仮面ライダーBLACK





   「ゴルゴムの仕業か!」


概要

1987年に放送された仮面ライダーシリーズの8作目『仮面ライダーBLACK』の主人公。

   変身するのは19歳の大学生・南光太郎(みなみ こうたろう)。
   ウルトラマンタロウの方は東。ライダーは南。
   演じるは倉田てつを氏。
   スーツアクターは岡元次郎氏。氏のデビュー作でもある。
   また光太郎のスタントも多くは岡元氏が顔を隠して演じていた。
+ 倉田てつを氏について

暗黒結社ゴルゴムの次期「創世王(首領)」候補「世紀王」となり得る、惑星直列の起こった瞬間に生まれた運命の王子。
ゴルゴムメンバーであった両親・南正人と友子は、光太郎をその過酷な運命から遠ざけようと逃亡を謀ったため、
飛行機事故を装い殺害されている。
光太郎は、父の親友であったハイテク企業の社長・秋月総一郎の養子となり、
総一郎の実子である秋月信彦と共に恵まれた環境で成長するが、
総一郎もゴルゴムの一員であり、信彦こそがいずれ殺し合う宿命にある運命の王子であったりと、
その生活自体が初めからゴルゴムによって仕組まれたものであった。

19歳の誕生日にゴルゴム大幹部の三神官たちによって信彦と共に拉致された光太郎は、
太古の昔より存在する神秘の石「キングストーン」を埋め込まれ世紀王ブラックサンに改造されるが、
人の親としての心を捨て切れなかった総一郎の手引きで、脳改造の直前にバイク型のメカ生命体・バトルホッパーを駆り脱出。
以後仮面ライダーBLACKを名乗り、ゴルゴムの陰謀に立ち向かう事になる。
以上の経緯から、BLACKは「ブラックサン」が本名なのだが作中ではシャドームーンと創世王以外もっぱら「ライダー」呼びである。
ゴルゴムのメンバーが「ブラックサン」と呼ばなくなったのは決して「ブラックさん」と丁寧に呼びかけているように聞こえるからではない……はず。
でもシャドームーンも人がいっぱいいる所では「ライダー」呼びだったような……やっぱ丁寧に(ry

しかし重傷を負い脱走できなかった信彦は完全な改造を施され、もう1人の後継者候補世紀王シャドームーンへと覚醒。
ブラックサンを倒し次代の創世王として世界を支配するため、怪人達を率いてかつての親友・光太郎の命を狙う…。

本作は「原点回帰」「仮面ライダー0号」を合言葉に、従来の仮面ライダーシリーズからスタッフが一新。
ライダーのデザインも定番のマフラーが廃止され外骨格的でシャープになり、悪の結社ゴルゴムはファンタジー・神話的な要素が含まれ、
序盤から中盤までの剣聖ビルゲニア、終盤のシャドームーンという明確なライバルが登場。
シャドームーンはショッカーライダー等の所謂偽ライダーみたいなかませゲストでは無く、ライバルと言える初のライダーとされる。
このように「悪の結社に立ち向かう改造人間」という従来のスタイルを守りつつも、新しい試みが行われている。
シナリオは、序盤は上原正三氏が担当しより怪奇・ホラー色が押し出されていたが、途中で降板。
その後は複数のライターによりバラエティ豊かな話が作られ、
中盤でのシャドームーン復活以降、途中参加ライターである杉村升氏が事実上メインライターとして活躍し、
兄弟同然に育った宿敵と戦う苦悩がより押し出されるようになっていった。
そして最終的に世界を救えたにもかかわらず、主人公は報われないというやるせない結末へと繋がっていく。

結果、本作は原点同様の主人公の苦悩と怪奇イメージを強く打ち出した名作として知られ、現在でも人気の作品である。
プロデューサーを替えながらも、間髪入れずに後番組『仮面ライダーBLACK RX』が製作されている点もそれを伺わせる。
年代的にMUGEN愛好家の中でも現役で視聴していたファンが多いのではないだろうか。

+ 変身および戦闘能力

+ バトルホッパー

+ ゴルゴムの仕業だ!

+ 各種コミカライズ

+ 外部出演

+ ゲームへの出演

+ ニコニコ動画での扱い

なお、光太郎と信彦は日食の日に生まれたという設定なのだが、
『仮面ライダーBLACK』放映開始の1987年には金環日食が、続編『RX』放映の1988年には皆既日食が、
『ディケイド』客演の2009年にも皆既日食が起こり、ニコニコ動画で配信が決まった2012年も金環日食が発生している。
また『ディケイド』とほぼ同時期に愛媛県にて真っ黒なトノサマバッタが発見された。
このように自然からもその復活を祝福されている。なんなんだこのヒーロー

余談だが本作及び続編RXに子役として出演していた本名陽子氏は後に東映の黒いスーパーヒロインの声を演じている。
また、相方を演じることになる野上ゆかな(現・ゆかな)氏も続編RXに子役として出演していたらしい。
これも運命の皮肉と言うべきだろうか。


