仮面ライダーオーズ




   『俺が変身する!!!』
↑超影の薄いキャッチコピー

 ■スペック
 「タトバコンボ」
 身長:194.0cm
 体重:86.0kg
 パンチ力:4.5t
 キック力:12t
 ジャンプ力:190m(ひと飛び)
 走力:4.5秒(100m)
 必殺技:タトバキック(破壊力:80t)

「手が届くのに手を伸ばさなかったら一生後悔する。それが嫌だから、手を伸ばすんだ!」

(0Ж0)

+ 担当俳優・声優
渡部秀
『運命のガイアメモリ』、『オーズ』シリーズ、『ガンバライド』、『クライマックスヒーローズ』シリーズ、『ライジェネ』シリーズ
『レッツゴー仮面ライダー』『スーパーヒーロー大戦』『MOVIE大戦アルティメイタム』、『バトライド・ウォー』シリーズ
『コンパチヒーローシリーズ』『トラベラーズ戦記』『ガンバライジング』『ブットバソウル』『平ジェネFINAL』『ジオウ』
『シティウォーズ』『ガンバレジェンズ』
鈴木達央
『memory of heroez』

なお、演じた渡部氏は本作及び「火野映司」というキャラクターに強い想い入れがあるようで、
『オーズ』終了時にブログで書いた出演者へのメッセージでは一人あたり数行程度なのに対し、
アンク役の三浦涼介氏に当てたものが怪文書20行以上の長文だったり、
『平成ジェネレーションズ』等のオールスター系映画に出演した際は(『オーズ』の撮影に参加した事が無い)監督の後ろにくっついて回り、
『ジオウ』のオーズ編でも小道具や情報規制を指揮したりと色々と助言をして回っていたらしい。
そのため、ファンからは「オーズヤミー」「オーズグリード」「闇のプロデューサーなどと茶化される事がある。

鈴木氏の起用はゲームの方針。
ちなみに鈴木氏は『ネット版 仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大変 ~犯人はダレだ?!~』でもオーズを演じた事がある。
その時は同じく鈴木氏が演じていた『特命戦隊ゴーバスターズ』のウサダ・レタスのついでっぽかったが

平成仮面ライダーシリーズ第12作『仮面ライダーオーズ/OOO』に登場する仮面ライダー
なお、「0(ゼロ)」ではなくアルファベットの「O(オー)」であって、決して0が3つではない(そっちだとオーガになっちゃうし)。

僅かな日銭と明日のパンツだけを抱えて世界を放浪する青年火野 映司(ひの えいじ)が、偶然オーメダルを手にしてしまった事で、
グリード(本作の怪人。ホムンクルスではない)のアンク某ブ男とは無関係。鳥でアンク型の炎出して最期は腕だけになったりするけど)と関わる事となり、
彼から託されたオーズドライバーを用いて変身した姿である。
人間の欲望を糧に怪物「ヤミー」(某十刃某番長とは無関係)を生み出し、
自身らの目的を果たそうとする異形の存在「グリード」、そしてそれらを利用して世界の終焉を目論んだ狂気の科学者・真木 清人(まき きよと)と戦った。

+ 火野映司

「ライダーは助け合いでしょ!」

成り行きでオーズの力を手に入れた青年。演者は渡部秀氏。
若くして世界中を旅して回っている素性不明の旅人であり、あまり縁の無い古代のメダルの騒動に関わる事になったのも、
旅費や生活費稼ぎのために偶々コアメダルが保管されてた博物館の警備のバイトをしていたためである。

グリードの一人・アンクはコアメダル独占という野望を持つものの、
他のグリードよりもさらに不完全な右腕のみという状態で復活したため、自身の代わりにメダル回収を行わせる手駒を欲していた。
グリード復活時に彼らが封印された石棺が展示されていた博物館でバイトをしていた映司は、
アンクのコアメダルを1枚拾っており、それの回収に来たアンクと鉢合わせした所でヤミーに襲われ、
映司を手駒にする事にしたアンクより渡されたオーズドライバーとコアメダルの力でオーズに変身する。
以降、アンクが瀕死の警察官・泉信吾に取り憑いてしまい、彼の監視とグリードやヤミーから人々を守るため、
武蔵野市夢見町の多国籍料理店「クスクシエ」で住み込みのバイトをしながら留まる事になる。

「ちょっとのお金と明日のパンツさえあれば大丈夫」と普段から言っている通り極めて物欲に乏しい性格をしており、
持ち物はパンツに包んだ小銭以外は着の身着のままというとんでもない軽装。その割に服装はコロコロ変わる
好物は揚げまんじゅう、苦手なモノは蛇
やたらパンツに拘るのは「男は何時死ぬか分からないから、パンツはいつも一張羅を履いておけ」という祖父の遺言のためらしい。
また一方で決して欲望そのものを否定しているわけではなく、「欲望が生きるために必要だった場所もある」など
欲望との付き合い方には一家言ある様子を見せる。
アンクがよく「おい映司!」と勢い込んで叫んでいたせいで、ファンからの愛称はオエージ
ちなみに「えいじ」を一文字ずつ後ろにずらすと「おうず」となるが、これは単なる偶然らしい
真偽は不明だが、「常に貧乏で「火の車」」だから「火野」、漫画「賭博黙示録カイジ」の主人公カイジを文字って「エイジ」が由来らしい。

実は政治家一族の出身であり、かつては何不自由の無い生活を送っていた。
その時に世界を変える事を目標に多額の寄付を紛争地に送っていたが、その寄付金が軍事費に転用された事、
現地で紛争に巻き込まれた結果、仲良くなった少女ルゥを助ける事ができずに目の前で失った事、
身代金が支払われた自分だけが助かり、それ以外の人間は一人残らず皆殺しになった事、
自分は何もできなかったのに家族が美談に仕立て上げて人気取りに利用した事などが重なり、
欲望を失ってしまった(伊達曰く「乾いてしまった」)。
とはいえ、後述する「王」の末路から省みると「乾いてしまった」からこそ逆にオーズの戦闘能力を最大限に引き出せたのかもしれない。

当然、家族との関係は険悪になり、家を飛び出して母方の姓である「火野」を名乗るようになる。
それ以来他人を救う事に過剰とも言える執着を見せ、自分自身の事は度外視してでも他人のために行動する。
『MOVIE大戦CORE』では、無関係な人物に自分が稼いだお金を配るという事までしている。
ただし安易に金銭を施す行為をTV本編中では否定しており、『CORE』担当の脚本家が映司のキャラを掴んでいなかっただけとも言える
(『CORE』のオーズ編を担当した井上敏樹氏はTV本編には関わっておらず、また脚本の執筆時期を踏まえても
 TV本編のシナリオが完成する前だったとも考えられるため、一概に氏を責められない側面もあり、作家性がそのまま出たとも言える)。
しかし、学生時代に友人がいない事を気遣って親身にしていた同級生の事をまるで憶えていなかったり、その優しさもどこかドライである。
物欲は無いが、無駄にもしない。他人のためには己を省みないが、過剰に甘やかす事もない。それが映司というキャラだろう。
恐竜メダルでグリード化が進行していた番組後半でも、戦えば更にグリード化してしまう事を承知で戦っていた。
本人は他人を救うという行動に付いて「自分の手の届く範囲で行えばいい」と言っているが、
本心ではどこまでも届く腕、つまり「無限の力」を欲しいと思っている。
人の欲望を具現化して破壊する事で生きる気力を奪うヤミーがその欲望を実体化させた結果、
あまりの巨大さに押し潰され、恐怖を覚えたほどである。
しかし真木清人博士が変身した恐竜グリードとの決着後、「他人と手を繋げばより遠くまで手が伸ばせる」事を悟り、
それ以後は度を越えた自己犠牲的行動は取らなくなっている。
『仮面ライダーバトライド・ウォー』ではこの発言にモモタロスが「手の届く範囲だけかよ」とツッコんだが、
それに対して「俺の手の届かない部分はみんなが守ってくれるんだろ?」と返すなど成長した面を見せている。

基本フォーム・タトバコンボのテーマ『Regret nothing ~Tighten up~』は彼の複雑な内面をほぼそのまま描写したような歌詞の名曲である。
他フォームのテーマ曲もベテラン中のベテランたる串田アキラ氏とデュエットしても当たり負けしない渡部秀氏の高い歌唱力も相まって名曲揃いなので、
お暇があったら是非一通り聴いてみていただきたい。


