仮面ライダージョーカー


 ■スペック
 身長:195cm
 体重:85kg
 パンチ力:1.25t
 キック力:3t
 ジャンプ力:ひと跳び30m
 走力:100mを6.2秒

「どうやら切り札は……常に俺の所に来るようだぜ!」

平成仮面ライダー第11作『仮面ライダーW』に登場する仮面ライダーの一人。『剣』のジョーカーではない。
仮面ライダーWの変身者の一人・左翔太郎が、ロストドライバーにジョーカーメモリを装填して変身する姿で、
主に翔太郎と同じく変身者であるフィリップが何らかの理由で変身不可能な状況でドライバーを用いる事が多い。

外観は仮面ライダーW・サイクロンジョーカーの左半身(ジョーカーサイド)の色や模様を右半身にも施したような姿。
かつて『MOVIE大戦2010』に登場したWの特殊形態・ジョーカージョーカーに似ているが、あちらと違いメモリは1本しか用いておらず、
セントラルパーテーション(体中央のライン部分)は黒く塗られている。
変身ベルトであるロストドライバーはWの変身に使われるダブルドライバーによく似ているが、変身に使えるガイアメモリは1本のみ。
作中ではジョーカーの他にスカルやエターナルが使用しているなど、実はライダー用には一番普及しているタイプとも言える
(余談だが、元々ダブルドライバーの左側に入れるジョーカーメモリをロストドライバーに入れているため、
 変身時はメモリの「J」の字が「つ」のような形になってしまう)。

劇場版『AtoZ/運命のガイアメモリ』で初登場。
風都にばらまかれたT2ガイアメモリを集める仮面ライダーエターナル=大道克己率いる謎の組織『NEVER』との交戦の末、
T2以外のガイアメモリを使用不可能にされ変身不能に陥り、さらに相棒であるフィリップも敵の手に落ちるという絶体絶命の状況の中、
師匠たる仮面ライダースカル=鳴海荘吉の遺したロストドライバーと、事務所に落ちてきた最後のT2ガイアメモリであるT2ジョーカーメモリを使用して変身。
NEVERの戦士であるヒート・ドーパントとメタル・ドーパントを技のキレで圧倒してタイマンで制し、
首謀者たるエターナルに挑むも、格闘の末にロストドライバーを破損して変身解除、T2ジョーカーメモリも奪われてしまった。
T2メモリは最終的にエターナルの爆死に巻き込まれ全て破壊されている。

+ 人とメモリ
逆転の鍵となるアイテムがたまたま主人公の所に落ちてきた、と言うといかにもご都合主義な展開に聞こえるが、
この映画では冒頭にきちんと伏線が張られており唐突感は無い。
また本編の時点から「人とメモリは惹かれ合う」という設定が語られており、
ガイアメモリとの出会いの運命論が示唆されている。
この作品でも仮面ライダーアクセル=照井竜が最初に対峙する相手がかつてのボスクラスの敵と同種のドーパントになる、
NEVERメンバーがことごとくWが使用しているのと同じメモリのT2版と適合してドーパントに変身するなど奇妙な一致が続いており、
この翔太郎の元へ今まで彼が変身に使っていたのと同じジョーカーメモリが登場することでその流れはピークに達し、
同時に今まで敵にばかり向いていた運命的な流れが今度は正義側に来始めるという演出になっている。

また実は、敵である大道克己とエターナルメモリの出会いも、惹かれ合うある種運命的なものであった事が後に明かされている他、
『風都探偵』でビギンズナイトが掘り下げられた際、翔太郎視点で描かれたジョーカーメモリとの出会いが、
同様に運命的なものだった事もより詳しく描写された。

その後ユートピア・ドーパントとの最終決戦を終え、データ人間として肉体の限界を迎えたフィリップは消滅したが、
彼は翔太郎一人でも風都を守れるよう、置き土産にロストドライバーを遺していた。
翔太郎はこれと今までWへの変身用に使っていたジョーカーメモリを組み合わせて使い、
フィリップが復活するまでの1年間を仮面ライダージョーカーとして戦った。
復活後も、彼が検索に夢中になっている間などはWのかわりにこちらに変身する事がある。

Wと異なり使用メモリがジョーカーメモリ単体という事もあり、総合的なスペックは全体的に劣っているのだが
(パンチ力、キック力、ジャンプ力はサイクロンジョーカーのちょうど半分。
 他作品と比べると、なんと敵怪人に傷一つ付けられなかった電王最弱形態・プラットフォームにすら劣る)、
翔太郎自身の戦闘能力に加え、ドライバーの効果でメモリの「切り札の記憶」を最大限に引き出しているため
必ずしも弱いという訳ではなく、一般の怪人を数体相手にして互角に戦う事も十分可能。
通常のメモリで変身したジョーカーでも、翔太郎自身の経験もあり一般怪人を苦もなく撃破している。
戦法は徒手空拳による格闘戦オンリーであり、マキシマムドライブによる『必殺技も単にエネルギーを纏った格闘技である、
ライダーキック及びライダーパンチ。T2版では、発動時に昭和ライダーのものと同じSEが入る。

+ ジョーカーメモリの特性
「身体能力の強化」、「トランプのジョーカーのようにどんなメモリとも不都合なく組み合わせ可能」という扱いだったジョーカーメモリだが、
漫画『風都探偵』において、使用者の感情の増幅に伴い、本来の性能の上限を上回る力を発揮する効果を持つ事が明かされた
(TV版でも解説こそされていないが、これに近い現象が確認されている)。

