ティアマット




「奈落をさすらい、影となるか?無となるか?
    強き者が消える様は悲しいぞ・・」

プロフィール

年齢:人間換算40~50歳
種族:ドラゴン
性別:男

スクウェア(現:スクウェア・エニックス)のアクションRPG『聖剣伝説 LEGEND OF MANA』の登場人物の1人。
メインシナリオの一つ「ドラゴンキラー編」に登場する。
モティさん中東風な装いをした壮年の男性の姿をしているが、これは仮の姿である。
名前の元ネタは古代バビロニア神話の神々を生み出した女神
意味は「苦い水(塩水)」転じて「海」のことだろう。
雄のドラゴンには似つかわしくないため、海外では「Drakonis」という名前になっている。

聖剣伝説の1作目では、『FF1』のカオス四天王(マリリス、クラーケン、ティアマット、リッチ)の中で、
ティアマットのみ同名モンスターが登場せず、『LOM』でやっと『聖剣伝説』シリーズ初登場となった
(『聖剣伝説3』の雑魚にプチティアマットはいたが)。


原作でのキャラクター

世界の秩序の番人にしてマナストーンの守護者「知恵のドラゴン」の1体で火を司る。
かつて「真紅なる竜帝」の異名で地上に君臨した強大な竜であったが、
その力を妬んだ3匹の竜によって力を奪われ、人の姿に貶められ居城ごと奈落(死者の世界)の底に落とされた。
以後100年にわたり自身の忠実な従者「ドラグーン」であるラルクを地上に遣わし、自身に代わって3匹の竜を倒し、
奪われた魔力を取り戻してくれる強き戦士を捜し求めていた。
召喚した戦士は誰一人試練を超えられず奈落をさまよう魂になってしまっていたが、ようやく現れた強き戦士である主人公に「竜殺し」の悲願を託す。

……というのが彼自身が語る所である。
導入の時点で無理矢理通りがかりの主人公を生きたまま奈落に連れ込み、存在が不安定な半霊体にして、
「元に戻りたければ自分に協力しろ」と言う(断れば上記の台詞をぬけぬけと言う)辺り、横暴さが見え隠れするがその真意は…?

+ 本編ネタバレ
「ぬしの主と同様、我を拒むか?
 美しい・・・・我が元へ来ぬか・・・・」

「3匹の竜に裏切られた」と自称はしていたが、実際は世界のエネルギー源であるマナストーンの力を使い、
世界制服をしようとしていたため、世界の秩序の守護者である3匹に断罪されたに過ぎない。

「知恵のドラゴン」の内、水と金のドラゴン(名前は不明)もティアマット側に付いていたが、
劣勢になり風(メガロード)、木(ヴァディス)、土(ジャジャラ)の3匹からの停戦交渉に応じようとしたため、
激怒したティアマットにマナストーンごと取り込まれている。
それにより残る3匹では太刀打ちできる強さではなくなったため、最長老のジャジャラが自身の肉体と引き換えにして生きたまま奈落へと封印されたのだった。

そしてその野心は奈落へ行っても消えてはおらず、自身の影を地上に飛ばして帝国と戦争中だったラルクの仲間を操り彼を殺害し、
奈落に落ちたラルクと「竜殺しを果たした後、戦いに勝った方が地上に蘇れる」という条件でドラグーンとして契約を結ぶ。
だが、ラルクも主人公も騙され駒として体よく利用されていたに過ぎなかった。

そして「ドラゴンキラー編」の最終章で全てのマナストーンの力と奈落の魂を取り込み完全復活を果たす。
この復活後にラルクはティアマットを討つつもりではあったが、それも叶わず利用されラルクは死亡。
遂にティアマットは「焔城」と共に地上へ、全ての生命を取り込むべく同編のラスボスとして現れる。

その真の姿は異名の通り真紅の鱗を持つ巨竜である。
これまでに戦った3匹の竜と比べても相当な巨体を持り、それ故に首が振り返る途中で描写されている。
巨体に反して頻繁に動き回り、必殺技ゲージをゼロにする咆哮を放つなど必殺技頼りの戦法が通用しにくい。
そのため接近して攻撃を当て続け怯ませなければならないが、焦りすぎると予告モーションが短い即死級ダメージの丸呑みを食らう。
また、爪からのかまいたち攻撃は発生が早い6方向攻撃で、密着していて出始めの拡散していない塊を食らうと多段ヒットが痛い上に連発することもある。
攻撃が当たらない範囲はあるものの、ただでさえ狭いフィールドなのに巨体によって画面端に押し込まれて逃げられなくなることもしばしば。
画面外に消えてからの火炎ブレスは首の下が安全地帯だが、「竜語魔法」は発生位置がランダム広範囲で目印が出てから発生までが一瞬なので、
回避困難になるパターンも。
丸呑みは食らうと体力が大きく回復するため戦闘が長引いてしまうが、プレイヤーはともかくNPCのシエラがどうしても食らいやすい。
戦闘に入るとコンティニューしても装備やアビリティ、必殺技を変更できないため一度負けるとハマってしまう恐れもある。
見切りにくく大ダメージの技を多く持つ、ゲーム全体で見ても最強クラスの強敵である。