ここまでの要素を振り返ると、普段着が超軽装だったり刹那的とも言える生活をしていたりで彼も十分変人であるはずなのだが、
根が純朴な好青年である事、何より敵も味方も全員キャラが濃いため、比較的常識人の範疇に納まってしまっている
ちなみに、他の面子を軽く挙げると
  • 幹部クラスの怪人(鳥系)だが、諸事情で腕だけの存在な相棒
  • 生身で自動販売機やドラム缶を持ち上げる怪力を持つメインヒロイン(上記の腕だけ怪人に憑依された刑事の妹)
    • なお本来はラスボス候補としての伏線だったのだが、路線変更で怪力の理由が無くなってしまったのだとか。
    • そのため実は影が薄く、視聴者も腕だけ怪人の方をメインヒロイン扱いしているため、実質「メインヒロイン(笑)」である。
  • ヒロインを含めたバイトの皆を巻き込んでコスプレに興じる服飾店の店長
  • ケーキ作りが趣味で、敵だろうがなんだろうが生まれてくる全てのものを祝おうとする会長。なおグリード復活の元凶
    (ただし騒動を解決するつもりはある)。
  • 如何なる事態でも動揺する事無く仕事を完璧こなすが、たとえ戦闘中であろうとも定時になれば帰ってしまう会長秘書
  • 生真面目な性格なのだが上の二人に振り回され、時々意味不明な暴走をする元エリート警察官(後の2代目バース
  • 自分の治療費のために敵にも協力し何だかんだでキッチリ一億円稼いで引退した初代バース(当然こいつとは違いフラグブレイカー持ち)
  • バース等を開発した天才だが、常に腕に不気味な人形を乗っけている終末思想な科学者(変人の自覚アリ
  • やたらと小物臭い発言や行動が多く、視聴者からはネタ的な意味で愛される敵幹部(昆虫系)
  • 他の幹部からも信用ゼロの策略家だが変な所で義理堅い敵幹部(猫系)
  • 見た目は屈強そうなのに中身は子供で下記の女幹部に甘えてばかりなパワー系幹部(重量系)
  • 怪人態はゆかなボイス、人間態はセーラー服を着た美少女(演:現役中学生)な敵女幹部(水棲系)
  • ホムンクルスとして蘇った織田信長クローン(映画限定)
  • 正真正銘の江戸幕府八代将軍(映画限定)
  • 水上戦が得意なライダーに変身する癖に水が苦手な未来人(映画限定)
といった具合になる。
さらに小説版に至っては「バースの章」で、バースドライバー及び各種カンドロイドが自我(魂)を持っていた事が発覚する
(しかも前述の終末思想な博士を「おとうさん」呼び、タカカンドロイドに至っては「メス」である)。

もっとも、映司こそが一番危うい人格を抱えているという事は劇中で序盤から度々強調されているのだが。

……本当になんなんだ、この作品


+ オーメダルと敵・グリード
オーメダルは800年前の錬金術の産物である。
外観は直系4センチ程度のメダルであり、色付きの「コアメダル」と銀色一色の「セルメダル」が存在する。

コアメダルは動物の力が凝縮されたメダルである。
一つの系統のコアメダルは3種類あり、1種類のコアメダルは現在3枚しか存在しない。
つまり1系統につき合計で9枚が現存しているわけだが、製作時には10枚があり、最初は単なる器物にすぎなかった。
(一応意識は芽生えており、例えばアンクは鳥達の「王」として群れを率いて大空を自由に飛び回る満たされた夢を見続けていた)。
しかしその内から1枚を抜き取られ9枚という「欠けた数字」になる事で「満たしたい」という欲望が発生、
強い欲望を持つ擬似生命体「グリード」が誕生した。なお「GREED」ではなく「GREEED」とEを一個多くして綴る。
コアメダルはグリード達の核となっており、物語開始時点では歴史の中での散逸やアンクの持ち去りなどで
コアメダルが全部揃っていなかったため、グリード達は不完全な形での復活となってしまった。
自分の系統の合計9枚のコアメダル全てを手に入れる事で、グリードは完全復活できる。
1系統のコアメダルの内どれか1枚には、その系統のグリード自身の意思が内包されている。言わば真の核である。

セルメダルはグリードの肉体を構成するメダル。
コアメダルには及ばないものの欲望のパワーを持ち、基本的に消耗品。
グリード達はセルメダルを人間の欲望と合わせる事で怪人「ヤミー」を産み出し、成長させる事でセルメダルを増やす能力を持つ。
グリード達の当初の目的は、不完全な肉体を維持するためにヤミーでセルメダルを確保する事である。
ヤミーにダメージを与えると血飛沫のかわりにセルメダルが飛び散り、倒せば生産されたセルメダルが残る。
セルメダル生産の効率は親のグリードによって異なり、1体から数百枚~数千枚単位で手に入るものもあれば1枚ぽっちのものもある。
またセルメダルを半分に折る事によって「クズヤミー」というミイラ男のような雑兵を作る事も可能。

また、グリードは欲望を満たす事のできない存在である。
ここで言う欲望とは「美味しいものを食べたい」など日常の些細なものでも当てはまるため、彼らの五感は不完全な代物である。
劇中終盤では子供っぽい性格のガメルがお菓子の中に混ざっていたケン玉を齧って「旨い」と言う衝撃的なシーンが存在する
(実際の味覚により旨いと感じているのではなく、「お菓子=旨いもの」という知識だけで「旨い」と言っている)。
このため映司はグリード化の進行に伴って五感を失っていき、逆にアンクは泉信吾の肉体を借りてから初めて食べたアイスに執着している。

オーズはこの内変身にコアメダルを、アイテムの使用や一部の必殺技の発動にセルメダルを用いる。
グリード達の完全復活には当然オーズの持つコアメダルも必要であり、オーズとグリードの衝突は必然となっている。

従来のライダーと比べての最大の特徴は、ドライバーに用意された3つのスロットに挿入したメダルの種類に併せて、
身体の「頭部」「腕部」「脚部」の特性が大きく変化する事であり、その組み合わせは設定されているだけでも最大129種類。*1
オーズドライバーに3枚のメダルをセットし、腰のオースキャナーでスキャンする事で変身が行われる。
形態名は、基本的に頭部、腕部、脚部の順番にメダルの動物名を組み合わせた名前になる。

+ コアメダルの種類

鳥系メダル

視力に優れ、グリードの体内にあるコアメダルの位置すら特定できる。
タジャドルコンボ時には顔を覆う赤いバイザーが形成され、空中戦用に能力が最適化された「タカヘッド・ブレイブ」に変化する。
複眼の色が緑から赤へ、額のオークォーツも赤から金へ変化し、耳部の羽状パーツは大型化している。

劇中で最初に登場したメダルでもある。
デザインは初代『仮面ライダー』の敵組織「ショッカー」の組織マークをオマージュした物。
デザインが終わってから「ショッカーはタカじゃなくてワシ」となったが、そのままでいく事になったという逸話がある。
まぁワトバとかワジャドルだったら変だもんね
これを使う亜種形態は頭に「タカ」が付くが、コンボ時のみ「タ」になる。

アームを構成し、羽を模したエネルギー状の手裏剣「クジャクフェザー」を使用できる。
また、6枚の羽「クジャクウイング」を展開して飛行する事が可能
本物の孔雀は飛ぶのが苦手なのは秘密
腕には専用武器「タジャスピナー」を装備している。炎を帯びて殴り付けるだけでなく、
メダル型の炎を打ち出し敵を攻撃する他、防御にも使えるなど器用な武器。
だが、その本質は中にはメダルを7枚装填してオースキャナーで読み込む事で「ギガスキャン!」の音声と共に、
必殺技を発動させる事にある。メダルはコアでもセルでもよく、コンボでの組み合わせなどで様々な必殺技が使用可能。
使われる形態では名前の真ん中が「ジャ」になる。

空中での姿勢制御能力に優れたレッグ用メダル。爪先には「ストライカーネイル」という蹴爪が付いている。
また、攻撃時に踵の「ラプタードエッジ」から真空波を発生させる。
使われる形態では名前の最後が「ドル」になる。

昆虫系メダル

緑の頭部メダル。360゜視認可能な複眼を持つ他、頭部にある「クワガタホーン」から緑色の電撃を放つ事ができる。
コアの主であるグリードのウヴァも似たような攻撃を使う。また、ガタキリバでの分身時の交信アンテナにもなる。
使う形態は名前頭が「ガタ」。

両腕に逆手持ちの「カマキリソード」を武装し、高速の双剣術を以て戦う。
主な活躍は序盤のみだが、初登場時から「使いやすい」と言って使用しているため意外と印象に残っている。トラの出番を奪った張本人
使う形態は名前真ん中が「キリ」。

緑の脚部メダル。「バッタレッグ」による跳躍力の強化が特徴。また、脚部が変化して更に跳躍力を増す事が可能。
使う形態は名前最後が「バ」。

猫系メダル

たてがみ「ライオネルフラッシャー」による光の乱反射と、夜目が利くという特性を持つ。
視力が弱いガメル・及びガメルのヤミーに対して有効。
使う形態は名前頭が「ラ」。

