テムジン747J


「MARZ戦闘教義指導要綱13番、『一撃必殺』!」

セガが開発、販売している3Dロボットアクションゲーム『電脳戦機バーチャロン』シリーズの4作目、
『バーチャロン マーズ』に登場するバーチャロイド(本シリーズにおける機動兵器の呼称。略称「VR」)。間違っても夏の悲劇ではない。
限定戦争(一定のルールの元に管理された企業間戦争)における公正な進行・運用を維持する機関「MARZ」の正式採用機。
初代の主人公機テムジンより三代目になるテムジン747系列の中でも、治安維持のために採算度外視のチューニングを施されている。
パッケージやムービーなどに登場しているテムジンもこの747Jであり、ゲーム内ではドラマチックモードを進める事で自動的に入手する事が出来る。

設定通り、従来の機体を遥かに凌駕するその性能は凄まじく、装甲も十分ある上に装甲のスピードキャラより素早い機動力と、強力な近接攻撃は勿論、
従来のテムジン707Jや本機の改装元の747A2、マーズの初期機体である707S等と比べても牽制用武器のはずのボムに十分な威力が付き、
対複数戦武器まで追加された、まさにスーパーキャラ
(実際の所、ボムは敵弾を打ち消せるうえ、初代テムジンのボムはゲージ回復が早く防御用のバリアのような使い方でチート性能だった…という過去はある)。
上位機体である747J/Vまである事や下記のType a8の存在からプレイヤー達の間では「マーズはテムジンゲー」とまで言われる。

+ 外部出演
スーパーロボット大戦シリーズにも登場しており、数ある参戦作品の中でも、
『バーチャロン マーズ』は数少ないゲーム媒体のみの作品での参戦という珍しい立場となっている。

初登場となる『第3次α(通称サルファ)』では同じくバーチャロイドである、
「アファームド・ザ・ハッター」「フェイ・イェン・ザ・ナイト」と共に登場。
パイロット(?)は「チーフ」と名乗る、『マーズ』の主人公を下敷きにした半オリジナルのキャラ。
名前の元ネタとされているのは『HALO』シリーズのマスターチーフ。声優も日本語版『HALO』でマスターチーフを務める 谷昌樹 氏。
非常に寡黙で渋目、かつ静かに燃える熱い男性といった性格。
異世界である事を忘れてバーチャロン世界の専門用語を使って話を進めたり、それをフェイに指摘されて誤魔化すなど天然な面もある。
指導教官の立場にあるらしく、攻撃時に相手へ指導する事も。
必殺攻撃時にはMARZ戦闘教義指導要綱13番「一撃必殺」を掲げ、各ボス級には特別指導、ラスボスには超特別指導、超絶指導を行う。
ちなみに指導要綱は少なくとも24番まであるらしいが、上記の13番以外はどういう内容なのか不明。
しかし基本的にゲストとしての登場で、物語の本筋には絡まない
(物語の本筋には絡まないが、一方で非常に良く作り込まれた戦闘アニメーションや戦闘BGM等の演出は好評。
 インターミッション等での会話シーンでは、勇者王ガオガイガーの勇者ロボ軍団との絡みが多い)。

なお、シナリオデモ画面の立ち絵はバーチャロイドのものであり、人間のパイロットがいるのかAIなのかはぼかされている。*1
サルファ客演時の同僚がよりにもよって前述の2機(正確には「ザ・ナイト」は二作目のコピー機だが本作では中身がファイユーヴ疑惑あり)だったため、
チーフも人間ではなくVRと一体化、もしくは組み込まれたパイロットでは無いかと疑われたのは言うまでもない。
というか、ハッターやフェイ共々パレッス粒子(生物を極度のリラックス状態にする粒子)が効かなかったので……。
VRのパイロットは「VポジティブというVクリスタルにより発生する精神干渉に対する耐性を持っている」という設定があり、一応理由付けはあるが。
ちなみに他に対策なしで完全に効かなかったのはサイボーグと勇者ロボ、アニマスピリチアである熱気バサラと出生が極めて特殊な綾波レイで、
生身の人間ではわずか2人しかいないと考えると、仮にチーフが生身の人間であるなら極めて異常な事であるのがお分かり頂けるだろう。
綾波はシナリオ上では全くこの場面で関わっていないため、実は効いていないのが気力変動等が起きていない事からしか分からないが

続く登場となる『K』では敵対勢力にもバーチャロイドが登場。
敵オリジナル勢のとある幹部がやたらと親和性が高く、「こんなバーチャロンキャラいたっけ?」とユーザーが困惑するレベルで馴染んでいる。
こちらでは上位の機体である「タイプa8」*2が登場。
当初は自軍をシャドウ(バーチャロン世界における謎の敵性生命体)化の疑惑をかけて襲いかかってくるが、終盤で正式に仲間になる。
タイプa8のパイロットである白虹騎士団のクリアリア・バイアステンとは、
リリン・プラジナ―(白虹騎士団の元団長でMARZの総帥)に忠誠を誓うもの同士であり、
戦闘前会話では「MZV-747…同じテムジン系として見劣りするものではない」と、愛機へのプライドを見せる。
シナリオ面での評価が低めな『K』において、セガがシナリオ監視協力しているためか、
『バーチャロン』関係のシナリオだけは割と評価が高い。サルファとは違いストーリーにもガッツリ絡んでいる。
というかバーチャロン系のボスこそがラスボス達を煽った真の黒幕である
(版権キャラでこの立場なのは、『MX』のゼーレと『UX』のナイアくらい)。

