ジェイソン・ボーヒーズ




  "Ki ki ki … Ma ma ma…"

  主要武器:ナイフ怪力
  出身地:アメリカ合衆国ニュージャージー州
  誕生日:6月13日(木曜日
  身長:193cm
  体重:114kg

ホラー映画『13日の金曜日』シリーズの主人公兼殺人鬼。
様々な人によって演じられたが、最も長く演じたのは7作目から10作目のケイン・ホッダー氏。
9作目『ジェイソンの命日』での日本語吹替声優は ティッピー 清川元夢 氏。
4作目までは生身、6作目からゾンビのような外見の不死身の肉体になり、銃撃程度でも平然と立っていられる
とはいえ、生身の状態でも頭に斧の一撃を受けても数時間後に蘇生するなど尋常ではないタフさを持っていたが。
ホッケーマスクがトレードマーク。
このホッケーマスク、3作目の被害者から奪ったのが始まりで、それ以前はズタ袋を被っていた。
だがホッケーマスクはしばしば壊されるので、その度に奪い取っている。よほど気に入っているようである。
ちなみに着ている服も3作目冒頭で殺害した雑貨店店主夫妻のタンスから盗んだもので、
こちらもよほど気に入ったのか、ボロボロになりながらもなんと9作目で地獄に落ちるまで着用し続けていた。

生まれつきの奇形のため素顔は醜く崩れ、それを隠すためにホッケーマスクを付けているのだが、
何故か作品によって素顔が大きく異なっている。
基本的に言葉は話さず、上記の台詞や攻撃を受けた際に唸り声を発する事がある程度。
なお、人とは思えないその台詞は“Kill, mama”(殺して、母さん)を加工した音声である。

様々な凶器を使うが、一番使う凶器はマチェット(中南米で使われる鉈)。次いでナイフ
素手の状態でもその力は凄まじく、片手で相手を投げ飛ばし、右フック一発で首をもいだ事もあるほど。
何故かチェーンソーを使うと勘違いされている事があるが、実際の所一度もチェーンソーを使った事は無い。
むしろチェーンソーで攻撃された側である。似たような凶器の芝刈り機を使った事はあるが。*1

主な殺人方法は、音を立てずに獲物に忍び寄り、不意を突いて凶器や怪力を持って一撃で仕留める方法。
基本的に、獲物が最後の一人になるまではこの方法で追い詰めていく。
他にも被害者の死体を利用する事も多く、通路に配置して獲物の退路を塞いだり、窓から投げ込んでパニックに陥らせたりする。
無差別に人を殺すジェイソンではあるが標的以外には食指が動かない事があるらしく、
8作目では標的を追いかけている最中道端に置かれたラジカセを蹴り飛ばした事でいちゃもんをつけにきた他の若者達に素顔を晒して退散させた事がある
また同じく8作目ではボクシング選手ジュリアスからタイマンを挑まれ、ジェイソンも正々堂々と素手で勝負に応じる珍しいシーンも描かれている。
そしてジュリアスの体力が尽きるまでパンチを連打させた後、敗北を悟った彼が「俺の負けだ、好きにしろ」と言ったのを受け、パンチ一発で即死させた。
このジュリアス、ジョックスではあるものの正義感の強い好青年であり、ジェイソンも一度は海に投げ込むだけで見逃している。
その後ジェイソン対策に奔走する彼の前に再び現れて対決に至るため、それ以上関与しなければ殺さなかった可能性が高い。
また、6作目ではベッドで寝ていた幼女の眼前まで迫っていながら何もせず立ち去っており、子供は殺さないとされる。
ただし4作目の主人公であるトミー(12歳)は普通に襲われているので子供といっても幼児限定のようだ
(下記のオリジンを考えれば、自分を虐めていた連中と同年代からはターゲットなのだと思われる)。

母親に愛情を注がれすぎたためか重度のマザコンでもあり、自宅にミイラ化した母親の生首とセーターを祭壇に祀っている。
また、追い詰められた被害者が咄嗟にそのセーターを着て母親になりすました所、あっさり攻撃をやめ、
被害者の言う事に従ってしまった程である。

