海東純一


「こそ泥、ですか……あいつらしい」

仮面ライダーディケイド』の登場人物。第22・23話に登場。
同作の殆どの登場人物の例に漏れず、過去の平成ライダー作品を元に設定されたキャラクターであり、
彼の場合『仮面ライダー剣』の劇場版『MISING ACE』に登場した「志村純一」が元になっている。
その志村含め、演じたのはドラマ『人間・失格』などで名を馳せた俳優・黒田勇樹氏。
『剣』が出展元であるものの「ブレイドの世界」では登場せず、「ディエンドの世界」と呼ばれる別の世界で登場する。

(^U^)<海東純一と申します。大樹は、私の弟です


「聞くところによると、お前も仮面ライダーの力を手に入れたらしいね。
 試してあげよう、お前の力を」

もう一人の「通りすがりの仮面ライダー」である、仮面ライダーディエンド・海東大樹の兄。
彼もまた仮面ライダーであり、仮面ライダーグレイブに変身する。
大樹の故郷の世界である「ディエンドの世界」において、かつて三輪春香(ラルク)、禍木慎(ランス)と共に、
邪神14(フォーティーン)と戦っていたが、当時その14の部下であった弟・大樹に捕らえられてしまう。
敵の手に落ちた彼は洗脳手術を施されたらしく(この様を見せられた事で大樹は14から離反)、
現在は逆に彼が14の側近と成り果て、尖兵であるローチを率いている。

この世界、ひいては兄を救うため、ディエンドに変身する手段を手に入れ帰ってきた大樹は14を倒し、
兄をその支配から開放しようとするのだが…
+ 後悔するぞ、俺のネタバレを知った事を。
「馬鹿め。俺は自分の意志で動いていた。
 昔から、お前と同じだったんだ」

「この俺が、第2のフォーティーンとなり……この世界を支配する!!」

彼は実は洗脳などされておらず(大樹が見せられたのは偽の映像)、元々自らの意志で14に従っていたのである。
春香や慎と行動を共にしていたのも、レジスタンスである彼らを誘き寄せるためであり、詰まる所自演に過ぎない。
14の下、ゆくゆくは自らが支配者となる野望を潰された彼はその事を14が倒された直後に大樹に告げ、
変身して激突するも、結局血を分けた兄弟同士で殺し合う事はできず、それを士に看破されてしまう。
その後、何処かへと去っていった。

「後悔するぞ、俺を倒さなかった事を……」

+ 備考:『仮面ライダー剣 MISSING ACE』での志村純一

「残念ですが剣崎さん、我々は忙しいんだ」
「尊敬はしてますけど…… 所詮あなた方は『過去の人』だ」

元ネタである「志村」純一は、本編とは別の結末を迎えた『剣』の4年後を描いた劇場版『MISSING ACE』に登場する。
仮面ライダーギャレンである橘朔也が開発した新世代ライダーシステムの一つ、仮面ライダーグレイブに変身する。
最初に新世代ライダーに選ばれた男であり、同じ新世代ライダーのラルク=三輪夏美とランス=禍木慎をスカウトし、
謎のアンデッド・アルビノジョーカーの手で再び開放されてしまったアンデッドの封印・回収を三人で行なっている。

募金活動をしている少年少女を見かけると、
財布ごと募金した上に自分も一緒になって熱心に募金を呼びかけるほどの度を越した「いい奴」。
しかし旧世代ライダー達の事は「過去の人」と快く思っておらず、丁寧な言葉遣いながらも嫌味な態度を取っている。
ただし戦闘ではブレイドとは意外に息のあったコンビネーションでリザードアンデッドを倒す場面も見られた。

「恵まれない子供達に愛の手を!ありがとうございます!」

+ が……(ネタバレ注意)

「何故…分かった?」

実は彼こそがジョーカーの亜種・アルビノジョーカー。即ちこの映画の黒幕である。
その目的はバトルファイトを再開させ、ライダーとして戦いながら4つのカテゴリーKのカードを集め、
これらを合わせる事で現れる「バニティ」のカードを使って「万能の力」こと巨大邪神14を復活させる事であった。
アンデッドの封印が進んできた所で仲間の新世代ライダーを殺害しまんまとカテゴリーKを揃えるが、
彼らの残したダイイングメッセージにより犯行が露見、正体を現す。
最後は復活した14と融合してライダー達を蹴散らすも、キングフォームに変身したブレイドのロイヤルストレートフラッシュにより、
14ごと切り裂かれ爆散、完全に死亡した。


「貰うぞ、貴様の命……!」

アルビノジョーカーの状態では、アルビローチと呼ばれる怪生物を戦闘員のように生み出す事ができ、
拳から衝撃波「ヘルフレイム」を放つ。また本編未使用だが「デスサイス」と呼ばれる巨大な鎌を武器とする。
オリジナルのジョーカーには他のアンデッドに変身する能力があり、
アルビノには作中でその能力を使う描写はないが、設定上は変身能力も所持している模様。
またアンデッドであるため、基本的には不死であると思われる。

