人造人間17号


「のんびりと楽しみながら行こう 急いだって意味はない」

鳥山明の漫画『ドラゴンボール』及び関連アニメシリーズの登場人物。
アニメ版などでの声優は 中原茂 氏。


来歴

ドクター・ゲロによって改造された人造人間。作中では「ナメック星編」後の「人造人間編」から登場した。
人造人間18号とは双子(弟)で、孫悟空を倒すために改造されて封印されていたが、超サイヤ人の出現による苦戦のため解放された。
だがゲロを油断させて殺害し、人造人間16号も目覚めさせ、他にする事もないので悟空を倒しに向かう。
無限のエネルギーを持ちZ戦士を苦戦させるが、セルに吸収されたため悟空と対面する事は無かった。
セルゲーム終了後、ドラゴンボールによって蘇生。(本人の知らない所で)クリリンの願いで爆弾を取り除かれる。
尚、クリリンはこの時まで彼と18号との関係を恋人だと思っていたが、18号がそれを訂正し、この時初めて読者にもだと明かされた。
番号のせいで少々紛らわしいが、17号が弟で18号が姉。
ゲロが先にフルチューンで改造した17号を制御しきれず、次に改造した18号は戦闘力をやや抑え目にしたため、彼の方が実力は高い。

その後は長らく登場しなかったが、ブウ編では山奥で猟銃を持った姿で悟空の元気玉に協力している。
TV版ではついでに通りかかった人をホールドアップで無理矢理協力させている。
「あいつの声を久しぶりに聞いた」と言っているが、この時点で一度も悟空と対面していないのは良く突っ込まれる。
この「あいつ」はベジータを指すという説や、そもそも劇中で描かれていないだけで面識はあったという解釈もできる
(『(スーパー)』では後者の説を前提にしているシーンがあった。後述)。

18号同様、トランクスのいた未来では残忍な性格。
無駄を楽しむ遊び心が悪い方向で発揮されており、ゲーム感覚で殺戮を楽しんでいる
未来を破壊しつくしていたが、セルゲーム後の成長したトランクスに一瞬で倒される。

『ドラゴンボールGT』における人造人間17号

アニメオリジナル展開ドラゴンボールGTで、あの世のドクター・ゲロとドクター・ミューが結託し、あの世の17号(ヘルファイター17号)が作られた。
外見と声は同じだが人の心を持たず、この世の17号と合体して超17号にする機能を持つ。
この世の17号は操られてクリリンを殺害し、辛くも生き延びた18号にも狙われる事となる。
超17号はエネルギー吸収能力で悟空を追い込むが、18号の乱入により一定の構えを取らないと吸収できない事を悟空に見切られ、
龍拳とかめはめ波によって倒される。
18号は、17号が自分に止めを刺さなかったのは、爆弾が取り除かれているのを知らずに爆発を恐れたためだと考えていたが、
悟空は洗脳されていても実の姉だけは殺せなかったのではないか、との見解を示している。
17号は最終回時点で他の地球人達と一緒に生き返ったが、尺の都合で17号復活のシーンは削られてしまったとの事。

ベースはヘルファイターの方なのか、両腕がガトリングになっている。CV中原茂で腕がガトリング…ん?(ただしこちらは胸と両肩と左腕だが)
どうでもいいが、必殺技の「電撃地獄玉」のネーミングセンスについてはよく突っ込まれる。
とか言っていたら後述の『超』でも電撃使いになった上に、大技の名前が「超電圧爆裂斬」だったりする。

『ドラゴンボール超』における人造人間17号

アニメオリジナル展開ドラゴンボール超では、宇宙サバイバル編にて再登場。
この頃には動物保護区にて密猟者から自然や動物を守る優秀な保護官として働いており、
さらには動物学者の妻との間に子供が1人、養子が2人いるという一家を支える大黒柱となっているが、
現在は単身赴任中のため、家族とは離れて一人で島の動物や自然を守っている。

悟空とはここで初めて顔を合わせる事になり、「力の大会」の出場選手となるよう誘われるも「みんな消えちまうならしょうがない」と一度は断るが、
直後に宇宙からの密猟団の襲撃の際に、協力して動物を救った悟空に借りができたため参加を決意。
保護官の仕事を悟天とトランクスに任せ(漫画版では更に仕事仲間も加わる)、チームメンバーの一人として大会に参加する事になる。
なお、長年突っ込まれていた「悟空と会ってないのに、何故声を覚えているのか」については、
あらかじめ悟空の事を教えられていたから、という説明が付けられた
(漫画版では、さらに「セルに吸収された際に意識が残っていたため悟空の声を覚えていた」という説明が付けられた)。

クリリンの事を「お灸ちび」「義兄さん」と呼んだり、因縁のあったピッコロと握手をするなど、『Z』の頃と比べて大分丸くなっている。
しかし姉である18号に言わせると「ガキっぽい」所があり、悟空とは似たもの同士であるとの事。
姪っ子から歳を尋ねられ、「17歳」と真顔で答えるシーンがあったりする。どこの井上喜久子だ
まぁ、人造人間となっている以上、歳を取らなくなってはいるのだが……。