幼少時にクリスタルレイクキャンプ場にて指導員の監視が行き届いておらず(それどころか大人のスポーツに勤しんでいた)、
顔の奇形を理由に虐められて湖で溺れ、行方不明になる。
死体が見つからなかったために死んだと思われていたが、ひっそりと森の中で暮らしていた。
彼を死んだと思い込んだ母親が発狂し、指導員に復讐するためキャンプ場で殺戮を繰り広げるのが1作目のストーリー。
ジェイソンは回想とラストシーンに登場する。

幼少時の自分の姿を真似て丸坊主になった被害者の姿に殺意を喪失した結果倒されたり、
母親の姿に変身した悪夢を操る殺人鬼、フレディ・クルーガーに利用されたりと、基本的に過去の事はトラウマになっているらしい。
湖で溺れた経験から外伝作『フレディVSジェイソン』では水が弱点とされているが、
その作品では水を浴びて体の炎を消す場面があったりとどうにも徹底されていない。
原典においては8作目にてニューヨークへ泳いで渡った事などから、基本的に水は平気なようだ。
オンラインゲームでも川や湖を渡ったり水中に引きずり込む即死攻撃を仕掛けるため、水場=安全地帯だと錯覚していたプレイヤー達を驚かせた。
ただし復活以降は「水に沈めて決着」という作品が多いのも確かであり、
死にこそしないが活動に支障をきたす」「泳ぐのは不得意ではないがそれはそれとして"溺れる"という現象はトラウマ」くらいが適当かもしれない。

2作目からは主役となり、母親を殺された復讐の為にキャンプ場で殺人を始める
(その最初の標的が母親を返り討ちにした前作の主人公。
 しかも初っ端から行方不明で、やっと画面に登場したと思ったら既にミイラ化していた*2)。
4作目で遂に死亡する。この時点でなんと40歳である。
おまけに2作目の犯行開始から4作目の完全死亡までは恐らく一週間程度しか経過していない*3

その後は模倣犯が出たり、落雷で復活したり、ニューヨークに行ったり、超能力少女にフルボッコにされたり、
先述の殺人鬼に復活させられて殺し合ったり、成り行きで冷凍されて保存、未来世界で宇宙に行って復活し、
サイボーグ
したりと中々波瀾万丈な人生を送っている。
アメコミ版も存在するが、その内容は米軍相手に無双したり、いじめられている少年を助けたり
レザーフェイスらテキサスの殺人一家と仲良くなったり、フレディとアッシュと三つ巴の戦いを繰り広げたりするなど、映画版よりぶっ飛んでいる。

前述の『フレディVSジェイソン』ではエルム街の住人による記録抹消と被害者遺族の精神病院入院によって封印されたフレディが、
ママのふりをしてジェイソンにエルム街で連続殺人を行わせ、それを自分の仕業と偽装して復活しようという計画に利用された。
しかし復活したフレディに対抗できるのはジェイソンしかいないと判断したヒロインは、鎮静剤で眠らせたジェイソンの夢に潜入。
そこで彼女は誰からも見捨てられ、顧みられず、子供達に追い立てられ、湖に沈められる異形の男の子の姿を見る。
思わず湖の中に手を差し伸べて男の子を引き上げようとしたことで、ジェイソンは復活。
そもそも彼の心の中にあるのは理不尽への怒りと哀しみであり、快楽殺人鬼であるフレディとは全くの別物。
無敵の、不死身の、阻止不能のジェイソン・ボーヒーズとして、自分を助けてくれた少女を守るため、フレディとの最終決戦に挑む。
……という彼のオリジンを丁寧に汲み取った、ダークヒーローとしての姿を見せてくれる。
向こうは現実だと指にナイフ付けただけのおじさんなんで手加減して差し上げて

日本においても『スプラッターハウス』の主人公や『ファイトフィーバー』のテコンドー使い
FINAL FANTASY VII』のヴィンセント・ヴァレンタインの変身形態がジェイソンをモデルにしていたりと、その影響は大きい。
とある小説では異世界の魔王さえも恐れさせる殺人鬼という物凄い扱いだった事も。
MUGENにおいては海外のオリジナルキャラクターのモデルにもなっている。

2017年にはコトブキヤから「HORROR美少女」シリーズとして女体化フィギュアが発売。
人外と化したシリーズ後半のジェイソンを彷彿とさせるパワフルさを強調したデザインとなっている。
ちなみにシリーズ第一弾として同じく女体化されたのは何を隠そうフレディだったり。
ホント仲いいなお前ら

