ビスケット・オリバ


ああ………………いったい何時以来だろう……

   他人( ひと )全力( ほんき )で叩くのは……………………

板垣恵介の格闘 ギャグ 漫画『グラップラー刃牙』シリーズの登場人物。原作では第2部『バキ』の最凶死刑囚編から登場。
アニメ版での声優は屋良有作氏(アニメ化されたのは第1部『グラップラー刃牙』だが、オリジナルの回想シーンで登場)。
キューバ系アメリカ人。

日本にやってきた5人の最凶死刑囚を捕まえるためにやってきた6人目の囚人*1
アメリカ・アリゾナ州立刑務所、通称ブラックペンタゴンに収監されている服役囚……
というのが一応の彼の立場だが、実際にはアリゾナ州立刑務所の実質的な支配者。
刑務所内での自由な行動どころか、外との出入りも自由で恋人との同棲まで行い、
食事も最高級ワインを初めとした贅を凝らした代物を食べており、特に戦う前後にはステーキを大量に食べ、
戦いで負った負傷も肉を食べれば塞がる
その量も圧倒的で、筋肉を人間のサイズに圧縮するためにエネルギーを必要としているとは本人の弁。
(余談になるが、10万キロカロリーにも及ぶその食事はサーロインステーキなら約30kgに匹敵する)
自身の本当の大きさは刑務所の壁を全てぶち壊し天まで登るほどだと豪語していたがこれは嘘である。
トレーニングも完全に常軌を逸しており、フルパワーで上昇するヘリコプターとロープで綱引きをするなどの無茶苦茶なものを実践している。
それゆえに地上で最も自由な男「アンチェイン」の二つ名を持ち、あの勇次郎とも友人のように気安く会話するほどの実力の持ち主。
勇次郎同様に人工衛星により24時間監視されてる。

「ミスターアンチェイン」の他に、「アメリカで一番ケンカが強い男」「全米最強」という称号も持っており、
実質アメリカのウラ社会を腕力でねじ伏せてその下においている。こうした事実は彼も自覚しており、
刃牙との戦いの最中には自分の敗北=アメリカの敗北だという認識をしていた。
「アメリカ最強の男」とケンカをするために世界中から男たちが集まっているという事実もあり、
それゆえにFBI長官からはこうした現状が「アメリカの恥部」と表現されている。

筋骨隆々という言葉すら生ぬるい、まさに筋肉の塊とでも呼ぶべき肉体を持ち、
更に刑務所内の自室(まるでホテルのロイヤルスイートのような部屋)に図書館規模の書斎を持つなどその頭脳も優秀。
戦闘においては自身の筋肉を生かした圧倒的なパワーで相手をねじ伏せる。
壁をぶち破ることも容易く、アンチェインというのは「権力・規則・法律等に縛られない」という意味ではなく
「閉じ込められる部屋がない」という意味である。
ショットガンの威力ではかすり傷程度しか負わず、刃物に対しても皮膚に粗塩を刷り込んで斬れにくい皮膚を作りあげている。
さらに心臓付近はプレートでカバーされており、刺されても致命傷にならない…と、素手で武装した敵を制圧し得るバケモノである。
着ている服を破き一瞬でパンツ一丁になることができるが、その破かれたタキシードは触れられたりしない限り人の形を保ってしばらく立っている。

性格面では奇人変人揃いの刃牙キャラらしく、勇次郎とはまた別の方向で自己中心的……というか若干情緒不安定。
特に恋人(後述)に関する事や、自分自身が世界で最も自由であるという実感が侵害された時は、あからさまに不機嫌となる。
非常に見栄っ張りでプライドが高いため、普段の紳士的な仮面もそのプライドが傷つけられると剥がれ落ちることが多く、
自らの「囚人でありながら誰よりも自由」という事に関する価値を傷つけられた場合
(他の「アンチェイン」が誕生したり、そのことを指摘されるなど)、普段の紳士的な物腰からは想像もつかない激昂ぶりを見せる。
その為、刃牙からは「誰よりも自由でないと自由を感じられない、可哀想な奴」と評価された。
また、露骨に見せつけるような豪華な暮らしぶりや囚人を脅して刑務所の壁画に自身の肖像画を描かせる
実際より頭髪を多めに描かせている)など、非常に自己顕示欲も強い事が伺える。
しかし、もっとぶっとんだ登場人物が多い刃牙シリーズにおいては「普段紳士を装えているぶんだけまともである
という見解も存在しており、上記のような性格を考慮に入れて尚「刃牙シリーズで数少ないまともな人」の側に分類されることも。

