仲間になるのが遅い割に、レベルが低い。
テリーが仲間になるのはストーリー終盤であり、他の仲間はレベル30を越えている事が多い。
しかし、テリーの加入レベルは23…。もちろん、ステータスにも見るべきものが無い。
特に最終ステータスにおける 身の守りは人間キャラワースト2。
力も男性陣の中で下から二番目で、彼より力が低いのは過去作品における僧侶・魔法使いタイプのキャラ達しかいない。
極めている職業が少ない。
ドラゴンクエストVIには「職業」というシステムがある。
このシステムによってキャラクターに呪文や特技を習得させるため、「職業」は極めて重要である。
プレイヤーによって差が出る所ではあるが、テリーが仲間になる頃には、
他のキャラクターは基本職を幾つかマスターし、上級職を途中まで進めていると思われる。
最速でマスターできる遊び人の「スーパースター」なら既にマスター済みの可能性すらある。
しかし、やっと仲間になったテリーは上級職のバトルマスターに転職したばかりの状態。
さらに、本来バトルマスターに転職するには基本職の戦士と武闘家をマスターする必要がある筈なのだが、
何故かテリーは戦士だけしかマスターしておらず、武闘家の職歴が全く無い。
武闘家は正拳突き・回し蹴りといった強力な特技を覚えられ、アタッカーにとって重要な職業なのだが……。
おかげで「職歴詐称」と揶揄される事に
(本来は主人公の勇者のように「才能があるので他人より緩い条件で上級職につける」ことを表現していると思われる)。
また、ドランゴ相手に使っていた「ドラゴン斬り」(のような技)なども習得していないため、そこもネタにされる一因。
微妙な成長曲線。
仲間になったレベル23のステータスは力以外のステータスが高レベルで高く、
同レベルならHP、身の守り共にハッサンより高い。素早さは圧倒的な差を付けており、実に高水準のキャラである。
しかし、その後は力以外のステータスは ほとんど横ばいの成長曲線をとりあっという間に抜かれ、
圧倒的に高かった素早さですらクリアレベルの40くらいには、他キャラに抜かれ始める。
40越えたあたりから停滞が終わり上昇し始めるが時既に遅し。レベルカンスト時には平凡なステータスで落ち着いてしまう。
他キャラも20から40あたりは停滞する傾向があるのだが、テリーは特に酷い物となっている。
一応、回避能力が高いという特性もあるのだが、デインに耐性を持つ主人公、炎・氷に耐性を持つバーバラ、
踊り・混乱を無効化するミレーユに比べるといかんせん地味で恩恵を感じにくい。
特に何の特性も持たないハッサンとチャモロもいるが、ハッサンが高火力・高耐久の優秀な前衛でガンガン戦える上、
チャモロに至ってはHP・力・素早さでテリーと互角な上にMPも身の守りも高いので完全にテリーを喰っている。
任意イベントで仲 魔間になるサブキャラのアモスもハッサンに準ずるHPと力、人間キャラNo.1の身の守りを持っている。
ぶっちゃけどう成長させようとも結果的に主人公の劣化版のような性能になる(勝ってるのは素早さとかっこ良さのみ)。
『VIII』のククール(攻撃面で他3人に劣り、素早さが高いためタンバリン係筆頭候補)といい、
リメイク版『IV』のクリフト(AIが一定確率でザキ系を使う、回復優先順位が アリーナ最優先というネタ思考)といい、
制作陣はイケメンに何か恨みでもあるのか。
と言っても前者はメンバー固定の役割分担での結果だし、後者は役割が同じミネアより性能が良すぎるくらいだが。
一応、低レベルクリアを目標にしているのなら採用される事も多い。
ドランゴの存在。
ドランゴというイベントで加入する仲間モンスターの存在が大きい。
このキャラクターを仲間にする条件は「テリーがパーティーに加入している事」なのだが、このドランゴがまた非常に強い。
極めて高いステータスに加え、種族がバトルレックスだからか極めて強力な特技を覚える職業である「ドラゴン」に最初から就いている
(他のキャラが就くためには「ドラゴンのさとり」というアイテムが必要)。
トップクラスのHPと力を持ち、何故か自力でザオリクまで習得できる(普通のバトルレックスは使えない)。その他のステータスも総じて最高クラス。
欠点は強いて言えばMPと素早さが中の下くらいであるのと、かっこよさが低めである程度のみ。
装備さえ整えてやれば即戦力にする事ができ、そのまま最後まで第一線で戦っていけるのだ。
ゲームバランスを崩壊させるほどのチート級な強さなため、制限プレイでは敢えて封印される事もあるほどの実力者。
