シャドームーン



『勝負だ! ブラックサン!!!』

1987年に放送された特撮作品『仮面ライダーBLACK』に登場した、世紀王ブラックサン(仮面ライダーBLACK)の宿敵。
続編の『仮面ライダーBLACK RX』にも引き続き登場し、後に各種映画作品にも出演している。
それまでにも仮面ライダーシリーズにはライダーの宿敵怪人や偽者のライダーは登場していたが、
初の「 仮面ライダーの姿をした、ライダーと全く同格のボスキャラ 」として印象深い存在である。

元々は「秋月信彦」と言う名の裕福な大学生で、仮面ライダーBLACKこと南光太郎とは親友の間柄だったのだが、
19歳の誕生日に世界を影から操る「暗黒結社ゴルゴム」によって、
寿命の近づいたゴルゴム現総帥「創世王」の後継者候補 世紀王シャドームーン へと改造されてしまう。
その結果、シャドームーンは自分が信彦であったことを「知っている」が、信彦の意識、人格は失われてしまっている。
そのため、上記の台詞にもあるように、友人・南光太郎はシャドームーンを「信彦」と呼びかけ続けるのだが、
彼は(面と向かっては)光太郎をゴルゴムの敵としての名「仮面ライダー(BLACK)」、
もしくはもう一人の世紀王としての名「 ブラックサン 」としか呼ばない。*1
(ただし、倒したBLACKに止めを刺さないなど、信彦の意識が完全に失われてはいないという描写も散見される。
 また、人類の文明を滅ぼしても実の妹だけは助けてやるという台詞を放ったこともある)

 『信彦……?そんな名前は忘れたな』

BLACKとは同格の存在でありながら、(復活の経緯からか)基本のステータスは戦いを重ねてきたブラックをより上回っており、
デザインも黒に対する銀・赤に対する緑・生物的なブラックに対して金属の鎧のような体……と尽くBLACKのアンチテーゼとなっている。
しかし腕や足の突起を除くとシルエットは BLACKと全く同じ。 ここら辺は見事なデザインと言える。
その姿も能力もBLACK同様に仮面ライダーそのものと言っても申し分ないスペックなのだが、
昭和ライダーには「悪の仮面ライダー」という概念は無かったため、彼は分類上は「仮面ライダー」扱いにはされていない。*2

武器は世紀王の証である魔剣「サタンサーベル」、BLACKのライダーパンチやライダーキックより強力な
「シャドーキック」と「シャドーパンチ」、またライダーでは珍しい光線技「シャドービーム」や
テレポート、霊体化 、念力など全ライダーの中でも珍しく強力な技も操る。
ブラックと同様に体内にキングストーン(月の石)を持っている為
その気になればBLACKの得意技「 キングストーンフラッシュ 」も
「シャドーフラッシュ」なる技として使用可能。影なのか光なのかハッキリしろ。
実際に劇中では、世紀王専用の僕である生体バイク「バトルホッパー」をこの技で操り騎乗、ブラックへと襲いかかった。
(しかし、これまでの戦いでBLACKとバトルホッパーの間に友情が芽生えていたため、精神までは支配できなかった)
また「ジャキィッ」という独特の金属的な足音も印象的。
後年、この方の足音の演出を聴いてシャドームーンを連想した少年達は結構いたのではないだろうか。

+ 原作ネタバレ

なお、諸事情により声は信彦役の俳優である堀内孝人氏ではなく、
後に『仮面ライダー電王』でキンタロス役を演じた寺杣昌紀(現・てらそままさき)氏が演じている。
もっとも、この当時まだてらそま氏は新人の頃だったのであまり注目されず(メタルヒーローシリーズに散発的に出演したりはしたが)、
キンタロス役で出演した事で、シャドームーン役であったことが改めてクローズアップされるに至った。
ちなみにキンタロスと同じ声の人とは思えない程爽やか声である。
後にてらそま氏は声優としての活動が主になったこともあり、近年のゲーム作品でもライダーは
代役が多い(徐々に本人キャストも増えてきたが)中、シャドームーンに関しては専らてらそま氏が演じている。
ただ流石にてらそま氏の年齢もあってか、近年の声はキンタロスに近い。
声優が異なるのはPS2の『仮面ライダー 正義の系譜』(黒田崇矢氏)、アニメ版『仮面ライダーSD』(塩沢兼人氏)、
映画『オールライダー対大ショッカー』(変身前の月影ノブヒコと同じ大浦龍宇一氏)の三作品だけである。

+ その他作品のシャドームーンと信彦
+ 『S.I.C HERO SAGA』のシャドームーン(以下MUGENキャラの元ネタ)


MUGENにおけるシャドームーン

  • zektard氏製作 仮面ライダーシャドーRX
zektard氏による手書きのシャドームーンが2014年3月16日に公開された。
上述の『S.I.C HERO SAGA』に登場した「白いRX」準拠でのデザインとなっており、
名義も独自に「 仮面ライダーシャドーRX 」となっている。
(なお、原作のシャドームーンは本来ならば上記の通り「仮面ライダー」の一員扱いにはされていない)
創世王ではなく、信彦の自我を取り戻しつつあるシャドームーンが進化した形態というイメージを想定しているとのこと。
つまりは名義通りに「仮面ライダー」としてのifのシャドームーンであると思われる。

氏の他のキャラとは違いしゃがみ、空中技も搭載されており、リボルケインやRXキックなど、本家BLACK RXに相当する技が揃っている。
必殺技としては空中から飛び蹴りを放つシャドーRXキック、敵にリボルケインを突き刺す移動投げリボルクラッシュが搭載されており、
どちらも高い威力を誇る強力な技に仕上がっている。
デフォルトでのボイスは『仮面ライダー 正義の系譜』の黒田崇矢氏のものであり、AIは未搭載。

