三塚井ドクロ

「へぇ~そうなんだぁ~ボクも交ぜてよぉ~」

おかゆまさき氏のライトノベル、電撃文庫は「撲殺天使ドクロちゃん」のヒロイン。「みつかい どくろ」と読む。アニメでのCVは千葉紗子女史。

+「ドクロちゃん」という作品
第2回電撃hp短編小説賞で二次選考まで残った本作が『電撃hp』に掲載され予想外の人気を獲得、シリーズ化に至った。
単行本は全10巻が発売されている。
その作風は一言で表すならば「問題作」。
物語性をうっちゃった、ぶっ飛びすぎたキャラ設定と擬音満載の型破りな文体から繰り出されるハイテンションエログロナンセンスコメディは
他の追随を許さない個性となっており、笑う分には確かに笑える、しかし後に残るものは皆無と言っていい出来であり、形容が難しい。
人によって受け入れられるか否かの差が激しく、初出から10年以上が経った現在でも未だに賛否がはっきり別れる。
良くも悪くもある意味ライトノベルの「ライト」部分を突き詰めたような作品であると言える。

作品の舞台は埼玉県だが、海があるらしい。

本来は今作品の主人公である草壁桜(中学二年生で、女の子みたいな名前だが男の子)を抹殺する為机の中から来た未来の天使だが、いつのまにか桜の部屋の押入れに居ついてしまう*1
一人称は「ボク」で、ニッケル合金でできた「撲殺バット エスカリボルグ」なる武器をいつでも持っており、感情が高ぶると桜くんをこれで撲殺する。
尤も、「 ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ~♪ 」という復活の呪文を唱えることですぐに復活するのだが。なお、呪文を間違えるとおかしな事になる。
その回数は、第一巻の時点で既に100回を突破している。
桜くんの両親には、ドクロちゃんの天使の力により(現れた札束を見た途端に)魔法にかかったように家族の一員として受け入れられている。
当初は「再婚した母方の連れ子」という設定だったが、あまりにも無茶だったので桜くんがやめさせ、「親戚の子を預かっている」ということになっている。

+今作品での「天使」と、桜くんについて
この作品では、天使とは未来に存在していて、カミサマに仕える存在である。
「天使による神域戒厳会議」、通称"ルルティエ"というものに所属している。
その目的を簡単にいえば、将来的にこの世にとってよろしくない影響を及ぼす者をその前に抹殺してしまおうというものである。
「濡れた半紙の上を破かずに歩く」など、かなり厳しい戦闘訓練も行われているらしい。
天使が任務を終えると、関わった人間は天使に関する記憶を失うこととなる。

天使にはいくつかの特徴があり、例えば「頭の上に輪っかが乗っている」がそれ。
他にも「1つ以上の魔法アイテムを有している」というものがあり、ドクロちゃんの場合は「撲殺釘バット エスカリボルグ」にあたる。*2
作中には一人+αしか登場していないが、男性の天使も存在している。

観念的な存在であり、人には見えない幽霊などを見ることも可能。
また、不安定なため、他の誰か(天使同士でなくても)と絡まって強い衝撃を受けるなどすると、人格が入れ替わってしまう場合もある。
その存在の質を決め、礎となるのは「個性」。そのため、体重や身長は変化しない。
天使たちが作中の舞台となる桜くんの世界に居続けるのは自然ではなく、その「個性」を消費し続けなくてはならない。
個性の消失はそのまま「意思」や「イメージ」、「存在力の消失」といったことにつながる。
なので、長く居続けると「天使の憂鬱」という症状にかかり、熱に浮かされたようになる。「ルルティエラ・マァナ」という薬で一時凌ぎはできるが、そのまま世界に居続けることは不可能である。
酒まんじゅう程度でも、アルコールを摂取すると個性に変調を来してしまう。めんどくさい。

頭の天使の輪は日本刀並の切れ味を誇り、お辞儀をすると危ない。頭から外すことも出来、武器に使えるような気もするが、
そもそも持つだけで自分が危ないし、外すと「顔面が崩壊するお腹が急転直下でゆるゆる」になってしまう。早く言えば激しい下痢に襲われる。

