バニー







     BUNNY
  バニー    TYPE:攻撃型

  愛用のボクシンググローブで、並み居る強敵をなぎ倒す。

  様々なスポーツ競技で賞を総なめにし、そのままボクシング界に
  踏み込んでいった好奇心旺盛でスポーツ万能な女の子。
  1対1の戦闘に特化しており、持ち前の運動神経と瞬発力を
  生かしたスキルを習得することができます。

  (キャラクター紹介 | トリックスター 公式サイト より)

韓国のゲーム会社Ntreevが開発したMMORPG『トリックスター』のプレイヤーキャラクター(PC)。
キャラクタータイプに「攻撃型」、性別に女性を選ぶことで、バニーになる。

その名の通り、ウサギの耳と尻尾が付いている少女だが、
あくまでウサギの仮装をした人間で、人間の姿をとったウサギというわけではない。

「トリックスター」とは、作中世界の巨大企業・メガロカンパニーのオーナーで億万長者であるドン・カバリアが開発した仮想現実ゲーム。
彼が所有する太平洋の孤島「カバリア島」に建設されたテーマパークでプレイでき、
「このゲームをクリアして財産を見つけた者に全財産を譲る」との遺言を残してドン・カバリアが突然死したことから物語は始まる。
PCはそれぞれの思惑、事情からカバリア島を訪れ、このゲームに参加しているのだが、
その際のルールとして「動物の仮装」が定められているため、彼女はウサギの耳と尻尾を付けているわけである。

原作でのキャラクター

本来の職業(並びに、キャラクター作成直後の段階における「基本職」)は 女子高生
それ以外に、普通に目にすることのできる設定は本項冒頭のキャラクター紹介程度のもの。
ゲームをプレイしていてもバニー自身のものと思われる発言はほぼ皆無。
なお、女性PCとギャルゲー的会話が行えた公式イベント「トリスタメモリーズ」に登場したバニーは、 一人称が「ボク」 だった。

一応、書物アイテム「バニーの話」全4巻に公式側が用意したバックストーリーが記されているのだが、
切れ端を集めて復元した宝の地図を読んで宝箱の在り処を突き止め、地中から発掘した際にランダムで入手できるという代物である上、
知らなかった所でゲーム進行に支障をきたすことは無い。

+ バニーの話、またの名を「拳闘の記憶」
スポーツ万能少女として学内で名高い彼女だが、その一方で、
助っ人を頼まれれば最初の関心ごとは「賞金がどれ位なのか」、
トロフィーを見て「トロフィーもお金でくれれば良いのに」と残念そうに呟くなど、
金にがめつい賞金稼ぎという側面も見せていた。
これは、彼女の家庭環境に理由がある。

彼女の家庭は、両親が若い時に結婚をして6人の子供を生んだ大家族。
彼女の父親は学生時代に将来有望なスポーツ選手だったが、家族を養うため、夢を諦めて貿易船の船員になった。
長女である彼女は、船に乗る父親や、いまだ純粋な少女のような母に代わる一家の家長としての役割を意識し、
父親譲りの運動神経でスポーツ界の賞金稼ぎとなったのだ。
自分が稼ぐことで、父親が家族から遠く離れることなく一緒に暮らしていけるように。

その思いを認めたのか、父親は年に1度家に帰ってくる度に、
自分の代わりに母や弟妹を守れるよう、彼女に様々な武術を教えてきたが、
自分自身と家族を守る目的以外で使ったり、力を競うような試合に出たりしてはいけないと厳しく戒めていた。
その上、母親は格闘技が嫌いだったので、彼女はスポーツの中でも格闘技の試合経験はなかった。
しかし、そんな両親に内緒で、他校とのボクシング交流試合に
(勝者特典として校長から受け取れる奨学金、学費免除、その他諸々の権利を全て自分に譲渡してもらうという条件で)
出場し、母校を勝利に導いた時、彼女はすっかりボクシングの楽しさに魅入られていた。

彼女がボクシング界に踏み込んでからしばらく経ったある日。
アラスカのマンモスの物と推定される皮が一部冷凍状態で発見され、
世界ボクシング協会はその皮を買い入れ、記念としてグローブを制作、
ボクシング発展の資金のためにオークションにかける、というニュースが報じられた。
さらに専門家達は、このグローブを使って世界チャンピオンが誕生すれば、その価値はさらに上がるだろうと予測。

滅多にものを欲しがらない彼女だったが、このグローブはどうしても手に入れたくなった。
自分がこのグローブをはめて世界チャンピオンとなれば、両親も格闘技のことを認めてくれるだろうし、
チャンピオンの品として箔が付いたグローブを売れば、父親が家に帰ってくる日が少しでも早くなると思ったからだ。
しかし、今までの稼ぎだけではオークションへの参加すらままならない。
そんな時に、彼女は学校の友達からカバリア島とドン・カバリアの遺言の噂を聞いた。
ドン・カバリアの遺産、ひいてはマンモス皮のグローブを手に入れるため、
そして自分の実力を発揮するため、彼女はカバリア島のゲームに参加することを決めたのだった。

