マントー



「ウマシカの術~!!」

ハドソンの人気RPG『天外魔境』シリーズの登場キャラクター。担当声優は初代のPCエンジン版のみ塩屋浩三氏、以後の作品(『真伝』を含む)では千葉繁氏。
金(or青)毛のエテ公。初代『天外魔境 ZIRIA』で初登場し、以来シリーズの殆どの作品に顔を出しては呆気なくやられる名物ボス。
作品によってはイベントのみで戦闘すらしない場合もある。
全作品に共通して言えるのは、敵として登場する事、不死身である事、人間の言葉が分かる事、(一応)知能を持つ事、極度のバカである事である。
と言うか名前の由来からしてバカの別名である「頓馬(とんま)」の逆さ言葉に「マントヒヒ」をかけたのだろう。
「馬鹿(バカうましか)の術」という最強レベルの強力な術を使うが、消耗も大きいため、大抵数発でMPを全て使い果たして無抵抗で撃沈する。
猿知恵は働くのか計画の発想自体は案外悪くなく、実力はかなりのものなのだが、「それを補って余りあるほどのバカ」とは作中の人物の評価である。
+マントーの歴史

登場作品ごとに名前を「マントー2(スーパーマントー)」「マントーR(リターンズ)」「マントー川(III)」などと改め、
額の文字もそれに合わせて変わるが、鏡を見ながら自分で書いているので左右反転している。
対戦格闘ゲーム『カブキ一刀涼談』ではマントーX、『天外魔境 真伝』ではマントーA(エース)と名乗っている。
格闘ゲームでは左右対称の文字だから1P側でも2P側でも片側だけ正しい向きになってしまったりしないから安心だ。……ん?

+各シリーズでのマントー
+天外魔境ZIRIA
大門教13人衆の5番手として陸奥国の蔵王を支配。
神獣白サルを封印して新しいボスザルとして成り代わり、サル達を騙して操り悪事を働いている。
村人達からは落とし穴を掘っていたら自分が落ちてサルに引き上げてもらう姿が目撃されたりしており、陰でコケにされている。
信濃を目指すジライア達の足止めをするべく、最上の渡しの船頭の娘を攫って神社の鏡の中に篭城していたが、
大好物のサル酒に釣られてまんまと誘き出される。
そして後先を考えず馬鹿の術を2発撃って力を使い果たすが気付かずに使い続け、無抵抗で倒される。馬鹿大爆発!
エリアの雑魚もその前のエリアより明らかに弱くなっており、ゲーム中盤への通過点でしかないイベントである。

終盤、ラストダンジョンの江戸城の地下で霊となってヘビ玉の入ったつづらを守っている。
セリフも何もなく戦闘が始まり、サイクロンの魔法を使うようになっているが、既に火の勇者達からは実力が大きく引き離されており、敢え無く倒される。
それだけならまだしも、逃げてやり過ごせたりもする(他の13人衆の殆どにも言える事だが)。しかもヘビ玉を取った後は出てこなくなる。
後のシリーズでは考えられないほどぞんざいな扱いである。
そのため、この頃はちょっと頭の悪い中ボスの一体という程度の印象で、それほどインパクトはなかった。

+天外魔境ZIRIA 遥かなるジパング
「クッソ~・・・
 つれてくるヤツ つれてくるヤツ ババア ばっかりじゃねえか!
 巫女だろ 巫女! あんな巫女じゃあ 神様だって逃げてくぜ!
 まっとうな巫女は どこにいるんだ!
 若くて 美人で 性格のいい きれいな こう ボインボインとしたよ!

リメイク版では陸奥国の弘前城を奪い、殿様「萬頭」を名乗っている。
そのあまりのバカさで町人達からは(見世物として)大人気だが、大門教の布教には逆効果となり、誰も入信せず大門僧からも嘆かれている。
城を明け渡し信者のいない教会に住んでいる本来の城主も「面白いから」という理由で笑って放置している始末。
ジパングの最北端で、封印された神獣達も「ここまで大門教が来るとは思っていなかった」というほどの僻地であり、
つまり一番どうでもいい拠点を任されたらしい。

今回の「馬鹿の術」のムービー演出は凄まじいので一見の価値あり。

そして自来也達に城を追い出された後、蔵王温泉に現れ、村一番の美女である船頭の娘を神社の鏡の中に誘拐し嫁にしようとする。
大門教の目的とは全く関係の無い勝手な行動であるが、結果的に自来也達の足止めにはなっている。
本作ではサル酒ではなく看板娘のブロマイド」で釣られるようになっている。
よりによってこんなものに引っかかるとは…。
今回は「愛の力」とやらで燃えて本気になっており、馬鹿の術が2回まで使えるようになっているので油断は禁物。
さらに牛乳を飲んで体力を大回復する事も。
どうでもいいが、十三人衆本気モード戦のかっこいいBGMや戦闘後の悲しいBGMもこいつには勿体無く思えるだろう。
倒された後、魂だけになった状態で何処かへと飛び去っていくが、それが後に邪神斎の計画を狂わせる事態を招く事になる。

