亀仙人


「我が弟子たちよ!
 よく動き、よく学び、よく遊び、よく食べて、よく休め!
 人生を面白おかしく、張り切って過ごせ!
 亀仙流は、お主らと共にある!」

+ 担当声優
  • 日本語版
宮内幸平
『元祖』~『Z』260話
八奈見乗児
『元祖』137話
増岡弘
『Z』288話以降~『GT』
佐藤正治
『龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる』、『改』『超』以降
愛川欽也
『最強への道』
石森達幸
『ドラゴンボールアドベンチャー』
磯部勉
『エボリューション』(日本語吹替)

  • 英語吹替声優
Mike McFarland
作品全般

増岡氏は『サザエさん』のマスオさんでお馴染み。
佐藤氏は以前にもドラゴンボールの脇役を多数演じており、
同じく宮内氏の演じた『アルプスの少女ハイジ』のおじいさん(アルムおんじ)等も引き継いでいる。
愛川氏は『出没!アド街ック天国』の初代MCとしても知られる名優で、
悟空役の野沢雅子女史と合わせ『いなかっぺ大将』の師弟コンビ復活となった。
McFarland氏は他に人造人間8号やヤジロベー、ベビーも吹き替えている。

鳥山明氏の漫画『ドラゴンボール』及び関連アニメシリーズの登場人物。
英語表記は"Master Roshi"(マスター・ローシ)。そこは「マスター・ムテン」じゃないのかよ?
運転免許証も「武天老師」名義だったので、実は『名探偵コナン』の阿笠博士(あがさ・ひろし)博士と同じく本名なのかもしれない。

「武天老師(ぶてんろうしむてんろうし)」とも呼ばれる武術の達人で、孫悟空クリリンヤムチャの師匠である。占いババは実の姉。
鶴仙人とは同じ師の元で武術を学んだ兄弟弟子だが、師匠である武泰斗の死がきっかけに彼が悪の道に走ったため絶縁状態。
初登場時点で319歳と非常に高齢。ちなみに姉は500歳以上だとか。約200年越しで子作りしてる親御さんは一体何者なのか…
弟子の育成方針は精神の鍛錬や人格教育を主眼に置いており、悟空達には、
「武道を学ぶことによって心身共に健康になり、それによって生まれた余裕で人生を面白おかしく張り切ってすごしてしまおうというものじゃ!」
「不当な力で自分もしくは正しい人々をおびやかす敵にはズコーンと一発かましたれ!」
「武術を学ぶのは勝つためではなく自分に負けないため」等と説いている。
特に最後の「勝つためではなく自分に負けないため」という言葉はブウ編の終盤において、
ベジータが何故自分が悟空に勝てなかったのかを悟る場面でも彼の口から語られており、悟空の強さの根幹となった事が窺える。
そうした方針の為か、誰に対してもタメ口で接する悟空にきちんとした礼儀や、国語・算数といった教養も学ばせている。
尤も、かつての弟子の一人である牛魔王は初登場時、各地から金銀財宝を奪い取るわ、その財宝を狙う人間を殺してるわと、
明らかに悪人だったので、それに思う所があったのかもしれない(とはいえ、その牛魔王を亀仙人はあっさり改心させているが)。

武道から引退した彼は小さな孤島にポツンと一軒家を建てて悠々と暮らし、エロ本を読んだりエアロビクスの番組をいやらしい目で見る事を楽しみにしている。
そんなドスケベジジイであり、好みのタイプは「若くてむっちりした娘」。
セクハラの被害者は主にブルマであり、胸や尻を触ってはどつかれるのがお決まりのパターンとなっていた。
アニメや映画ではチチやビーデルや18号もセクハラの対象になってしまっている。
しかし、それを補って余りあるほどの人格者でもあるので弟子や周囲(女性陣含む)からの人望は厚い。
暗殺者を目指し鶴仙人に弟子入りしていた天津飯に、餃子共々鶴仙流を離反し武道家としての真っ当な道に足を踏み入れるきっかけを作ったり、
自分の悪の心からピッコロ大魔王を生み出し、希望のために作ったはずのドラゴンボールも欲望のために使おうとする者が後を絶たないなど、
世界に混乱をもたらした事に絶望していた神様をも諭してみせ、神様も悟空に「良い師を持った」と絶賛している。
原作者の鳥山氏も「一番友達になりたいキャラクター」として挙げている。

「あなたのつくられたドラゴンボールがなければ今の孫悟空やここにいる者たちの成長や出会いはなかった…
 たった1個のドラゴンボールからすべてが始まり そして世を守ったのです」