そのため、テリーはドランゴを仲間にするためだけに使われ、その後は装備を剥がされ、ルイーダの酒場送り……。
ドランゴ引換券という彼の不名誉なあだ名は、この流れから来ている。
上記の通り微妙な性能の為、戦力でだけ見れば引換券扱いが間違っていないのが悲しい所である。
テリーの初期装備防具はドランゴも装備できるのでテリーの装備を剥ぐ→それをドランゴに装備→テリーを酒場送りという様式美も生まれた。
雷鳴の剣も武器としては既に型落ち品だが道具として使える(ライデインの効果がある)ため、やっぱり引き剥がされる。
おかげで装備引換券と呼ばれる事も…。
これらを一纏めにして単に引換券と呼ばれる事も多々
ゲーム上の強さの演出との齟齬。
アークボルト城では最強の兵士と言われる兵団長ブラスト(実際に強い)をテリーが一人で倒したという話があったり、
旅人の洞窟でのドランゴの初登場シーンではテリーがカッコよくドランゴを撃破するイベントや
(しかもこの時、本来テリーが覚えていないはずの魔法や特技を色々使っているような専用演出がある)、
デュランの部下になった時、 キラーマジンガより立場が上というイベントが有るため、
テリーがどうやってブラストやドランゴ、マジンガ様等に勝利したのかは今でも議論の的になる事がある
(敵のテリーなら、ボス仕様のHPに加えてマジンガ様が耐性を持たない雷鳴の剣による攻撃でキラーマジンガに勝つ事は可能で、
実際の行動確率を加味しても凡そ五分~やや不利程度には勝ち目がある。 なんでHP600対2500で五分以下なんだ
ただし、これはランドアーマーがいなかった場合の話。あの亀がいればテリーの勝率はもっと下がる)。
ブラスト兵団長の息子は、
「ボクの父さん すごい 強いんだ!(中略)
でも こないだ 旅の剣士の 兄ちゃんに 負けちゃったんだ。
きっと なんか あったんだよ! 目に ゴミが入ったとか クツに ガビョウが入ってたとか……」
と語っており、実際にテリーがそんな 姑息な手段でブラストに勝利したのではないかと囁かれていたり
(ただし、この少年は主人公達が勝ってもあれこれ難癖を付ける)、
ドランゴの場合は出産直後で弱っていた説もあるが、卵を壊されて怒ってたのに後に仲間になるとテリーの事を「青い人間」と呼んで慕っており、
実は 八百長だったのではという疑惑も。真相は不明である。
戦闘時のグラフィックが微妙。
敵としてテリーが登場した時、他のモンスターのような専用グラフィックは無く、
単にフィールド上での ドット絵をそのまま引き伸ばした荒いものになっている。
あくまのカガミというモンスターがモシャスでパーティのメンバーに変身するのだが、その時のグラフィックも、
フィールド上のグラフィックをそのまま拡大しただけであり、このモシャスのグラフィックが使い回されているのである。
勿論アニメーションなどもなく、ちょっと点滅して従来のものと同じく技を使った時のメッセージが流れるだけである。
『ドラクエ』シリーズでは人間が敵として出る場合、通常は人間に見えなくもないモンスターのグラフィックが流用される事が多く、
本作でも兵士と戦う際に デビルアーマーという甲冑の敵の色違いが多数出てくるのだが、テリーは特徴的な容姿なのでこれができなかったらしい。
人さらいの小悪党には専用グラフィックがあるのに…
さらに モンスター扱いのため 「テリー 1ひき」という表記が涙を誘う
(誤解の無いよう付け加えておくが、 ドラクエシリーズに登場する人間の敵は大体これである、悪役ですらない『IV』第2章の大会の選手でさえ…)。
唯一目立てるのはかっこよさ。
しかし男性キャラトップのかっこ良さを持っているのでベストドレッサーコンテストでは引っ張りだこである。
全キャラ最高値のヒロイン・バーバラや次点の姉がいるせいで活躍できるのは男性限定コンテストくらいだけど
ちなみに、人間キャラで唯一オリハルコンのキバを装備できる。
まさか噛み付いているのだろうか…?
武器がオリハルコンのキバでも、職業をスーパースターにし、他の装備品を最高のものにすれば男性の大会で優勝できる。
こんな物口に入れた男のどこがかっこいいんだ
……まあ実際そんな筈はなく、DSリメイクにてナックルダスターのように使っている事が判明した。
なお、デュランを倒した後彼をほっといて立ち去ろうとすると「おい!俺をこのままにしておくつもりか!?」とのたまう。…ツンデレ?
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