バキシム


1972年の特撮『ウルトラマンA』の3話に登場した怪獣。別名「一角超獣」。
異次元からの侵略者ヤプールが地球侵略のために送り込んだ改造生体兵器『超獣』の第3号。
超獣についての詳しい説明はベロクロンのページを参照。

空をガラスのように割って空間の裂け目を作り出し、異次元からこちらの世界へと現れる。
この独自の空間移動能力で神出鬼没に現れ、遠くへ瞬間移動することもできる。
知能も高く人間に変身することも可能で、子供の姿で主人公を欺き、防衛チームTACを翻弄した。
武器は鼻先と腕から放つロケット弾、腕から放つ7万度の火炎放射。
さらに頭部の巨大な1本角は誘導ミサイルになっており相手を追尾して攻撃する。
ジャンプで炎を飛び越す、棘だらけの腕でエースを殴り倒すなど身体能力も高い。

重量感のある体型に、オレンジと青色の原色のコントラストが派手なカラーリングで、
シンプルながらも非常に印象が強いデザインも大きな特徴である。
その怪獣のような外見から想像できない残忍で狡猾な知能、空を割る(比喩でなく、本当に割れる)登場シーンのインパクト、
生物のようにも人工物にも見えるデザインで超獣という存在を視聴者に強く印象付けた。
知名度と人気も高く玩具化にも恵まれており、超獣の代表として扱われることも多い。
設定では芋虫と宇宙怪獣の合体によって生み出された超獣となっており、青い蛇腹部分に芋虫の面影が感じられる。
名前の由来は「牙を持つ芋虫の超獣」というコンセプトから、キバムシ⇒ムシキバ⇒バキシム、らしい。

+原作ネタバレとそれ以降のバキシムについて
南隊員のパトロール中に空を割って突如山中に出現し航空機を撃墜、
そのまま異次元空間へと姿を消して防衛チームTACをおびき出す。
そして航空機撃墜を目撃していた少年に化けてTACの捜査をかく乱、
自分を養っている老夫婦を利用して北斗に酒を飲ませ、北斗隊員の銃を奪い乱射、
その隙に戦闘機の燃料を抜くなどの破壊工作で北斗、南の両隊員を謹慎に追い込んだ。
TACを山中に引き付けかく乱した後は、役目の終わった老夫婦を殺害した。
さらに山中にTACが来るときに使った戦闘機の母艦に火をつけ移動手段を封じ、
自身は空を割って空間移動し、防備が手薄になった富士山麓のTAC基地を襲撃した。

富士山麓でウルトラマンエースと戦い、腕でエースを殴り倒し、尻尾で転ばせるなどの攻撃を使用した。
だが腕からの火炎をバリアで防がれ、頭部の一本角のミサイルもエースの光線で撃墜、
最後はエースの切断技で首を切られて死亡した。
ちなみにエースは切断技を得意とするとよく言われるが、
このバキシムはエースの切断技で最初に劇中で倒された怪獣だったりする。

ちなみに『ウルトラマンA』で空を割って出現した超獣はバキシムとそれ以降のごくわずかであり、
空を割っての出現=バキシムというのがファンの認識だったが、
続編『ウルトラマンメビウス』ではヤプール関連の演出に全面的に取り入れられ、超獣が全て空を割って登場するようになっている。

『ウルトラマンメビウス』でまたも復活したヤプールの配下として登場。
赤い雨の降った市街地に空を割って顔を出し、調査に来ていたリュウ隊員を目からの光線で異次元に拉致してしまう。
戻ってきたリュウ隊員はヤプールに乗り移られており、戦闘機のシステムに細工を施すことでGUYSのマケット怪獣強化実験を妨害、
その混乱の最中に再びバキシムが出現し、戦力の整っていないGUYSを襲う。
リュウの中のヤプールはミライ隊員の攻撃によって分離し、そのままバキシムに乗り移って戦った。
この時は鼻先からのロケット弾や腕からの火炎の代わりに、鼻先からのビームと、
腕の間をスパークさせて放つ赤黒い光線を使うようになっている。
頭部の一角ミサイルで空中のメビウスを撃墜し踏みつけるなどメビウスを苦しめたが、
戦闘機による援護射撃で脱出されメビウスブレイブへの変身を許してしまい、
最後は光の剣ナイトメビュームブレードによる斬撃技・ブレードオーバーロードで体を斬られて倒された。