ファイトスタイルは上述のように、「思い切りブン殴る」「投げ飛ばす」など、圧倒的なタフネスと筋力を生かしたもの。
ショットガンの連射にも耐えるタフネスで敵の攻撃を意に介さずそのままブン殴って粉砕するという、
身体のスペックをフルに生かした戦法をとることが多い。
肉体のあまりの頑丈さから、防御姿勢や回避を取ることすら少なく、むしろ敵にわざと打たせることもある。

+ オリバさんの恋人

死刑囚編では何度か相手を逃すが、一度相対した場合には圧倒的な強さを見せている。
(最凶死刑囚5人それぞれがとんでもない実力の持ち主だというのにである。ただこのオリバや勇次郎、
 その他死刑囚をフルボッコにしたメンツのせいで今ひとつ後半になるほど強者感が出なかった部分もあるが……)
続く大擂台賽編にも精神崩壊し幼児化した死刑囚ドリアン海王の付き添いとして登場、
五体を金剛としカノン砲の直撃をも受け止める拳法を使う楊海王にドリアン海王がやられた後、結果を不服とした楊海王と戦い
これをあっさりと文字通り ペシャンコに潰す と、そのままドリアンを通路に放置し中国対外国の変則ルール団体戦にも引き続き出場。
自分が出場するために戦えないドリアンをダシに使っただけなのは間違いない。 汚いなさすがアンチェインきたない
ルール変更後の第一試合として、オリバと同じ「Mr.不可拘束(アンチェイン)」の異名を持つ“凶人”龍書文と対戦。
龍書文のハンドポケットによる攻撃にこちらもパンツハンドポケットで付き合い(トップの画像)、
中々の苦戦を強いられたものの自身の筋力で最終的には圧倒している。
スタイルを貫き通した龍書文に対して去り際に心中で「どこまでもスマートな奴」と評価している。

そして第3部『範馬刃牙 -SON OF OGRE-』において、勇次郎との対決を決意した刃牙のスパーリング相手として指名され、
自身の意志でオリバの刑務所へ入所してきた刃牙と対決。範馬の血により成長する刃牙を前に倒されている。
また、刃牙と戦う前にもミスター2ことJ・ゲバルと戦っており、 途中趣向を凝らしすぎてグダグダになりかけ、
刃牙と共謀したマリアに急かされながらも
これに圧勝している。

余談だが、彼のモデルは伝説のボディビルダーと称された人物、セルジオ・オリバだと思われる。
彼の有名なポーズとして両腕を上に上げた「オリバーポーズ」というのがあるが、
ビスケット・オリバも作中でコレと全く同じポーズを取ったことがある為、セルジオ・オリバがモデルである可能性は十分高いだろう。


MUGENにおけるビスケット・オリバ

バキキャラに定評のあるtokage氏が制作したものが公開されている。
性能としてはパワータイプの投げキャラ。原作で見せた様々な動きが投げとしてよくマッチしている。
ゲージ技はハンドポケットを当身として、刃牙との戦いで見せた
パックマン 相手を自身の筋肉に閉じ込める技がアーマーからの派生として搭載されている。
また11Pで攻撃力が1.3倍に、12Pはそれに加え一部モーションにアーマー付与・技性能上昇などが施される。
AIもデフォルトで搭載。


出場大会



*1
「最凶死刑囚編に登場した超強い囚人」ということでしばしば一緒くたにされるが、オリバ自身は別に死刑囚ではないと思われる。
ただ、彼が一体何の罪で投獄されているのか、刑期は何年なのか、その辺りは作中で一切語られていないため断言は出来ないが。
……まぁ、流石に死刑囚にアンチェインさせておくほどアメリカ政府も甘くはないだろう。多分。 保証はできないが。
案外、とっくに刑期が終わってるのに刑務所に居座っているだけだったりするのかもしれない。