では、何故桜くんが抹殺対象になったかというと、本人は否定しているが、桜くんが重度のロリコンだからである。ストライクゾーンは12歳。
そして将来的にやらかすらしいのが、 地球上の全女性の外見年齢を12歳で固定してしまう というもの。抹殺されてもしかたがない。*3
……正確に言えば、抹殺の理由は「不老不死の技術の発明」である。女性の年齢を12歳で固定する研究の副産物らしい。

ドクロちゃんが桜くんの元にやってきたのも、彼を抹殺する使命を受けてのことではあるが、彼女はルルティエのやり方に反撥しており、抹殺ではなく「桜くんをおバカにする」ことによって対処しようとしている。

好きな食べ物はどら焼き、美味しいけど体に悪そうな赤いウインナー、マヨネーズなど、
好みのタイプは大晦日に紅白じゃなくて裏番組を見続けるタイプのヒト。
好きなマンガは「びんかんサラリーマン」。
天使であり、頭の上には輪が浮かんでいるが、背中に羽は生えていない。 代わりに昇り龍の刺青 がある。
天使だからという理由で一応羽を生やすこともできるが、普段あまりにも使わないので昇天イメージと勘違いされたことがある。
4巻幕間の星座占いではしし座になっているが、桜の季節に生まれた桜くんがてんびん座になっている辺りただのネタと見え、信憑性は薄い。

桜くんを救う存在のはずなのだが、いつもその桜くんを自分のろくでもない思いつきに巻き込む、控えめに言っても迷惑な性格。
桜くんを梱包して国連に送りつけようとしたり、上への報告書に根も葉もない桜くんの変態行為を書いたり、テストのすり替えをしたり、撲殺以外でも桜くんをひどい目にあわせている。
実は桜くん以外を撲殺したことはない。殴ったことはあるけど
とはいえ、迷惑をかけていないかと言えば全くそんなことはなく、桜くんと一緒に過ごす機会を邪魔されればクラスメイトを動物にしてしまう(しかもついぞそのまま)し、
作品冒頭で転入してきた際も、本来桜くんの隣の席だった女子が行方不明になっている。
また、担任の先生が歯の神経に何かをされたりしたらしい。
勝手に学校を休んだり早退することもしばしばで、休みの日にはダメな生き物のように午後二時ごろまで寝ている。

妙な遊びを考える、するのも好きなようで、「ゴセロ/五色オセロ」(二人用でドクロちゃん4色、桜くん1色)「ほういちで・ごー」(耳以外の体全体に呪文を書き、透明になったつもりで平屋の家を琵琶を弾き歩く)
「日本横断 名産カステラ・シルエットクイズ」(全部四角で見分けがつかない)などを桜くんと嗜んでいる。

エスカリボルグはおよそ2tという凄まじい重量があり、それを片手、それも利き腕ではない方ででも軽々と振り回す事のできる腕力の持ち主。
他にも手刀で蛇口を切断する、手遊びの水鉄砲で岩を砕く、投げた紙皿で髪を切断しあまつさえ地面を掘り穿つなど、べらぼうな戦闘力を持つ。
持久力も相当なもので、バス三区間分を走ったり、短距離走のスピードで山までのロードワークをしたりしても汗一つかかない。
また、2階の窓から飛び降りても普通に着地できる。

人間を獣に変えてしまう、普通の物体にチョチョイと手を加えて迷惑アイテムに変えることができるなど特殊能力も多彩で、大抵は騒動の原因になる。
嗅覚が人間離れしており、町へ出かけた桜くんを探し当てたことも。
特技は「天使(エンジェル)・アイ」。探しものを見つける能力を自称しているが、単に一生懸命探すだけである(妹のザクロちゃんが本物のそれを使っているので、真似をしているのかもしれない)。
また、一生に一回だけ「答えが頭に浮かぶ」能力も持っているが、夏休みの宿題に使ってしまった。

料理は苦手、というかそれ以前の問題で、林間学校のカレーにトイレの壁に生えていたキノコを混ぜるわ、フリルエプロンの甘辛煮を作るわ、
びんかんサラリーマンソーセージなるものを混入したチョコレートを作るわ散々である(いずれも桜くんが食べさせられている)。まあ、変な混ぜ物さえしなければ普通に作れるわけだが。