これらの言及から分かる通り、何気にアルビノジョーカーはTVシリーズ・劇場版に登場した純粋なアンデッドの中で、
同じく劇場版におけるジョーカー/相川始共々、封印される事なく、明確に死亡した存在である。
尤も、TVシリーズで封印されずに倒されたトライアルも、人間に造られたとはいえアンデッドに近い存在であり、
外部作品であるが『ディケイド』でもアンデッドが倒された事例があるため、
13体融合のキングフォームの力をもってすれば、やろうと思えばアンデッドの完全消滅も可能だったのかもしれない。
尤も、封印できなかった場合(カードが得られない)のデメリットが大きいのも事実であり、
いずれにせよ選択肢には無かったとも言えるが。

後に(時系列的には前になる)TV本編終盤では志村そっくりの警察官が登場している(もちろん黒田勇樹氏が演じた)が、
いわゆるスターシステム的なもので、『MISSING ACE』の志村と同一人物なわけではない。
ただ、『ディケイド』の海東純一が警察官僚のような制服を着ているのはこれを元にした要素なのであろう。

尚、ラルクの変身者の名前が『ディケイド』で三輪夏美→三輪春香に変更されているのは、
本映画とは設定が全く異なるパラレルワールドである事の示唆の他、
オリジナルの名前のままでは『ディケイド』のメインヒロインの光夏海と発音が被ってしまうためだと思われる。
こうなると新世代3人の中でオリジナルと全く同じ名前の禍木慎が逆に浮いてしまっているのだが……。

+ 変身後・仮面ライダーグレイブについて
初登場は『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』。
アンデッドとの戦いが終結した後、橘朔也が製造した新たなライダーシステムの内の一体。
志村純一がグレイブバックルに「チェンジケルベロス」のカードを使用する事で変身する。
同じく橘が製作したラルク・ランス同様、アルファベット(更に言えばトランプ)の“A”がモチーフ。
専用武器の醒剣グレイブラウザーを用いた剣術が主な戦法。
必殺技は「マイティグラビティ」のカードで発動する、刃先に重力場を生成する斬撃技「グラビティスラッシュ」。

劇中では上述通り、正体が露見して以後は剣崎達と敵対。アルビローチを引き連れて襲い掛かったが
通常形態相手には優位に戦っていたもののグラビティスラッシュを放とうとした所でブレイド・ジャックフォームへの強化を許し、
グラビティスラッシュを受け流された末に放たれたJ・ライトニングスラッシュを受けて破壊され、アルビノジョーカーの本性を現す。
スペック自体はジャックフォームと僅差だったが経験の差により剣技で負けた事や、
グレイブに飛び道具の武装が無く空中で立体的に動けるジャックフォームの攻撃を凌げなかったのが敗因。

『仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE YELLOW』では
ディエンド・遺影コンプリートフォームのアタックライド・ゲキジョウバンによって他の劇場版ライダー達と共に召喚された。


[|i|i|]<やめてくれないか!そうやってニーサンをネタに使うの!

終始にこやかな笑顔をもって立ち回るその姿、そして最後に取った視聴者の予想を大きく裏切る行動。
少ない出番の中で、独特だが汎用性の高い台詞回しを連発した(黒田氏のアドリブも含んでいるとか)。
演じる黒田勇樹氏の怪演もあって視聴者には多大なインパクトを与え、当然ネット上でも大いに話題となった。
ニコニコでもMADの格好の材料として飛びつかれており、一方ふたばでもニーサンの後継者となるなど、多方面で愛されている。
全部ニーサンのせいだ…

また詳細は省くが、ここから派生してか黒田勇樹氏の動向も注目の的である。

後々、ニコニコで「仮面ライダーディケイド」が公式配信された際には
狙ったかのように彼のセリフの部分がエンコードミスでバグるという奇跡が発生、視聴者の腹筋は破壊された。
ッオンナトッ・・・ダイキヲコウカンシタッ・・・・タチアイヲヨウキュウシテイマス



(^U^)<私は、天田氏のおかげでMUGENキャラになれた。
            今度は私が大会で活躍してあげよう

手描きブレイドや『スクライド』のカズマなどを製作した天田志朗氏のものが公開されている。
一応仮面ライダーではあるが、ニュートラル変身せずそのままの姿である。どうした?変身しないのか?

外見は『ディケイド』の方に準じているが志村純一の要素も入れているらしく、
しゃがみモーションが四つんばいで、さらには↑の画像のようにそのままの姿勢でダッシュする。こっちくんな。
おまけに顔だけ巨大化させて飛ばしゲージを減らす技まである。こっちみんな。
グレイブは上半身のみが出現しどこかで見たような動きで腹パンしてくるなど、なぜかスタンドみたいになっているが、
ちゃんと変身して攻撃もするので、クリームのような扱いなのだろう。
一方ゲージ技でグレイブに変身して放つグラビティスラッシュやバイクアタックなど、まともな技も存在する。
同じゲージ技に超巨大なグレイブで腹パンする一日一万回感謝の(腹パン)なんてのもあるが

ちなみにこの動画、黒田勇樹氏ご本人がご覧になったらしい。ナズェミデルンディス!!


「いい台詞だ、感動的だな。 だが無意味だ」

出場大会



最終更新:2024年02月11日 01:55