  • トラメダル
爪の武装「トラアーム」による腕力強化と、トラクローによる攻撃力の強化。
……なのだが、腕のメダルは種類によって攻撃特性が大きく変化するため、タトバコンボの構成メダルであるトラメダルは、
しょっちゅう様子見の後に真っ先に交換されてしまう。
そのため活躍の機会を奪われてしまい、一部ファンの間では不遇扱いを受けている。どうしてああなった。
ただ実際にはトドメの機会こそ他メダルに譲るものの出番は非常に多く、クローによるメダルの奪取など活躍の場も要所で用意されている。
ネット上での初期に当てはめられたネタが先行している感もあり、本当に不遇かどうかは疑問が残る。
使う形態は名前真ん中が「トラ」。ただしタトバコンボ時のみ「ト」。
ちなみに、劇場版で共演した後輩ライダーが類似の武器(クローモジュール)を本編中で使用した際、
「セイヤー!」と叫びながら攻撃するシーンがあったりする。

足の武装「チーターレッグ」による高速移動が可能。脚部の穴からジェット噴射で加速力を高めている。更に消音効果付き。
その速力は100mを0.222秒。スゲェ。
使う形態は名前最後が「ーター」。長音部分は腕のメダルの最後の音を伸ばす。

重量系メダル

灰色の頭部メダル。 複眼とオークォーツは共にルビー色。
コンボ時には重力制御器官となる一本角「グラビドホーン」を持っている。石頭を活かした頭突きが強力。
使う形態は名前頭が「サ」。

灰色の腕部メダル。巨大なガントレット「ゴリバゴーン」を装備し、重いパンチで装甲の堅い相手にも難なくダメージを与えられる。
ロケットパンチ「バゴーンプレッシャー」も撃てる。
使う形態は名前真ん中が「ゴリ」。ただしサゴーゾコンボのみ「ゴー」。

灰色の脚部メダル。どっしりとした見た目に違わぬ脚力を持ち、踏み付けが強力。
両足を一つにして踏み付ける「ズオーストンプ」という特殊技を持つ。
使う形態は名前最後が「ゾ」。

水棲系メダル

「シャチヘッド」による探知能力の強化に加え水流攻撃が可能。また最大3時間までの無呼吸潜水能力を得る。
使う形態は名前頭が「シャ」。

鞭の武装「ウナギアーム」による伸縮自在の電撃ウナギウィップが装着されており、
電撃によりウィップの威力を強化する「ボルタームウィップ」という特殊技も可能。
なお、デンキウナギはウナギと完全に別種の生き物(ウナギよりナマズや鯉の方が近い)だったりする。
使う形態は名前真ん中が「ウ」。

足の武装「タコレッグ」により足を8本に増加させての連続キックや吸着・強制接地能力を発揮する。
使う形態は名前最後が「タ」。チーターの「ーター」と間違えやすい。

恐竜系メダル

特殊な系列であり、他の系列と併用不可能。
ちなみに内包する要素は「現在、人が目にすることが不可能な動物」と、割と広い。
そのため、翼竜等の「恐竜以外の絶滅動物」や、果てはユニコーン等の「空想動物」も含まれる*3
紫色の頭部メダル。「プテラヘッド」を装着する。飛行能力を持つ「エクスターナルフィン」を背面から展開できる他、
口から衝撃波や冷気を放射するなど攻撃力も高い。

装甲状の外骨格に覆われた武装「トリケラアーム」。高いパワーを持つだけでなく、
不完全体とはいえグリードであるロストアンクのプロミネンスドロップの直撃すらびくともしない程の防御力を持つ。
両肩に伸縮自在な角「ワイルドスティンガー」を装備し、敵を刺し貫く事も可能。

紫色の脚部メダル。「ティラノレッグ」はキック力・脚力・瞬発力に優れるだけでなく、
大腿部に「テイルディバイダー」という伸縮自在な強化外骨格を持ち 巨大な尻尾状に変化させて攻撃する。

爬虫類系メダル

劇場版のみの登場のためか、コンボでの出番のみ。他メダルとの併用が可能かどうかは不明。
橙色の頭部メダル。
笛「ブラーンギー」を吹く事で、頭「コブラヘッド」に巻き付いているコブラを操って攻撃する「カペロブラッシュ」を発動できる。
また、他の蛇を操る事も可能。映司は蛇苦手なのに……。
ちなみにブラーンギーはその辺に落ちてたのを拾った。なんでさ。

橙色の胸部メダル。
「カメボディ」の両腕には半円状の甲羅「ゴウラガードナー」が付いており、
両腕の甲羅を組み合わせて円形にする事で「ゴウラシールデュオ」と呼ばれるバリアを発生させる。

橙色の脚部メダル。「ワニレッグ」の脛はワニの顎を模している。
牙に当たるパーツ「ソウデッドサイザー」は強いエネルギーを受けると大型化し、回し蹴りや挟み込みの際に敵を切り裂く。

その他

オーズが使用したコアメダルには上述した他にも、超バトルDVDに登場したカンガルーメダル、
『レッツゴー仮面ライダー』に登場したショッカーメダルとイマジンメダル、
『MOVIE大戦MEGAMAX』に登場した未来のコアメダル3種、
『HERO SAGA』オーズ編に登場したショッカー製の各種メダルなどが存在している。
他にも使用した以外で公式媒体で確認できるのは『MOVIE大戦CORE』に登場した黒いエビメダル・カニメダル・サソリメダル、
『MOVIE大戦MEGAMAX』に登場したサメメダル・クジラメダル・オオカミウオメダルなど。

TVシリーズ本編では最終的にコアメダルは全て失われてしまったが、
後日談である劇場版『MOVIE大戦MEGAMAX』において、映司は各メダルを一揃い取り戻し再び変身できるようになっている。

これらのメダル由来の能力の他、セルメダルを装填する事で強化される剣メダジャリバー、
偵察や通信など様々な用途のある小型メカ・カンドロイド、カンドロイドを排出する自販機が変形するバイク・ライドベンダーなど、
現代で鴻上ファウンデーションが製作した武器や装備も併用している。
ライドベンダーは街中に設置されている上にセルメダルさえあれば誰でも使えるものであり
(ただし映司やアンクは「手に入れたセルメダルの60%を鴻上ファウンデーションに収める」という契約条件下での使用)、
主役ライダーバイクでありながら量産型というちょっと珍しい存在である。有償レンタルという点ではライダー史上初。
(レンタルという点を除けば過去には龍騎にも似たような例があるが、あっちは強化形態に専用バイクがある
 一応オーズにもトライドベンダーがあるが、ライドベンダーに専用のカンドロイドを合体させるものなのでやはり個人所有までには至らない)。
また、平成ライダーではお約束のキメ台詞が設定されていなかったり、無駄な派手な変身準備動作も取らないというのも異彩を放つ。
メダルをセットしスキャンする必要最低限の動作だけで変身ポーズとして成立している。
一応、必殺技時には「セイヤーッ!」と叫ぶという癖はある。

+ コンボ解説
変身の際に使用するメダルの系統を統一した形態はコンボと呼ばれ他に比べ特別視されている。
変身時に串田アキラ氏ののような音声が流れて変身するのが特徴。
なお、この歌は単なるBGMや演出ではなく、劇中の人物にも実際に聞こえている

「今の歌…何…?」「歌は気にするな!

ちなみに設定上は「スキャンがコンボ状態だとオースキャナーはより強大な力を発揮し、その際に溢れ出る音声はまるで歌のように聞こえる」となっている。
つまり何の意味もない「音」を空耳したに過ぎず、本当の意味での「歌」ではない。
この状態ではタトバ以外各メダルの性質が噛み合い高い能力を持つ上に、固有の能力を持ため優秀な戦闘力を発揮する。
いずれも最終フォームに相当するほどのスペックを持っておりフォームチェンジというよりも、コンボそのものが一種の強化形態のような扱いになっている。
ただし、変身者の肉体的な負担が激しく、一部を除いてコンボへの長時間の変身は不可。
またその強大な力故に下手をすればメダルの力に飲み込まれてしまう危険があるらしく、
アンクも、コンボを使いたがる映司に対し「コンボはヤバい」と度々口を酸っぱくして注意している。
ただし欲を持たない(大きな欲望の空白を持つ)がために映司はメダルの力を受け止める器として適しており、
使用後の大きな疲労以外はコンボの力を上手く使いこなしていた。

それ以外のメダルが揃っていない組み合わせは「亜種形態」と呼ばれる。
コンボよりも能力は落ちるが消耗は少なく、組み合わせ次第でユニークな能力や意外な強さを発揮でき使いでがあるが、
能力の種類と組み合わせ数が膨大であるため、戦闘中に即興で的確に入れ替えて使うのは至難の業である。
作中ではアンクがまるでポケモントレーナーのように戦闘中のメダルの選択と投擲を行っており、仮面ライダーでは珍しい形のコンビ戦闘が行われている。

先述のようにコアメダルは絶対数が決まっており、オーズの強化にもグリード達の完全復活にも必要であるため、
作中では映司・アンクの側とグリード達の陣営とでコアメダルの奪い合いが頻繁に発生している。
そのため本編中では手持ちのメダルは種類の変動が激しく、常に好きなコンボや亜種が使えるとは限らない。
最終決戦直前に至っては恐竜系7枚しか映司の手持ちに無く、前述のグリード化の影響が常に付き纏っていた。

  • タトバコンボ
タカ!トラ!バッタ!