通っている聖ゲルニカ学園では「木工ボンド部」を 無理矢理 設立し部長に収まっている。
木工ボンドが固まりゆく様をただ眺めるだけという謎の部活であり、桜くんも強引に部員にされてしまった。
が、その割には木工ボン道(ドクロちゃんが家元を襲名している)なる競技(教義)があったり、専門雑誌が出版されていたり、神社が存在したりとよくわからない規模を誇り、
アニメ版の製作委員会の名前にまでなっている。

身長135cmとかなり小柄だが、戦闘力はB81~85(媒体によって異なる)というトランジスタグラマー。
しかも非常に敏感。眠っていると他に何をされても起きないが、胸を触られると瞬時に飛び起きる。そして桜くんを撲殺する。

+名前と家族について
「三塚井ドクロ」は学校生活のための仮の名(本人いわく日本名)であり、本名は「ドクロリル・ジャスティリア」。天使世界でも名門の出身だが、本人も本名を忘れていた。
家族としては年上に見える妹のザクロちゃん(外見年齢19歳、実年齢9歳)がいる他、母親はドクロそっくりの性格でムクロという名であることが判明している。


+ドクロちゃんです
お祭り企画として、他の作家・イラストレーターにドクロちゃんをかいてもらう、という企画である。
参加者は、MUGEN入りしているキャラに携わった方だけでも、高橋弥七郎、いとうのいぢ、谷川流CLAMP鎌池和馬時雨沢恵一各位という、まさに豪華メンバーである。


+外部出演
コラボ企画『MW号の悲劇』収録の同作者の作品『応答せよ!びんかんサラリーマン!』に、ドクロちゃんと桜くんらしき人物がほんの一瞬だけ登場している。
元々『びんかんサラリーマン』は『ドクロちゃん』の作中作であり同一世界には存在しないはずであるが、
『びんかんサラリーマン』ヒロインの南さんは『ドクロちゃん』登場人物の一人である南さんと容姿がそっくりであり、
『ドクロちゃん』の南さんにはびんかんサラリーマンこと敏感一郎が務めている設定のと同じ名前の会社に勤務する姉がいるという。
同一世界でも別世界でも通じるなんとも微妙な距離感の関係になっている。
ちなみにこのコラボは元々雑誌『電撃hp』の企画だったのだが、この作品だけなぜか「電撃ひとりコラボレーション」として次の号に掲載され、単行本化の際にようやく正式に組み込まれている。なんなんだこれ。

ゲームでは単独作品としてADV『ゲームになったよ!ドクロちゃん 〜健康診断大作戦〜』がある。「撲殺」が規制に引っかかってタイトルに使えなかったそうな。
『電撃学園RPG Cross of Venus』ではヒロインの一人として登場。
性能は…一言で言えば 超曲者 。単発の破壊力は操作キャラ中屈指のパワータイプだが、いずれの技もリーチが短く、隙も大きい。
壁の向こう側(なぜかどこ○もドアそっくり)でいきなり着替え始めて、壁を壊されると殴り飛ばすカウンター技など変な技も搭載されている。
桜くんと彼女の常軌を逸したやりとりに主人公もついていけなかった。シズの飼い犬の陸を臓物丸と呼んで嫌がられるという原作ネタも仕込まれている。

Lillianより発売のギャルゲー『ティンクル☆くるせいだーす』では、PSP移植版『ティンクル☆くるせいだーすGoGo!』の同梱ソフト『ティンクル☆くるせいだーす STARLIT BRAVE!!』に、他社ギャルゲーヒロインや他のアスキーメディアワークス作品ヒロインと共にゲスト出演。
本作は「天使」が存在する世界観であり、ルルティエから裏切り者の天使の暗殺指令を受けてやってくるが、本作主人公の咲良( さくら )シンをなりゆきで撲殺している。サクラくん違いである。
ありえない推測で場を混乱させたり脈絡完全無視でプールで泳ぎ始めたりと、普段通りフリーダムな言動を繰り返しては話の腰を粉砕する。
『ドクロちゃん』本編のサブタイトルパターン「○○だよ!ドクロちゃん!」を決め台詞のように使っている、「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴ~♪」を自身の回復にも使っている描写があるなど、一部独自の設定が見られる(一応、原作内の番外編的ヒロイックファンタジー回では僧侶をやっていたが)。
EXアタックの内容はなぜかエスカリボルグを使った技ではなく、相手のスピードを鈍らせる「木工ボンド」。

