバン





   「宇宙刑事ギャバン!」




宇宙刑事ギャバンがコンバットスーツを蒸着するタイムは、
わずか0.05秒に過ぎない!
では、蒸着プロセスをもう一度見てみよう!

キャラクター概要

東映制作の特撮ヒーロードラマ『宇宙刑事ギャバン』の主人公。
名前の由来はジョセフもオキニのフランスの俳優ジャン・ギャバンから。香辛料等を販売している会社とは関係ない。
演じた俳優は『バトルフィーバーJ』『電子戦隊デンジマン』にも出演した大葉健二氏。

バード星人・ボイサー(演:千葉真一)と地球人・一条寺民子との間に生まれた。
本職はバード星に本拠地がある銀河連邦警察に所属する宇宙刑事で、前任である父・ボイサーに代わり地球に配属されてきた。
地球の財宝と平和の破壊を狙い、さらにボイサーまで連れ去った宇宙犯罪組織「マクー」を滅ぼすため、ギャバンは立ち向かう。

  地球では母の名前から「一条寺烈(いちじょうじ れつ)」を名乗ってアバロン乗馬クラブで働いている。
  誤解する人も多いが「ギャバン」はバード星人としてのれっきとした本名で、コードネームではない。
  前述通り乗馬クラブで働いているものの、宇宙刑事としての使命があるので仕事を途中で投げ出さざるを
  得ないことも多く、その結果月給3000円という事態になったこともあった。 流石に最低賃金法違反では
  低賃金の上まとまった金を持ち歩く習慣がないため、金が必要になった時はパートナーのミミーや、
  長官の秘書であるマリーンなどから借金するという情けない姿も。
  この二人が地球では貴重な宝石を多数持っていなかったらどうなっていたことやら。
  続く『宇宙刑事シャリバン』では後輩にまで借金している。
  銀河連邦警察は日本円で給料をくれないのだろうか。 領収書は切れるのに
調査などには本拠地の宇宙船ドルギランを用いることが多いが、普段の移動の手段には赤色のスズキ・ジムニーを愛用し、
30年後の『THE MOVIE』でも最新モデルにモデルチェンジしたものの同車を使用していた。
恋愛関係は苦手で、女心をいまいち理解できず、ミミーから「女にもてないわよ」と言われた時には「だろうな」と即答している。
普段はノリ良く明るい体育会系で、子供にも優しいが、いざマクーの事件が発生すると勇気を持って立ち向かう正義漢である。
このように二枚目半な雰囲気が彼の持ち味と言える。
尤も(スマートな)美形とは言い辛かった大葉氏は前述のスーパー戦隊2作品ではどちらも三枚目役であり
(バトルケニアは大食い野生児、デンジブルーもアンパン大好きな大食いキャラ)
氏が主役になった事自体、当時は驚きを持って迎えられていた。

戦闘時は「蒸着!」のコールでコンバットスーツをドルギランから電送してもらい、それを身にまとって戦う。
この間0.05秒。銃が撃たれると同時に蒸着して弾丸を受け止めるなどの形で活用されている。
蒸着シーンはページ冒頭にある政宗一成のナレーションの後にプロセスがもう一度だけ映してもらえる。
明らかにポーズやドルギランの応答台詞で0.05秒以上経過してるじゃないかというのは禁句。
なお後述する客演作品でも同じくこの過程が描写されているのだが政宗一成氏は起用されておらず、
客演先のナレーターによるものである。ちょっと残念に思った視聴者もいたことだろう。
チュウ!」というやや特徴的な掛け声をあげながら戦う
飛びながら両手で殴る「ディメンションボンバー」や「スパイラルキック」など肉弾戦の技も使う他に、
右手から放つ「シルバービーム」「レーザーZビーム」といった飛び道具も持つ。
さり気なく等身大で体から直接光線を出す実写ヒーローは珍しい。
また「レーザーブレード」と呼ばれる剣を取り出して闘うこともある。
これにエネルギーを注入して刀身を光らせ、敵を一刀両断する「ギャバン・ダイナミック」が究極の必殺技。