『スパロボ学園』では『K』からの続投組として登場。
本作では「性能は悪くないが突出した部分が無いため同ランクの上位機体には劣る」という器用貧乏な機体となっている。
戦闘デモ
『第3次α』版
『K』版

『UX』ではフェイのみが参戦し、チーフとハッターはリストラとなったのだが、
チーフ…というか、テムジン系列の代表的な専用BGM「In The Blue Sky」は意外な形で続投した。

『スパロボ』以外では、対戦型弾幕シューティングアクション『旋光の輪舞2』にて初代テムジンがフェイ・イェンと共にDLCで参戦。
各種武器やアクションが弾幕アクション風にアレンジされているが、オペレーターはフェイ・イェンで固定されており、
「B.O.S.S.モード」時にハイパーモードと化した同機と交代するという形となっている。


MUGENにおけるテムジン747J

HOTATE氏による『第3次スーパーロボット大戦α』のドットを使ったものが公開中。
格闘ゲームとしての雰囲気を重視した演出や動きのキャラに仕上がっている。
ストライカーとしてライデンとマイザーを呼び出す事も可能だが、一度呼び出すと一定時間再呼び出しは不可。
攻撃性能は高く攻めている間は強いが、守りに入ると弱い
なお、任意でON/OFF出来るボイスを搭載しているが、チーフのものではない。

更新により、AIがデフォルトで搭載された。
基本的にガンガン攻めていくが、強力な技を持つキャラには弱い。
攻勢に入っている間はかなり強く、凶下位くらいの強さはあると思われる。
2014年8月5日の更新で性能が強化された他、強化カラーも実装。
ハイパーアーマーに自動回復、ゲージ常時MAX、コンボ補正撤廃と様々な強化がなされ、軽く狂まで届く強さとなっている。
最新版公開先

出場大会

削除済み


「指導、完了!」


*1
原作ゲーム一作目では「自機はプレイヤーがゲームセンターから遠隔操縦している」という設定だが
(ゲーセンにある筐体は「ゲームのフリをしたパイロット選考マシーン」であり、
 前半4面までは選考を兼ねたシミュレーションだが、5面以降は実物を遠隔操作しての実戦と言う設定)、
続編のオラタンや各種副読本、設定資料では基本的には実際に人が直接乗り込んで操縦する兵器である事が明言されている。
また一作目~『オラトリオ・タングラム』(二作目)の間の出来事である小説『ワンマン・レスキュー』では直接搭乗型の機体が殆どであるが、
遠隔操縦される特殊な機体も登場しており任務や状況によって様々な運用がされている。

例外と言うべき特殊な機体がオリジナル・フェイ・イェンこと「VR-14ファイユーヴ」とオリジナル・エンジェランこと「VR-17アイスドール」、
そしてオリジナル・ガラヤカこと「VR-11アプリコット・ジャム」の3機。
前者2機は自我を持った特殊なVRであり、機械生命体とも言える特殊な存在であり、
アプリコット・ジャムは「ヤガランデ」と呼ばれる電脳世界の破壊神の意志を宿し、その身に封印する為の特殊な機体である
(ゲーム内でプレイヤーが使う機体はデッドコピーに過ぎない。故に「オリジナル~」
 ただし『スパロボUX』に登場するのはファイユーヴ自身他のスパロボに登場したフェィ・イェンもファイユーヴ疑惑があるが)。
ちなみに番号は精神年齢を表しているらしく、開発順は14>17>11と番号通りではない
(開発自体は11が先で、ヤガランテを宿す(ストーリーに登場する)のが遅かっただけの可能性もあるが)。
また、アファームド・ザ・ハッターのパイロットとされるイッシー・ハッター軍曹も特殊なケースで、
小説『ワンマン・レスキュー』作中終盤に生死不明になり、以降各種作品に登場時は全て「ガールフレンド以外に彼の姿を見た者はいない」と記載されている。

*2
設定上は通常出力で本機の16倍、最高出力で256倍というどこぞのドラゴンボール並のインフレ機。
747J自体通常のバーチャロイドより遥かに高い性能であるのに更に上を行くバケモノである。
また費用面で判明している事として通常の商用バーチャロイド「VOX系」という機種の平均価格と比較して、
主兵装のビームライフル兼ビームサーベルであるスライプナーmk.6/wが、何とこれだけで平均価格の84倍である。
繰り返すが右手のメイン武器だけでVOX系バーチャロイドを84機買える。
機体全体で考えると、恐ろしいほどの資金が投入された機体である事は間違いない。
これは「限定戦争」という、言ってしまえば戦争ショーに用いられる通常のバーチャロイドと、
無法化する限定戦争の取り締まりや暴走したバーチャロイド「シャドウ」の撃破等、本当の戦争を目的としたバーチャロイドの差である。
ちなみにゲーム中ではリミッターを施されているらしく、そこまで絶望的な差でもない。それでも圧倒的だが。


最終更新:2023年07月08日 20:39