烈海王



「キサマは…………

   キサマは中国武術を嘗めたッッッ」

板垣恵介の格闘 ギャグ 漫画『グラップラー刃牙』シリーズの登場人物。TVアニメ版での声優は安井邦彦氏。
「海王」とは中国武術の最高峰の者に与えられる(一部例外有り*1)称号であり、本名は 烈永周 (れつ えいしゅう)。
回想シーン(「海王」の称号を得る前)では「烈小龍(れつ しゃおろん)」と呼ばれることもあったが、
「小龍」も称号の一つらしく、本名はあくまでも「烈永周」である。 作者が間違えた訳ではない……多分

原作では『グラップラー刃牙』の最大トーナメント編から登場。
初登場時は中国拳法4000年の歴史を鼻にかける傲慢な性格だった。
トーナメントでは圧倒的な強さをみせ、愚地克巳らに完勝するも準決勝にて主人公である範馬刃牙に敗北する。
ちなみに、克巳を倒した際の台詞(下記)は有名。ネタ方面の汎用性も高い
刃牙に敗れて以後は自身の未熟さを改め、そういった部分は鳴りを潜めるようになり、
むしろ本場中国における「海王」の称号を得た武術家のレベルの低さに辟易、一蹴する等の場面も見られた。*2
逆に主人公の刃牙の方が常識人寄りだった性格が徐々におかしくなっていったけどな!!

第2部『バキ』の最凶死刑囚編では、神心会に特別顧問として招かれる形で再来日。
死刑囚の一人であるドリアン海王に実質勝利した後、同じく死刑囚であるドイルと遭遇する。
「ここで始めるのはまずいだろう」、とか「火薬を使うのは卑怯か」などの
ドイルの問いかけを 「わたしは一向にかまわんッッ」 だけで返す奇妙なやり取りの後、
彼の提案により二人で酒を飲みに行くことになる。
そこでドイルの酒を使った即席火炎放射器で不意打ちされそうになった瞬間、隠し持っていた 飛鏢で左目を潰し
逆に即席火炎放射器で燃やし、消火器を全身にぶちまけた後、 見開き2ページで32個の飛鏢を投げつけ
店の外に逃げ出したドイルを 流星錘で捕獲 した後、 「キサマは中国武術を嘗めたッッッ」
ほぼ初対面 のドイルに対しブチ切れ、 柳葉刀で背中を切り刻み 多節棍でフルボッコにした 。烈先生、やりすぎです。*3
なお、ドイルとの遭遇はまったくの偶然だったので、これらの武器は普段から持ち歩いていたことになる。

ツンデレで お茶目な部分もあり、前述のドイルを助けて手料理を振る舞ったり、
手術によって身長を伸ばしたジャック・ハンマーを見て「シークレッツブーツ……?」と勘繰ったり、
瀕死の状態から 化学反応を起こしてスパーク 復活した刃牙に優しいと言われ赤面したり
まぁこの後素手でかき混ぜた14kgの砂糖水を飲ませるのだが
克巳とピクルの試合を前に独歩らと会食した際、一人だけまともに会話に参加せずに
ハムスターのようにただひたすら食事を頬張り続ける といったシーンも多くなった。

総じて極めて真面目で高潔な人格者だが、時に頭に血が上って主義に反する技を使い、猛烈に後悔することもある。
防御と挑発を繰り返す寂海王に業を煮やして背骨の急所を突いたり、スモーキンを捕え切れずボクシングにない技で人中を突いたり。
だがそんな完璧ではない部分も彼の魅力を高めている。

第3部『範馬刃牙』では、原始人ピクルとの戦いに敗れて 右足の膝から下を失う という重傷を負った後、
何を思ったのか突然に入門(通称烈の門編)。
何やかんやあってアメリカに渡り、苦戦しつつもどうにか勝ち続け…… チャンプが姿を現した辺りでプッツリと消息が途絶えている
そしてその約一年半後、烈先生の方の音沙汰が一切無いまま 『範馬刃牙』完結
新作『刃牙道』にてアメリカより凱旋、クローン技術により現代に復活した宮本武蔵に挑んだが、
最終的には武蔵からの賞賛を受けながらも、その刃に全身を一刀両断されて命を落とす最期を迎えた。

戦闘スタイルはスタンダートながら高度な中国武術の技を操る(格ゲーにおいて使われている技も多い)。
刃牙ワールドでは中国拳法こそ『最強の格闘技』とされている。 ……
その他、武器術や成人男性を背負ったまま水面を走るほどの超人的脚力を活かした技と幅が広い。
また、闘いにおいて過信や油断はせず不意打ちも辞さない為、前情報があったとはいえドイルの体内に仕込んであった火薬を見事回避した。

+ 烈先生の技の数々

ギャグ外伝『バキどもえ』によれば、頭には脳ではなく 磨き上げられた「ただの石」 が詰まってるらしい。
同作で水泳教室に通った際、中国武術による水上歩行を披露するも 当たり前だが マナー違反だった為、
武を捨ててグルグルパンチで新記録を出す等した。

「キサマ等の居る場所は既に――

我々が2000年前に通過した場所だッッッ」


MUGENにおける烈海王

多くの刃牙キャラを手がけたtokage氏によるものが存在。
ドット絵ではなく、氏のジャックやオリバと同じく3Dモデルで作られている。
「耐久力やや低めな代わりに器用な感じにしたかった」とのことで、Lifeは950になっている。
そのためか他の氏のキャラと違い、ゲージ消費で行動を途中でキャンセルする技などを持っている。
なお、挑発は前述の グルグルパンチ 。一応ダメージはあるものの、出が遅い上ダメージも小さい。

11Pは攻撃力が1.3倍に上昇、12Pはそれに加え一部技の性能が強化される。
2段階に調整可能なAIもデフォルトで存在する。


出場大会



*1
海王の名が海外に持ち出されることもあり、大擂台賽が開催された時点で、タイ出身のムエタイ使い「サムワン海王」が確認されている。
ただ板垣漫画のムエタイ使いなので扱いの方は……お察しください。
他にはアメリカの「怒李庵(ドリアン)海王」と日本の「寂海王」の例がある。

範馬勇次郎も郭海皇(海皇とは中国武術の頂点)から「範馬海皇」と呼ばれたが、
勇次郎は海皇の名を受け取らず、それに対し郭海皇も「100年経ったらまた闘ろう」と返した。この時、郭海皇146歳である。

*2
この時の相手である孫海王は握力を武器にしており、自信満々に指にしていた指輪を握力で破壊して見せた。
板垣漫画では戦う前に自らの強さを誇示するのは死亡フラグである。
それに対し、烈海王は自分の手を握らせると「日本には花山薫という若きギャングがいる」と言い放ちつつ
孫海王の手を握り潰し、圧倒的な力の差を見せつけた。
拳法家ですらない花山の実力を認め、引き合いに出す辺り、初期との性格の違いが顕著に見られる。

*3
一応、火薬を使用して鎬昂昇に勝利したドイルの「卑怯(アンフェア)だと言うつもりかな?」という発言を、
「お前ら(武闘家)はフェアな戦いじゃなければ弱いだろ?」と聞き違えた……と考えれば、
烈海王がブチ切れた訳も分からなくもない。
ちなみに、その鎬昂昇はドイルに挑む前に「現在(いま)のわたしは烈海王にだって勝てる!!!」と発言している。
何度も言うが板垣漫画での「私は強い」発言は死亡フラグである。