カイリ



「貴様など俺の相手では無い!!」

ストリートファイターEX』シリーズに登場するキャラクター。
MUGENキャラ製作者のNeoKairi氏の事ではない。似たような関係のキャラには他にがいる。
無論、ソラリクの幼馴染でもない。

CVは同シリーズでのバルログも担当し、他にもぶりぶりざえもんやアニメ版北斗の拳レイを演じた 塩沢兼人 氏。
2018年リリースの『ファイティングEXレイヤー』(以下『FEXL』)では塩沢氏が逝去(2000年)していたため 呉圭崇 氏に変更されている。

『EX』開発当初は主人公の予定だったが製品版では従来シリーズと同様リュウが主人公となり、
カイリは隠しキャラとして登場する事になった。
『FEXL』では本家『ストリートファイター』シリーズのキャラがオミットされ、晴れて正式に主人公となった。
2018年なので初出(1996年)から実に22年の歳月を要した。


プロフィール

  • 身長:178cm
  • 体重:77kg
  • 血液型:不明
  • 誕生日:1月14日
  • 出身国:日本
  • 好きな物:特になし
  • 嫌いな物:特になし、忌まわしき記憶(『EX2』以降)

古武術を伝承する水神家の本家党首の息子。フルネームは「水神 海里」。
『EX』シリーズに登場する古武術を操る少女ほくとは異父妹、棒術を操る少女七瀬は実妹である
(3人兄妹の内、長兄と末妹が実親の実兄妹で、中間が異父・異母という関係では『北斗の拳』のヒロインであるユリアの家系にも全く同じ事が言える。
 長兄リュウガ、末妹ユリアが実親の実兄妹、中間が異母のジュウザといった具合である)。

なお、カイリの使う技はリュウやガイと似ており、ほくとがリュウを兄のように慕っていたり、
カイリ達の母が武神流と関係していたとも言われているが、詳細は不明。
彼ら三兄妹の使う水神古柔術もカイリ・ほくと・七瀬で全くバラバラの内容のため、
実際の所どういう流派なのかもよく分かっていない。

かつて分家党首(ほくとの実父)と確執を起こし、谷底に突き落とされ記憶を失い、
「汝、己をもって極めんとすべし」という唯一覚えていた言葉だけを頼りに修羅道を歩み、
戦いを繰り返す内に満身創痍となって、片目を失う。
一方ほくとは「修羅道に生きる兄がいる」と養父の本家当主に聞かされ、ついにカイリを探し出すが、
実は実父である分家党首の罠であり、彼に出会ったときに「カイリ」という言葉によって血の封印が解かれ、
ほくとはカイリを抹殺するための暗殺者として覚醒してしまった。
カイリは血の封印を解かれたほくとによって再び谷底に突き落とされた際に記憶を取り戻すが、
その時のショックで黒かった髪が真っ白になってしまった(これが『EX2』以降の姿)。
一方のほくとも人の心を一瞬取り戻しかけるも、カイリが「災いを成す者」と刷り込まれ、彼を滅ぼす為に追う事になる。
…のだが、その記憶喪失も実はほくとに因る物である事が判明。
分家から「本家抹殺」の暗示を命名された彼女は、嵐の夜の航海中に暗示が発動し兄を海に突き落としてしまう。
そして兄は辛うじて陸に辿り着くも人事不省になり、記憶が抜け落ちてしまう。
ほくととの死闘で記憶を取り戻し、己の殺害を謀ったのが妹である事実に戸惑いつつも、
武人として死する為に彼女と対峙する。

記憶を取り戻してからも、今度は追って来る暗殺者との戦いに生き残るため修羅道を進み続ける。
同じく修羅道を歩むシリーズ最強格キャラの一人である豪鬼と『EX』のストーリー終了後に死合いを行い、
生存している事からかなりの実力者であるのが窺える。
なお、この時に「カイリが豪鬼を殺害した」という噂が広まっていたが、
これは後に『EX』開発元であるアリカの副社長・三原一郎が否定しており、デマだと確定している。