2014年4月29日の更新により、仮面ライダーBLACK RXを呼び出し共にRXキックを放つ
新超必殺技、 ダブルRXキック が追加された。
クリティカルヒットすれば並のキャラであれば一撃KOするほどの高威力である。

かぢゅみ氏により本体の公開より 僅か一日後 に、てらそままさき氏のボイスパッチが公開され、
更に上記のダブルRXキック追加ヴァージョンにも対応したものに現在は更新されている。
改変は自由という事であり、他にもRXキックやリボルクラッシュがよりアクティビティに調整され、
更に最新更新版において「シャドーライダーキック」という新技も追加された改変版なども公開されたので、
自身の好みに合わせて利用してみるといいだろう。
コルクボード氏によって外部AIも公開中、導入すると無敵と高威力の揃った強力な技性能と、
高いライフを活かした凶キャラとして暴れまわってくれるようになる。
なお本来のシャドーRXのパラメータは「Life1500、Atk150、Def200」というボス仕様なのだが、
氏のAIの方ではマスターギースと同じ「Life2000、Atk100、Def100」にマイルド修正されている。
この状態でも十分強いのは確かだが、出場させる試合のランクによって、パラメータを適切に設定し直すと良いだろう。

ドットスプライトのデータも公開されており、新たなシャドームーンの誕生にも期待される。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm23114373
他、過去には別作者による実写画像を使用したシャドームーンも公開されていたが、現在は入手不可能。

出場大会



*1
ブラックサン="BLACK SUN"(黒い太陽)別に敬称を付けている訳では断じて無いし、アイサツが大事な訳でもない。

*2
系列的にはライダーの偽物として登場するショッカーライダーに近い。
シャドームーン自身は偽物ではない事や、後にブラックと共闘する2号ライダーになる案もあったため「仮面ライダー」と言う名をつける事も考えられていたが、
ラスボスとしてのキャラ付けが確定した時点で「悪役に仮面ライダーの名はつけられない」となった。

*3
この時RXに「傷を治しておけ」と言っているが、 どう見てもそのシーンのRXは無傷で普通に戦えそうであった。
正確に言うと罠から脱出した後、 バイオライダーから元に戻った時点で明らかに傷が全て消えている。
(他の話でもRXはフォームチェンジや、キングストーンやサンバスクの力で完全回復を何度もやらかしている)
このため「傷を治させてくれ」「(直前の必殺技決めポーズで頭に当たった岩による)傷を治しておけ」等とネタにされることも。
ついでに「今ここにいるのは、 クライシス帝国と並ぶもう一人の脅威 」とシャドームーンに対する光太郎の心情を説明するナレーション、
アントロントの罠で 二人を閉じ込めただけで満足する幹部 の反応(おまけにライドロンの介入だけであっさり潰されてしまっている)、
リボルクラッシュ後の決めポーズおよび倒れるアントロントの後ろで 全力ダッシュで逃走する幹部の姿 など、
この回の演出や台詞はツッコミどころ満載でネタにされやすい。

なお、シャドームーン自体も姿こそ変わっていないが、死線を潜り抜けてRX相当に強化されているため、
クライシスに一人で張り合えるRX相当=一人で帝国に並ぶとしたナレーションはあながち間違いでもないかもしれない。
そんなシャドームーンを こんなしょうもない罠で敵に回したクライシス帝国 はどうしようもなく愚かと言わざるを得ない。
下手をしたらRXとシャドームーンのダブル共闘で先に帝国が滅ぼされるところだった。

*4
『ディケイド』までのライダーの中で最もフォームの数が多いのはクウガ
『オールライダー対大ショッカー』のライジングアルティメットも含めると12フォームが登場している。
しかし、ライジングやアメイジングが使えるようになる前の基本状態で使えたのは、
エネルギー切れを示すグローイングと禁じ手のアルティメットを含めても6フォームである。
(ディケイドは26フォームだが、これはカメンライドで歴代の平成ライダーのフォームに変身できるため。
 ディケイド自身のフォームは2つのみ)
その後も強化フォームが増え続け、最終的には12フォームにまで増えた(単独変身除く)。
なお、強引なやり方とは言え序盤の時点で幹部クラスの怪人・ナスカドーパントを退けるなど、
W自身の性能もそれなりに高いと思われる。

まあ更に次回作の仮面ライダーオーズではフォーム数が物凄いことになるのだが……

*5
グランショッカーとは、過去に滅ぼされた悪の秘密結社の構成員たちが魔神大首領の手によって蘇り誕生した組織で、
中でも各組織から選抜された八名の幹部は八鬼衆と呼ばれ絶大な権力を誇っている。
八名という辺りで察しが付くと思うが、各組織と言いつつスルーされた組織がいる
最新のライダーであるRXがBLCAK込みで2枠貰ったのはともかく、栄光の七人ライダー従兄弟ネタが使えるZXに挟まれて
敵組織がスルーされたスカイライダーとスーパー1は泣いても良い

『仮面ライダーディケイド』に登場した大ショッカー、スーパーショッカーの走りとも言うべき組織で、
八鬼衆のメンバーは全員がディケイド以降の平成シリーズに再登場している。
その実力は大ショッカー・スーパーショッカーをはるかに凌いでおり、『疾風伝説』においては最終的に倒されるも、11人ライダーの内5人が戦死するという大きな犠牲をはらうものであった。
ちなみに魔神大首領の正体はお馴染みショッカー首領……ではなく、まさかの死神博士である。
下剋上されてしまった首領は泣いても良い。