タ!ト!バ!タ!ト!バ!

オーズの基本フォームとなるコンボ。
タカ”、“トラ”、“バッタ”のメダルで変身するコンボ。
前述のようにコンボは通常は使用するメダルを統一した際にのみ成立するが、
この形態は基本形態とされながらバラバラな属性の3枚で成立している例外的なコンボである。
また他のコンボとは違い特に体力の消耗が激しくなるような事はなく、戦闘開始時の様子見にはもってこいである。
ん~、とりあえずタトバ!
これらの特徴の理由は長らく謎であったが、最終回において800年前の王が初めてオーズの変身に用いた組み合わせだったのが由来である事が明かされた。
終盤では紫のメダルに支配された映司が変身した紫目のタトバコンボ「タトバコンボ(パープルアイ)」や、
800年前の王が変身に用いたメダルを使用したタトバコンボ(「真のオーズ」「真のタトバコンボ」などと呼ばれる)といったバリエーションも登場している。

必殺技は脚部をバッタ型に変化させ跳躍し、三つの“O”型のエネルギーリングを潜りながらキックを繰り出す「タトバキック」。
仮面ライダー伝統の技であるライダーキックだが初披露で見事に妨害された上に、
以降も全く敵を倒す機会に恵まれず(倒したと思ったら敵が復活した、なんて事も)、伝統のライダーキックでありながら非常に地味な必殺技であった。
だが、2015年の『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』ではようやく単独タトバキックで敵怪人の撃破に成功している。
さらにオーズには専用武器メダジャリバーを使う必殺技「オーズバッシュ」がセルメダル3枚という破格の低コストで空間断裂を引き起こすという、
物凄いチート性能だったため、ゲーム作品でタトバキックを差し置いてオーズバッシュが超必殺技と言う事すらあった。
なお製作側も流石に強すぎると判断したのかもしくはメダルの販促のためか、話が進むとオーズバッシュは使われなくなっていった。
基本形態だけあって満遍なく活躍できる可もなく不可もないといった性能であるが、
劇場版『レッツゴー仮面ライダー』ではタカヘッドの超視力、バッタレッグの跳躍力、トラクローの破壊力を組み合わせて、
ショッカー幹部ブラック将軍の変身したヒルカメレオンを透明化した状態のまま一撃で倒すという大金星を上げている。
800年前の王がこの形態を使った理由も、この戦法でグリードからメダルを奪取するためであったように小説では描かれている。

テーマ曲は前述の通り「Regret nothing ~Tighten Up~」。
タイトルはタトバの捩りとなっているが、他のコンボ曲と違い歌詞中にTighten Upは登場せずタトバ要素は串田アキラ氏のコンボ名コールのみ。
敢えて言うなら一番にある「That's too bad」がタトバと聴こえなくもないけれど…。
余談だが串田アキラ氏単独によるこの曲のSKA arrange ver.は、ほぼタカ・トラ・バッタとタトバのみで超ノリノリに歌った迷曲である。
オーズの劇伴はスカ系音楽が多用されているのだが、その中でも素晴らしい一曲なので腹筋に自信のある方は必聴。

  • ガタキリバコンボ
♪ガーッタガタガタキリッバ!ガタキリバ!

グリード「ウヴァ」の昆虫系メダル“クワガタ”、“カマキリ”、“バッタ”で変身するコンボ。
固有能力は「分身生成」。平たく言えば、自分と同じ姿・戦闘力・意志を持つ分身「ブレンチシェイド」を最大で50人同時に生み出す。
50人全員で一斉に戦う姿は正に数の暴力である。人呼んで一人ライダー大戦またはGKB48
一見どんな相手にも無敵のようだが、分身1人1人が受けたダメージは全て本体が被るというリスクがある。
また、初変身後には精神面にも悪影響が出ているような描写も。
必殺技は分身が一斉にキックを叩き込む「ガタキリバキック」。
なお、インパクトが凄まじくて忘れられやすいが、TV本編ではたったの2回しか変身していない。
番組の予算がこれ一回でぶっ飛ぶからしょうがないね
その代り劇場版では皆勤賞であるが。何より夏の劇場版『将軍と21のコアメダル』での全コンボ揃い踏みはこいつのおかげである。
ちなみに全コンボでの連続攻撃はガンバライドで「ボンディングエイトクラッシュ」と命名された。
もうガタキリバだけでいいんじゃないかな
さらに後述するCSMの新コンボの一つがガンバライジングに参戦した際に、
バースト必殺技として「ボンディングナインクラッシュ」が新たに実装されている。

テーマ曲は「Got to keep it real」。
イントロのガッガッガッガッのインパクトが強すぎるが、曲全体の高めのテンションとゴリ押し感溢れる歌詞が心地よい。
これ以降の楽曲群には歌詞中にコンボ名をもじったフレーズと曲終盤に歌詞をコンボ名そのものに変えた歌い上げが必ず入るのがお約束となっている。
なお後者はこの曲の時点ではアドリブ(というよりテンション上がりすぎた結果のうっかり)だったが、好評だったために慣習化したらしい。

  • ラトラーターコンボ
♪ラッターラッタァー!ラットラァータァー!

グリード「カザリ」の猫系メダル“ライオン”、“トラ”、“チーター”で変身するコンボ。
全コンボの中でも特に攻撃とスピードに秀でている。
あと歌が富士サファリパークっぽいが、本当にライオンだしCM曲歌ってるのも串田さんだから仕方ないね
固有能力は「熱線放射」。 「ライオディアス」と呼ばれる熱線を全身から放出して攻撃する事ができるようになる。
その威力は半径数kmを瞬時に溶解、蒸発させるほど。ただし、同系統のヤミーには効果が薄い。
トラカンドロイドとライドベンダーをと合体する事で完成する「トライドベンダー」を制御できるコンボでもある。
必殺技は閃光を放ちながら三つのリングで超加速し、何故か相手の目の前で止まってからトラクローでX状に切り裂く「ガッシュクロス」。

テーマ曲は「Ride on Right time」。
これもいい曲なのだが、合いの手でラップが被り気味に挟まるため一人で歌うのが困難という難点がある。
なお、ラップ部分の担当は次作の2号ライダー・メテオのテーマ曲も歌ったeversetのボーカル緋村剛氏。

  • サゴーゾコンボ
♪サ・ゴーゾ……サッゴーゾ!

グリード「ガメル」の重量系メダル“サイ”、“ゴリラ”、“ゾウ”で変身するコンボ。
高い防御力と剛腕を活かしたパワフルな戦闘が特徴。
固有能力は「重力操作」。 胸をドラミングする事で任意の場所を無重力にしたり、
高重力の空間に叩き込む事ができる。ガメルの眷属やガメルも同じ能力が使用できる。
必殺技はズオーストンプで起こした重力リングで相手を捕縛、
地面に埋め込んだのち自分の元へ重力で引きずり込んで、頭突きと両腕パンチを叩き込む「サゴーゾインパクト」。
弱点は鈍足。尤も、平成ライダーのパワー系統のお約束ではあるが。
また、後半は震災による自粛で重力操作が必殺技共々殆ど使われなくなり、ただのパワー形態になってしまった。

テーマ曲は「Sun goes up」。
サゴーゾコンボの佇まいそのままの重厚感あるサウンドが魅力。

  • シャウタコンボ
♪シャッシャッシャウタ~シャッシャッシャウタ!

グリード「メズール」の水棲系メダル“シャチ”、“ウナギ”、“タコ”で変身するコンボ。
主に陸上で戦っていたが、実際は水中戦で真価を発揮する。
小説版「映司の章」にて発覚したが、砂漠でも水中同様に潜航能力が使える
固有能力は「液状化」。 主に攻撃の回避・跳躍に多用される。また、劇中の描写から認識外の攻撃からも能力を発動できる模様。
必殺技は身体を液状化して跳躍し、ウィップで捕縛した標的を引き上げながら、
ドリル状に変化したタコレッグでドリルキックの要領で貫く『オクトバニッシュ』。

テーマ曲は「Shout out」。
水中戦キャラ不遇の法則……というかスケジュールの都合で、
オーズのコンボで唯一専用戦闘曲が本編で流れなかったというちょっと可哀想な形態でもある。
(後に劇場版『MOVIE大戦MEGAMAX』でようやく披露)
イントロ部分のコーラスは仮面ライダーGIRLSのキバ担当である名倉かおり氏によるもの。

  • タジャドルコンボ
♪タ~ジャァ~ドルゥ~!