Wとは違う、腕でJの形を作る独自の変身ポーズは、翔太郎役の桐山漣氏が『仮面ライダーBLACK』のファンであり、
氏がその要素を取り入れ考案したものだという。
また、上記2つの必殺技のネーミングやアクションにもBLACKのイメージが取り入れられている。

平成ライダーでは極めて珍しい武器や特殊能力、フォームチェンジ等に一切頼らず己の肉体のみで戦うスタイルは、
商品化数が少なく短い期間しか登場しない劇場版ライダーだからこそできたものであり、そこが逆に強烈な印象を与えている。
公開前こそW・ジョーカージョーカーとほとんど変わらないあからさまなリペイントに見えたため評判はあまりよくなかったが
(なおジョーカージョーカーはCG撮影でスーツが存在しないため、実際にはジョーカーのスーツは新造である)、
 実際の印象的な活躍と作品自体の出来の良さ、さらに本編最終回への登場で高い人気を獲得しており、
少ない登場ながらWには欠かせないライダーとなっている。
その人気から、『超クライマックスヒーローズ』や『バトライド・ウォー創生』といったゲーム作品にも出演している。

+ 「今名付けよう……ぼくは……仮面ライダーサイクロンだ……!」
「風が叫ぶ、風が唸る。
 ぼくの身体の中で渦を巻き、嵐となる。
 大自然のエネルギーがこのぼくの力だ」

『小説 仮面ライダーW ~Zを継ぐ者~』において、目の前にミュージアムのドーパントが現れ、
翔太郎は風邪でダウンしファングもエクストリームも使えないという、
絶体絶命のフィリップの前に現れたシュラウドが渡したロストドライバーによりフィリップが変身した姿。
仮面ライダージョーカーと同じくサイクロンメモリの力が最大限に発揮されており、
色以外の違いとしてはウィンディスタビライザー(首のマフラー)が存在する。マキシマムドライブはライダーチョップ。
動いて風を受けるほど力が増していき、更に若干ながら回復もするというスピードと耐久を両立した形態となっている。
ただし素のスペック自体もジョーカーと同じく低いため、動き回れない状態になると弱い。
最終的には敵と相打ちになりドライバーは破壊されたが、
これを修復したものが本編でフィリップが遺したロストドライバーであるらしき描写がなされている。

この小説版はTV版本編のメインライターである三条陸氏が執筆しており、人物描写や話運びが本編からブレずに再現度が高く、
本編の補完なども充実しており、ファンからも本編に準ずる外伝エピソードとして受け入れられている
(この「Zを継ぐ者」は、Wの作品時系列上ではビースト事件とイエスタデイ事件の間のエピソードであると前書きで三条氏に明言されている)。

同小説の刊行直前に発売された『超クライマックスヒーローズ』では、仮面ライダージョーカーのサポートとして若干ながら登場する。
この仮面ライダーサイクロンの登場は、『超クラヒ』発売のおよそ1週間前まで伏せられていたサプライズ参戦だった。
14:21~

余談だが、上記の「風が叫ぶ、風が唸る~」は萬画版『仮面ライダー』のある場面のオマージュとなっている。

(以上、Wikipediaより一部抜粋、改変)

「行くぜ、フィリップ……いけね、また癖が」


MUGENにおける仮面ライダージョーカー

+ qzak氏製作
  • qzak氏製作
2013年12月29日公開。
Wも製作したqzak氏による手描きキャラ。
原作同様にパンチ・キック技オンリーの技構成で、「仮面ライダー」の「カンフーマンというコンセプトで更新してゆくとの事。
AIは搭載されていない。

+ nipa3008氏製作
  • nipa3008氏製作
平成ライダーの改変に定評あるnipa3008氏によるもの。
こちらはqzak氏のWを改変したもので、2012年に公開されたためライダーパンチがヒートナックルcを改変したものとなっていたが、
更新により氏が手掛けた他の改変ライダーと同様、qzak氏のブログやDCD1号の素材を改変したものへと変更された。
何故かリアクト版眼鏡風のストーリーが搭載されていたが、現在は削除された模様。
通常のジョーカーカラーの他、仮面ライダーサイクロン風のカラーも存在する。
こちらもAIは未搭載。

+ arumikan氏製作
  • arumikan氏製作
2015年1月公開。
改変Wやファングジョーカーを製作したarumikan氏によるもので、氏の製作したファングジョーカーとqzak氏ジョーカーが素体の模様。
飛び込みや対空といった基本的な技を一通り搭載し、また通常技を含め多くの技でダウン追撃出来る。
ゲージ技はライダーキックを搭載、1ゲージ消費の通常版と2ゲージ消費のロック技版がある。
カラーはジョーカーの他、サイクロン・ヒート・CJ・HJ・HM・LJが存在する。

AIは強~凶下位レベルのものがデフォルトで搭載されている。
超反応設定が可能(デフォルトではON)で、的確な対空を行いセービング系のライダーパンチで起き攻めを行う。
なお、プレイヤー操作用defとAI用defで分かれているので注意。


上記の他に、フィリップの仮面ライダーサイクロンも仮面ライダー製作Wikiにて公開されている。
製作者はニャッキー氏で、ベースはqzak氏版ジョーカー。


「さあ、お片付けだ…ライダーキック!」

出場大会

出演ストーリー



最終更新:2024年01月31日 00:17