サポートメカは非常に多く、本拠としている超次元高速機ドルギラン自身にも砲台による戦闘能力があり、
マクーが作り出す一種のブラックホール「魔空空間」(内部ではモンスターやダブルマンの戦闘能力が3倍になる)への突撃や
地上でのカーチェイスなどに赤色のサイドカー・サイバリアンを使う。
さらに、敵が呼びだした戦闘円盤の相手にドルギラン下部が分離して電子星獣ドルとなり、これに指示を出して撃墜したり
さらにさらにドルギランから特殊戦車ギャビオンを呼び出して円盤やモンスターを攻撃したり、
そのギャビオンからはドリル戦車スクーパーを呼び出して洞窟や建物に穴をあけたり…
と、一介の刑事が持つにしてはあまりにも重装備すぎるんじゃないかというほどのメカの数々である。
実際、マクーが制作した映画でこれらの装備を挙げて「卑劣だ!」と称したこともあり、
その話では一人で地上を逃げるダブルモンスターをギャビオンで狙い撃ちするということもやっているので余計そう見えてしまう。
とはいえ、マクーという組織は本当に強大で設定上銀河連邦警察よりも古い歴史を持ち、しかも計画する内容は割と陰惨で
死者が出る話も少なくないばかりか第一話では建設中のスペースコロニーを落として都心に甚大な被害を与えているので、
これに一人で立ち向かうとなると重装備もうなずけるというものである。
まあ、それに電子星獣ドルは考察本『すごい科学で守ります』的な解釈によれば宇宙刑事である可能性が高いので、
この装備も二人組のチームに支給されたものと考えれば其処まで過剰というわけでもないだろう。
世の中にはウイルス型知性体が所属する宇宙警察機構もあるぐらいだし。

最終回ではマクー壊滅の功績を認められ、銀河パトロール隊の太陽系地区隊長に昇進。
シリーズ続編である『シャリバン』『シャイダー』にもしばしば登場し後輩たちをサポートする。
なお『シャイダー』最終回(本編完結後のため実質的には特別編)にゲスト出演した際には
演者である大葉氏のスケジュールの都合によりスキンヘッドでの登場となったため、視聴者の中で語り草となっている。
(『シャイダー』最終回撮影当時、映画版『コータローまかりとおる!』に、主人公のライバル兼相方・天光寺輝彦役で出演しており、
 キャラクター設定上スキンヘッドにする必要があった。
 そしてそれを千葉真一氏に気に入られて『影の軍団 幕末編』にもその頭のまま出演したため、伸ばす暇も無かった模様)
かつて刊行されていた『特撮エース』掲載の読切漫画(著:山田秋太郎)では、これを意識してか
烈の外見が『シャイダー』出演時のスキンヘッドで描かれていた。

「先輩! どうしたんです、その頭?」
「あ、ああ…ちょっとな」


作品概要

1981年、『ウルトラシリーズ』(『ウルトラマン80』)と『仮面ライダーシリーズ』(『仮面ライダースーパー1』)が一旦終了し、
毎週放映される特撮テレビ番組は『スーパー戦隊シリーズ』(当時の『太陽戦隊サンバルカン』)だけになった。
翌年、従来のシリーズに頼らない新しいヒーローとして開始された番組が『宇宙刑事ギャバン』である。
東映としては『ライダー』『戦隊』に続く「三本柱」になることを期待されていた大プロジェクトでもあった。

『宇宙刑事ギャバン』は『宇宙刑事シリーズ』の第一作であり、後に続く『メタルヒーローシリーズ』の第一作でもある。
仮面ライダーBLACK』は宇宙刑事シリーズと共通するスタッフによって制作されており、必殺技や怪人のアクションに共通点が見受けられる。
また、メタルヒーローシリーズは『機動刑事ジバン』以降、現在の仮面ライダーの放送枠である朝8時台前半に移行しており、
『テツワン探偵ロボタック』の終了から『燃えろ!!ロボコン』を経て現在の平成ライダーシリーズとなった。
仮面ライダーG3-X登場以降の平成ライダーシリーズは従来の改造人間ではなく、特殊な装備に身を包んで戦うという形式がほとんどで、
その他多くの要素をメタルヒーローシリーズから受け継いでいる。
つまり、この『宇宙刑事ギャバン』がなければ現在のライダーシリーズはないと言っても過言ではないのだ。

単体の作品としての本作はというと、非常に濃い。
具体的に言うと現在の平成ライダーの2話から4話分を30分の1話に凝縮したようなものすごい密度。
主演俳優・大葉健二氏の濃い顔立ちもさることながら、大葉氏がスーパー戦隊シリーズや『BLACK』以降のライダーシリーズで
殺陣・スーツアクターを務めるJAC(ジャパン・アクション・クラブ、現在はジャパンアクションエンタープライズ)所属であることから
生身でのアクションシーンも見ごたえのあるものとなっており、体当たり的な演技もあって特撮部分のクオリティは非常に高い。
当時の新技術であったビデオ合成技術や、レーザーブレードの表現のために蛍光灯を刀にした殺陣など、斬新な試みも多かった。
脚本の質も『帰ってきたウルトラマン』を手掛けた上原正三氏が全44話中37話を担当。
スピーディな展開も併せて全体的に良質であり、明るいエピソードだけでなく物悲しい結末を迎えるものも多く
人間ドラマも十分見ごたえのあるものとして仕上がっている。