おまけに、彼の居城である「焔城」もLOM屈指の難関ダンジョンである。とにかく広大かつ複雑で似たような景色が続き非常に迷いやすい。
仕掛けを解かないと進めないのにヒントは無い。
入ったが最後、「ドラゴンキラー編」クリアまでフィールドに帰れない。
雑魚モンスターもランドドラゴンやイビルウェポンなどの強敵がうようよいる。
難関ダンジョンの後に強敵ボスが待っているので厳しい戦いとなる
(『LOM』は一戦ごとに体力が全回復する仕様で消費回復アイテムが存在しないので、アイテム等を使い切って詰むということは無いが)。

多様な種族と価値観が存在し、単純な善悪では測れない人物も多い本作では珍しい、私利私欲で世界征服を目論むステレオタイプの悪党で、
ドラゴンキラー編を「王道」で「分かりやすい」シナリオとしている
(前半で言われるがままその悪事に加担させられるという点では王道とは外れるが)。
『エヌマ・エリシュ』原典における、新しい世代の神々の横暴に振り回された挙句、
殺された夫の復讐で己の子供達に戦いを挑むも討たれた女神ティアマットとは正反対である。
まあ元々原典のイスラム伝承じゃ巨大な魚に過ぎないバハムートをドラゴンにしてきたスクウェアだし。ぶっちゃけ適当に語感いいから持ってきただけ

+ LOM小説版ネタバレ
アルティマニアなどで紹介されていた設定、
「元々竜とマナストーンは6体6柱存在していたが、ティアマットはもっと世界に介入すべきだと主張しそれに2体のドラゴンが同調したものの、
 ティアマットが自身が守護するマナストーンを取り込んだ為、同調していた2体の竜はその事に反発したが、
 ティアマットにマナストーンごと取り込まれてしまった」
ことがティアマット自身の口から語られている。
彼は、
「知恵のドラゴンたる類稀なる力・知恵・生命力を持ちながらも、世界の行く末に何の手出しもすることすら許されず、
 マナストーンの管理者として世界をただ傍観するだけしかできない自らの立場に疑問を感じ、
 積極的に世界へ介入すべきと他2体のドラゴンと共に行動を起こしたが、
 マナストーンを吸収したことを暴挙だと罵られ裏切られたため2体と戦い、彼らをマナストーンごと吸収して莫大な力を得るも、
 その後他の3体に封印されてしまった」
という事実を全て自ら語り、それを聞いた主人公はティアマット自身に一部共感しつつも彼が正義だとは断定できないまま、
運命を切り開くため彼に協力することになった。

基本的にはおおよそ原作と同じ展開でストーリーは進む。
ただし、メガロードにはトドメを刺さないため死なずに済む(と言ってもゲーム本編でも復活するが)、
ジャジャラは喋れず不死皇帝は完全洗脳されてる上に2人とも復活無し、ヴァディスとは一切戦わない、とまあ違いは有るが。
だが最大の違いは、マナストーンを全て集めた後、黒幕としての本性を見せた時。
なんと、ティアマットは変身前に死ぬという黒幕にあるまじき呆気ない死に方をしてしまうのだ。
具体的には主人公が洗脳されたラルクを押さえている間に、シエラがさっくりと。当然焔城の出番無し。
シエラの推測によると、人間態のまま剣を抜こうとしたこと、ドラゴンとしての本性を現そうとしたこと、
ラルクを足止めに呼び戻すことを一度にやった結果、隙だらけになってしまったのではないか…とのこと。非常にあんまりな最後である。
同じ大ボスであるアーウィンとは(ダナエと戦って疲労が溜まっていたとはいえ)普通に戦って倒していると言うのに。
なお、ラルクはティアマットと同時に一度は倒れるものの、ティアマットが死亡したため「戦いに勝った方が地上に蘇れる」という彼の言葉通りに、
本来ティアマットが復活のために使おうとしていたエネルギーを吸収したことによりドラゴン並みの生命力を得て蘇り、ハッピーエンドで終わっている
(所謂主の居ないドラグーンのような状態となったため)。

+ LOM漫画版ネタバレ
    
駆け足ではあるが、ドラゴンキラー編は割とシナリオに忠実。本編通りの言動が多いがギャグ漫画である為、突っ込み属性を持ち合わせている。
人形態とドラゴン形態、どちらも表情豊かな非常に胡散臭いおっさんである。
ドラゴン形態では主人公トトの大剣がへし折れるほどの防御力を見せるが、
シエラから借り受けた短剣による神速の斬撃により全身を輪切りにされ、体内から溢れ出した莫大なマナエネルギーに呑み込まれ塵になった。
余談ではあるがこちらは小説版とは逆に、アーウィンが変身することなく致命傷を負わされいつの間にか死んでいる。


MUGENにおけるティアマット

IF氏による原作ゲームのドット絵を使用したものが存在していた。
下記の動画からダウンロード出来たのだが、現在は入手不可。
原作のアクションと演出をほぼ再現しており、巨大キャラだが食らい判定は頭部のみになっている。また、手前側の脚にぶつかり判定がある。
咆哮は相手のゲージ減少ではなく自身のゲージを増加させるようになっている。
原作どおり回避しにくくダメージの高い技を多く持つ。
かまいたちの6wayは足元から出るので普通に出すとほとんど当たらないが、ダウン追い討ちに使うと強力。
AIも搭載されている。

プレイヤー操作
対ブラックラビ




「リーチが足りぬようだなァ」

「頭も足りぬのか?」

「恐怖が足りぬか!?」

出場大会

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出演ストーリー

プレイヤー操作



最終更新:2023年05月19日 21:11