鴇羽舞衣




「はい~っ!?」

年齢:15歳
出身地:東京都杉並区
誕生日:7月22日
身長:157cm
体重:46kg
血液型:O型
星座:蟹座
B/W/H:87/56/83
資格:英検4級、上級救命技能検定*1
好きな言葉:明日は明日の風が吹く

(以上、本編、舞-HiME公式サイト、及びWikipediaより一部抜粋・改変)

サンライズのアニメ、漫画、ゲームなどからなるメディアミックス作品『舞-HiME』の登場人物。
「ときは まい」と読む。担当声優は 中原麻衣 氏。

アニメ版のプロフィール

アニメ版では主人公の一人。奨学金を得て、舞台である私立風華学園に弟の巧海と共に転入してくる。
HIMEと呼ばれる高次物質化能力の持ち主であり、手足に宝輪のエレメントを具現化し炎で攻撃したり空中浮遊する事出来る。
物語序盤では、これらの能力に対する知識が無かったが、オーファンと呼ばれる怪物に巧海が襲われた事を切っ掛けに覚醒。
以降は否応なしにHIMEを巡る騒動に巻き込まれていく事になる。

母親は幼い頃に他界、父も物語開始以前に事故死しており家族は弟の巧海のみ。
幼い頃から母親代わりを務めてきたため料理、特にラーメンが得意。これにより、ルームメイトの美袋命にも懐かれている。
また、重い病を患っている巧海の手術費用や生活費を稼ぐために普段は様々なバイトをしている。
性格は明るく強気だが、基本的には母性的で面倒見がよい。特に巧海に対しては上記の経緯からかなり過保護。
ただし、弱音や悩みを一人で抱え込む悪癖があり、ストレスを溜め込み情緒不安になる事が多々ある。
しかも、その度に意固地になり弱音を吐かないため、かえって自分を追い込んでしまう結果となっている。
また、上記の身の上を理由に周囲から励まされる事も逆に負担に感じている。

女子生徒の中でも1,2を争う巨乳であり、彼女よりバストが大きいのは珠洲城遥のみ、
教職員でも真田紫子(89cm)と姫野二三(88cm)しかいない。

チャイルド(後述)は巨大なドラゴンの姿をしたカグツチ。
当初は風香学園の裏山に封印されていたが、
上記の出来事で舞衣がHiMEになった際に解放され彼女と契約した。
武器は口から放つ火炎弾。連射も可能だが、
全力で放つ際には体のタービン状の機関を回転させて放ち、フルパワーの威力は地形を変えるほど。
さらに、中盤で敵の人口チャイルド「アルテミス」を撃破した後に、
相手の能力であったビーム照射攻撃を獲得、劇中で何度か使用している。
飛行能力も有し、単独で大気圏突破可能な高機動形態も存在する。
また、前述したアルテミスの地形を変えるレベルの大出力レーザー攻撃の直撃に耐えるなど、
劇中のチャイルドの中でもトップクラスの戦闘力を誇る。
なお、その恐ろしい力と見た目に反し、主である舞衣を気遣うという意外な一面も持つ。

+ HiMEとチャイルドについて
「Highly-advanced Materializing Equipment」と呼ばれる。
「ここではないどこか」から力を引き出し、想念を物質化させる高次物質化能力の持ち主。もしくは能力そのものを指す。
HiMEは人工的に作られた紛い者を除いて12人存在するが全員女性であり、勾玉のような形の共通の痣を体に持つ。
各HiMEは自身の最も大切な人間である「想い人」への思いを触媒として「エレメント」と呼ばれる固有武器や装備を持つ他、
波長の合う「オーファン」と呼ばれる怪物と契約し、自身が使役する「チャイルド」として自由に召喚出来るようになる。
チャイルドはHiMEの想い人への想いの強さだけ力を増す。基本的に想い人の存在無くしてチャイルドは召喚出来ない。
これらの存在はこの世の物質ではないため、同じ存在同士、
もしくは高次物質化能力を中和する素材を使ったものでなければ破壊する事は出来ない。
ただし、チャイルドの力の源はHiMEの想い人への想いであるため、その当事者である想い人と強くリンクしており
チャイルド自身が死亡、もしくはチャイルド召喚中にエレメントを失った際、自身の想い人も死亡してしまうというリスクがある。
これはHiME本人が死亡した場合も同様である。
しかし、自身のチャイルドの敗退以外の要因で想い人が死亡していた場合でも、その人物への確たる想いを持ち続けていれば、
想い人不在のままチャイルドの召喚自体は可能。
実際、劇中のHiMEの内2名が想い人が死亡している状況下でチャイルドを召喚した事がある。