『ウルトラギャラクシー大怪獣バトル』ではメトロン星人の配下として登場。
外見はメビウス版と同じだが、ビームや光線は使わなくなっており、
腕と鼻先からのバルカン連射で攻撃する。
空が割れる演出も歴代に比べてスピード感のあるものになっており、
内側からガラスが勢いよくはじけ飛ぶような演出に仕上がっている。
空を割っての空間移動で相手を追撃しバルカン連射で攻撃する戦法を見せた。
肉弾戦能力も高く、レイオニックバーストして暴走状態のゴモラ相手にかなり健闘したが、
結局暴走状態のゴモラには勝てず、超振動波ゼロシュートで倒された。

『ウルトラマンギンガS』では5話にアンドロイド・ワンゼロにモンスライブされる形で登場。
今回は従来の空が割れる演出ではなく、ワームホールのようなゲートを生みだして空間移動を行うほか、
一発限りの切り札だった頭部の一角ミサイルを充填する機能が備わっている。
初戦ではギンガの空中からのキック攻撃を両手で挟んで受け止め、
そのままあの掴みにくそうな手でギンガにジャイアントスイングを仕掛け投げ飛ばす
そして起き上った直後にミサイルをこれでもかというほど食らわせて追い詰めるが、
バキシムのSDに意識を潜ませていたヤプールが、バキシムのモンスライブに便乗する形でまたしても復活。
「私の道具を許可無く使うな」とライブしていたワンゼロを追い出したヤプールに指揮権を掌握される。
その後ウルトラマンビクトリーを迎撃するために再び召喚され、
ビクトリーの『キングジョーランチャー』と激しい銃撃戦を繰り広げた後、
ギンガと対峙したヤプールに呼び出され、ヤプール&バキシムVSギンガ&ビクトリーのタッグ戦を展開。
自身はビクトリーを相手にするが、『グドンウィップ』による接近戦に圧され、ビクトリーのビクトリウムシュートによって倒された。
敗北こそしたが、並みの怪獣では苦戦すらしないギンガやビクトリーを相手に善戦しており、超獣としての威厳を見せつけたと言える。
またテレビ媒体では、初めてヤプールとタッグを組んだ超獣という栄誉を得た。

+漫画におけるバキシム
『ウルトラマン超闘士激伝』にも登場。ヤプールの支配からは解き放たれており、味方怪獣の位置づけである。
第1回トーナメントでは空を割る空間移動能力を瞬間移動のように使ってエースを翻弄したがメタリウム光線に敗北。
その後はレッドキングゴモラともに修行し、鎧を纏って武装した闘士バキシムとして登場。
高速回転しながら、変形した自身の鎧を使ってドリルのように体当たりする必殺技『トルネードアタック』を身に付けた。
他の怪獣たちがウルトラ戦士との接戦の末敗れる中で、トルネードアタックでウルトラマンレオに勝利し唯一勝ち進む。
が、再び侵略をもくろむヤプールの尖兵であるマザロンとの対戦で催眠術に敗れ去った。
その後もヤプールの侵略から宇宙を守るために仲間の怪獣たちとともに戦い、
超獣軍団との激戦で自らはやられながらも多くの相手を倒したことがレッドキングの口から語られるなど、味方怪獣の中でもかなり優遇されていた。

他にも西川伸司氏が『大怪獣バトル』をコミカライズした漫画『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャー』に登場。
ヤプールの手先として主人公のゴモラと対決し、超振動波習得前の接近戦のみのゴモラを、遠距離からの飛び道具の弾幕で圧倒した。
近づけずに手も足も出ないゴモラに、そのまま角ミサイルで追撃、胸に角ミサイルを直撃させてゴモラに勝利した。
相性もあったとはいえ、それまで主人公補正全開で多くの強敵怪獣に勝利してきたゴモラに圧勝というのは大金星だと言えるだろう。
が、直後に飛来したキングジョーブラックには自慢の攻撃が通用せず、そのまま一撃で倒されキングジョーブラックの引き立て役にされてしまった。

+ゲームにおけるバキシム
『ウルトラマン Fighting Evolution 3』に登場。
隙がほとんどない鼻からのミサイル、弾速が早い上に連射する両腕のミサイル、
一発しか撃てないがふっとばし攻撃(必殺技を撃つのに必要な攻撃)扱いの角ミサイルと
高性能な飛び道具を多数持っている。それだけならただの遠距離特化キャラなのだが
本作はLRボタンによる攻撃(ゲーム中では「弱光線」と分類)はガード不能という仕様であり、
それ故に原作ではただの一般超獣だったとは思えないほどの強さを誇る。
角ミサイル使用後は地上ふっとばし攻撃に攻撃判定がなくなるといった弱点もあるが、
ふっとばし攻撃自体はジャンプからでも使用できるので然程気になるものではない。
バキシムと戦う時は軸移動で避けながら少しずつ距離を詰めるのが定石だが
近距離でも火炎放射(強制ダウン効果あり)があるので油断はできない。…いずれにせよ本作が2D格ゲーじゃなくて本当によかった。
ちなみに隠しキャラであり、使えるようにするにはウルトラモードのシナリオの1つ「怪獣標本」をプレイする必要があるのだが
操作キャラが弱キャラの三面怪人ダダで固定された状態でバキシムに必殺技の縮小光線を当てて捕獲(勝利)しなければならない。
一応特殊なミッションなので体力を0にする必要は無いが、かなり厳しい戦いを強いられる。