これも雑貨屋奥さんの服なんだろうか……

海外の格ゲー『MORTAL KOMBAT X』にもパック購入特典のDLCとして参戦。
戦闘スタイルによっては落雷を受けてセクション全消費で体力0からの復活もあるようだ。
+ 『MORTAL KOMBAT X』におけるジェイソンについて
基本的には地上戦がメインの近接タイプ。
非常に発生の速い打撃投げや発生こそ遅めだがガード不能の掴み投げなどが豊富。
大柄な体格に相応しく通常技のリーチは長めで、やや慣れが必要なもののコンボ火力も問題ない。
体力を徐々に回復させる、自身の攻撃力を上げる、一定時間スーパーアーマーを付与する等の自己強化技、
さらには相手のレバー操作を反転させる技を使うなど搦め手にも長ける。
地面を滑るようにダッシュしてのパンチやタックルなどで奇襲やコンボにも対応可能。
戦闘スタイルはナタを装備して戦う「スラッシャー」、ワープ技を使える「リレントレス」、体力が尽きると落雷と共に復活するアンストッパブルの三つ。
DLCキャラらしく原作映画を意識したフェイタリティの演出や服装のデザインなどもこだわり抜かれたものとなっている。
+ のだが……
肝心の性能はというと、ぶっちゃけめちゃくちゃ弱い。
個々の技の性能などはそこまで悪くないのだが崩しや連携などが絶妙に乏しく、弱く、
全体的に攻撃側が圧倒的に有利なゲーム性の『X』ではかなりのディスアドバンテージを抱えている。
とにかく接近しなければお話にならないが、接近できた所で他のキャラに比べて特に火力が勝っているわけでもない、という悲しみを背負うハメに。
一体彼が何をした。殺人鬼だったろって?ごもっともです
動きが敏捷というわけでもないので切り返し手段も乏しく、ゲージがない時に攻められると打開も難しい。
これでも原作映画に比べるとかなり機敏に動いている方なのだが……。
ナタを使う「スラッシャー」は火力こそ割とお手軽に出せるものの、技後の隙が大きめで確定反撃をもらいやすく、
ナタを投げ付ける飛び道具硬直が妙に長く性能も劣悪。
「リレントレス」では霧と共に姿を消して相手の背後に回るという原作再現風のワープ技が使えるが、
これまたかなり隙が大きく1ゲージを使ったエンハンス版でなければまともに扱えない。
体力が0になった後の復活が目玉の「アンストッパブル」は倒されたときにゲージが溜まっていなければ文字通り雀の涙ほどの体力しか回復しないため、
ハッキリ言って焼け石に水。
というかエンハンス技のスーパーアーマーが切り返しにおける頼みの綱のジェイソンにとっては、
ゲージを温存して立ち回るということそのものがほぼ無理ゲーの域。
その他にも、
  • 大柄な体格なので食らい判定が大きい
  • リーチはあるものの崩しが貧弱でガードを揺さぶりにくい
  • 空中での攻撃手段に乏しい
  • 飛び道具で攻められ続けると打つ手が無い。特にゲージがないと本気で詰みかける
  • 動きが大雑把で小回りが利かない
  • 一部のモーションがなんかヘンテコ
など数々の不利を背負わされた結果、キャラランクではぶっちぎりの最下位に。
同時期に参戦したプレデターがアホみたいに強くて厨キャラ扱いされたのとは実に対照的
一時期はジェイソンという専用のキャラランクまで設けられたほど。仮にもDLCキャラなのに……。
「殺して、母さん!こんな調整をしたスタッフを殺してよ!」
流石にスタッフもあんまりだと思ったのか、バージョンアップ版の『MORTAL KOMBAT XL』の発売に伴うアップデートで上方修正。
飛び道具の隙が軽減されたことに始まり、通常技コンボに発生が早く中段・投げ・浮かせ技に派生する崩し技が追加、
さらには落雷での復活時に攻撃力が永続強化等、他にも細やかな調整が為された。
大まかな操作感が変わったわけではなく、これでも上位勢にはかなりキツい部分もあるが、
以前と比べてはるかに戦いやすくなったため圧倒的な弱キャラという汚名を返上することには成功した。
ここまで強化されてもゲストキャラクターの中で最弱という評価は恐らく揺らがないが

かつて対決した事があるフレディ・クルーガーも前作のDLC枠で参戦していたが、本作では不参戦のため夢の対決は再び実現する事は無かった。
別の方の対決は実現したけど。