グリード「アンク」の鳥系メダル“タカ”、“クジャク”、“コンドル”で変身するコンボ。
固有の特殊能力は「超音速飛行」。 クジャクメダルの飛行能力を更に強化する事で非常に速いスピードで空を飛ぶ事ができる。
また、この状態では「タジャスピナー」から出す炎の出力も亜種形態のそれよりも強化されている。
必殺技はコンドルレッグを展開し、炎を纏いながら敵に両足蹴りを叩き込む「プロミネンスドロップ」。
ちなみにもう一人のアンクであるロストアンクも同じ技を使用している。
7枚のオーメダルをギガスキャンすることで炎を纏って特攻する「マグナブレイズ」という必殺技もある。
弱点は水。また鳥系ヤミーは同じ火炎攻撃や飛行能力で対応するため相性が悪い
(長所を相殺されコンボ状態での戦いが長引き、先に体力が尽きるため)。
+ ネタバレ注意
わかってる…お前が「やれ」って言うなら…
…お前が、本当にやりたいことなんだよな…。
…アンク、いくよ…!

最終決戦においては、相棒であるアンクの意識(魂)が宿ったタカメダルで変身(変身時の音声もアンクの声に変化)
二人で一人のタジャドルコンボだ!
アンクとの連携、タジャスピナーに7枚の恐竜系メダルをセットしたギガスキャン「ロストブレイズ」によって、
本作のラスボスウヴァさん「メダルの器暴走形態」及び恐竜グリードを撃破するという活躍をした。
所謂中間フォーム(ジャックフォーム響鬼紅などの中盤の強化形態)でラスボスを撃破した平成ライダーは、今現在ではオーズのみである。

しかし、その反動としてひび割れていたタカメダルは真っ二つに割れてしまい、アンクも消滅。
全てが終わった後、映司はアンクを復活させる方法を探す旅に出るのであった。

ゲーム『ロストヒーローズ』シリーズではタジャドルコンボで、1ではタロウのウルトラダイナマイトとの合体技「タジャドルダイナマイト」
『2』では∀ガンダムの月光蝶との合体技「月光鳥」を使用している。
どちらもオーズにかかる負荷がとんでもないと思うが……末恐ろしいコンボである。

テーマ曲は「Time Judged all」。
アンク役の三浦涼介氏とのデュエット曲であり、タジャドル自体が印象的な場面で使われるため処刑用BGMとして名高い。
PVはアンクと映司が極彩色のライトの中で時に並び立ち、時に対峙する本編をイメージしたものになっている。

劇中での活躍や演出などから非常に印象的かつファン人気の高いフォーム(コンボ)であり、
他形態を差し置いてタジャドルコンボを模したアイテムが発売されるなど、近年においても目にする機会が多い。

  • プトティラコンボ
♪プ!ト!ティラ~ノザウル~ス!

恐竜系メダルで変身する最強形態のコンボ。
最初の劇場版では「ギル」という恐竜系グリードがいたが、本編では見事に無かった事にされた
真木がこの10枚の恐竜系メダルを開放した際、その内5枚が映司の欲望の空白に惹かれて彼の体内に侵入、
以降必要時にこのメダルが身体から飛び出してくるようになる。

無の欲望=滅びを司る恐竜系メダル“プテラ”、“トリケラ”、“ティラノ”で変身する。♪アバアバアバアバ アバレンジャー!とは歌わない
恐竜系メダルは他のコアメダルと異なりプトティラ以外の組み合わせではメダルを使用できない。
他のコンボと違い、ベースカラーが白になってるのが特徴。固有能力は冷気放射とコアメダル破壊。
恐竜系コアメダルで生成した「メダガブリュー」というアックスモードとバズーカモードを持つ武器を地面から召喚して使用する。
コンボ固有の必殺技は冷気放射能力で相手を凍らせた上で、巨大化させたテイルディバイダーを、
豪快に叩き付けて相手を砕く「ブラスティングフリーザ」。
「♪プットッティラーノヒッサーツ!」の音声と共にメダガブリューバズーカモードから放たれる、
強力な破壊光線「ストレインドゥーム」はこのコンボでなければ使用できない。
また、アックスモードのみという制約で他のコンボでもメダガブリューを召喚・使用可能。
他コンボでの必殺技発動時にあわせてメロディも変わる。この際はプトティラ以外のコンボでも、
「グランド・オブ・レイジ」というメダガブリューアックスモードで対象を両断する必殺技が扱える。

他のコンボを大きく凌ぐ能力・パワーを有しているが、恐竜系コア自体映司の欲望の空白に入り込んだ特殊なメダルのため、
本人の意思と関係なく変身してしまう事が多々あり、しかも敵味方関係なく襲い掛かる暴走状態に陥る。
一時は押さえ込む事もできていたが、それは体内に入ったメダルによる映司のグリード化を意味していた。
さらに真木から追い討ちをかけるかのように2枚の恐竜系メダルを取り込まれ、
異形のグリード態にまで変化するようになってしまった映司は次第に五感を失っていき、
オーズの他形態に変身しても目が紫色になっていたり、スキャン無しで唐突にこのコンボに変わってしまったり、
しまいにはスキャンどころかメダルのセットさえなしに変身してしまうなど、暴走はより顕著になっていった。
結局の所、最後までこの形態を完全にコントロールする事はできなかったと言える。

この手のリスクを伴う強化形態といったものは使用者本人が承知の上で折り合いを付けて使用したり、
敵味方の区別なく襲い掛かるような暴走形態であっても最終的には完全に制御できるようになることが多い。
そのため、本当に最後の最後まで危険な力であり続けるというのはかなり珍しい。

最終的には恐竜グリードと化した真木との決着を付けた際に砕け散るという形で映司の手元からは失われてしまったが、
以降の『MOVIE大戦アルティメイタム』のディレクターズカット版、『仮面ライダーウィザード』の特別編登場時に、
プトティラ形態に変身して空中戦に対応している。
これは、指輪で召喚されたオーズ=映司本人ではないため、設定と矛盾はしていない。
『スーパーヒーロー大戦』?それは知らない
また、『MOVIE大戦MEGAMAX』で監督を務めた坂本浩一氏曰く、同映画中で失われたコアメダルを映司が取り戻した際に、
恐竜系メダルも再び確保しているとの事だが、あくまで氏個人としての裏設定で公式設定と見做して良いかは微妙な所。

テーマ曲は「POWER to TEARER」。
体内のメダルに乗っ取られかけながら戦うコンボという事もあってか、
これまではあくまでちょっとした合いの手のみだった串田アキラ氏とのまさかのガチデュエット曲である。
プレッシャーが半端ないであろう大ベテランとの協演をやりきった渡部秀氏は尊敬に値する。
2012年に発売された『コンプリートビデオライダー「極」』にてミュージックビデオが新規製作された。
ワイルドな映司と、「Time Judged all」とは真逆のグリード化をイメージしたモノクロに近い映像演出から新規MVの中でも人気が高い。

  • ブラカワニコンボ
♪ブラカーッ!ワニ!

爬虫類系メダル“コブラ”、“カメ”、“ワニ”で変身する『将軍と21のコアメダル』に登場したコンボ。
固有能力は「体力回復」。この特性からコンボのなかで一番負担が少ない。
ヨーロッパのある国から徳川家に献上されたコアメダルを徳川吉宗*2が渡して変身した。
防御力に優れている他、笛を使って頭部のコブラを操る事ができる。
とは言え映司はヘビが苦手であるため、操る際に「ヘビ苦手だけど……」とボヤいていた。
必殺技は地面を這う様に敵を狙いスライディングキックを食らわせる「ワーニングライド」。
劇場版限定形態なのだが、既にプトティラの登場後であり活躍シーンも多くはなく、歌もシンプルで本編にも登場していないため、
インパクト自体もほぼ全部マツケンに掻っ攫われたせいで今一つ影が薄い。
コンボ自体のテーマ曲はないが、登場した映画の主題歌「手をつなごう~マツケン×仮面ライダーサンバ~」は、
曲調からして完全にマツケンサンバだが非常にいい曲である。PVのアンクもツンデレかわいい

  • タマシーコンボ
♪ターマーシーッ!タマシーッ、ターマーシーッッ!ライダー…… 魂ッ!

劇場版『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』に登場した限定コンボ。
タトバコンボやタジャドルコンボに使用する“タカ”に加え、 電王に変身したモモタロスから取り出したコアメダル“イマジン”、
ショッカーグリードを倒し手に入れたショッカー製の人造コアメダル“ショッカー”を使用して変身した。
DXオーズドライバーでは残念ながら音声の都合上変身できない形態である
S.I.Cのアレンジではその名のとおり、魂ウェブのロゴを模した上半身になっている。
武装は肩のモモタロスの角を模した「オレノツノ」や足にある「ショッカーレッグ」。
必殺技はショッカーマークを模した炎とイマジンの砂を凝縮した砂の弾丸を放ち、
3枚のコアメダル型のエネルギーを発射して爆砕する「魂ボンバー」。
その威力はなんと1000tアルティメットクウガも真っ青な威力である。

  • スーパータトバコンボ
スーパータ!ト!バ!スーパー!!