また、敵からのフリに対してノリノリで悪役っぽい演技で返すという遊び心も見せている。

+ ネタバレ注意
「力の大会」では超サイヤ人ブルーに匹敵する戦闘力に加え、エネルギー永久式の利点を最大限に活かして弾幕やバリヤーなど味方のサポート等で活躍。
自身を犠牲にしつつも最後まで生き残り、優勝者となった。
優勝者に贈られた超ドラゴンボールへの願い「敗退して消滅した各宇宙の復活」を叶えて貰い、
当初の「クルーザーを貰って家族旅行」という自身の夢を後回しにした。
実は、全王は最初から「それ(敗退して消滅した各宇宙の復活)」以外の願いを却下する意向であり、
その際は優勝宇宙も消滅させるつもりであったため、結果オーライであった。
なお、その後の補填*1としてブルマからクルーザーを贈呈され、結果的に自身の願いを叶えて貰う形で幕を閉じた。

アニメ『超』の後日談にあたるアニメ版『スーパードラゴンボールヒーローズ』の「宇宙争乱編」では、
終盤まで影も形も無かったが、第7宇宙に侵攻してきたハーツ一味との最終決戦にて悟飯ですらでないのにピッコロと共に唐突に参戦。
ピッコロと組んでカミンとオレンおよび合体したカミオレンを相手に、ピッコロを上手くサポートして圧倒。
ハーツの介入で強化された究極カミオレンや究極ハーツ相手には流石に力不足となり、悟空やゴジータのサポートに徹した。
続く「宇宙創成編」では話の冒頭でピッコロと組手をしていたが、同シリーズでは声無しだったため、その後は話に絡む事もなく傍観者のまま退場。
また、フューが手駒として集めていた面子の中には超17号もいたが、こちらも顔見せだけで終わった。
上記のように『ヒーローズ』のアニメではピッコロとセットでいる事が多い。


ゲームにおける人造人間17号

ゲーム作品では、昔は18号の方が優先されてしまい、出られない事もしばしばだった。
後に出演する機会も増えるようになり、通常の17号と超17号の2枠が用意されている事も多い。
TCAG『ドラゴンボールヒーローズ』では、通常の17号と超17号の他、ヘルファイター17号も登場している。
さらに、超17号にはセル(完全体)を吸収した「セル吸収」、人造人間16号を吸収した「人造人間吸収」、
人造人間18号を吸収した「18号吸収」と新たな強化形態が複数登場している。

PS3ゲーム『BURST LIMIT』では18号とタッグを組んだ場合、援護・仙豆を渡す・庇う(別名「ピッコロさんごっこ」)などで、
彼女の身を案じているような発言が目立つ。

2018年発売の『ドラゴンボールファイターズ』でも、当初は18号のアシストキャラとして登場していたが、
追加DLC第一弾の最後の一人でようやくプレイアブルキャラとして参戦した。
18号のアシスト版では原作初期の服装であるが、プレイアブル版はアニメ『超』の服装(本ページトップの画像と同じ)となっている。


MUGENにおける人造人間17号

海外製のものが2体ほど確認されている。

+ Neocide氏 & Chrono Strife氏製作
  • Neocide氏 & Chrono Strife氏製作
現在本体は入手不可能。
突進技やバリアー、エネルギー波などを備える。
わざわざ拳銃を使う技があるなど未来の17号の要素も入っている。
ボイスは英語。ただし日本語化パッチも存在していたようだ。
何故か勝利ポーズではBGMにノッてヘッドバンギングする。この人造人間ノリノリである。
この他に、E-FRY氏が小ポトレを配布している。

+ Gladiacloud氏製作
  • Gladiacloud氏製作
MUGEN1.0以降専用。海外製なのでボイスは日本語ではない。
気弾、斬影拳っぽいダッシュ肘打ち、サマーソルトキック、空中からの急降下キック、などの必殺技、
大型の気弾を2発発射、バリアー、アッパー始動の乱舞技などの超必殺技がある。
AIは搭載されていない。

出場大会



*1
これに関しては元々ブルマが「優勝できたら自分がご褒美を支給する」と明言していたのもあると思われる。
で、なんでこんな話になったかというと…悟空がありもしない賞金の話をしたから。つまり悟空の失言(嘘)が原因。
…こう書くと「また公式クズロットか」「ほんと平和になるとロクな事しないな悟空さ」となるかもしれないので正確に説明すると、
悟空は「(大会趣旨を考えると)全部正直に言うと誰も参加しないだろう」と判断したため、
最初は「全ちゃんが開催するだけで普通の武道大会。賞金も出る」と説明する事にした、というのが正しい。
実際、悟空が考えた嘘なのを指摘された際には、あっさりと上記の判断や実際の大会趣旨を伝えている。

「結果的にとは言え自分達で他の宇宙を消滅させる事になる」という大会ルールや、
そもそもこの時点で悟空が考えていたメンバーのベジータやクリリンが、職持ちかつ父親であり気軽に誘いづらい、という事情を考えれば、
悟空の判断は一概には責められないであろう(最終的には「あの世の地獄で事実上監禁」という収入問題以前の生活をしていた奴が出場したが…)。


最終更新:2021年03月28日 11:47
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