マーシャル・D・ティーチ


「人の夢は!!! 終わらねェ!!!」

『週刊少年ジャンプ』連載の尾田栄一郎氏の漫画『ONE PIECE』の登場人物。
アニメでの担当声優はスネークでお馴染みの 大塚明夫 氏。
また、大塚明夫氏の実父である大塚周夫氏は海賊王ゴールド・ロジャー(本名:ゴール・D・ロジャー)役で出演していた。

黒ひげ海賊団船長で隙っ歯と出っ腹が特徴の大男。
黒ひげ海賊団の構成員は船長含めて5人と少ないながらも、ドラム王国を一度壊滅させるほどの圧倒的な戦力を持っている。
己の野望のためには一切手段を選ばず、目的のためなら友人を殺したり世界規模な犯罪も行う凶悪な男だが、
一方で夢やロマンを重要視したり、生死を運命に預けきったりするなど男らしい部分もある。
作中ではフィクションにおける海賊のイメージに最も近い人物だと言える。

元は白ひげ海賊団2番隊の隊員だったが、これは白ひげの元にいれば「ヤミヤミの実」が手に入る可能性が高いと踏んでいたからで、
4番隊隊長サッチが先に実を手に入れてしまった際に彼を殺害し逃走、黒ひげ海賊団を立ち上げ計画を動かし始める。
その計画の一環として王下七武海に入るため、七武海の一人クロコダイルを倒したルフィを狙う。そこへ、白ひげの命令で自分を追っていたエースと遭遇。
ルフィの代わりにエースを倒し、七武海に入る事に成功した。結果的にこのせいでエースは死んだので以後黒ひげはルフィの敵となる。
しかし七武海加入の目的は、政府側の人間となる事で大監獄インペルダウンに入る権限を手に入れる事にあった。
LEVEL6に向かい、そこに捕らえられている囚人達を戦わせて勝ち残った者だけを仲間に引き入れ、目的を達成するとすぐに七武海の称号を返上、
更に頂上決戦で死にかけていた白ひげにとどめを刺して何らかの方法で地震を起こす「グラグラの実」の能力を奪い、
史上初の二つの能力を持つ人間となった
(本来、悪魔の実を二つ以上食べると体内に宿った2匹の悪魔が喧嘩を起こし、その時に発生する力で能力者自身の体が破裂し命を落としてしまう)。

以降は白ひげ残党との落とし前戦争にも勝利し、瞬く間に四皇の一人となっている。
また、ルフィ達億越えのルーキー「11人の超新星」と、黒ひげを含めた12人で「最悪の世代」と呼称されている。
新世界編当初は序盤では姿を見せていなかったが、能力者狩りを行い能力を奪ったりメラメラの実獲得に部下のバージェスを送り込んだりと暗躍を見せていた。
そしてワノ国編の幕間でついに本格的に登場。賞金額も22億4760万ベリーと判明。
詳細は不明ながらトラファルガー・ローが首謀者となりコビーも巻き込まれた「ロッキーポート事件」にも関与し、
元ロックス海賊団のメンバー「王直」を倒し、海賊島「ハチノス」の支配権を獲得し、以降はそこを拠点としていたなどの情報も明かされた。
その後、女ヶ島襲撃後にボア・ハンコックを危機的状況に追い詰めたり海軍の若手英雄コビーを拉致するなどの数々の騒動や、
青雉の加入及び能力者狩りにより幹部格が強力な能力者と化すなど戦力拡大が危険視されたのか39億9600万ベリーに跳ね上がった。

ヤミヤミの実を食べた闇人間で、自然(ロギア)系の能力者。
この「闇」すら吸い込む無限の引力の事であらゆるものを引き込む事ができ(要はブラックホール)、
引き込める者の中には「悪魔の実の能力の実体」も含まれ、この能力で掴まれたものは能力を無効化される。
しかし引力によって痛みやダメージすら引き込んでしまい、
あらゆる攻撃に対し常人以上のダメージを負ってしまうという弱点もあるハイリスクハイリターンな能力である。
ちなみに、初期案の段階では全ての攻撃を無力化する能力も候補の一つに挙がっていたとか。
もしこれが採用されていたら海軍三大将ですら相手にならない超難敵になっていたかも知れない。
ボツになってよかった……。