+天外魔境Ⅱ卍MARU
その実力を高く買った根の国の三博士の手により復活。
因幡から出雲を結ぶ街道を塞ぐ馬鹿野(ばかのうましかの)城の城主を任される。
近隣の鹿野村を支配し、酒や女を貢がせている。
城主の正体を知らない村人達は恐れて言いなりになっているが、城で働かされている男達からは陰でコケにされており、
城壁の至る所に「バカ」「アホ」「死ね」「クソザル」「バーカ」と落書きされていたり、こっそりイタズラをされまくっている。
+村人談
「あれっ? 娘さんたち! 鹿野村の者じゃないね……
 それに……… 少なくとも ひとりは女ですらない!!
 まあ 奴には わかんねぇだろうな なにせ 馬鹿だから!!

「この城を造るとき マントーに豪華に60階建てにしろなんて無茶言われたんですよ
 でも 面倒なんで6階建てにしちゃったんだけど全然 気づかないの あいつ 馬鹿だから!

「なんか マントーが使うらしいランドセルみたいな機械があったんで
 電線を逆につけておきましたよ 気づきっこないんですよ あいつ 馬鹿だから!!

「卍丸さんだけに教えましょう 実は ここの酒樽全部に俺たちのションベン入れてやったんです!!
 鹿野村の銘酒「黄金のしずく」ですって言ったらマントーの奴信用してうまそうに飲んでやんの
 あいつに 酒の味なんか わかんねぇんですよ だって 馬鹿なんだもん

「マントーの命令で この上の階のせりあげ床を 造らされたんですよ
 卍丸さんの前で かっこよく登場するつもりだろうけど
 ちょいと寸足らずに 造っておきましたから
 寸法なんて わかんないんですよ あいつ 馬鹿だから!!
自来也に敗れて以来、火の一族への復讐に燃え、腹筋1日20回、腕立て1日50回、計算ドリル1日1ページという、
死をも厭わぬ地獄のようなトレーニングの日々(本人談)を送ってきた。
さらに強化手術を受け、馬鹿の術を何度も使用するための無限にエネルギーを供給するパワーアップ装置を装備してくるものの、
逃走する卍丸達を追いかけていく途中でコードが切れて(というか自分で千切って)やっぱり2発しか撃てなくなったり、
パワードスーツ型のを装備してきたら、村人に配線を逆に付けられていて壮絶に自爆したりして、
合計4回の挑戦の内3回目は自動的に勝利、4回目は昇降装置の停止で昇る事も降りる事もできなくなり、戦闘に突入すらせずに終わるという末路を辿った。

敵の幹部の三博士達は、マントー登場前はどこかで見たようなプロモーションムービーまで作ってくる気合いの入れようだったが、
マントーが敗れると、村人達に「マントーは根の一族じゃないから見なかった事にしてくれ」と事態の隠蔽を図っていた。

「ヨミ様に申し上げます。マントーは完全な失敗でした。
 わざわざ城まで建ててやったのに、やはり猿は猿でございました。
 ですから、次は犬です!!
 犬は猿よりきっと役に立ちます。ご期待下さい!!」

その後、マントーは弁償として鹿野村で見世物として一生タダ働きさせられる事が決定したが、頭が悪すぎて芸が覚えられなかったという……。

そんなマントーだが、ゲジマユ状態のヤツとまともにやりあうと滅茶苦茶強い。
本来の実力を思い知らされると同時に、馬鹿で助かったと安堵する事だろう。

+天外魔境風雲カブキ伝
「あの火の一族と最も多く刃交え そして生き残った男」として、千年のカルネにより大門教の本拠地ロンドンへと召還される。
ロンドン橋に大量の爆薬を仕掛け、カブキ達を迎え撃とうとするが、セッティングの最中に別ルートで後ろからカブキが現れた事に狼狽え、
うっかり起爆装置を踏んでしまい自分が橋と共に河へ落ちるのだった。そして一度も戦闘せず出番終了。
その後、ロンドンの子供達の間で「♪ロンドン橋落ちた 落ちた 落ちた ロンドン橋落ちた 馬鹿マントー」という歌が流行ったという…。
結局『II』からカブキとは一度も本編で戦う事はなかった。