人語を解するウリゴメウミガメと暮らしていたが、作中ではランチやクリリン一家など同居人が増えている。
自らが編み出したかめはめ波の他にも師匠である武泰斗が命と引き換えにピッコロ大魔王を封印した魔封波など様々な技・術を使う。
しかし弟子達には基礎を教えるだけで戦闘スタイルを自由にさせており、実は亀仙流の技を悟空達に一切教えていない
あの「かめはめ波」すら、悟空・クリリン・ヤムチャ共に亀仙人に伝授される事なく、ぶっつけ本番あるいは自力で習得している。
結果、亀仙流の奥義の一つであろう「萬國驚天掌(ばんこくびっくりしょう)」は誰にも修得されなかった。
原作中で一度しか使われなかった上、手加減込みでも少年時代の悟空ですら苦しみこそすれ気絶しない程度の電撃技なのでむべなるかな。
まあ作者もこの技自体忘れてた可能性もだいぶあるけども。ちなみに随分後年のアニメ『ドラゴンボール超』で久方ぶりに使用が確認された

その分、修行は過酷であり、広大な範囲の牛乳配達を重い甲羅を背負って徒歩で行わせるのが一日の始まりで、当初は悟空ですらヘバっていた程。
ちなみに筋斗雲の前の持ち主だが、現在は心がスケベ純粋ではなくなったので乗れなくなっている。

ピッコロ大魔王編までは味方内でも屈指の実力者の一人で、
第21回天下一武道会では悟空とクリリンが優勝して慢心しないようにと「ジャッキー・チュン」という偽名を使い、変装して参加、弟子達を下して優勝を果たす。
この大会において、大猿化した悟空を収める為にを破壊したエピソードは有名だが、実はこの月の破壊はちょっとしたネタがあり、
亀仙人の戦闘力は139であり、後にラディッツ戦で戦闘力が出てきたときに、かめはめ波は溜めて撃つ場合通常の戦闘力の約2.2倍の数値となっているが、
後にベジータが地球を破壊しようとした時のギャリック砲は三倍界王拳の悟空と互角なので約24000であり、
地球は月の質量の81倍で単純計算すると、139×2.2×81=24769.8でほぼ近い数値になり、狙ってやったか偶然かはわからないが確りと計算が合うのである。
第22回天下一武道会でも出場するが、若い世代が育っている事を肌で感じ、弟子達が優勝程度で慢心するような軟弱モノではない事を悟ると棄権している。
ピッコロ大魔王復活の際には、魔封波を用いて後一歩の所まで追い詰めるものの、電子ジャーへの目測を誤って封印に失敗、そのまま死亡してしまう。
その後はドラゴンボールで復活を果たしたが、第23回天下一武道会より「もう悟空達には敵わない」と事実上の完全引退状態になった。
そして、サイヤ人編ではヤムチャ達が戦死してしまった事に「自分の無力さに怒りすら覚える」と嘆き悲しみ、
人造人間編では「天下の武天老師と呼ばれていた頃が懐かしい」と、
インフレが進み過ぎてもはや自分ではどうする事も出来ない事を悔やんでいた。

映画『この世で一番強いヤツ』では最強の肉体を求める悪の天才科学者Dr.ウィローに
「彼が封印された50年前は亀仙人が世界最強の人物だった」という理由で狙われ、ウィローの生み出したバイオ兵士と戦うシーンがある。
50年も経ったら普通衰えるものだろう(尤も、50年前の亀仙人は269歳である)とか、
亀仙人を標的にして作った戦力で悟空やピッコロと勝負するという展開には突っ込み所もあるが、
レッドリボン軍の復讐のためにフリーザより強い人造人間を製作する科学者もいるのだから世の中恐ろしい。

ちなみに、悟空が心臓病で死に、人造人間達にZ戦士が全員殺された未来での消息は原作では不明だったが、
これを基にしたTVSP版ではウミガメ、ウーロン、プーアルと共に生存している事になっていた。
人造人間の攻撃から逃れるために潜水艦内で過ごしており、ラジオで人造人間の襲撃を聞き奮起しようとするもプーアルに制止されている。
ゴクウブラック編」では彼らの生存は確認されていない。

しかし、2015年公開の劇場版『復活の「F」』にてまさかの戦線復帰。
地球に攻め入ってきたフリーザ軍の兵士達を次々と蹴散らしていく活躍ぶりを見せた。
上記の通り既にインフレに取り残されており、雑魚とはいえピッコロ大魔王よりも強い連中を相手に戦えるのか?と心配になるが、
鳥山氏曰く「本気を出せばもともとあれだけ強い」とコメントしている。