(以上、Wikipediaより一部抜粋・改変)

+ 想い人・楯祐一について
「頑張れってのはさ、言うのも言われるのも無責任なんだよな」

舞衣のクラスメイトの少年であり舞衣の最終的な「想い人」。担当声優は関智一氏。
かつては嘱望された剣道部員だったが、大会直前に負傷し出場出来ず、
そのまま荒れていた所を生徒会に拾われて落ち着きこそ取り戻したものの、
以後何事にも冷めた態度を取るようになっていた。
幼馴染の宗像詩帆に慕われているが、楯にとって彼女は妹のような認識であり、女性として見ていなかった。
舞衣とは顔を合わせる度に言い争う仲だったが、上記の経歴から彼女が周囲からの激励を重荷になっている事を唯一察して、
成り行きで彼女の本心に触れて以降、互いに無自覚の内に意識しあうようになる。
上記の台詞はこの際に発言したもので、彼自身もかつて周囲の激励が重荷だった事が窺える。
その後、周りで起こる怪事件の傍にいつも舞衣がいる事から、彼女が事件の関係者である事を見抜き、
遂にはHiME達の存在を知る事になる。だが、一般人である彼にはこの問題に関わる力は無く、鬱積した思いを抱く。
それからは、詩帆の舞衣に対する嫉妬や先輩の神崎黎人が舞衣に恋心を抱くなどの周りのイザコザなどもあり、
付かず離れずの微妙な距離を保っていたが、舞衣の気持ちはおろか、自身の舞衣への想いすら終盤になるまで自覚していなかった。

頭の回転が速い部分と剣の腕以外は特別な才能は持たず、特殊な異能・出自とも無縁の一般人であったが、
「(無自覚ながら)舞衣の支えとなり心を射止めた」という一点の要因により、自覚もないままHiME達の動乱に巻き込まれてしまう事になる。

元々、舞衣の一番大切な想い人は弟の巧海だったが、上記の出来事に加えて姉の優しさを重荷に感じる巧海との擦れ違いや、
偶然祐一の過去を知り彼の言葉の真意を理解するなどの経緯を得て、本人も気付かない内に想い人は祐一に変わっていた。
しかし、自覚した時に当の祐一は詩帆が自身の判断ミスで重傷を負った事に責任を感じ、彼女に付き添い続けていた上に、
HiMEの想い人は死亡する可能性があるため、言い出す事は出来なかった。
この時並行して上記の神崎黎人に言い寄られていたが、この男は十人中十人の女性が惚れるような才色兼備の少年であり、
あまり高望みするタイプではなかった舞衣は、無意識化で身の丈に合わない黎人よりも気軽に話せる仲だった祐一の方に依存しており、
黎人がどれだけ口説こうが、祐一への想いが揺らぐ事は無かった。

なお放映当時、企画者繋がりで「HiMEは『スクライド』の「アルター」の下位互換ではないか」という推測が、
ファンの間でなされていた事を付け加えておく。

+ 本編ネタバレ注意
実はHIME達は「蝕の祭」と呼ばれる神事のなかで最終的には全員戦い合い1人の勝者を決めなければならない運命にある
「蝕の祭」が始まると媛星が地球にしだいに接近し、様々な影響が出はじめ、
期日までに最強のHiMEが決まらない場合、媛星の災厄が世界に降りかかる事になる。
最後に勝ち残ったHiMEは「水晶の姫」と呼ばれ、ラスボスである「黒曜の君」*2の妻となり、媛星の力を制御するための人柱となる。

舞衣は当初戦いを拒否していたものの様々な人間の思惑から戦に巻き込まれる事になる。
そうして徐々に追い詰められついには仲が良かった命にすら当り散らすなど、精神的弱さが露呈していく。
そして別のHiMEの想い人だった巧海が死亡してしまう。その結果……
+ 顔芸注意