劇伴は『マジンガーZ』や『スパイダーマン』などの渡辺宙明氏によるもので、特にレーザーブレードを取り出したときのBGM
ファンから「レーザーブレードのテーマ」として親しまれ、処刑用BGMの一つとして認識されている。
しかし、このBGMの正式タイトルは「マクーの攻撃」であり、つまり本来は敵側のBGMとして想定されたものである。
そのためどことなく禍々しい曲調で、実際レーザーブレード使用時のBGMとして積極的に使われるようになったのは後半であるのだが、
それがかえって必殺の一撃といった展開にマッチしていたのか以降の宇宙刑事シリーズの同様の場面でも似た曲調のものが使用された。

新シリーズ第一作で実験的な側面も強いもので、実際、当初は戦闘がモンスターと獣星人ダブルマンとの二連戦だったものが
後にモンスターとダブルマンが融合したダブルモンスター一体との戦闘になったり、新幹部の登場など
路線をちょこちょこ変えている様子もあったが、そうでありながら完成度は非常に高く、
当時の「女性主人公が多く男のヒーローでは弱い」という風潮も押し返して視聴率は裏番組と一位を争っていたという。

なお変身コール「蒸着」は実在するメッキの技術で、ギャバンのメタリックな光沢あるコンバットスーツはこの技術によって作られたものである。
現在はメッキの技術も進歩してコストも減ったが、当時はなかなか難しい技術でコストも手間もかかった。
しかし、そうして作られたメッキの光沢はスーツにカメラマンが映りこんでしまいそうになるほどのものであり、
実際のアクションにはツヤ消しのスーツが使われメッキの光沢スーツはアップ撮影に使われることになった。
近年ではCG処理で後から映り込みを消すなど映像技術の進歩もあって、アクション用スーツにメタリックな素材を使うことの制約が減り、
ギャバンも劇場作品などでの客演戦闘中でも光沢があるスーツを使っている。

その先進性は国内のみならずフランスや東南アジア諸国、南米など海外でも人気を得ている。
実はロボコップもギャバンに大きな影響を受けており、映画製作時に監督からデザインの引用許可を求める手紙が送られてきたという。
後に『機動刑事ジバン』では今度は東映がロボコップの要素を逆輸入している。

ちなみに全くの余談だが、大葉健二氏が『忍風戦隊ハリケンジャー』に烈堂住職ことシュリケンジャー(の変装の一つ)として客演した際、
その変身ポーズは蒸着そのまま(他の変装として登場した役者は出演していた戦隊でのポーズ)な上、
変身前の方が強かった為、実は正体ギャバンなんじゃねえかと話題になった。
また、ポルトヨーロッパで上演された『特捜戦隊デカレンジャーバトルステージ・エマージェンシー!伝説の宇宙刑事』
においてなんとデカレンジャーと共演。このステージ上でギャバンは「伝説」と称される程に名を知られる宇宙警視総監であり、
デカレンジャーのボスであるドギー・クルーガーの親友という破格の待遇であった。

+ そして、2012年…

+ ニコニコ動画での扱い


ゲーム作品でのギャバン

格闘ゲームとしては、3D格闘ゲーム『ストリートファイター オンライン マウスジェネレーション』にゲスト出演していた。
……が、既にサービスを完全終了しているため、残念ながら現在はギャバンの勇姿を見られない。

宇宙刑事単独のゲームでは『宇宙刑事魂』というゲームも存在している。
…が、一言でいえばよくある最底辺レベルのキャラゲーだった。しかもただ単にクソゲーと言うだけですまなかった。
と言うのも敵ボスを演じたのが、今や世界に名を知られる『パワーレンジャー』の魔女リタ
(原作だと『恐竜戦隊ジュウレンジャー』の魔女バンドーラ。
 他の登場人物はアメリカ人に変えられたが、リタのみは曽我氏のまま(続編では「若返った」と言う設定で降板したが)
をはじめとした数々の魔女や女王を演じた「特撮界の女王」こと曽我町子氏であり
(氏は宇宙刑事シリーズではゲスト怪人が化けた人間の役しか演じていないが、
 メタルヒーローシリーズ(今では宇宙刑事シリーズもこのシリーズの一部)の『時空戦士スピルバン』でも女王パンドラを演じている。
 なお、ギャバン、シャリバンの声は大葉氏等原作の役者が演じているが、シャイダーのみは役者の方が既に故人であったため代役
また宇宙刑事3作に登場するコム長官役である故西沢利明氏がコム長官役として参加した唯一のゲームでもある。)
しかも彼女の遺作となってしまい「陛下を追悼する為にも買う」と言っていたファンさえいたのに御覧の有様だった事、
そして開発のデジフロイドが半年後に『仮面ライダーカブト』と言う(同社が名作を作れたと言う意味で)奇跡を起こした事から、
宇宙刑事ファンのみならず曽我氏のファンからも大顰蹙を買い完全に黒歴史化、
「宇宙刑事がゲーム化された事なんて無いよ」「曽我氏の遺作は(本作発売数ヶ月前に放送終了した)『魔法戦隊マジレンジャー』だよ」と言われる始末。
ギャバンの造形の再現など見るべき部分もあるにはあるのだが……。
ちなみに『ゴーカイジャーVS』に登場した「ギャバンブートレグ」に先駆けて悪のコンバットスーツという
コンセプトの「バリオゼクター」という敵が登場している。
ブートレグ戦と違い、こっちはシャリバン、シャイダーも含めた3対1という構成。