その後、彼の妹である七瀬が「兄と姉と三人で仲良く暮らしたい」という願いの元、血塗られた戦いを止めるべく参戦。
『EX plus α』の血の封印を解かれたほくとのエンディングにて、ほくとの養父が「まだ七瀬がいる…」と発言しているため、
彼女にも兄・姉と同様に暗殺者の血が流れている事が判る。
『EX2』無印のカイリのエンディングでは、ほくととの戦いの末、自分に攻撃する者は倒せという本能を埋め込んだ真実が、
幼い頃にほくとの父親が自分を間違って殺めようとした事が原因である事を知る。
七瀬の力によって深い霧から解き放たれて守るべき者を見い出し、生まれ変わって七瀬を守る事を決意する
(一方、隠しボスの同キャラカイリを倒した場合は「己は真に己自身であったのか…」と疑問を持つだけで終わってしまう)。
また、『EX2』無印で七瀬が隠しボスのカイリを倒した時や、『EX3』で七瀬がカイリと組んでクリアした場合も、
七瀬の思いによって長年の戦いに終止符が打たれ、カイリが呪縛から解き放たれる。
そちらではほくとの結末は不明だが、他のエンディングの展開を見る限りでは解放されたのかもしれない。
また、『EX3』で三兄姉妹全員が組んだ場合も七瀬の想いによって2人の戦いに終止符は打たれるのだが、
こちらはカイリが七瀬の元を去り、それをほくとが「再び修羅の道に堕ちないよう見張る」という名目で追いかけ、
その後の2人の行方は誰も知らない、という終わり方になっている。
それ以外のほとんどのEDではカイリかほくとのどちらかが倒されるか、仮初めの休戦になるという、
悲劇的な結末で終わっている。特に『EX2 PLUS』では三人全員がバッドエンドである。

ドラマCDのおまけではそんなシリアスな本編とは打って変わってギャグだが、やっぱり谷底に突き落とされている。


『ストリートファイターEX』シリーズでの性能

初代『EX』ではリュウケンと似通った性能だったが、シリーズが進むにつれて性能の差別化が図られた。
殺意リュウ豪鬼とは微妙に異なる殺意系キャラで、
「凶邪連舞(瞬獄殺)」「真空支配(阿修羅閃空)」「竜刃脚(天魔空刃脚)」などに加えて、
「豺狼兇手」「雅竜滅蹴」といった連続技用の必殺技を持つ。

メテオコンボ(3ゲージ技)の「瘴鬼発動」でマーヴル関係のゲームでもないのに極太レーザーを撃てるが、
自分の体力も半分ほど消費し、技後の隙も膨大で、発動後にダウンするためガードされたら間違いなく反撃を食らう
一方、原作ではケズリダメージが高く攻撃範囲もデカいため、相手が跳んだところを狙って先読み対空や、
相手の残り体力が少ない時に遠距離からケズリ殺しを狙ってぶっ放す手もあるが、ややリスクが高い。
『EX3』では技後に「攻撃力が上昇し波動技(神気発動)と昇龍技(魔龍裂光)の性能を強化する」という効果の「魔気発動」が自動的にかかるが、
この技を使うリスクと比べると釣り合わないロマン技
もう一つのメテオコンボである「凶邪連舞(瞬獄殺)」を使った方がいいレベル。


MUGENにおけるカイリ

cnsをMr.Karate氏が、スプライト製作をGustavo C. Moraes氏が担当したものが存在。
元は3Dゲームのキャラクターだが、新・豪血寺一族大山礼児をベースにしたドット絵で作られている。
ちなみに『EX』と『EX2』以降のデザインが混じっている……というか見た目はほとんど礼児そのままである
ReadMeに「Martial Art: The Animal Gods' techniques (Jackal, Dragon, Wolf) 」とあるが、海外ではそういう設定なのだろうか。
対豪鬼専用のイントロがあるのだが、何故か「美しいものこそが強いのだよ!」と言ってくれる。それって声優が同じバルログの台詞なんじゃ……

必殺技はリュウと区別された後のものが採用されており、
例えば波動拳コマンドの「神気発動」は弾を飛ばすのではなく、『EX2 PLUS』以降の一定距離離れた場所にいきなり発生させるタイプ。
竜巻コマンドの「魍魎渦旋」は溝口『EX』で特徴的な連続入力タイプになっている。
昇龍コマンドの「魔龍裂光」は見た目は完全に昇龍拳だが無敵時間が無い。
このためリュウとは全く違った戦い方が必要になる。
システム面では前転、後転、避け、ブロッキング、ゲージ溜め、オリジナルコンボなどを備えたハイブリッド(所謂PotS仕様)。
ゲージが最大になると原作通りニュートラルポーズが変化し、一部の通常技飛び道具を消す事が出来るようになる。

AIは未搭載だが外部AIの製作は自由であるらしく、Jadeeye氏及びホルン氏によるものが存在する。
Jadeeye氏のAIはAI起動用のトリガーに「AILevel>0」という記述があり、そのままではWinMUGENでは動かないが、
起動用の記述だけ変えればWinMUGENでも動いてくれる。
ホルン氏のAIは恒例のコンボ・立ち回り・反応・ガードレベルに加え、ブロッキング率を設定可能。
想定ランクは強~凶下位との事で、PotS氏製神豪鬼(misobon_ism氏AI)に勝てる実力を誇る。
ほぼ密着から発動するエクセル(MUGENではカスタムコンボ)が中々強力かつ見た目が実にシュール
紹介動画

出場大会

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出演ストーリー



最終更新:2023年06月23日 22:36