+天外魔境ZERO
竜王国のカニカニ洞に特殊な条件を満たして入ると出現する隠しキャラ
洞窟に住んでいたカニの一家に「柿の種」を「牡蠣の種」だと騙して与え、挙句洞窟から追い出して柿を独り占めした。
1ターン目から一撃で全滅クラスの威力の馬鹿の術を使ってくるが、耐え切るとやはり一回で力を使い果たし、以降は柿を投げ付けてくる攻撃だけになる。
戦闘勝利後、スバルの希望によりペットとして飼育できるようになる。お前それでいいのか?
通常、ペットとして飼育されるマものはリアルタイムで1時間ごとに1ずつHPが減っていき、2、3日ほどでゼロになると餓死してしまうのだが、
マントーはHPが255と飛びぬけて高く、たとえ死んでも文句を言い、エサを与えると途端に「あー よく死んだ!」と復活する。
ただし「あたまのエサ」を与えると大ダメージを受ける。
本作はSFCソフトであり、ボイスはないものの、訓練された天外ファンには全セリフ脳内再生余裕でした。

+天外魔境第四の黙示録
映画の都ハリウッドで、何と大スターとして多忙の日々を送っている。
本拠地で罠を設置しているが、罠にかかった回数に応じて松竹梅で馬鹿の術が段階的に弱体化
(松:MPを回復して馬鹿の術を連発する→竹:馬鹿の術が使えなくなると攻撃力UP→梅:非常に命中率が低い馬鹿の術を連発するだけ)。

松・梅
さらにこの地方の大ボス直前にハリウッドの特撮技術により巨大化し、主人公たちは影山ヒロノブの歌うテーマソングをバックに、
芸者ロボ」で対戦格闘ゲームのようにして戦うという、非常にカオスな展開となっている。
なお、このミニゲームのキング・マントーのモーションは『天外魔境 真伝』のマントーAのものと同じである
(ポリゴンなので使い回しという訳ではない)。
+天外魔境ⅢNAMIDA
+サターンボンバーマン
隠しキャラとして登場。最初からアイテムの「パワーグローブ」を装備した状態になっている。
お株と出番を奪われた極楽太郎涙目。

+千葉繁氏について
普段からアドリブが多い事で知られる千葉繁氏だが、このシリーズではアドリブが暴走の域に達しており、
画面上のセリフと実際に喋ったセリフが一致しない異常事態を引き起こした。
上の動画を例にとると
次だ!!
次こそ 本当の勝負だ!!
と画面上に表示されているのに、実際に喋ったセリフは、
ぬがはらほれひれはれ……たぁーもう!
次だ!! つ、つ、次!!
次こそ絶対!! だって関係者も見てんだからよ!!
だぁ~、次だ次!!
ハァー、よーし、そう、次こそ ゼェー、本当の
ほ、ホンマモンの勝負だ!!
注:赤字部分は全てアドリブです。
だった。

また、同じ製作陣によるサクラ大戦にも出演しており、その際にもアドリブが炸裂している。


『天外魔境 真伝』での性能

中ボスの一番手として登場。アーケード版ではCPU専用であり、ネオジオCD版ではバトルモード(2P対戦モード)のみ隠しコマンドで使用可能となる。
気猿拳」、「昇猿拳」、「猿巻旋風脚」、「オサルクラッシャー」などどこかで見た技をサル真似して使ってくる
なお、昇猿拳のモーションは元ネタを間違えたのか、昇龍拳よりもタイガーアッパーカットに近い。
一見オーソドックスな波動昇龍系だが妙に強い。
昇龍は空ガ可能ではあるが、上昇中完全無敵な上に猿のせいか腕のリーチが明らかにおかしい。
竜巻はガードさせて有利どころか連打してるだけで連ガというヤバい性能。
波動だけはPC版は小パン並みのダメージなのだが、中ボス版のマントーの気猿拳はネオジオのPC版の4倍もの威力。
ガードしてもPC版のヒット時並のケズリを食らう意味不明な仕様。
そこに移動投げ「かみつき」と「ひっかき」を混ぜて相手のガードを崩してくるためかなり厄介である。
…ぶっちゃけAIが馬鹿なだけで、ひっかきとかみつきの性能が高すぎて、
このゲームの格ゲー出来るキャラ内では最強ランクとすら言われている。
なにがやばいってこの技、軽くジャンプするタイプの移動投げなのに、
飛びかかり直後から投げ判定あって地上空中問わず掴むんですよ。

