キングスライム


なんとスライムたちが・・・!?

がったいしてキングスライムになった!

『ドラゴンクエスト』シリーズに登場するモンスターの一種。
初登場はドラゴンクエストIVで、それ以降ずっと皆勤。
いくつものスライムが合体して巨大化し、王冠を被ったスライムの王様。
上位種にはベホマズンを使う「スライムベホマズン」と、メタル系上位として名を馳せる「メタルキング」などがいる。

主として中盤以降に出現。
そのままの姿で出現する事もあるが、合体スライムと呼ばれる特殊なスライムが8匹まで仲間を呼び、
上述のように合体する事でキングスライムになる事もある。合体時のモーションはどの作品でも必見。
行動不能のものが一匹でもいると合体出来なくなる。

攻撃力が高く、巨体を生かして膨れ上がってのしかかってくる攻撃が強力。
作品によっては「マホステ」で呪文を無効化したり、「ベホイミ」や「ベホマラー」で回復したり、
「ザオラル」で仲間を復活させる、馬車を閉めて入れ替えを封じるなどの行動も取る。

V』や『VI』では仲間にする事も可能。どちらでも1匹目の名前は「キングス」。
ギラ系やイオ系、炎の息などに強く、仲間にした当初から「ザオラル」を使えるのが強み。
『V』では「スクルト」「フバーハ」「ザオリク」といった便利かつ有用な呪文・特技を覚えていく。
そのうえバギ系とデイン系の呪文に耐性をもっている。
しかし肝心の能力値がそれほど高くならず、仲間に出来る確率もやや低めなのが難点。
『VI』では逆に能力値が高くなるので、仲間に出来れば終盤になっても十分通用する。
ネックなのはSFC版・DS版共に加入時期の遅さと、レベル99まで1000万超EXP必要になる成長の遅さ。
それより何より優秀すぎるドランゴの存在だろうか。そして何故か「ぱふぱふ」を自力で覚える。

『モンスターズ』シリーズでも当然のように常連。
シリーズ全体で、HPや攻撃力は伸びるが素早さは低め。
『テリーのワンダーランド』ではメダルのとびらにボスとして登場し、GB版のみ肉をあげれば仲間になる事もある。
ちなみに何故か性別がメス。*1

『不思議のダンジョン』シリーズでは『トルネコ3』から登場。
不思議の宝物庫に出現し、「ベホマラー」を使う。レベルが上がる51階以降は攻撃力が爆発的に高くなる。
ポポロで仲間にするにはクロウアンドレア装備でかつLv81以上が必要でレベル99でも2%という鬼畜仕様。

『モンスターバトルロード』では合体モンスターとして登場。
スライム、スライムベス、メタルスライムの3匹を使う事で合体する。
破格の強さを持つが、他の合体モンスター達と比べると見劣りしてしまう。
ちなみに上位種のはずのメタルキングは何故か一般モンスター扱いである。

+ パロディ?
実は『FF11』に、こいつをモチーフにした特殊バトルがあるのをご存知だろうか。
その名も「噂のスライム」。

戦闘開始時、8体の「Princess Jelly」という名のスライムが登場する
(ここでのスライムは『ドラクエ』のそれとは異なり、単なるゼリー状のモンスター。名前の由来は『FF4』の「プリンプリンセス」)。
それらは円を描くようにして配置されており、徐々に中央に集まっていく。
それぞれが倒されるか中央に到達した状態になった時、合体して「Queen Jelly」という名前の巨大なスライムになる。
※この動画では合体阻止します

ちなみにこの特殊バトルが実装されたのは2004年6月。
これに対し、スクウェアとエニックスが合併してスクウェア・エニックスとなったのが2003年4月。
合併の記念としては少々遅いものになるだろうか。

また、『SDガンダム外伝』では「スライムアッザム」の上位モンスターとして「キングアッザム」が登場。
王冠を被っている姿が元ネタまんまである。


MUGENにおけるキングスライム

ホイミスライムフォズなどを製作したfukin-otou氏による手描きのものが存在していた。
2014年8月4日に公開停止されたため、現在は入手不可。
名前通りサイズが大きく移動も遅め。ダッシュやバックステップは出来ない。
氏独特のプニプニした質感は可愛らしく、微笑ましいものがある。重量感もたっぷりだが。
AIは搭載されてはいないが、外部AIはnns氏のものが公開されている。

カラーごとに性能や超必殺技が異なる(後述)。
共通要素としては、強攻撃できせきのつるぎを使っている関係上HPが少し回復する。
また、どくばりは1%の確率で一撃技になる。

1~4Pがキングスライムで、スクルトでダメージを減らせる他、
連続ヒットを狙えるメラゾーマや、5~6割を狙える激しい炎が強力。
ただ、どの技にも無敵が無いのでその分厳しいかもしれない。

6Pはスライムベホマズンで、攻撃力が10%高くなる。
フバーハで飛び道具無効に出来、ドラゴラムでドラゴン化して攻撃出来る他、ベホマズンも使える。
ベホマズンはタッグでも味方がやられ状態や無敵でなければ全快出来る。

12Pはメタルキングで、攻撃力は10%低くなるが、相手の攻撃が一定確率で無効になる。
HPは12を想定し、ダメージが50%の確率でミス、35%で100、12%で200、3%で300に置き換えられる。
ライデインは長めの時間雷を落とし続ける厄介な技。やまびこのぼうしで更に効果は伸びる。
パルプンテは7種類の効果が発生する。効果は以下の通り。アーマー持ちには効果が出ない事も。
  • HP回復:敵味方全員が全快
  • MPが無くなる:双方のゲージが0になる
  • 混乱:敵味方全員がしばらくデタラメな行動を取りだす
  • 流星:敵味方全員のHPが1になる
  • まじん:やまのようにおおきなまじん(の足)が敵を踏み付ける
  • なにかがこわれる音:何も起こらない
  • むなしく響く:天井が崩れ落ちる(原作では何も起こらない)(ver1.2)
  • 何も起こらなかった
見ての通り、敵味方双方に効果があり、こちらに有利な行動はあまり起きないのが分かる。

2013年2月27日の更新(ver1.2)で、ミッドナイトブリス謎ジャムたるのなかなどといった特殊やられが実装された。
ゲージを減らす「ぱふぱふ」や、メタルキング限定で逃げるイントロもある。


「わし 王さま。だから エライのだ。」

出場大会



*1
これにツッコミが入ったからなのかどうか定かではないが、
『ドラゴンクエストX 目覚めし5つの種族オンライン』においてはそのものずばり「クイーンスライム」なるモンスターが登場した。
大柄で冠を被っているというキングスライムと共通の特徴に加え、体色はピンクで口を閉じてにっこり微笑んだ表情をしている。
なお、図鑑の説明において「キングスライムを尻にしいてスライム界を牛耳っていた」という一文がある。


最終更新:2021年05月06日 03:22
添付ファイル