「みぃこぉとおおおおおおおお!」

普通のヒロインが見せないブチ切れた形相になり、犯人である命(誤解だったが)を容赦なく攻撃した。
このように殺伐とした場面から、多くの視聴者に絶望的なトラウマを植え付けた。
その後は弟を失った事で茫然自失となっていたが、彼女を保護した黎人に促され、
自身が「蝕の祭」の勝者になろうと考える。そして自分の想いが祐一の死亡に繋がると考えた舞衣はあえて彼を突き放す。
しかし、その後も生きていた命の決別宣言や敗北したHiMEの友人のメッセージなどに会うなかで揺れ動いていた。
その後、弟を失った争いのきっかけを作ったHiMEに追い詰められるが、
そこに舞衣の真意を知った(そして詩帆との約束をすっぽかして来た)祐一が乱入したため助かり、口では文句を言いつつも涙を流した。
しかしそのせいで、実はHiMEの一人だった宗像詩帆が嫉妬のあまり舞衣を殺害しようと現れる。
この時、弟を殺害したのは詩帆である事が判明するが、詩帆の想い人も祐一であるため、
どちらが勝っても祐一の死が避けられない状態に舞衣は追い詰められる。
最終的に命によって詩帆のチャイルドは消滅し、祐一は舞衣の目の前で死亡する。

こうして最終的に命とともに最後まで残ったHiMEとなり、黒曜の君が乗り移った黎人と彼に従う命と対峙する。
2対1で追い詰められるが、そこに復活した祐一が駆け付け、彼が黎人の相手をしている隙に命の洗脳を解き、
騒動のである元凶である黒曜の君を媛星ごと消滅させた。
平穏が戻った後は祐一と正式に交際しているが、あまり関係は進展していない。

+ 余談
この『舞-HiME』というアニメ、あのサンライズが「初の萌えアニメ」というキャッチフレーズを掲げた物であったのだが
(『ママは小学四年生』は「少女向けアニメ」であって「大きいお友達向けの萌えアニメ」ではなかったと言う事でノーカンらしい。
 なお誤解無きように書いておくが、『ママ四』は「10数年後に産む事になる自分の娘(赤子)がタイムスリップしてきた」という話であって、
 小四の主人公が産んだわけではない。オーバーフロー作品じゃあるまいし)、
蓋を開けてみれば上記の通り一癖も二癖もある少女達によるドロドロしたストーリーであったため、多くの視聴者を驚かせた。
まあ『スクライド』の谷口悟朗監督が企画に一枚噛んでいるので仕方ないっちゃ仕方ないんだが
もっとも失敗かと言われればそうではなく、逆にそういった生々しさが好評を博し、
この「前半は女の子達のドタバタコメディ」「後半は陰惨な情念のぶつけ合いによる鬱展開」というギャップ手法的なスタイルは、
同社製作の『舞-乙HiME』『アイドルマスターXENOGLOSSIA』『宇宙をかける少女』にも受け継がれている。

また、アルカナハートなど女性キャラが多く登場する作品の設定集でみられる、
各キャラを横向きに並べたバストの比較図「ちちくらべ」は、実は『舞-HiME』が初出だったりする。

+ 他メディアでの活躍
彼女の登場する舞-HiMEプロジェクトは、
キャラクターがそれぞれの作品やメディアにより違う設定等を付加されて登場する形式を取っている。
特に、彼女は初代主人公だけあって、作品にもよるが主要人物、もしくは特殊な立ち位置にいる場合が多い。
同時に初代メインヒロインでありながらダークサイドに堕ちる作品の比率も多い

+ 佐藤健悦氏作 漫画版の舞衣
漫画版はほぼ同じ登場人物が存在するが、設定やストーリーは大幅に異なる。
こちらでは、祐一が実質主人公であるためダブルヒロインの片割れ的な扱いである。
転校してくるのも祐一のほうで、舞衣のチャイルド召喚に必要な「鍵」が祐一だったという設定
(アニメ版の「想い人」に当たる存在だが、逆に想い人(愛しい人)とは限らない)。
なお本編開始前からHiMEとして目覚めており、もう一人のヒロインである玖我なつき(こちらも祐一が鍵)に勝負を挑まれては逃げ回る毎日だった。
そして終盤では、弟の巧海がラスボス化したため敵側に回るという衝撃の展開を見せる。
最終的に祐一達仲間の説得で己を取り戻すが、
これらの影響でヒロインとしての扱いはなつきより悪いと言われている。