『ドラゴンボール超』では力の大会に参加している。
クリリン、天津飯と共に「ハゲは雑魚」と一括にされてしまうものの、
敵の搦め手をいなした上で魔封波や萬國驚天掌で上手く立ち回るいぶし銀な活躍を見せた。
漫画版では「より強い力を」と言う思考に陥りかけていた悟空に、亀仙流の精神を始めとするこれまでの師匠達の教えを思い出させ、
更には「身勝手の極意」その物ではないものの原理は同じ技術を見せ、一瞬とは言えあのジレンをも翻弄して見せた。
尤も、流石に諸々の地力が足りておらず、すぐに対応され脱落する事にはなったが、
この一連の「最後の教え」によって、一時的にとは言え悟空を身勝手の極意に導いている。
これらの功績がビルスに認められ、それまで「じいさん」呼ばわりだった呼び方も「武天老師」と改められている。
最大最強のかめはめ波

+ 伝説の超老師
ゲーム作品では、無印を題材にしたもの以外は殆どの場合イベントのみのサブキャラクターとしての登場だが、
PSの『アルティメットバトル22』及びSSの『真武闘伝』で亀仙人として格闘ゲーム初参戦(本作は初代声優の宮内幸平氏の遺作でもある)。
そして『Sparking!』シリーズには初代よりプレイヤーキャラとして皆勤参戦しており、通常とMAXパワーの2形態が存在。
『METEOR』の「ドラゴンヒストリー」の「燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦」では、
なんと、時間が経過すると操作キャラが悟空からMAXパワーの亀仙人へと交代するイベントが発生する(任意)。
これは映画でブロリーに対しMAXパワーでかめはめ波を放とうとするが、酔っ払っていたので踊り出すだけのワンシーンが基になっている。
…はずなのだが、亀仙人に代わると二度と悟空には交代出来ないので、最終的に亀仙人がブロリーを倒してしまう事になる
(難易度にもよるが、悟空でかなり削っておけば容易にKO可能)。
その後クリリンに「え?勝っちゃったよ!嘘だろ」とひどく驚かれる。

また、全キャラにパスワードで特殊なアイテムを装備させ、CPU同士で戦わせる動画シリーズ『戦神トーナメント』においても、
第3回戦25試合において伝説の超サイヤ人状態のブロリーと対決。
大方の予想を裏切り、ブロリーの必殺技を尽く躱して残り体力僅かという所まで追い詰めた。
最終的にはオメガブラスターで状況を一気に引っくり返され、追撃でKOとなり敗れたものの、視聴者達を大いに盛り上げてくれた。


MUGENにおける亀仙人

+ supermystery氏製作 『Ultimate Battle 22』+アレンジ仕様
  • supermystery氏製作 『Ultimate Battle 22』+アレンジ仕様
『Ultimate Battle 22』をベースにオリジナル技などのアレンジを加えたもの。
単体では公開されておらず、ダウンロードページの「The Old Dragon Ball Z Characters Giant Pack」の中に入っている。
ファイル名は「roshiub22」。
海外製だが、ボイスは日本語(宮内幸平氏)。

原作再現として、原作の気力ゲージに当たるパワーゲージが自動増加する。
技構成は原作のものに加えて3種類のオリジナル超必殺技が搭載されており、
乱舞技「UB22 Hypermove」、周囲に電気のバリアを展開する「Super Electric Shock」、
少年悟空と共にかめはめ波を放つ「Double Kamehameha」と、どれも亀仙人のイメージに合った物になっている。

AIはデフォルトで搭載されており、遠距離では気弾とかめはめ波で相手を寄せ付けず、
近距離では残像拳で相手を翻弄しつつ通常技のコンボや通常投げをしっかりと決めてくる。
運がいいとエルクゥマスターギースから1本奪う事もあるが、
防御面では残像拳以外に特殊なシステムを持っておらず、一度攻撃を受けると厳しい。
強さは総合的に見ると凶クラスと言える。

+ Gladiacloud氏製作
  • Gladiacloud氏製作
MUGEN1.0以降専用。キャラ名は「mutenroshi」になっている。
気弾やかめはめ波、連続パンチなどの他に
酔ったポーズから4種類の攻撃に派生する酔拳、超能力で相手を浮かせて叩き付けるコマンド投げ、
上半身を巨大化させて放つかめはめ波最大出力や、萬國驚天掌、残像拳による乱舞技を搭載。
AIは搭載されていない。

+ Misterr07氏製作
  • Misterr07氏製作
MUGEN1.0以降専用。セガサターンで発売された『真武闘伝』のスプライトを使用している。
海外製の『DB』キャラでは珍しく日本語ボイスだが、複数の声優の声を混ぜて搭載している模様。
クラス程度のAIがデフォルトで搭載されている。
製作者による紹介動画(公開サイトへのリンク有り)

これらの他に、第21回天下一武道会で変装した「ジャッキー・チュン」も製作者不明のものが存在し、
髭トーナメント2【漢祭り】にてその姿を確認出来る。

出場大会




最終更新:2024年04月09日 17:20