余談だが、この話における彼女の一人称は「私」。
バニーの話は(日本語表記が所々おかしいことから)韓国側のスタッフによるものなので、
一人称が「ボク」というのは恐らく日本独自の設定である。
また、彼女はゲームのニックネームとして、絶対に勝ちたいという思いから勝利を意味する「ビクトリア」、
その最後の2文字を使った「リア」……をさらに発音しやすくした「ニア」と呼ぶように言っている。
一方、バニーの話がゲームに追加される以前に、有料アイテム購入者限定イベントで入手できた、
書物アイテム「拳闘の記憶」(バニーの話の原文といえる)では、リアの名がそのまま使われている。
無論、実際のキャラクター作成時においては名前はプレイヤーが自由に決められるし、
これらがデフォルトネームになっているというわけでもない。

原作中の性能

物理攻撃が得意な、所謂ファイター。
基本職「女子高生」の内は、男女共通の攻撃型基本スキルのみを習得できるが、
一次転職によって「ボクサー」になると、属性の力を帯びた武器を駆使して多数の敵を攻撃する男性に対して、
1体の敵に対して痛烈な物理ダメージを与えるスキルを習得していき、男性との差別化が始まる。
さらに、二次転職によってボクサーの方向性を突き詰めたエキスパート職「チャンピオン」になると、
遠くの敵に素早く駆け寄って一撃を与えるスキルを習得できる。
ただし、全般的に攻撃モーションが長いので、魔法や銃撃のように敵からの攻撃で行動をキャンセルさせられることこそ無いものの、
一撃で相手を倒せなかった場合、その長いモーション中に相手の攻撃を食らいまくってしまうという弱点もある。

なお、女子高生、ボクサーのうちはボクシンググローブをはめているが、素手で戦うというわけではなく、
他のキャラクターと同様に、武器を持って戦うことができる


MUGENにおけるバニー

それっきりPが製作したものが公開されている。
MPの代わりにパワーを消費することで、原作の攻撃スキルや一定時間能力を強化するタイマースキルを使うことができ、
  • 2秒間攻撃を受けなければライフ(HP)とパワー(MP)が自然回復
  • ペット(装備品の一種)を連れて行くと自然回復量が増加
といった原作の仕様も再現されている。
カラーパレットについても、原作で使用できる21色が用意されている。

武器は持たず、見た目通りの ボクシングスタイル で戦う。
攻撃は全部手技だが、一部の攻撃スキルは打撃に見えて投げ技扱い。
通常は「対人モード」で、原作のプレイヤーバトル同様ダメージが本来の25%に抑えられている(設定で解除可能)が、
それでも攻撃スキルの破壊力は原作同様で、特に消費380で5割ダメージを叩き出す「ラッシュコンボ」が群を抜いている。
飛び道具はオーラを爆発的に放って周囲を攻撃する「オーラバースト」のみでリーチは短いものの、
ダッシュ中は飛び道具に対して無敵になり、攻撃モーション中はスーパーアーマーが付く。
そして、タイマースキル「ガード」を使うことで一定時間打撃と飛び道具を無効化できる。
コマンドはボタンと1方向入力の組み合わせだけで、昇龍コマンドや波動コマンドは必要無い。

また、ライフを回復する「ヒールポーション」と、パワーを回復する「マナポーション」を所持している。
ヒールポーションは食らいモーション中に、マナポーションは攻撃モーション中に使用できるが、
ヒルポマナポはガブ飲みするもの、という原作再現のために、
ボタンを連打することで回復量が増えるというシステムになっている。
さらに、対人モードを解除した場合にのみ、ライフが0になっても復活できる「復活の花」が使用可能になる。
ライフとパワーを最大値の20%分回復させて復活し、こちらは自動的に発動する代わりに回数制限がある(設定可能)。

ボイスは 戸松遥 氏のものが使用されている。
これは、かつてトリックスターが戸松氏の所属する声優ユニット「スフィア」とタイアップした際、
氏が攻撃型のボイス付きペットを担当した、という縁によるもの。
なお、同様にペットを演じた他のスフィアメンバー( 豊崎愛生 氏、 寿美菜子 氏、 高垣彩陽 氏)のボイスも、
イントロにおいてそれぞれ対応するタイプの女性PCが登場した際に聞くことができる。

CV:中田譲治 のキャラクター(後こちらの譲治)や、伝説的な装備の所有者
「ひぐらしのなく頃に」のイカ娘、さらにはギャラクタス相手に特殊イントロが設定されている。
この他、ジャギの通常投げ、メタ返し高原日勝のラーニングにも対応。

AIは2014年2月6日の更新で11段階調整可能なものが標準搭載された。
超反応ありのレベル11にすると、ポーションの連打速度も超人的になる。
デフォルトのレベル10、あるいはそれ以下のレベルでも、残りライフが少なくなるほどポーションの連打速度が上がるため、
打たれ強さに関しては凶クラス。対人モードを解除すれば、それだけでエルクゥを倒せたりもする。

12Pを選択すると、ペットの性能が最強になり、全てのタイマースキルを常時発動させ、
復活の花が最大値の50%分回復させる「復活の術」になる。
ガードも永続しているので、事実上打撃と飛び道具が通用しない状態。
さらに12PカラーかつAIレベル11では、
  • 対人モードが自動的に解除される(=攻撃力4倍
  • 移動モーション中もスーパーアーマー状態になる(原作同様、静止中に攻撃されたときのみ食らいモーションを見せる)
  • ポーションの連打がもはや人間業でなくなる(毎秒60連打
  • 復活の術の所持数が無限大になる
といった強化がなされ、エルクゥはおろかゼットンまで倒すほどの別格の強さになる。
想定ランクは狂中位とのこと。

出場大会



最終更新:2021年12月14日 17:38
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