続編の漫画版「舞-乙HiME」でもなんだか妙に扱いが悪い。
具体的には、他の前作HiME達は(別人設定ではあるが)味方キャラとして登場していたのだが、
彼女だけは前作の記憶を持つコピーが敵として登場するのみだった
(コピー自体は他のHiME達の分も敵として登場しており、「乙HiME版なつきvsコピーなつき」という感じで戦う事になった)。
更には彼女によく似た王妃と祐一によく似た国王が(結果的だが)事件の原因の一旦だったりと、
劇中の舞衣に相当するキャラは終止敵側にいたり、もしくは主人公を何らかの形で困難に追い込んだ存在となっている。
また、舞衣本人は舞-Hime本編終了後、
前作ラスボスの力を狙った勢力との戦いで敗北した事がコピーの記憶や劇中の登場人物の台詞で示唆されているほか、
なんか祐一との間になにか不仲になった事を思わせるセリフがあったり。
これに加えて、舞衣のコピーの回想に映った光景は、見方によっては「祐一と思われる元凶が全てのHimeを倒し聳り立っている」ようにも、
「全てのHimeが敗北した中で祐一だけが諦めずに的に抗うために1人立ちあがっている。」ようにも見えるほか、
主人公に託すまでだが、祐一が件のラスボスの力を持ち世界の運命を握るキーアイテムを所持していた点など、
「パートナーである祐一が前作終了後にHime達と対峙した元凶」とも解釈出来る描写がされている事が、不穏な憶測を煽る原因となっている。
フォローしておくと、祐一曰くHimeのコピーは歪んだ記憶を植え付けられているとされており、
一応、呪縛から解き放たれた舞衣はすぐに祐一に駆け寄っており、
操られていた頃の祐一との不仲を匂わす発言は本心では無かった事が示唆された部分がせめてもの救いである。
何にせよ、前作から今作までの間にあった出来事については作中では曖昧にされているため、
前作終了後の2人の仲についても多くの部分が憶測の域を出ない。

+ ゲーム版『舞-HiME 運命の系統樹』の舞衣
ゲーム版には『水夏』『D.C. ~ダ・カーポ~』で知られるCIRCUSが手掛けたオリジナル作品である、
『舞-HiME 運命の系統樹』(PS2)及び完全版となる『舞-HiME 運命の系統樹 修羅』(PC)と、
アニメ版に準拠した数作品があるが、ここでは『運命の系統樹/修羅』に絞って記述する。
ゲームは、風華学園に赴任した教師・高村恭司(『運命の系統樹』オリジナル)の視点で展開する。

+ 主人公・高村恭司について
23歳の大学院生。彼が風華学園に赴任してくる所からこの物語が始まる。
媛伝説の研究者、天河教授(オリジナルヒロイン・天河朔夜の父)の一番弟子であり、
風華学園に赴任したのも、行方不明になった教授の代わりに媛伝説について研究するためであった。
学者肌であるものの、生徒である舞衣達のためにオーファンに立ち向かっていく勇気も兼ね備えている。
ギャルゲー主人公らしく舞衣の手料理を食べたり、なつきや深優、碧とデートしたり命や朔夜、アリッサからお兄ちゃんと呼ばれたりして羨ましい。

普通なら「爆発しろ」「もげろ」と言われて当たり前だが、しかし基本的にどのルートでも救いの無い結末が待っている。
命ルートでは全てを失い、朔夜ルートでは朔夜と共に300年封印され、深優ルートでは深優を失ってしまう。
一番ハッピーなのはなつきルートであるものの、それでもなつきの母・紗江子が静留に誤って殺されてしまい、
その静留もなつきの目の前で自殺するなど沢山の人を失ってしまう(むろん最後で生き返る…なんて事はない)。
舞衣ルートでも彼女の記憶を失うも、朧気に覚えている様子。学園で何処か見覚えがある女の子を見た後、ある一通の手紙を見て……。

ちなみに、本来HiMEしか見えない媛星を高村が見る事が出来るのは、彼自身もまた「星詠の舞」の関係者であるため。
高村家はあの小野篁の子孫であり、「星繰りの一族」と呼ばれる由緒正しい一族である。
付け加えると、高村が持つ銅剣はかの「草薙の剣」である

こちらもほぼ全ての登場人物こそ同じだが、ルートは舞衣、なつき、命、深優・グリーア、天河朔夜(『運命の系統樹』オリジナル)に用意され、
他のキャラクターはサブキャラとなっている
(ただし藤乃静留は『運命の系統樹 修羅』でなつきルートのアナザーストーリーとしてルートが追加された)。
高村赴任時と同じ日に転校してくる。一連の流れやラスボスはほぼアニメ版と同じ*3。しかし…。