MUGENにおけるジェイソン・ボーヒーズ

以下のジェイソン達が確認されている。
原作でのタフネスっぷりを反映してか、ライフは高めに設定される傾向にある様だ。

+ 溝蠍氏製作
  • 溝蠍氏製作
ホラー映画の二次創作ゲーム『TerrorDrome』のグラフィックを使用している模様。
移動は遅いが、高火力のリーチの長い技でそれをカバーするパワーキャラで、歩行動作や必殺技などにアーマーが付いている。
タフさの再現かライフが1600もあり、基本的にアーマーでゴリ押しするタイプ。
特徴的な技として、矢を放つ飛び道具「シューティング・アロー」があり、これに当たった相手は3秒間ピヨる。
便利な技だが、出が遅く、また1ラウンドに2回までしか使えないためチャンスを窺おう。
デフォルトで11段階調整可能の強クラスのAIが搭載されている。
プレイヤー操作

+ tem(A)氏製作
  • tem(A)氏製作
海外製作者のtem(A)氏によるもので、MUGEN1.0専用。
こちらは『MORTAL KOMBAT X』のスプライトを使用している。
徒手格闘を主な攻撃手段とし、マチェット、銛を必殺技に使うタイプと、最初から斧とマチェットを手に持って戦うタイプの2種類がある。
溝蠍氏のものに比べるとキャラサイズがやや小さい分、どちらも中々に俊敏に動く。
モータルコンバットからのキャラクターという事で、当然フェイタリティ(残虐演出)もある。苦手な方は注意。
紹介動画(8:24~)

+ chuchoryu氏製作
  • chuchoryu氏製作
     
現在は公開先からデータが削除されているため、残念ながら入手不可。
2018年11月3日に公開された、『CVS』風手描きドットのジェイソン。
defファイルには「mugenversion=1.0」とあるものの、WinMUGENでも使用可能。
海外サイト「The Mugen Multiverse」で開催されたハロウィンイベントにおける公開キャラの1体である。
ちなみに6Pカラーが妙に毒々しい色合いになっているが、これはNES(海外版ファミコン)の『Friday the 13th』というゲームが元ネタ。
元ネタのプレイ動画。顔色悪いってレベルじゃねーぞ!

LIFE1500とかなりタフで、ブロッキング以外に特殊なシステムは無いシンプルな4ボタン方式。
搭載されている技は通常技の他に、必殺技がタックルとマチェットで2回斬り付けるものの2つ、切り刻んでタックルで〆る乱舞超必殺技が1つ、
通常投げを含め投げ技の類は一切無し、とかなり少ない。
だが、いずれもリーチ・発生・判定・威力共に優秀なので、やれる事は少ないながらも十分戦っていける。
立ち・しゃがみ弱P及び立ち弱Kが近距離でやたらと繋がるため、そこから必殺(or超必殺技)へ繋げればかなりのダメージを叩き出す事も可能。

AIはデフォルトで搭載済み。
簡易的なものなのか、自分の間合い内に入っても攻撃せずにフロントステップで接近して反撃されたり、ガードが緩かったりと動きは甘い。
だが、上手く噛み合えば持ち前の高火力で大ダメージを与えてくるので意外と侮れない。
紹介動画

出場大会

更新停止中
凍結

プレイヤー操作

アルで昇華(part98、溝蠍氏製)