白ひげ曰く、弱点は「過信と軽率」。
実際、インペルダウン監獄署長マゼランに無防備で近付いてしまい猛毒で全く攻撃もできずに戦闘不能に追い込まれた他、
頂上戦争で死に体と油断して白ひげに近付きすぎて手痛い攻撃を受けている。
四皇となった後もこの点は変わらず、エッグヘッド編でトラファルガー・ローと戦った際は、
苦戦こそしたものの勝利したが、レアなオペオペの実の能力者を前につい止めを刺さずに、
奪った能力を売り物にするかローに無理矢理不老手術させるかとその場で思案するという隙を晒し
(黒ひげの幹部達はこの時点で全員能力者な上に、医術の才能が必要なオペオペの実を任せられる非能力者の適任者が一味にいなかった)、
そこを突かれてチョッパーから貰った薬により満月でもないのに月の獅子化したベポに最後の抵抗を許し、
幹部2人と共にローとベポを逃がす失態を犯している。

+ ネタバレ
エースから「人の倍の人生を歩んでいる」と意味深な発言を受けていたティーチだが、
一方で年齢は38歳(新世界編では40歳)と突出している訳ではないと明かされていたためファンの首を傾げさせていた。
後にワノ国編にてロジャー海賊団見習い時代のバギーがティーチは「生まれてこの方眠ったことがない」という噂話を耳にし、
その話を聞いたシャンクスが眠らないでいられるなら「人生倍楽しいのかな」と話す場面があり、エースの発言はその比喩だと判明した。

しかし、ティーチが何故そのような体質なのかは不明。
彼と初めて出会ったルフィとゾロはティーチを「あいつ」と形容したナミに、
「あいつじゃねェ…あいつらだ」と意味深な発言をしているが……?



   意外と忘れられがちだが、黒ひげ海賊団の設定が語られたのはドラム王国編(15巻)、
   黒ひげ海賊団構成員が初登場したのは空島編序盤(24巻)と結構古い。
   そしてティーチ自身の初登場シーンはというと、
   酒場で酒とチェリーパイの味を巡ってルフィとモメていた時である。
   なので初の公式ガイドブックだと「チェリーパイ男」としか書かれなかった
   直後に作中初の現実主義者であるベラミー一味が登場し、
   この時点では危険人物扱いされていた彼等の与えたインパクトが大きすぎた事もあり、
   完全に喰われる形になった初登場シーンから、
   彼が超重要人物になると読み取れた読者は果たしてどれほどいたのだろうか……。
   もっとも、その後大物臭を漂わせる台詞があったのだが。
   ベラミー?ブチキレたルフィにワンパンでのされた挙句上司にお仕置きされましたが何か
   仲間のサーキスも黒ひげと肩がぶつかっていちゃもん付けたら「やかましいやい!」と
   頭掴まれ地面に叩きつけられた挙句ベラミーのお仕置きを無理矢理執行させられてました

   モデルは実在した海賊「黒髭」ことエドワード・ティーチ。
   白ひげことエドワード・ニューゲートの由来でもある。


「笑われていこうじゃねェか。高みを目指せば、

 出す拳の見つからねェケンカもあるもんだ!!!!」


MUGENにおけるマーシャル・D・ティーチ

Dr.T氏の製作したものが存在する。
スプライトは『ギガントバトル』から持ってきたようだが
システムは格ゲーっぽくアレンジされている。
元ゲーの関係上白ひげの技は使わず主にヤミヤミの能力を使って戦う。
また一部通常技で簡単に永久が出来る。
AIは未搭載。

この他にDavid11氏による『JUS』風ドットで製作されたちびキャラや、
CobraG6氏による『大海賊闘技場』仕様のキャラも存在する。


「おれの時代だァ!!!!」

出場大会



最終更新:2023年10月06日 00:16