パズズ


"Let's taste your blood!"
(貴様の血を味わわせてもらおう!)


データイースト製作のゲーム「デスブレイド」の登場キャラクター。
一般的には「パズズ」というとバビロニア神話に登場する風の魔神で、
日本でもファンタジー関係のゲームや小説などで知名度は高く、「パズス」「バズズ」という表記で登場することもある。*1
デスブレイドのパズズも鳥と人間の姿を合わせたような姿をしており、元ネタのイメージは保っている。
種族はDemonで、年齢は5329歳とさすがの長命。
プレイヤーは選択できないボスキャラクターの一体で、ラスト手前に登場する。
ゲームの最終ボスとなるアークメイジ・クロノスは魔法による飛び道具がメインの特殊な相手なので、
真っ向から戦うタイプの敵としては作中最強のキャラクター。
だが、CPUのアルゴリズムがステージギミックと上手く噛み合っておらず、まともに戦うと強いはずなのだが
壁に設置されているトゲに誘導して自滅させるという方法でパターンを構築されてしまった。



『デスブレイド』について

人間の戦士を操り、ファンタジーの怪物とコロシアムで戦うアクションゲーム『ファイティングファンタジー』を第一作に持つ。
こちらは武器を使って戦う2D視点のアクションゲームで、
ラスト前に戦う二人組が「北斗の拳」の二人組の修羅・殺(シャー)と斬(ザン)そのまんまであったり
ラスボスが独眼鉄先輩の巨大ヨーヨー持ったウイグル獄長というデコセンス溢れる逸品。

その続編である『デスブレイド』では、武器を使っていた2D視点の前作から一転、
なぜかファンタジーの怪物がプロレスで戦うというデコ以外にはゆでぐらいしか思いつかんだろうという世界観に突入。
(なお、似たようなものにSNKから怪獣同士がプロレスで戦う『キングオブザモンスターズ』が出ており、こちらのほうが若干早い)
ゲーム内容はつかみ合ってボタン連打して必殺技を決めるという普通のプロレスゲームに、様々なステージギミックの要素が加わっている。
「攻撃を当てたり喰らったりすると専用のゲージが溜まり、ゲージを消費して超必殺技を出す」という
現在の格ゲーに受け継がれるパワーゲージシステムを採用しており、
発売時期が『龍虎の拳』よりも早いので「龍虎の気力システムが史上初のゲージシステム」という話に一石を投じる存在であったりする。
こちらはプロレスゲームなので、龍虎の気力ゲージが「格ゲー初のゲージシステム」なのは間違いなさそうではあるが……。

前作ではっきり「死亡」と表示されたのに堂々と出場した前ラスボスの獄長は(全員素手になったので)釽舞大円盤を手放し、
今度は決め技がキン肉ドライバーになっていた。 You are a bug to me!!

また、ボスキャラの一体であるヒドラの言動がなかなか面白かったり
ヒドラの必殺技を喰らっている時の女性キャラがエロいとかで有名。
ニコニコでデスブレイドの必殺技紹介動画を検索してみるとサムネは全部これだった。
ファイティングファンタジー
デスブレイド


MUGENにおけるパズズ

mitai dake氏によるアレンジ仕様が存在。
デフォルトの体力が1500と非常にタフ。さらに根性値補正で試合の終盤はとんでもなく硬くなる。流石は悪魔超人である。
また、他の同氏製作キャラ同様、長いコンボなどの一部の攻撃を受けると、何故か 体力が回復する という摩訶不思議な仕様となっている。
原作は技のアクションが多くなかったため、多数の新技を追加している。
羽を飛ばしたり、魔法やブレスで攻撃したりといったファンタジー系の攻撃に加えて、
掴んだ後にレバーとボタンの組み合わせで様々な投げ技に変化するプロレスゲームの要素も搭載。
ついでに「パズズ」繋がりでジャンプ漫画『ゴッドサイダー』のネタも。
また、超必殺技以外の攻撃を受け流す特殊ガード「シールド」と当て身投げも所持している。
ゲージ溜めを持つ他、ダメージを受けるとゲージが自動的に増えるという処理があり、
攻撃されているのに異常な速さでゲージが溜まっていくことがある。自身の攻撃時のゲージ増加量もかなり多い。
ただし、上述の回復する仕様がある為、コンボキャラと戦わせると際は注意されたし。

1~3P、4~10P、11P、12Pの順に使える技が増える。
特殊カラーである11P、12Pで解禁される技は、いずれも『ゴッドサイダー』のパズズ絡みのもの。
「魔崇威羽(ますいばね)」、「ペルセポリス裂動碑文」、「逆狂異世界(パラノホーンテッドワールド)」、「ヴィヤー」等々。
特に凶悪なのが「パラノホーンテッドワールド」で、これは相手を強制的に東京ビッグサイト謎の逆ピラミッドが鎮座する空間へ閉じ込める技。
逆ピラミッドを破壊するまでは脱出出来ず、空間内では元ネタ通り謎の魚に蔦、アリや翼竜の群れが襲いかかる。
並のキャラでは脱出はおろか、逆ピラミッドを攻撃する事もままならずに封殺されてしまう事だろう。
ほぼ即死級の威力を持つ全画面技「ヴィヤー」も強力だが、こちらは体力一定以下という制約がある為、後述の自動回復もあって使用出来る局面と相手が限られる。

11Pは常時スーパーアーマーで、しかも体力3分の1を切ると自動回復する極悪仕様となっている。根性値も半端ないのでとにかく硬い。
12Pともなれば全身が禍々しいオーラに包まれ、常時ハイパーアーマー&ゲージ自動回復に加え、攻撃力・ダッシュのスピードが倍増し、凄まじい強さを発揮する。
更に11Pでは1ラウンドにつき1回までだったパラノホーンテッドワールドとヴィヤーの回数制限も解除されるので、ますます手が付けられなくなる。

AIも搭載されており、シールドと持ち前のタフさ、ゲージの溜まり易さを活かしてガンガン攻めて来る。
12Pはまともに戦っても凄まじい強さを見せるが、ゲージ自動回復という特性もあって、頻繁にパラノホーンテッドワールドを発動する。
酷い時には脱出したと思ったら 即再発動されて再び逆ピラミッド空間へご招待 …という無間地獄が展開される為、パズズに触れる事さえままならない。
恐らく狂クラスに相当する強さを持っていると思われる。


youtube動画にmediafireへのリンクが貼られている。

出場大会



*1
他にも『ウィザードリィ』の魔王マイルフィックの外見上の元ネタとか、
悪魔城伝説』のドラキュラ伯爵が崇拝する暗黒邪神の外見上の元ネタでもある。

なお、ドラキュラ伯爵が邪神崇拝で魔力を得ていたという話は古い設定で、現行設定とはいろいろ違うので
『悪魔城伝説』発売当時はそういう設定になっていた、とだけ考えた方がいい。
後のシリーズだとパズズは普通に雑魚キャラとして登場したりもする。


最終更新:2018年05月11日 21:31