*1
『13日の金曜日』シリーズのチェーンソーは「怪力のジェイソン相手に標的にされた人が対抗できそうな武器」として出ることが多く、
早くもジェイソン本人初登場の『2』で主人公のジニーがこれで倒そうと襲い掛かっている(失敗したが)。
『新(5作目)』でも厳密には模倣犯だがジェイソンがこれで攻撃される場面がある。
殺人鬼側の武器としては、映画『悪魔のいけにえ』シリーズ及びそれのリメイク『テキサス・チェーンソー』シリーズの殺人鬼レザーフェイスが、
仮面(主に人間の皮から作ったモノ)を被り、チェーンソーを好んで使っているのでそちらとの混同だと思われる。
『バカ殿様』のコント等、ジェイソンをイメージしたパロディ作品ではチェーンソーを使っている事も多く、それらもまた勘違いされる原因だと思われる
(例としては、映画『スパイダーパニック!』ではホッケーマスクを被ってチェーンソーを持った人物が蜘蛛にやられる場面がある、
 捻ってあるものだと『バイオハザード4』の敵にチェーンソー男という奴がいるが、
 「ズタ袋を被って首元を紐で縛り、サスペンダーでズボンを吊っている」という初期のジェイソンを彷彿させる格好ながら、
 やっぱり名前通りチェーンソーで襲ってくるのだった。 同作に斧を使う敵はいるのにもかかわらず…)。
チェーンソーのイメージが付いてからも作品は作られ続けているが、チェーンソーを使えばシナリオや演出上無理なくスムーズに進むのに、
ジェイソンが目の前のチェーンソーを無視するシーンがあるなど、制作側も間違ったイメージに対して意地になっている節すらあるのが面白い。
更に日本では巨漢とチェーンソーでセットになってる「SCP-1813-JP」なるSCPも確認されており、
巨漢(SCP-1813-JP-1)を本物のジェイソンと認識した人物がチェーンソー(SCP-1813-JP-2)の攻撃対象となる。

ちなみにジェイソンのホッケーマスクは、これまた別のホラー映画『ハロウィン』シリーズのハロウィン用のお化けのマスク
(本当は『スタートレック』のカーク船長のマスクの白塗り)を被った殺人鬼、「ブギーマン」ことマイケル・マイヤーズからヒントを得たらしい。

*2
実はこれ、ファンから転じたストーカー相手に命の危険まで感じた前作主演女優が、監督に(引退するので)「アリスを殺してほしい」と頼んだからなのだとか。
恐ろしい話である。

*3
1980年6月13日金曜日(リブート版で明確に設定)の二ヶ月後に主人公アリスが惨殺される場面から二作目は始まり、
その4年後の1984年7月13日金曜日にジェイソンは連続殺人鬼として活動を開始する事になるのだが、
キャンプ指導員訓練センターの生徒達を殺害した後、二作目主人公のジニーとポールにボコボコにされ逃走。
翌日7月14日に雑貨店店主夫妻を殺害する所から三作目がスタート。
7月15日にクリスタルレイク付近の別のキャンプ場に現れて殺戮を開始し、途中でホッケーマスクを手に入れて気に入り、
7月16日、幼い頃に森で素顔のジェイソンと遭遇したトラウマを持つ三作目主人公クリスに斧を叩き込まれて昏倒。
そしてその日の夜に搬送された死体安置所で蘇生して医師や看護婦を惨殺し、四作目が開始。
死体安置所を抜け出したジェイソンは、再びクリスタルレイクに戻って17日から18日にかけて殺戮を継続。
最終的に1984年7月18日水曜日の夜、四作目主人公のトミー少年によって殺害されたことでジェイソンの犯行は終了した。
ここまでの犠牲者は二作目で9人(行方不明のポールを含む。アリスを入れれば10人)、三作目で12人、四作目で13人。
ジェイソン・ボーヒーズは5日間で34人を殺害した、アメリカ史上最悪の殺人鬼の一人なのだ
(『6』以後はもう人間やめているので別カウントとする)。

そりゃまあ『13金』世界内でジェイソンの模倣犯も出ようってもんで、
『5』では模倣犯ロイ・バーンズが精神病院内のイジメで息子を殺されたショックから報復として17人殺害をやらかしており、
人数でこそ半分とはいえ犯行期間は1989年10月13日の金曜日のみという、本物を上回る記録を叩き出している。
ちなみにこのロイ・ジェイソンはホッケーマスクのマーキングカラーが青で、マーキングの形状も異なっているという特徴がある。
そのため『MORTAL KOMBAT X』ではジェイソンの追加スキンとして、『Friday the 13th: The Game』でも追加キラーとして実装された。
何故か本物ジェイソン並にタフだったことの説明は無いけど一作で退場したとはいえ、結果的には成功した二代目キャラと言えるだろう。

余談だが、実在の殺人犯には殺害人数だけならジェイソンやロイ他の映画殺人鬼達より上はいるが、
大抵は銃乱射や爆弾テロなどで多数の人を一斉に殺したか、
逆に見つからないように数十年ぐらい長い時間をかけてちまちま殺し続けていたというケースが多く、
意外に「ほとぼりが冷める間もなく次々に人を殺していく」というシリアルキラーは稀。


最終更新:2024年01月02日 00:59