ボバ・フェット

“じゃあな。”

「現金払いで頼むぜ」

映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場する銀河最強の賞金稼ぎ
ハン・ソロのライバルであり、英語表記は "Boba Fett" 。
旧三部作ではジェレミー・ブロック、エピソード2ではダニエル・ローガンが演じた。

銀河にその名を轟かせる凄腕のバウンティハンターであり、
彼の模倣をする偽物も後を絶たず、彼を殺して伸し上がろうとする同業者も数多いが、
そういった邪魔者を全て抹殺してきたというプロフェッショナル。

傭兵民族マンダロリアンの装甲服を着ている事から、
マンダロリアン伝説の英雄ジャスター・メリールが正体を隠しているのではないか、
あるいは脱走したストーム・トルーパーではないか、などと様々な噂が流布しているものの、
その実力を除いた経歴と正体は、一切不明である。*1

全身を覆う特殊装甲服、ジェットパックで空を飛びながらの射撃などの強烈なビジュアル、
そしてプロフェッショナルとしてのハードボイルドな台詞や演技などから、
劇中登場シーンは全編通して僅か5分足らずにも関わらす、絶大な人気を誇るキャラである。
ジョージ・ルーカス監督も「人気キャラだと知っていたらもっと出番を増やした」とコメントを残し、
また外伝作品やボバを主役にしたスピンアウトなども多数制作され、それらもファンに大好評であった為、
エピソード2において『伝説の賞金稼ぎジャンゴ・フェットの息子である』という設定と共に再登場を果たした。

これによりボバはオビ=ワン、アナキン、C3PO&R2D2、皇帝パルパティーンといった主役陣を除けば、
スターウォーズにおいてほぼ唯一の「新旧両シリーズに登場したキャラクター」となったのである。
また初登場は『スターウォーズ ホリデー・スペシャル』というEP5公開前の特番であり、
アニメとしてではあるものの本編に先行して活躍した、初のキャラクターでもあったりする。


装備と技術

父であるジャンゴが二挺ブラスターを中心にしていたのに対し、ボバはブラスター・ライフルを採用。
銃身を切り詰めて片手で取り回せるようにした上で、ストックを着脱可能にして精密射撃にも対応できるように改良した。
さらにヘルメットの照準器とコムリンク対応するスコープを取り付け、狙撃もできるようにしている。
この辺り、同じプロフェッショナルの狙撃手と似た傾向が見受けられるのが興味深い。

またトレードマークでもある装甲服は、伝説的なマンダロリアン・アーマーである。*2
マンダロリアンの装甲服は本来破壊不能な希少金属マンダロリアン・ベスカーを用いるのだが、
ジャンゴから受け継がれたボバの装甲服は、耐久性のやや劣るデュラスチールが代わりに使われている。
それでも耐久性とレーザー偏向性の高さは折り紙つきで、ジャンゴの死後はライトセイバーへの備えも施された。
その他30体まで同時捕捉可能な多目的ゴーグルや、気密服としての機能も完備。
加えて内蔵されたコンピューターにより、装着者の保有するあらゆる武器、宇宙船と連動させる事ができる。
その他、ワイヤーアンカーやセイバーダート、火炎放射器など様々な装備を装甲服に組み込んでいる。
(ボバは格闘技術にも長けている為、装甲服を取り上げられても問題なく敵集団を蹴散らした事もある)
ちなみに装甲服は伝統的に意味を持った塗装が施されており、ボバの緑は「任務」を示している。

また装甲服と同じく父から受け継いだ愛機スレーヴIは、もともと試作機として少数生産されたパトロール艇であり、
これを徹底改造することで、この規模の宇宙船としては驚異的な亜光速スピードを獲得している。
銀河最速のミレニアム・ファルコン号と互角にやりあえたのも、このスレーヴIあってこそであろう。
ボバは「相手の目的地を予測し、先回りしてハイパースペースを移動、待ち伏せする」戦術を好んでいた。
さらに貨物スペースを強固な収容区画に改造しており、対ジェダイ用のフォース遮断壁まで取り付け済み。
まさしく賞金稼ぎにとって最高の宇宙艇となっている。

加えて自分の素顔が知られていない事を利用しての情報収集もお手の物。
サーヴァ・ブレック・マダック、サニック・ハイクロップなどの偽名を用いて別人として敵を罠にかける事も。
一方で伝説的マンダロリアンである「フェット」の名も活用しており、マンダロリア傭兵団を再結成したりもする。
この時ボバは父、そして"祖父"と同じくマンダロリアン指導者としての地位を引き継ぎ、見事な指揮で戦局を覆した。

このように手段を選ばぬ戦い方は、父ジャンゴから受け継いだ賞金稼ぎとしてのルールの影響も大きい。

+ 賞金稼ぎの掟

あらゆる意味において徹底的な男こそが、ボバ・フェットなのだ。

各部での活躍

+ 原作ネタバレ EP2『クローンの攻撃』


+ 原作ネタバレ 『クローン戦争』


+ 原作ネタバレ EP4『新たなる希望』 EP5『帝国の逆襲』 EP6『ジェダイの帰還』


+ 原作ネタバレ その後


前述の通り本編での出番は短く、またあっさりと退場してしまったキャラクターだが、
サイドストーリーや外伝、スピンアウト、コミック、小説などでの活躍と格好良さは尋常でなく、
他の賞金稼ぎを遥かに上回り、ルークやハン・ソロといった主役陣も油断すれば危うい強敵として描写されている。
事実ライトセイバーの技量なら銀河一であったろうダース・ベイダーを相手に、全装備を駆使して互角の戦いを繰り広げ、
お互いの力量を認め合い、何処か尊敬しあうほどの腕前を誇っている。
実際、ベイダーの死後に復活した皇帝に対しては 「ベイダー卿は金払いが良かった」 と、協力要請を一蹴している。
(尚、アナキンはボバの来歴を知っていたが、ボバがベイダー=アナキンと気づいていたかは不明である)
まあ、どういうわけかEP2以前に発表された外伝作品でも、尽くジェットパックの不調に悩まされているのだが。
…………もうそれ使わない方が良いんじゃないか?