+ 舞衣ルートの結末
友人であった日暮あかねの最期や「星詠の舞(=アニメ版の「蝕の祭」)」、
チャイルドが失われた時の真実を知り悲しみに暮れるものの、
巧海が世話になった相手が高村だと知りその距離を縮めていき、少しずつ前向きになっていく。
しかし巧海は誕生日の日に容態が急変。海を見たいという願いを叶えてその短い生涯を閉じた。
自分の存在意義であった巧海がいなくなってしまった事により、舞衣は生きる気力を失ってしまう。
だが高村がオーファンに襲われた時、触媒(この場合は巧海)を失った事により消えたと思われたカグツチを召喚した事により、
再び「星詠の舞」に巻き込まれる事、自分の最も大切な人が高村だという事を知る。
その後、高村宛に書かれた巧海の手紙を読み、自分の気持ちに素直になり高村と結ばれる。
沢山の人を失ったものの、「星詠の舞」を制し「舞姫」(=アニメ版の「水晶の姫」)となった。
そして「星詠の舞」が再び二度と起こる事が無いよう、カグツチに秘められた力を解放し全ての原因である媛星を消滅させるも、
その代償として「鴇羽舞衣」という人間が存在していた記憶は世界から失われた。

『運命の系統樹』は、キャラクターが久行宏和氏によるオリジナルデザインよりかなり可愛く書かれている一方、日本神話に因む伝奇色がかなり濃い上、
チャイルドが失われる際の自身の想い人(『運命の系統樹』では「触媒」と呼ぶ)の喪失の表現がアニメ版のような「消滅」ではなく、
文字通りの「突然死」と生々しい上に死んだ者は甦る事はないなど、他のメディア版に比べて救いが無いと言って良いストーリーであった。
結果として多くの『舞-HiME』ファンのトラウマとなったものの、それ故に熱心なファンも存在する。
ちなみにこのゲームでの一番人気キャラがなつきルートにおける静留なのは秘密だ

+ 小説『舞-HiME★DESTINY 龍の巫女』の舞衣
超能力を持った高校生が集められた星之宮風華学園の元生徒として登場。
「龍の巫女」の候補だったが、理事長姫野二三の裁量でヴィントブルームの本部校に留学しているという建前で身を隠し、
学園の目論みについて独自に調査していた。
念動力や空中浮遊などの多様な超能力を使うが、戦闘では主にパイロキネシスを使用する。

+ アニメ『舞-乙HiME』の舞衣
『舞-HiME』のはるか未来という設定の作品『舞-乙HiME』(まいおとめ)にも登場している(厳密には同姓同名の別人だが)。
『舞-乙HiME』もまたアニメ版と漫画版とで設定が異なっており、ここではアニメ版のみ言及する。
なお同作の根本設定である「乙HiME」などの用語や世界観については各自で調べられたし。

物語の舞台であるヴィントブルーム王国の東方に位置する国・ジパングの将軍(国家元首)の実の姉であり、
幼い弟を支えるべく家出同然で西方に渡り、乙HiME養成学校「ガルデローベ」に入学する。
成績は非常に優秀で、卒業前には乙HiMEの頂点たる「五柱」に任ぜられた程だったが、
乙HiMEの責務と恋愛の板挟みに苦しみ、気分転換を図るべく旅に出た所濃霧に巻き込まれた末、
乙HiMEのオリジンたる最後のHiME「猫神様」が餌用に仕掛けた罠に捕まった挙句、五柱の証「炎綬の紅玉」を猫神様に食べられてしまった。
このため猫神様の常住地「黒い谷」を動く事が出来なくなり、事実上猫神様に仕える乙HiMEとなっている。
猫神様とはすっかり馴染んでおり、続編『舞-乙HiME Zwei』ではガルデローベへの復学やジパングへの帰国を投げ捨て
黒い谷でラーメン屋を開いたりしている。

+ 『ヒーローズファンタジア』の舞衣
アニメキャラクターのクロスオーバー的RPG『ヒーローズファンタジア』でも代表格として登場。
設定はアニメ準拠となっている。

+ 漫画『舞-HiME戦(EXA)』の舞衣
パチンコのと連動した作品で、アニメ版の設定を原典としているが、楯がいない世界の物語という大きな違いがある。
そのため、舞衣は最終的に神崎と結ばれる事になるのだが…。
自分と神崎以外の人間が死滅した世界で神崎から分離した黒曜の君を倒し、
自分達がアダムとイブになるというファンも真っ青なバッドエンドで終わった。
一応、製作陣がアニメ版の頃から「神崎が舞衣と結ばれたら彼は黒曜の君にならなかった」という種の発言をしているが、
(それがアニメ版で実現した場合)神崎は救えても世界を救う事は出来なかった事が本作で示唆されている。