コンパチヒーローシリーズのRPG『スーパーヒーロー作戦』及び
その続編『ダイダルの野望』でも後輩のシャリバン、シャイダー共々参戦。
ゲーム自体の評価はあまり高くはないが、宇宙刑事組は他のキャラクターに存在しないゲージ貯めコマンドがあるため必殺技の連発が容易で、
ボス戦でもオーバーゲージを最大まで貯めてレーザーブレード一閃!の爽快感を狙いやすいので扱いは良い方に入る。
ドルギランやバビロスが仲間全員の移動基地として便利使いされるのは御愛嬌である。

その他、特撮版スパロボと言えるSRPG「スーパー特撮大戦2001」にも出演しているがいずれも評価が低い。
どうも宇宙刑事出演作品はクソゲーと呼ばれがちである。不遇。
でもAZITOシリーズは良作(2と3に出演)、バカゲーの要素があるけれど。

+ スーパー戦隊バトル ダイスオー

また、そのタイトル故に間違えやすいのだが、日本物産が発売したアーケードおよびコンシューマゲームの
コスモポリス・ギャリバン』は、ギャバンを始めとした宇宙刑事シリーズとは一切関係のないオリジナル作品である。
ただ、タイトルからして宇宙刑事シリーズ、そしてこのギャバンの影響を大いに受けたタイトルであることは想像に難くないだろう。


MUGENにおける宇宙刑事ギャバン

バロム・1電人ザボーガー等を製作したgoogoo64氏によるものが公開されている。映画公開に合わせての公開となった。
氏恒例と言ってもいい実写(フィギュア?)取り込みで、中割も少なく一見すると非常にシュール。

最初は蒸着前の烈の姿で登場。この時点でもある程度は戦闘可能だがジャンプは不可能。
明日へ ダッシュもできないので、機動力は低めだがジムニーでひき逃げするのが強力。
なお、蒸着前後に関係なくしゃがむことはできない。

蒸着は1ボタンで行うことが可能で、なんとプロセス解説ありとなしの二種類用意されている。
解説なしのバージョンは完全無敵でその場で蒸着、ありのバージョンは光球となって攻撃したのち着地、
解説中は完全無敵で蒸着する。どちらが出るかはランダム。
蒸着後は動きが早く、ティッシュといえどジャンプもできるので早めにしたいところ。

蒸着後もボタンで様々なモードに変化して戦う。
通常のギャバンではパンチ・キックの他にバリアーを張ったり、1ゲージ消費でディメンションボンバー、
スパイラルキック(readmeでは「ファイナルキック」となっているが誤り、空耳?)、2ゲージ消費でギャラクティカクラッシュを使う。
ギャラクティカクラッシュの威力が高く、並みのキャラなら即死するレベル。
剣を取り出したブレードモードではレーザーZビームやシルバービームが使える。
Zビームは出だしで追尾、シルバービームは方向固定。威力はあるが、発生は遅い。
この形態に限りギャバン・ダイナミックも可能。これまたクリーンヒットで即死レベルの威力。

さらにギャビオン・サイバリアン・電子星獣ドルも原作通り呼び出して乗って戦うことが可能。
どの乗り物も非常に強力な攻撃の数々を備えている。
一応ダメージは与えられるが、判定が非常に分かりづらいので攻撃を当てるのも一苦労だろう。
特にドルギランは見た目の大きさに反して本当にわずかしか攻撃を受ける部分がない
ドルに至っては顎の下の何もないところだけ。詐欺もいいところである。
また、全体的にダメージを受けると一反無敵になるアーマー搭載のためコンボが決まらない。

このようにとがりまくった性能をしており格ゲーとしては難があるキャラクターだが、
形態チェンジなど独特の仕様については非常に力が入っており、演出面も原作を再現しようとする意気込みが感じられ
見た目のシュールさに反して原作の特徴をしっかりと捉えたキャラに仕上がっている。

AIは未搭載。


この他、MUGENでは彼女の超必殺技にギャバン・ダイナミックのパロディがあったりする。
背景が魔空空間っぽくなる上にしっかりレーザーブレードのテーマまで流れる。

出場大会

  • 「[大会] [ギャバン]」をタグに含むページは1つもありません。

「マクー!人の命をなんだと思っているんだ!」