代名詞的な技である「馬鹿の術」は、小さな馬と鹿の大群を召び出して突撃させる飛び道具で、
これを直撃で喰らうと体力の8割を持って行かれ、さらに追撃まで入るため大惨事になってしまう。
しかもガードしてもケズリだけで2割も食らう上に、マントーがF単位どころか秒単位のレベルで大幅有利。
しかし、技の発生の早さはそこそこだが、大群が現れるのは画面外からという性質上、相手が見切るのは容易な上、
発動してから発生するまでにマントーが攻撃を喰らうと術ゲージを消費するだけになってしまう。
それに加えて、発動後の術ゲージ回復速度は全術中最遅であり、回復アイテム「巻物」を取らない限り満タンになる前に試合が時間切れとなるのは必定である。
こんなものを起き攻めやダウン中にぶっ放されてはたまったものではないが、
CPUは術ゲージが溜まっていれば超高確率で馬鹿の術を繰り出してくるため、
分かりきっているプレイヤーは簡単に回避、もしくは阻止する事ができる。まあ原作通りと言える。
各ラウンド開始時は全開で始まるため、ほぼ確実に開幕発動。
他には術ゲージを回復する巻物が出たらあえてマントーに取らせ、馬鹿の術を使わせてそこを潰すという攻略法に使える。

ぶっぱ脳でこそあるものの、そもそも技の性能が壊れており、
後のボスが起き上がりに重ねでハメられたり、ジャンプ攻撃振ってるだけで勝てるため、
ボス4連戦1番手ながら、明らかに後ろの2人よりも…下手すればラスボスよりも手強い壁として立ち塞がる。

+勝利メッセージ

卍丸
マンジ丸!ここで会ったが百年目
おメエの母ちゃんが泣いてるぞ!

極楽
極楽! お前新婚らしいじゃねぇか
今度 メシ食いに行ってもいいか?

綱手
ツナデ! 完敗を認めるな?
三べん回ってワンと言え、ワンと!

大蛇丸
オロチ丸! まさに惨敗だな
ヘッヘーン!! お尻ペンペン!!

八雲
八雲! お前 阿国と双子らしいな
どっちか オレの嫁さんになれ!

自来也
見たか!ウマシカの術の力を!!
ジライア!お前の負けだ!!

カブキ
カブキ! 女を紹介しろっ!
オラは 花嫁募集中なんだぁぁあ!


絹ちゃぁーん! そんな犬と別れて
オラのところさ 嫁さ、来い!!


MUGENにおけるマントー

+KSzsk氏 & lucifer7氏製作
  • KSzsk氏 & lucifer7氏製作
ディスプレイネームが何故か「ZIRIA」になっている。

Dj-TuGa-b0y氏が演出を『KOF2000UM』風に改変したアレンジ版も存在していた。
ファイターズギルドに4sharedのファイルへのリンクがあるが、リンク先のファイルは削除されていて入手できない。
(情報追記募集)

+uz氏製作
  • uz氏製作
ろだで公開されていたマントーA。フォルダ名は「mantoA」。CD版のプレイヤー仕様のようで、オサルクラッシャーはダッシュ強攻撃。
α版との事だが使用には問題はない。改変、転載、AI作成などは自己責任でとの事。
デフォルトAIは未搭載のようだが、開幕「馬鹿の術」はちゃんと使ってくる。

+BAL氏製作
  • BAL氏製作
『天外魔境 真伝』のドットを用いたアレンジ仕様。フォルダ名は「manto_A」だが、エースではなくアレンジのAとの事。
猿裂拳」、「猿巻落とし」、「昇猿裂破」など、さらに豊富なパロディ技を会得している。

「馬鹿の術」は2ゲージ技になっており、AIは1ゲージ溜まった時点で消費する傾向にあるため、中々見る事ができない。
原作ではラウンドが変わる度にゲージが全快になるため、毎ラウンド開幕で見る事ができたが、MUGENではそういう訳にもいかない。
出したとしても火力は直撃で4割と原作よりも抑えられており、削りダメージもあまり高くない。
また、原作で猛威を振るった移動投げ「かみつき」がガード可能で隙だらけになり戦力激減
(もうひとつの移動投げ「ひっかき」は通常投げに変更されたため実質消滅)。
readmeやcns内のメモには「原作再現しちゃったら強過ぎるでしょ」とあり、これらの下方修正は意図的なもののようである。

AIはデフォルトで搭載済み。
コンフィグで常時ゲージMAXなどにもできるが、その状態では動画使用禁止となっているので注意。

また、公式で馬鹿扱いされてるとはいえ、あくまでも設定上の話であり、過剰な中傷や批判をしてよい訳ではない。
条件も設けられているため、動画で使う際は注意しよう。
原作よりひどい扱いと言うのは中々想像できないが。

出場大会


プレイヤー操作