仙翁

    

台湾のゲームメーカーIGSの対戦格闘ゲーム『黄飛鴻(Alien Challenge)』の登場人物。同作のラスボスである。
名前の読みは「せんのう/シェンウォン」、またの名を「南極仙翁*1」と言う。
崑崙山の主席仙人で、『封神演義』にその名が見える仙人である。
ちなみに英語版の名称は「CLAUS(クラウス)」。サンタクロースの「クロース」と同じ語源である。

ゲス笑いする主人公やらおっぱいミサイルやら首が伸びるピエロ(一応人間です)やら、
奇人変人が一堂に会する同作では、かなりまともに見える人物である。
…が、対空技で髭が伸びたり、胡坐をかいて手から光線を出したり(出るのは片方だけ)、
ラウンド開始ごとに羽織っていた法衣(?)を脱ぎ捨て、しかもそれが妙にゆっくり真上に飛んでいったりと、
奇人変人というよりむしろ変態(挙動的な意味で)じみていた。

彼の専用ステージは雲の上の仙界と思しき場所で、仙人らしき方々がノリノリで応援してくれる。
奇人変人ラッシュのラストを飾るステージにしてはまとも(?)な光景だが、時折画面を横切る孫悟空が何だかシュール。


MUGENにおける仙翁

ですからー氏による原作ドットを用いたものが公開中。
基本技は弱・中・強3段階でパンチとキックに分かれたカプコン方式。自分も相手も空中ガードできない。
中段技が存在せず、空中技をしゃがみガードされるという謎の原作仕様も再現。
11段階に調整可能なAIもデフォルトで搭載されている。

電撃波 ↓→+ x or y or z 前方に電撃を飛ばす、普通の飛び道具。画面中に何発でも出せるので、弾速の遅い弱で連発するとかなりきついことに。
昇波 ↓←+ x or y or z 画面下側から上に向かって飛ぶ衝撃波を出す。中・強は斜め上に向かって飛ぶのだが、
弱では本人の真上に向かって飛び、本人が左右に移動すると軌道修正して常に本人の真上であろうとする。
実戦での使いどころはともかく、妙な特性を持った技である。
雲仙掌 →←→+ x or y or z 雲を召喚し、雲の上に座って突進攻撃。空中を自在に移動できるわけではなく、普通の突進技である。
よく見ると呼び出した雲ではなく、足下に別の雲を突然作り出して座っている。何のために呼んだ。
背崩落 近距離→+ y or z 普通の投げ。
旋柱頭 ←→+ x or y or z 両手を合わせて回転アタック。スクリュー・ドライバーというかマッハ・パルバライザーというか。
美髭昇 ↓→+ a or b or c 宙返りしながら髭を伸ばして攻撃する対空技。「カッター」と叫ぶのでジェノサイドカッターぽく見える……?
上落襲 →↓←+ a or b or c オーラに包まれながら、放物線を描いて飛ぶローリングアタック。
超必殺技 (体力3割以下で使用可能)
超級亂拳 →↓←→+ x or y or z 突進中無敵の乱舞技。
超級電撃波 →←→←→+ x or y or z 電撃を一度に3発飛ばす。

この他、前述の専用ステージをReginukem氏が公開している。

プレイヤー操作(9:00~)

出場大会

削除済み

その他



*1
南極老人星(ラテン語名カノープス:またの名を「りゅうこつ座α星」)を神格化した道教の神。七福神の寿老人とも同一視される。
この星は本来はシリウスに次ぐ明るく青白く見える恒星なのだが、天の南極に近いので中国では地平線すれすれにしか見えない。
これだけだと目立たない星のようだが、夕日と同じ原理で赤く見えるうえ、カノープスよりはるかに暗い周囲の星はこの悪条件では見えないので、
「稀に南の地平線近くにだけポツリと現れる不思議な明るい星」とされ、北斗七星の死兆星とは真逆の「見ると寿命が延びる」という星とされた。
この要素と「南」を「極める」という所からうっかり想像してしまうが南斗聖拳の守護神では無い。
南斗聖拳の守護星である南斗六星は射手座の星々であるため、全く違う星なのである。
むしろ南斗聖拳に関わりが深いのは射手座の聖闘士だった。
また、北斗の拳本編内でシンサウザーの紋章は南十字星になっているが、これも南斗六星と無関係の星座(みなみじゅうじ座)である。
ただし、りゅうこつ座の方はカノープスは入らないものの、「ニセ十字」という説明不要の南十字星モドキの並びの構成要素の星があり、
これで天の南極を探すと明後日の方向に行くというオチになっている。

最終更新:2023年01月10日 19:55