各作品で舞衣と結ばれた男性が、彼女の記憶を喪失するわ、自分の幸せと引き換えに世界を滅ぼすわ、
揃いも揃ってバッドエンドばかりである事を考えると、唯一ハッピーエンドまで辿り着ける楯がどれだけ重要な存在であったかが窺える。

+ スマホゲーム『スーパーロボット大戦X-Ω』の舞衣
2019年1月にカグツチを搭乗機体扱いにして期間限定キャラとして参戦。
「生身じゃん」というツッコミはもはやである。


PSP格ゲー『風華学園激闘史』の性能

主人公だけあって遠近共にバランスの取れた性能になっている。
ただし、近距離攻撃のリーチはあまり優れておらず、飛び道具をメインにしながら戦う事が多い。
特に、「→→+×」の飛び道具が威力のわりに隙が少ないため、主要攻撃となる。

また、『真』ではコンパチキャラとして覚醒舞衣が存在する。
通常版と比較して飛び道具の連射性が優れている他、通常技が多段ヒットするなどより攻撃的な性能になっている。



MUGENにおける鴇羽舞衣

rakurai氏により同人ゲーム『ふうかたいせん』のドットをベースに製作したキャラが公開されている。
原作再現ではないためファイル名にEXがついている。
ボイスは『運命の系統樹 修羅』のものが使われている。
遠・近距離攻撃の揃っているキャラ。必殺技は攻撃範囲の広いものが多い。
飛び道具の火炎弾だけでなく、1ゲージ技でありながら画面下半分を全て覆い尽くす「マグマウェーブ」や、
地面に急降下で蹴りを放つと同時に、着地点から全画面に衝撃波を放つ空中専用の2ゲージ技「フレアクラッシュ」、
これまた攻撃範囲のドでかいガード不能技「フレイムアタック」などを持ち、遠・近共に死角が無い。
なお、カグツチは画面の見えない所から攻撃してくる設定らしい。
通常攻撃も空中に打ち上げる上段攻撃などが強力で、相手をお手玉する事も可能。

AIもデフォルトで搭載されている他、ブロッキング率やコンボ限界値を調節出来る。
通常カラーでも初期設定で凶ランクに入り、設定を目一杯下げても強キャラである。
4P~6Pカラーで狂下位~上位。7P~0Pカラーで狂最上位。11P以降は下位神ランクに届く。
ただしrakurai氏製の舞-HiMEの他の3人と違い、
HiMEゲージや3ゲージ使用の技が無いので、HiMEゲージ8個+3ゲージ技による即死技が出来ない。
そのため、同氏の舞-HiMEキャラの中では瞬間火力が最も低いのが欠点。
大会での挙動の様子(0:52~)

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
凍結

出演ストーリー



*1
現実において市町村の消防局・消防本部(東京23区及び都下市町村のみ「東京消防庁」)が行う「上級救命講習」に当たる。

*2
本作の事実上の黒幕。
何らかの理由により精神と本体が分離しており、
精神は数百年周期で美袋家の男性に宿って転生を繰り返し、本体は「媛星」として宇宙に漂っている。
全てのオーファンは媛星から生まれるが、この現象は黒曜の君の持つ、高次物質化能力の延長である世界改変の一端であり、
戦いの末に敗北した11人のHiMEとその力の原動力となる11人の想い人を触媒として、
勝ち残った最後のHiMEがその力を束ねる人柱「水晶の姫」となり、
黒曜の君の宿主が媛星の力を制御して、高次物質化能力を最大限に発揮し世界を望むまま改変するのが「蝕の祭」の真相である。
なお、期限までに勝者のHiMEが決まらなければ「媛星」は制御不能となり、世界は滅びるという。

上画像のカグツチの頭部にブッ刺さっている剣は前回の蝕の祭で黒曜の君が刺した封印具である。
これは、前回の水晶の姫がカグツチと契約して黒曜の君に反抗してきたためであり、
水晶の姫は倒したものの、カグツチは強すぎて黒曜の君ですら殺し切れず、封印が関の山だったためである。

その正体や来歴は明言されなかったが、作中の描写から元は地球外生命体である事が示唆されている。
余談だが、上記の『宇宙をかける少女』のブレインコロニー・レオパルドとは類似している部分が少なからずあるが、
単なるスターシステム的模倣なのか、実は世界観が同じで黒曜の君がレオパルドの類似種だったのかは不明。

*3
ただし、巧海は年齢設定がアニメ版の13歳から9歳に変更され、担当声優も高橋裕吾氏から沢城みゆき氏に代わっている。


最終更新:2023年11月16日 03:06