MUGENにおける仮面ライダーBLACK

way-oh氏による手書きのものが2013年に公開された。
外見は石ノ森章太郎先生の漫画版を元にしたもので、特撮版とは違いバッタ怪人そのものといった姿をしている。 ゴキブリではない。
技や演出などは特撮版と漫画版の折衷といったところで、漫画版の目から怪光線や落雷、特撮版のパンチ→キックのコンボ等が搭載されている。
またゲージを使用しバトルホッパーを呼び出すことも出来、乗ることで擬似的なのりもの状態になる。
原作漫画版は特撮版と毛色が違うためか、倉田てつを氏のボイスは搭載されていな……かったのだが、
更新でPS2の『正義の系譜』に出演した際の倉田氏の音声が搭載された。
AIは搭載されていないが、ギル氏によって外部AIが公開されている。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm21388838

+ 技・性能解説

出場大会



*1
メタなことを言うなら、協力者がほぼいない光太郎の設定や、昭和ライダーらしい1話完結のスタイルを守りつつ、
かつ光太郎が30分以内にほぼ単独で事件の真相を突き止める展開を毎回毎回描写しようとすると、
こういうご都合主義的な決めつけを使わないことにはストーリーの進めようが無かったのである。

また本編でそこまで多用されてたわけでもなく(上記のマグロみたいな印象的なシーンはあるが)、
当時のサブカルチャー投稿誌『ファンロード』で「(ライダー以外に対してまで)ネタとして多用された」と言う部分が大きい。
今時で言うなら『ガンダムAGE』の重要でもない一回きりのシーンなのにネットで大人気になった「強いられているんだ!」みたいなもの。

*2
BLACKに限らず石森ヒーローは、主人公が死んだまま終了する(ただし脳髄のみ無事)初代『仮面ライダー』は勿論、
『人造人間キカイダー』が(ロボ同士だが)最終話で(ラスボスに服従回路を組み込まれた)兄弟や恋人を自らの手で破壊する業を背負い、
(これが原因で後の『イナズマン』漫画版にゲスト出演した時はやさぐれていた
『変身忍者嵐』はラスボスを殺したら実は父や弟達だと発覚したり
(本来正義側だった父親は嵐より先にラスボスを倒すも記憶を失い自らをラスボスだと思い込んでしまった。弟達はその後に生まれた子)、
実は改造人間ではなく宇宙人だった化身忍者達に地球に置いてきぼりにされたりと、TV版とは比べ物にならないほど暗い事が多い。
TV版の暴走にキレて途中でギャグ漫画に変更した『秘密戦隊ゴレンジャー(ひみつ戦隊ゴレンジャーごっこ)』もあるけど。
ただし「漫画家ではなく萬画家」を名乗る石森氏は多種多様な漫画を描いており、明るい作品を描けない訳ではない。
と言うか当時は手塚治虫氏を始めとした多くの漫画家が一人で多種多様なジャンルを描いていた。

*3
こう書くと「魔王=光太郎」で確定のように見えるが、他にも様々な要素を見ると本当にそうかは怪しい。
  1. 光太郎が聞いた魔王の声は信彦に似ていた
  2. 魔王と対峙する際、知性のある怪人たちは皆見た目で魔王と光太郎を間違えていたが、
    一部の怪物は嗅覚で魔王との違いを見抜いたので魔王と光太郎の匂いは違う
  3. 魔王は「同一の存在である自分を殺せばお前も死ぬ」と脅す一方、光太郎が死んでも自分は死なないと語る
  4. そもそも、光太郎が魔王ならなぜアボリジニのフィーチとグムは光太郎を導いたのか?
このように光太郎=魔王説を否定する要素も上がっているのだが、1については光太郎が自分の声を正しく認識できていたか怪しいし、
2は魔王と光太郎の時代に30年の差があり、その分力の差などもあったので匂いが変化したとも考えられ、
3については魔王の弁によると「ワシは世界の隅々にまで力を張り巡らしている」ため過去が消えても存在を保てるとのこと。
(実際のところ、力にかなりの差があるにも関わらず、魔王は光太郎を殺さず過去に飛ばしただけだが)
4についてはあくまで光太郎を導いたのは未来のフィーチとグムであり、魔王の支配がはじまった時代に魔王の正体を認識していたかは不明。
結局のところ、魔王の正体については永遠の謎なのである。

なお、もしも力を蓄えている魔王が死んだ場合は、それに伴って世界も滅ぶとのこと。
つまり3についての魔王の発言が正しければ魔王からはやりたい放題なのに対し、
光太郎は命を捨てて勝利しても何も救えず、どうあがいても勝ち目はない。理不尽すぎる。
まあ、光太郎は「お前の作る新世界は地獄だ!ともに滅びるならむしろその方が幸せだろう!」と世界ごと殺る気満々だったが。