オーディーン

北欧神話に登場する主神にして戦争と死、知識の神。
投げれば必ず命中し、持ち主の手元に戻ってくる神槍「グングニル」の持ち主でもある。
神々の王、魔術の神として様々なファンタジー文学やゲーム作品に登場しており、日本での知名度も高い。
特に(なぜか)斬鉄剣を得意とする*1『ファイナルファンタジー』シリーズや、世界中の神々が出演する『女神転生』シリーズで有名だろうか。
魔術の秘奥を得るため代償に片目を捧げ、ルーンの知識を得るため自ら首を吊り心臓をグングニルで貫いた状態で九日九晩その身を
晒すなど、知識を得るためならば手段を択ばず妥協もしないその貪欲な姿勢を伝える逸話には事欠かない。
自ら首を吊った逸話からタロットカードのNo.12「吊られた男」はオーディンをモチーフにしているとか。
漫画・アニメ・ゲームなどでは神々の国アスガードごとアメリカに移住してくるとか
ギリシャ神話が下地の世界観なのになぜか敵勢力として登場してくるとか
(ただし勢力としては悪ではない。ギリシャの神に利用された弱小神扱い、なのは置いといて
幼女化して世界を何度も消しては創造を繰り返すとか
自国の勝利と安寧のために人間界に混乱を起こさせて、記憶を封印させた部下に戦死した勇者の魂を集めさせるなど
なぜか破天荒な展開をやらかすことがある。 宗教団体がうるさい神々と違って使いやすいのだろうか
尤も、原典からしてラグナロク(敵対する巨人族(巨神族)との最終戦争)を乗越える為ならばどんな犠牲も汚い手も厭わないという性格なので
あんまり元イメージから離れてないのがなんともはや。そもそも最後の話は原典でもやっているし。

また、変身の魔術を使っている神話やいくつもの呼び名が残っているため美少女化しててもあまり違和感はない気もする(呼び名や姿がいくつもあるのは各地の土着信仰の神々を統一した結果でもある)。
実際、彼の腹違いの兄は雌馬に化けて仔馬を産んだこともあり、その仔馬こそがオーディーンの馬・スレイプニルである。

(前述のオーディーンによるマッチポンプで)死んだ英雄達の魂は集められラグナロクでの戦力・エインヘルヤルとなる。
エインヘルヤルになれば、演習としてエインヘルヤル同士で毎日本気で殺し合うも夕方には生き返り、
夜は美人揃いの戦乙女達に酌をさせての宴会と言う、(キ○ガイ戦士にとっての)楽園であり、
当時の北欧の戦士にとってエインヘルヤルに選ばれることは名誉であった。選ばれなかったのは雑魚と言うことになるし。
この辺りは信仰されていた当時は戦乱が非常に多かったらしい事も原因であろう(オーディンが主神となる前は、法や豊穣、平和を司る神が主神であったとする説もある)。
エインヘルヤルは日本ではエインフェリアまたはアインフェリアと発音され、某アイドル育成ゲームでもヴァルキリー関係の曲が発表された際に後者がユニット名として使われている。

+鴉神
隻眼と槍の他にオーディンを象徴するものとして、世界を飛び回り見たものをオーディンの肩で囁く一対のワタリガラス
「フギン(思考)」と「ムニン(記憶)」、神故に食べる必要がないのでワインだけを飲み続けるオーディンの足元に侍り
毎夜の宴会で饗される食物を代わりに喰らう一対の狼「ゲリ」と「フレキ」(いずれも「貪欲なもの」を意味する)がいる。
オーディンの元に戦死者を選別して運ぶ戦乙女たちも鳥の化身であり、「ワルキューレの馬」とは狼を意味する言葉であるなど
オーディンという神様にはとかく鴉と狼と戦死者が付き纏う。

要は、戦い終わった戦場で戦死者たちの屍に群がる鴉と狼を司る神様なのである。

それを主神と崇めるバイキングたちがどれだけ『シグルイ』(死狂い)なのかという証左でもあるが…うへぇ。

結局、オーディンはフェンリルに噛み殺され、ほとんどの神がラグナロクで死に、生き残ったあるいは蘇生した次世代の神々そして人類の手によって世界は新しい時代を迎える事となる。
未来に対する希望を残す物語ではあるものの、たとえ神やそれに選ばれた英雄達であっても運命という大きな流れを変えることはできない、というゲルマン人達の無常観が見て取れる。

ここではテイルズオブシリーズに登場するキャラクターについて書く。


テイルズオブシリーズにおけるオーディーン

初登場は『ファンタジア』。
かつてフレイランド大陸の火山地帯に存在した超古代国家オーディーン共和国の神。
未来の炎の塔に彼と戦える場所があり、そこへいくとクレスと1対1で戦える場所がある。
戦闘では一定確率での攻撃無効化から気絶率の高い強力な一撃を割りこませたり、ゴッドブレスなどの上級魔術を使ってくる。
見事倒すと真の力が解放された最強の槍グーングニルを授けてくれる。
ただしSFC版ではグーングニルは真の力を解放するイベントがないので微妙な性能のまま。
炎の魔剣「フランベルジュ」もフェンリルとの戦争で彼が使っていた武器である。
ファンからはよく「おでん」と省略されて呼ばれる。

運が悪いとこうなる

『クロスエディション』では何故か雑魚敵のボイスが使いまわされているため、威厳がない。

『エクシリア2』にも登場する


MUGENにおけるオーディーン

Noctis氏の製作したものが存在する。原作では大きかったが、MUGENではむしろ小さめ。
アーマー持ちで、何回か攻撃を当てるとのけぞるようになっており、どちらかというと後のシリーズのボスに近い仕様になっている。
何気に持ってる武器が違う。
デフォでAIも入っている。

3:46頃 http://www.nicovideo.jp/watch/sm17502118

出場大会

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*1
初出となるFF3当時、最初は元ネタ通り槍でグングニルの予定だったのだが、ファイナルファンタジーシリーズのコンセプトデザインを
手掛けていた天野喜孝画伯が剣を持った姿で描いてしまい、しかもそれがそのまま採用されたのが発端となっている。
既に一撃死の能力を与えることは決まっていたため、「 剣で一撃死なら斬鉄剣だろ 」の一言でここに斬鉄剣を振り回すオーディンが誕生した。
なお、後のFF5において斬鉄剣が不発に終わった時の次弾としてグングニルも使用するようになった。

余談になるが、オーディンは自らの財宝を受け継ぐ資格を持つ者を選定する剣「グラム」の元々の持ち主であるし、一説によると抜くと
光を放つ剣を帯びているという話もあるので、剣を持っていてもそれはそれで間違いではない。
魔術の知識を得た代償の隻眼、杖代わりに常に携えたグングニルなどのトレードマークがまるでないことに「んん…?」となるのは
確かではあるが…。