そのCGを流用して『大怪獣バトル ULTRA MONSTERS』にも稼働初期から登場。
バルカン連射や火炎放射、一角ミサイルなどの技を使用する。
中でも一角ミサイルは威力が他の怪獣の最上位必殺技より少し高めになっていた。
後にメビウス版が使用した腕の間からの光線も『バキシクラッシャー』という技名で使用可能になった。
ただしメビウス版の光線が赤黒い色なのに対し、こちらは明るい色の光線になっている。
また超獣繋がりなのかベロクロンとの合体技として『超獣爆撃作戦』が搭載されていた。

さらに児童誌でバキシムの強化形態募集コンテストが行われたことにより、
オリジナルの強化版である『一角紅蓮超獣 バキシマム』が登場。
強化されてブーメランのようになった頭部の角に炎を纏わせて相手を攻撃する『一角紅蓮ミサイル』、
両腕からの火炎弾で攻撃する『紅蓮火炎弾』、2つの技を合わせた『紅蓮コンビネーション』などの技を使っていた。


MUGENにおけるバキシム

bakisimu氏により手描きで製作されたものが2013年9月27日に氏のスカイドライブで公開された。
muu氏のタイラントをベースにしており、スピリッツは未搭載だが回り込みなどのシステムが搭載されている。
後の更新で新技バキシクラッシャーやスピリッツが搭載され、カラーの追加も行われた。
空を割って登場する出現時の演出もバッチリ再現されている。
コンセプトは遠距離メインで近距離では発生の遅い技が多めとのことだが、ある程度発生が早めの技もあるので使い方次第でなんとかなるだろう。
回り込みもついているので、これで相手の攻撃をかわして後ろに回り込めば接近戦でも十分戦える。
2014年9月21日の更新でジャイアントスイング技が追加、エフェクトも変更され演出などがかなり派手になった。
最新版は2015年11月1日に公開された。
下記の動画で公開中。

パンチや尻尾攻撃、頭突き、背負い投げといった近接技が搭載されており、どの技も原作のイメージをよく再現している。
また、中距離に連続でヒットする腕からの火炎、飛び道具のバルカンなどの中~遠距離戦向けの飛び道具が充実している。
どれもゲージ消費は無いが、判定が細めのキャラなら隣接していれば当たらないこともあり、
発生までに隙があるので素早いキャラに接近されると厳しいかもしれない。

超必殺技は1ゲージ消費の角ミサイルで、速度も速く、威力も3割近くと高め。
見てからガードはできるがゲージ消費を考えるとなかなか強力。
もう一つの超必殺技は2ゲージ消費のバキシクラッシャーで、横方向に射程の長い光線を放つ。
威力は3.7割近く、見てからガードも可能だが、削りダメージも1.5割ほどある。
当てやすくて使い勝手もいい強力な技だと言える。
他には1ゲージ消費の掴み技『全弾発射』も搭載されており、
リーチは短いが掴んだ相手に飛び道具による連続攻撃を叩き込む。

更新によって『ウルトラマンギンガS』が元ネタと思われる2種類のジャイアントスイング技が搭載。
ギンガの飛び蹴りを受け止めてジャイアントスイングをしたという行動を反映してか、
性能は相手の攻撃に対する当身投げ版と対空投げ版が有る。
相手の攻撃への当身ができるようになって戦い方が広がったのでうまく活用したい。

デフォルトでAIも搭載されており、カットインなども付いている。
性能は調整中で、現在の性能は様子見で抑え目とのこと。
接近戦主体のキャラがAI戦でバキシムに近づくのに苦労することもあるが、
デフォAIでの戦闘なら強キャラと言える性能。
近づけば結構殴り返してくれるので接近戦も割といける。
調整により強さが変わる可能性もあるが、今後の活躍に期待したい。

出場大会



出演ストーリー

KING OF FIGHTERS X(part EX01)

プレイヤー操作