劇場版『MOVIE大戦MEGAMAX』で登場したプトティラに代わるオーズの最強形態のコンボ。
未来のコアメダルである“スーパータカ”、“スーパートラ”、“スーパーバッタ”のコアメダルで変身する。
この3つだけオーメダルが発売されていない…と思われたら、後述のコンプリートセレクションモディフィケーションにて遂に商品化された。
タジャドルコンボと同様にタカヘッドがタカヘッド・ブレイブへと強化され、タカヘッド・ブレイブの襟部分、
トラアーム、バッタレッグ、オーラングサークルの配色がタトバコンボと逆転している。
普通のタトバを遥かに超える力に加えて時間を超越する力を持ち、敵の時間停止能力を無効化した。
以降の『MOVIE大戦アルティメイタム』『仮面ライダーウィザード』でもオーズの最強形態として登場している。

  • ショッカーオーズ
小説『HERO SAGA』のオーズ編に登場したコンボ。
『レッツゴー仮面ライダー』に登場した“ショッカー”に加え、同映画の後も生き延びていたショッカーの手により、
開発された新たな人造コアメダル“ゲルショッカー”、“デストロン”によって映司が強制的に変身させられた姿。
頭部のショッカーは「ワシヘッド」、腕部のゲルショッカーは「ヘビアーム」、脚部のデストロンは「サソリレッグ」と、
それぞれの各組織のシンボルとなった生物の特性を持っているが、その本質は上述の3つに加え、
更に“ゴッド”、“ガランダー”、“デルザー”のメダルをショッカー製の6連ドライバーに装填し、
ショッカー大首領の新たな肉体を生み出す事が目的だった。

  • 恋愛コンボ
映司「これって…恋愛コンボ!? ラブ!ラブ!ラブ!」

ヤミーの力で美しく生まれた変わったゲストキャラクターに魅了され、恋に落ちた映司の妄想によって誕生した公式のジョーク。
「ラブ=0」が3つで「000」というシャレである。いやだから、それじゃオーガだろ
全身にハートマークをあしらった、非常にポップでカラフルな見た目。ファンからの愛称は「ラララコンボ」「キュアオーズ」。
ちなみに発売されているフィギュア「デフォルマイスタープチ」の「仮面ライダー<平成ライダー名場面!編3>」には、
何故かシークレット扱いでラインナップされている

(以上ニコニコ大百科より抜粋、一部改変)

劇中で映司がオーズに変身するために用いたオーズドライバーは、
元は800年前に錬金術師達にオーメダルを製造させたとある大国の王が変身するために造られた物であり、
王は自身の欲望をより満たすために力を欲していたが、逆に大きすぎる欲望に耐え切れずに自壊する結末を辿っている。
なお、『オーズ/OOO』本編で現代のオーズの支援組織である鴻上ファウンデーションの会長、鴻上光生こそが800年前のオーズに変身した「王」の子孫であり、
『小説 仮面ライダーオーズ』の「アンクの章」に登場した「王」は悪人である事を除けば、鴻上そのものの人物像として描かれていた。*4

+ 外部出演
オーズ及び映司の初登場は前作『仮面ライダーW』の劇場版『ForeverAtoZ/運命のガイアメモリ』である。
Wの足止めをするルナ・ドーパントとの戦いの最中、落として転がったメダルを追いかけながら唐突に登場。
メダルを拾ってくれたWに助太刀して変身、ルナ・ドーパントの相手を引き受けてWを先に行かせる。
この時礼を言うWに対して彼が発した返事「ライダーは助け合いでしょ!」はその爽やかさから非常に印象的な台詞であり、
第一期平成ライダーで度々見られたライダーバトルからの転換と、彼のキャラクターを一発で表現する事に成功していたと言える。
後、敵のルナ・ドーパントが映司を評した「イケメンで強いのね!嫌いじゃないわ!」
後に『MOVIE大戦MEGA MAX』でWからこの時のお返しを受ける事になる。

以降の作品でも、『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』では仮面ライダー陣営の一人として登場、
大ショッカー&大ザンギャックとの激戦では海賊戦隊ゴーカイジャーへ「仮面ライダーオーズの“大いなる力”」を託し、
『MOVIE大戦アルティメイタム』ではフォーゼとウィザードへの救援として現れコヨミにパンツを被せるなど後輩達のピンチには度々駆け付けている。

ただし『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』では、
作品終盤でショッカー首領が操るライダーロボの歴史改変ビームを食らって他ライダー共々存在が消滅してしまう事態に陥ってしまい、
この結果が後の『HERO SAGA』ディケイド編「オーズの世界」に大きく影響を及ぼす事となってしまう。
『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』でも電王との絡みから、
「ショッカーが世界征服した世界」が生まれる切っ掛けを図らずも作ってしまったり、
それとのタイアップエピソードでは元ショッカー戦闘員を宿主にしたヤミーが登場したりと、
仮面ライダー生誕40周年という節目の作品であるせいか、割合ショッカーとの関わりが深い平成ライダーである。

『仮面ライダー平成ジェネレーションズFINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー』にも登場。
仮面ライダーエグゼイド』(を含む平成二期)の世界と『仮面ライダービルド』の世界の衝突という異常事態に財団Xの暗躍を察知、
助っ人として駆け付ける。
あくまで「エグゼイド」と「ビルド」が主役の映画なのだが、オーズは本編最終話及び『MOVIE大戦MEGA MAX』の後日譚となっており、
影の主役とも言うべき活躍をみせる。本編最終回のオマージュとなる演出や、アンクとの久々のコンビ復活などファン必見。
ちなみに固有のキメ台詞が無いため、出演ライダー全員がキメ台詞を発してカッコよくキメよう……として、
6自分のキメ台詞をバラバラに叫んだためにずっこける、というシーンでは「(世界の運命は)俺が手を掴む」と言おうとしていたようだ。
「ねーもう、ちょっと紘汰君座って! 前向いて!」「あっ、はい先輩」

2018年の『仮面ライダージオウ』では渡部氏本人が演じる火野映司が登場。
本来、『ジオウ』におけるレジェンド枠(ゲスト出演者)の発表は放映の2週間以上前には行われるのだが、
アナザーオーズに(元来は『エグゼイド』のライダーである)檀黎斗が変身するという事のみ発表されていた。
(フォーゼ回やウィザード回で主人公キャストの出演が無かった事もあり)『オーズ』キャストの出演が無いのではと思われていた所を、
何の事前告知もなく次回予告に泉比奈と共に登場、ファンの度肝を抜いた。
「『オーズ』の歴史が無かった事」になった結果、なんと国会議員となっており
スーツ姿の胸元には(渡部氏の発案による)赤い羽根が備わっている。
改編後の歴史でも似たような経緯を辿ったようで、一人では助けられない命を救うために、「たくさんの人と手を繋ぐ」という結論に達し、
国会議員となったと語り、仮面ライダージオウ/常盤ソウゴにタジャドルライドウォッチを手渡す等の手助けをした。
『ジオウ』9話及び10話は、表面上は「欲望が空っぽになった」(実際は真逆で「全ての人を救えるだけの無限の力が欲しい」と本気で思っている)英司、
「王になりたい」という夢(欲望)を持つ(が、未来では「人々を恐怖で支配する、最低最悪の魔王」になる、とされる)ソウゴ、
「強烈な欲望の塊」を持ち「神をも超える檀黎斗王」を名乗る黎斗という、三人の王の対比となっている。

+ ゲーム作品
格闘ゲーム『クライマックスヒーローズ』シリーズでは『オーズ』から参戦。
コンボのみならず亜種形態を操作する事も可能で、本編未登場の形態にもなれる。

仮面ライダー無双こと『バトライド・ウォー』シリーズでは皆勤。
流石に『クライマックスヒーローズ』シリーズのように亜種形態は使えないが、コンボは一通り使用可能で、
『II』からはブラカワニコンボとスーパータトバコンボが追加された。
コンボのデメリット再現か、タトバ以外だと一定時間で強制的にタトバに戻るという仕様が存在する。
あと『1』では特定の技でしかトドメを刺せない仕様故に、タトバコンボはタトバキックでしかトドメを刺せないというなんとも言えない事に

トレーディングカードアーケードゲーム『ガンバライド』では、自身が主役となる001弾から登場。
玩具と連動した『メダルスキャン』や、フォーム専用の『タジャドルチャンス』『プトティラチャンス』などで圧倒的な強さだった。
フォーゼ弾以降は弱体化したが、以降も強力なカードが何枚か出ている。
後継作の『ガンバライジング』では2弾から、さらに後継作の『ガンバレジェンズ』では3弾から登場した。

ベストスクロール『ライダージェネレーション』には1作目から登場。
各コンボにチェンジすることが可能(プトティラは超必殺技のみ)。
『2』は時系列が最終回後(恐竜グリードが再生怪人として登場する)だが、特に説明なくプトティラを使用している。

PS4/Switch『KAMEN RIDER memory of heroez』ではW・ゼロワンと同時参戦。
当初はメダルを1枚も持たないまま本編の舞台に調査に訪れており、何とか逃走している最中に、
別の場所でダブルがウヴァとカザリをボコった際に、二匹からはじけ飛んだトラとバッタのメダル、
冒頭でゼロワンが見つけるも即吹き飛ばされたタカの3枚が偶然手元に飛んでくるという、ジョーカーメモリ並みの運命力で変身能力を取り戻し参戦。
本作では「敵が特殊なエナジーを用いて作った複製品のメダル(縁の色が違う)を使用している」という設定で、
英司が普段より調子がいい、と言うほどでコンボのデメリットは一切発生しないという本編の上位互換仕様となっている
(恐竜メダルも複製されておりプトティラコンボも登場。こちらも暴走しない模様)。
TV版の全てのコンボとブラカワニ(クリア後限定)に加え、CSMで登場したムカチリコンボを使用可能な他、
ムカチリコンボの虫系メダルに対応したゲームオリジナルのグリードとして「ムチリ」が登場している。
Wほどではないものの出番は多く、オーズの強制操作パートも多く、顔は映らないものの英司も少しだけ登場している。
なお、『W』のキャラ以外は何故か名前を出さないという謎縛りを強いられているため、アンクの「オエージ」も聞けない。 

+ COMPLETE SELECTION MODIFICATION
串田!アキラ!100%!
ベ!ル!ト! 生まれ 変!わ!る!