冷酷なプロフェッショナルではあるが、義理堅く仁義を通す性格をしており、
奴隷商人に襲われた集落を守るために一人で奮闘し、救援部隊が来るまで単独で踏みとどまったり、
ハン・ソロの恋人の死を伝える依頼を受けた時には、容易に殺せる状況だったにも関わらず立ち去ったり、
友人デンガーが結婚する事になったら式の立会人を勤めたりなど、
決して非情な人物ではないという事が描写されている。
まあ外伝作品ではボバに捨てられた女性の娘が登場していたりもするが

余談だがソロの娘ジェイナ・ソロと、孫娘(件の娘の子)マータ・ジェヴは仲が良い。
実は暗黒面に堕ちた弟を討たんとするジェイナの特訓を引き受けたのが、あろうことかボバだったのだ。
その為、娘二人そろってトラブルに巻き込まれると……ソロとボバは気まずいタッグ結成を強いられる事になる。


共和国のジェダイたちによって殺されたジャンゴ・フェットのクローン・トルーパー達が、
通商連合のドロイド軍からジェダイを救い、オーダー66によってジェダイを滅ぼし、
そしてフェットの息子が率いるマンダロリアン傭兵団が再びジェダイを救うのも、フォースの導きなのだろうか。

アナキン、そしてルークとは何もかも異なる彼だが、それでも一人の人間として、懸命に生き抜いた。
ボバ・フェットもまた遠い昔、遥か銀河の彼方で綴られた偉大なるサーガの主役であった事に、疑問の余地は無い。






「だから一番の腕利きなんだ」










+ 偽物

MUGENにおけるボバ・フェット

MabsKMK氏によって制作されたサーラック&ボバ・フェットが確認されている。

1ラウンド目はサーラックがメインであり、ボバがサポートに回る。
基本的にサーラックが地中から飛び出し、触手を振り回しての攻撃が中心になるが、
恐るべきはサーラックの「口」である。
掠めただけでも大ダメージだが、直撃を食らうと丸呑みされて即死なのだ。

また時折ジェットパックを装備したボバ・フェットが上空から射撃してくる為、
地面ばかりに気を取られているとガリガリライフを削られてしまう。

そしてサーラックを撃破した後のラウンドでは、愛機スレーブIを駆るボバ・フェットとの一騎討ちとなる。
空中からミサイルとブラスターを連射してくる為に、対空能力が無いとかなり厳しい。
これを撃破すると、撃墜された ボバがサーラックに飲み込まれる。

……原作再現だから仕方ないね。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm18468749

出場大会

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プレイヤー操作




*1
実はこれらの推測、あながち間違いというわけでもない。
伝説的なマンダロリアン・ショック・トルーパーであるジャスター・メリールは、
ジャンゴ・フェットの師匠にして義理の父親――つまり血縁こそ無いがボバの祖父にあたるのだ。
トルーパーに関しては統廃合が進んでクローンは残り少ないとはいえ言わずもがなであり、
皇帝パルパティーンさえもボバ・フェットは元ストーム・トルーパーだと信じ込んでいた。

余談だが新3部作前に執筆されたスピンオフ作品ではクローン大戦中のボバの活躍に言及された箇所があり、
『クローンの攻撃』以後の作品では「ARCトルーパーの逸脱者がボバと同一視されていた」と接合されている。
(ARCトルーパーはジャンゴから直接指導を受けた、ごく少数のエリート・クローンたちのこと)
既にこの時点でボバ・フェットも賞金稼ぎとして活躍している為、両者の逸話が混同された結果であろう。

*2
マンダロリアンとは多種多様な種族によって構成された、宇宙を放浪する戦闘民族、傭兵種族である。
銀河に辿り着いてからの歴史は7000年にも及び、古代シス大戦ではシス側について共和国とジェダイを震え上がらせ、
さらにシスの裏切りにあって以降はジェダイ・シス両方を敵に回し、三つ巴の戦いを繰り広げた。
その後、長い歴史の中で傭兵種族として変移し、数々の戦いで名を上げ続けたマンダロリアン達であったが、
自らの帝国を築かんとするデス・ウォッチ派の罠によって虐殺犯の汚名を着せられ、ジェダイ騎士団の前に敗北。
指導者ジャンゴ・フェットは賞金稼ぎに身を落とし、マンダロリアンは伝説として歴史の中へ消えていった。
そんなマンダロリアン伝説の象徴ともいえるのが、T字型バイザーを備えたマンダロリアン・アーマーである。
どれくらい伝説的かというと、賞金稼ぎに憧れた少年ランゴ・テルが、真っ先にマンダロリアン・アーマーを買おうとするほど。
しかし世間知らずで純粋な彼は、騙されて売りつけられた中古の気密服をそれと信じこみ、あっさりと命を散らしてしまった。
本物であればブラスターなど物ともしなかったのだが……。