+「電撃文庫 FIGHTING CLIMAX」でのドクロちゃん
家庭版での追加サポートキャラとして参戦。同作に類を見ないギャグキャラであり、セレクト時のボイスもメタくさいものがある。技は以下の通り。
5S:上空からドクロちゃんが落下してくる。自キャラからの横距離は一定で地上まで下りるのは遅めなので単発使用には向かない、コンボ向けの性能。
4,6S:斜め上にエスカリボルグを投げる。発生、弾速ともにキノには及ばないものの速い。
+で、いつものあれはというと…
ダウン中に5S長押し:ドクロちゃんだけが持つ、コマンド表にない隠し技にしてゲージを消費するサポート技。自キャラを相手に向かって投げつける。ぶつかると双方にダメージが入るが、どちらも必ずKOにはならない。一応その後「ぴぴるぴるぴるぴぴるぴー」といつもの呪文を唱えてくれるが、攻撃判定はあるもののヴァイタルソースすら回復することはない。

「辛いかもしれないけど、一緒に全国大会目指そうよ!」


MUGENでのドクロちゃん

一時期、当WIKI内でMUGEN入りした詐欺が横行したこともあったが、
はれて、一條氏の手描きのキャラが公開された。
エスカリボルグで殴ったり、相手の頭上部分に猿の顔を出現させる魔法を使ったりする。
下の動画では使われていないが、木工ボンドで相手を固めたり、手から水を発射する攻撃がある。
ボイスはアニメよりティンクル☆くるせいだーすにゲスト出演した時のものが多い。
同氏のと同じく変数でコンボ性能を管理しているようだ。
また、同氏のザクロちゃんに対して原作を意識した特殊イントロがある。
デフォルトでAIが搭載されている。
手動の操作だと、(前進しながら)パンチボタンを連打するだけで攻撃がつながってしまい、10割が余裕で出来る。一種原作再現とも取れるのが恐ろしいところである。
カラーパレットの12を選ぶと惨事モードになり、性能は変わらないが、エスカリボルグで殴る攻撃で相手をKOすると
相手をバラバラの骨と肉塊にしてしまうグロテスクな演出が入る。苦手な方は要注意。
参考動画

妹のザクロちゃんも同氏の手でMUGEN入りしている。

出場大会

  • 「[大会] [三塚井ドクロ]」をタグに含むページは1つもありません。

*1
それ以外にもこの作品にはドラえもんのパロディが結構多い。
当ページ内にも散見されるほか、桜くんの家は外観・内装ともに、野比家と瓜二つという設定である。
アニメでは流石に再現できなかったが、コミカライズ版ではその通りになっている。

*2
明らかに物理攻撃的な釘バットが魔法のアイテムとは何事ことかと思われるかも知れないが、魔法のアイテムはたいてい(釘バットが普通かはともかく)普通のモノの姿をしており、その上で各々に特殊能力がある、といったところのようだ。
ドクロちゃんの魔法も、本人ではなくエスカリボルグに由来すると思われる描写があるが、作中に出て来た他の魔法アイテムの能力がひとつに限られているのに対し、
ドクロちゃんは、他の天使の助けを借りるなどしていないのが確実なものに限っても、「桜くんを生き返らせる」「人を動物に替える」といった異なる複数の魔法を使っている。
これが同種の魔法の応用ではないとすれば、ドクロちゃん本人の魔法であるか、エスカリボルグが複数の魔法を操れる代物であるということであろう(実際、エスカリボルグは魔法アイテムの中でも最高レベルの代物らしい)。

え? それにしても釘バットはバイオレンス過ぎるって? なに、魔法アイテムには他にも有刺鉄線とかスタンロッドとか蠱毒壺とかあるから大したことはない。あと菜箸とか濡れタオルとか。
また、攻撃的ではないものにも、ハリセン布団指サックから畳針と個性派揃いである。

*3
ただし、作中の桜くんの年齢は14歳なので、12歳が好きだとしてもさほどロリコンじみてはいない。(10歳くらいの子に対してドクロちゃんが「桜くんの好みにはちょっとだけ低すぎる」と言ったこともある。)
それに、全体を通じて幼馴染で同級生の水上静希ちゃんのことが好きという話でもあり、本当にロリコンなのかはいささか疑問でもある。
それにしても隠し持っているAVはロリ系の女優だし、鎖骨フェチではあるが。


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