2017年12月。「大人のための変身ベルト」と銘打たれた、プレミアムバンダイ限定かつ完全受注生産の変身ベルトシリーズである、
COMPLETE SELECTION MODIFICATION(コンプリート セレクション モディフィケーション)(通称「CSM」)」の第18弾として、「オーズドライバー コンプリートセット」が発表。
当時のDXベルトでは再現できなかった後付けの劇場版限定コンボソングやメダルが新規収録され、
音声も劇中の演出を最新作分までタイミングも細かく再現できる、異様に気合の入った一品である。

その際に、未来の鴻上ファウンデーションが新造したという設定で、
仮面ライダーポセイドンが使用していたメダル3種(オーズドライバーでは設定上ポセイドンには変身できない)と、
イラストだけ映画に登場していたメダルを使った、新たなる5つのコンボが公開。
更に、亜種形態用メダルとして「ヤドカリ」が追加された。

+ 新たなる5つのコンボ形態
  • ビカソコンボ
エビ!カニ!サソリ!
♪ビーカーソー!ビーカーソー!

甲殻類のメダルを用いたコンボ。
瞬発力を活かした打撃系の格闘戦を中心とする形態。
映像作品では未登場だが、このメダル自体は『MOVIE大戦CORE』で登場しており、
付属ブックレットにてガラとは別の錬金術師により生成されたコアメダルであったと明かされている。
スマートフォンアプリ「シティーウォーズ」に実装される形で映像化された。

  • シガゼシコンボ
シカ!ガゼル!ウシ!
♪シーガーゼシー!シーガゼシー!
シーガーゼシー!

偶蹄類のメダルを用いたコンボ。
全身に配された「角」による攻撃を中心とした形態。
後に「ガンバライジング」に実装される形で映像化されている。

  • ムカチリコンボ
ムカデ!ハチ!アリ!
♪ムカチリー!チリッチリッ!
ムカチリー!チリッチリッ!

毒を持った虫系メダルを用いたコンボ。
毒生成能力があり、また隠密性も高い暗殺用形態。
上記の通り、ゲーム『KAMEN RIDER memory of heroez』にてオーズのフォームチェンジに採用され晴れて映像化デビューした。

  • セイシロギンコンボ
セイウチ!シロクマ!ペンギン!
♪セイ!シロギンー!セイ!シロギンー!

極地に住む生物のメダルを用いたコンボ。
超低温環境下で最大戦力を発揮する形態。

  • サラミウオコンボ
サメ!クジラ!オオカミウオ!
♪サーラーミーウオー!
サ!ラ!ミーウオー!

水棲類のメダルを用いたコンボ。
水中での肉弾戦塔を中心とする形態だが、オーズドライバーとは別の「専用のドライバー」を使う事で、
より純度の高いエネルギーを生み出す事が推測されており、それこそが仮面ライダーポセイドンを指すものと思われる。


「俺が欲しかった力。どこまでも届く俺の腕。それってこうすれば手に入ったんだ……」
「でも、お前の手を掴んだのも絶対間違いじゃなかった。絶対…アンク……」


MUGENにおける仮面ライダーオーズ

qzak氏による手描きのものと、その改変版が複数存在する。
なお、単体キャラが作られる以前にもWストライカーとしてMUGEN入りしていた。

+ qzak氏製作
  • qzak氏製作
2013年9月15日公開。
多くの平成ライダーを手掛けたqzak氏による手描きキャラ。
現時点でコンボチェンジはタカトラーター、タカキリバが搭載されており、コンボ形態は現時点では未実装。
作者曰く、搭載したい技などは多いが、今はまず1格ゲームキャラクターとしての充実化を目指していきたいとの事。
AIは搭載されていない。

+ 亜-人氏製作
  • 亜-人氏製作
共同製作用素体として作られた改変版。
2015年4月9日より仮面ライダー制作Wikiにて公開されている。
AIがデフォルトで搭載されており、ガードやAI殺し、繋ぎ、対空もこなし、通常技にも削りが付いている。
1ゲージ技のタトバキックは端から端まで届き暗転中攻撃のため実質ガード不可の350ダメージと非常に強力。
出場したこの大会でもタトバキックで猛威を振るっている。
AIの強さはEXグルーヴゴッドルガールと互角に戦える強程度。ただし、優秀な飛び道具を持った相手には苦戦する模様。

+ 大会ネタバレ
「ライダーは助け合いでしょ」トーナメントに参戦。
この時、タッグは並盛りと同様に事前にタッグが決定されるルールだったため、ゾルダとタッグを結成。
1回戦では、1号G3-Xのタッグに敗れたが、敗者復活戦で見事な連係プレーで復活を果たした。
2回戦以降も1回戦で負けたのが嘘のような強さで勝ち進み、決勝戦でクウガブレイドと激闘を繰り広げたが惜しくも敗退した。

+ ev133氏製作
  • ev133氏製作
上記の素体をベースにした改変版。
2015年4月26日より仮面ライダー制作Wikiにて公開されている。
上記素体の一部バランスを無視していた部分が修正された他、新たなシステムとしてコンボゲージが追加されており、
バトライド・ウォー同様ゲージ技を除く攻撃を出す事で上昇していき(空振り可)、
コンボゲージ半分以上の状態で1ゲージ消費する事で、コンボ形態への変身が可能となる(変身中はコンボゲージが徐々に減っていく)。
コンボ変身中にsボタンでコンボを途中で終了する事もできる。
現在はガタキリバが搭載されており、技はタカキリバ流用のカマキリソードとクワガタメダルの電撃が使用可能。
この内電撃は通常形態でもコンボゲージがMAXならタカキリバの攻撃中に追加入力で発動でき、その後ゲージ消費無しでガタキリバとなる。
ただし、その場合はゲージ消費版よりもコンボゲージが早く減るので注意。
ガタキリバの特徴としては0.5ゲージ消費で分身を最大4体まで出す事が可能で、更に分身は各々が勝手に動くので、本体がサポートすれば10割も可能。
…が、分身出現中は1体毎にコンボゲージの減りが早くなる上、分身は本体と体力を共有するのでうっかり範囲攻撃を食らうと即死する。ご利用は計画的に。
製作者によるプレイヤー操作動画(7:57~)

更新により新技のタカキリーターやタカトラドルが搭載され、
さらに遠距離攻撃としてクワガタメダルによる電撃がガタキリバ中以外でも使えるようになった。ただし自爆ダメージを食らうので注意。
この電撃もタカキリバ同様コンボゲージMAX時に追加コマンドを入力する事で、直接ガタキリバに変身する事も可能。
またガタキリバもジャンプやしゃがみ、通常技などが追加され、更に変身中にコンボゲージ全消費でガタキリバキックを出せるようになった。
ガタキリバキックは2種類存在し、暗転と共に出現中の分身を消した後15体に分身して攻撃するパターンA、
出現中の分身と同時に一人10体(=最大50体)に分身して攻撃するパターンBの2つがある。
前者は無敵があり、後者は攻撃までは無防備なものの本体が潰されても分身が残っていれば攻撃してくれるので、どちらを使うかはお好みで。
製作者によるプレイヤー操作動画(7:07~)

AIは搭載されていないが、2017年5月にドライブのAIや改変版龍騎を製作したななび氏による簡易AIが公開された。
ガタキリバの分身とのダメージ共有が無くなった代わりに分身の攻撃力低下、判定やバグの修正などの調整が行われている。
同年9月のAI更新でおまけとしてストライカー時代のものを復活させた1ゲージ技の「オーズバッシュ」、
ラウンド2以降かつ瀕死時限定で使える通常ゲージとコンボゲージを両方全消費する一撃必殺技「プトティラコンボ:ストレインドゥーム」が搭載された。

+ nipa3008氏製作
  • nipa3008氏製作
多くの平成ライダーを改変したnipa3008氏によるオーズ(公開はこちらが先)。
こちらは氏の改変したWと同じく、qzak氏の公開している素材を元にして改変している模様。
必殺技として各種コンボが使用でき、ゲージ技では魂ボンバーやスーパータトバキックなどが使用できる。
ガタキリバキックが発動から攻撃後まで無敵だったり、タトバキックがヒットした瞬間からゲージ技でキャンセルでき、
空中で地上技が使えたりするが気にしない。
カラーパレットも複数存在し、それぞれ恐竜系を除く各種グリード風のカラーとなっている。
以前は某代行者風ストーリーが搭載されていたが、現在は削除された模様。

氏は他にもパープルアイのオーズも公開しており、こちらにはプトティラコンボや恐竜系グリードのカラーがある。
どちらもAIは搭載されていないが、通常オーズにはAnomi Polis氏による外部AIが公開されている。
ただしAIフォルダ名の半角スペースを消し、defファイルを修正しないと新MUGENでなければ起動できないので注意。

+ 栄光夜 -Night of Glory-氏製作
  • 栄光夜 -Night of Glory-氏製作
こちらも同じくqzak氏製を素体とした改変版。
凶狂ランクへの参入が主な目的となっており、カラー差によって無敵量や攻撃力が変化する。
また、改変元からqzak氏のスプライト素材を使ったガタキリバが一撃必殺技として追加されており、3ゲージかつ一定ライフ以下で発動が可能。
ちなみにSFFには栄光夜氏自身が追加したと思われるラトラーターのドットもあるが、技には使用されていない模様。
AIはデフォルトで搭載されている。


この他、カーベィ氏が製作したコンプゲー『AIメカゴジラ対戦格闘ゲーム』には、ロボット化した「メ・カゴジ・ラ」が参戦している他、
ガ・タキリ・バ氏によりタカカンロイド、ゴリラカンドロイドが公開されている。

出場大会

非表示

プレイヤー操作

mugenで天の道を行く(おまけ5及びPart15、操作キャラ)


*1
5系統の組み合わせ5×5×5=125種類と、タマシー、プトティラ、ブラカワニ、スーパータトバで129種類。
タトバコンボ(パープルアイ)を含めるなら+1。恋愛コンボも含めれば更に+1
超バトルDVDに登場したタカガルバ、タカトラガルを換算すれば更に+2。
超バトルDVDにも登場していないカンガルーメダル(ちなみに同メダルは腕部と脚部の双方に対応している)を使用した亜種形態や、
映像作品には登場していないパンダメダルの亜種形態を含めれば組み合わせ数はさらに増える。
さらに、爬虫類系など他メダルと組み合わせ可能かどうかが判明していないメダルや、節足動物系のようにオーズが使用できるか不明のメダルもある。
コブラ+クジャク+チーターの組み合わせができたら酷い名前
何にしても、前作の基本形態数3×3=9種類から見ると、組み合せ論による恐ろしい増殖ぶりである。

これらのコンボ・亜種は、当時稼働していた006弾までの『ガンバライド』で、
玩具のオーメダルを実際に組み合わせる事でゲーム中で再現し使用できた。
クラマックスヒーローズシリーズ(フォーゼ以降)でもゲーム中で各コンボ+亜種119種類が使用可能。
また頭部・胴体・脚部に三分割できて自由に組み替える事が可能な玩具「オーズコンボチェンジシリーズ」が発売されたり、
基本125種類は好きな組み合わせのソフビ人形をオーダーメイドのネット販売限定品としてを注文する事ができたなど、
関連商品も組み合わせ数の多さを売りの一つにしていた。
組み合わせ自由なゲーム作品はともかく、映像作品では実際には登場せず設定や理屈上しか存在していない組み合わせの形態も多い
(それでも映像中に登場した形態は全部で42種類と全平成ライダー中ぶっちぎりでトップなのだが)。

流石に多数の特撮スーツを用意するのが大変なのか、以降の作品では組み合わせで形態のバリエーションを作る形式はしばらく使われなくなった。
次のライダーは4つのスイッチの組み合わせで約10000通りの武器の組み合わせができるが、
これは装備変更レベルの物で、フォームチェンジと言って良い物は10種類もない
(要は「ガンダム:ビームライフル装備」「バズーカ装備」「ビームサーベル装備(銃器を捨てただけ)」「最終決戦仕様(全部装備)」などを、
 それぞれ別形体とは言わないようなもの。まぁカードゲーム『ガンダムウォー』だと実際に別キャラ扱いされているが…
 と言うかフォーゼのはF90のハードポイントシステムだろ)。
そもそも腕を変える程度なら、種類が少ないとは言え昭和ライダーの時点でライダーマン(カセットアーム)とスーパー1(ファイブハンド)が既にやっている。

組み合わせによる変身は、7作も後になって『仮面ライダービルド』で久々に採用される。
こちらは左右2種類のフルボトルの組み合わせだが、左右それぞれのボトルが30種類と単純に各々の種類が多く、
理屈上の形態数は合計で900通り以上という驚異の数を誇る。
ただしオーズも同時期に前述のCSM版で設定されたメダルによる形態が増え、組み合わせ数は軽く1000通り以上に膨れ上がったため、
設定上の形態数では未だにオーズの方が多い。

*2
公式には明言されていないものの、徳川吉宗が身分を隠して貧乏旗本の三男坊を名乗り下町に住んでいたという設定と、
戦闘時にあの曲のアレンジ版が流れた事、エンディング曲がサンバだった事、何より松平健本人が演じた事から、
「あの作品」 の徳川吉宗と同一人物である事は十中八九間違いない。
……そもそも、当時のニュースでも普通に「暴れん坊将軍と共演!」と言われていたので(しかも放送局であるテレ朝系列で)、
疑う余地なんか無いのであるが。というか『暴れん坊将軍』とサンバに直接関係は無いけど
ちなみにオーズ10周年に合わせて「暴れん坊将軍」名義でフィギュア化されているが、商品ページで「徳川吉宗」と言い切られていた

そしてその上様だが、なんと仮面ライダーオールスターゲーム『バトライドウォー2』にまさかの出演
映画が舞台だからとはいえ、これは何気にとんでもない事じゃないだろうか。

……まあそもそも第1シリーズではV3こと宮内洋氏が、続く第2シリーズでも荒木しげる氏が、
新しい方では松田悟志氏が御庭番を勤めていたり、それ以外にも佐々木剛氏もゲスト出演した事があったりと、
実は意外と仮面ライダーとの縁は古くからあったりするのだが。それと戦隊キャストとも縁が浅くない

*3
そもそも我々が今日知る恐竜の姿も、掘り出された化石を元に研究者が想像した姿にすぎない。
そのため研究が進んだ結果、例えばティラノサウルス一つ取ってみても「直立姿勢ではなく前傾姿勢」
「実は羽毛が生えていた」とかつてとは違った姿が知られるようになっている
(余談だがこういった事情から直立姿勢だと考えられていた時期の戦隊のティラノサウルスが、
 後の映画では恐竜系戦隊の後輩達と同様前傾姿勢を取って登場したりした事も)。
そういった意味では恐竜もまた想像上の存在である、と言えなくもないのだ。

*4
……とは言ったものの、別に鴻上会長も善人というわけでもない。
むしろそう言った物事の善悪にはこだわらず純粋に「欲望」だけに価値を見出しており、
だからこそ「生きたい」という欲望を具現化している「誕生」を喜び盛大に祝い、
映司を支援しているのも新たなオーズの誕生を祝して、というのが大きな動機。なおグリードの復活に関しても祝っている。
最終的にドクターマァキィ真木博士と袂を分かつ事になったのはその思想のすれ違い故である
(真木博士は幼少期のトラウマから「物事は終焉を迎えて初めて完成する」と言う思想の持ち主で、誕生とは正反対の滅びを重要視する人物である)。
その一方で財団X(『W』以降の劇場作品で暗躍する裏組織)とも繋がりを持ち、
グリードすら手玉に取る強かさも併せ持っており、前述の「手に入れたセルメダルの60%を鴻上ファウンデーションに収める」契約も、
最終的に60%譲渡になるのを見越した上で70%譲渡で契約を持ちかけてきた。
ちなみに小説版の「王」も、7:3の割合でカザリや他のグリード相手にセルメダルの納める割合を取り決めていた。

そもそも現代にグリードが復活してしまったのも、彼が自分のルーツを紐解いてオーメダルを発掘し、
持ち帰ったのが発端であり、劇場版の事件の原因もそのことごとくが彼の行動であるため、
『OOO』における全ての元凶と言っても過言ではない人物である。『HERO SAGA』でも度々やらかしてるし
……これらの行動に本人は全く悪気が無いのだから始末に終えない。
ただし、どこぞのプロフェッサーと違い常に問題解決のために動いているのも事実であり、どこか憎めないオッサンである。


最終更新:2024年02月03日 21:29