ゲルカドン


海外で製作された特撮作品『ウルトラマンG』の第3話「魅入られた少年」に登場した怪獣
別名「火炎飛竜」。身長67m、体重6万5千t。
ペットのトカゲ(名前は「ガス」)をアクミタワーの建設工事で失ったジミー少年の怨念と、
アクミタワー建設現場から発見された爬虫類ゲルカドンの化石の残留思念にゴーデス細胞が憑依して誕生した。
ゲルカドン自体はゴーデスがジミーの元に送り込んだ緑色のクリスタルによって操られている。
外見は足が2本に腕が4本。4本の腕の間には皮膜が付いていて、これで空も飛べる。
口から火炎を吐き、目から光弾を放つ。

劇中では空を飛びながら高熱火炎を吐いて暴れ、実体化と消滅を繰り返して防衛チームUMAを翻弄する。
その時はゴーデス細胞がジミーを吸収してジミーの怨念から作り出したクローンに操らせていた。
そのためグレートに変身する青年ジャックがグレートを中継してジミーの意思を説得し、
本物のジミーとゲルカドンをゴーデスから解放しようとする
(これは他のウルトラマンとは違い一心同体、もしくは宇宙人そのものではないグレートだからこそ可能な方法である)。
説得に成功し、本物のジミーがゴーデス細胞に打ち勝ちクローンは消滅。ゲルカドンはジミーと共にゴーデスの支配を逃れる。
最後はジミーを背中に乗せてどこかへと飛び去っていった。

劇中では一切肉弾戦を行う事は無く、眼からの光弾と火炎を使った遠距離戦でグレートと戦った怪獣。
飛行能力も素早い飛行というよりは浮遊してゆったりと飛行するような使用法だった。
その代りに実体化と消滅を繰り返してテレポートのようにあちこちに出現する事ができるのが厄介で、
グレートの光弾を受けて爆発すると同時に消滅し、倒したと思って油断したグレートの背後に実体化し奇襲を仕掛けていた。

+ デザインについて
怪獣デザインはバガンバトラスペースゴジラといった東宝怪獣を手掛けた吉田穣氏のデザインである。
デザイン画の段階ではエリマキトカゲのような印象が強く、腕が2本で手足も普通に合計4本だったが、
実際の造形物は4本腕のものとなっている。


MUGENにおけるゲルカドン

ガドルフォドンレイザースを手掛けたバリ音スクス氏によるゲルカドンが2014年5月1日に公開された。
その後、スキキラーハーゲッシ氏に管理が移管され、同氏による改変・調整・改変元には無かったAIの追加が施されたものが、2022年8月14日に公開された。
検索では公開場所が見付けにくいが、『MUGEN怪獣キャラ総合スレ3』の960のリンクから公開先へ行く事ができる。
バリ音スクス氏曰く「外部サイトで紹介する時はスキキラーハーゲッシ氏製作扱いとして欲しい」との事。

バリ音スクス氏製、スキキラーハーゲッシ氏製共にディスプレイネームやドットに大きな差異は無いが、性能自体はかなり異なる。
基本的には性能がよりバランスよく調整され、デフォAIのあるスキキラーハーゲッシ氏版の方が使いやすいだろう。
以下は両バージョンの共通点と個別の性能について解説する。

+ 両バージョンの共通点
  • 両バージョンの共通点
劇中では火炎と目からの光弾のみしか使用していなかったせいか、
肉弾戦ができるように尻尾攻撃や噛みつき攻撃などの通常技が大幅に追加されている。
原作では格闘戦は皆無だった事から考えると、凄まじい格ゲー補正がかかっていると言える。
ダッシュ速度も速めで空中ダッシュや突進技も所持しており、機動力はかなりのもの。
…原作では飛ぶと言うよりは浮遊して動かずに火炎を吐いており、高速飛行とかもしていないのだが、これも格ゲー補正だろう。
原作で使用していた火炎放射や目からの光線も仕様は違うが両バージョンに搭載されている。

超必殺技体を炎で包んで体当たりする「炎気突撃衝」。
元ネタは漫画『輝竜戦鬼ナーガス』に登場した「炎騎突撃衝」という技で、もちろん原作のゲルカドンには存在しないオリジナル技である。

+ バリ音スクス氏製作
  • バリ音スクス氏製作
2018年11月18日の更新でこれまでのバージョンに存在した不具合の修正や性能調整がされており、
現在は『MUGEN怪獣キャラ総合スレ3』の853にて他の共々公開されている。
旧バージョンもなだげつ氏のサイトで代理公開中だが、不具合修正が更新内容である事を考えると最新版を使用した方がいいだろう。

必殺技には「火炎放射」や「光弾連射」など原作でも使用していた技が搭載されている。
ただし光弾連射はゲージを消費する癖に有利フレームがろくに無く当てて不利な上、威力も低いという死に技と化している。
眼からの光弾連射でグレートと光弾の撃ち合いをしていた原作のような戦い方は絶対にしてはいけない。
地上版と空中版のある火炎放射は実用可能な性能をしているので、ゲージはそちらに使うのが無難だろう。

特殊な技として「死んだふり」というものがあり、技の使用中に相手の飛び道具がヒットするとワープして相手の背後に回る事ができる。
前述の通り遠距離で飛び道具の撃ち合いになると不利なので、上手くこの技で接近戦に持ち込みたい所。
2018年11月更新版ではAI戦で相手がガードできなくなる状況が発生する不具合などが修正され、
オプションで技使用後に一定時間使用不能になる技が今使用可能なのかどうかを表示する事が可能になった。
同梱のreadmeの記述に従って記述を修正すれば、アイコンで使用不能な技が分かるようになるので人操作向きかもしれない。
AIは搭載されていない。

+ スキキラーハーゲッシ氏製作
  • スキキラーハーゲッシ氏製作
2022年8月14日公開開始、最新版は22年8月15日更新。
エフェクトや演出などが強化され、技も追加されている。
性能も全体的に調整され、有利フレームができたり発生が早まった技も多い。
使用後に使えない時間があるクールタイム技が改変元から再構成・調整されており、
飛行し直進する突進技、リーチの長い尻尾攻撃、空中にアッパー軌道で飛び上がる対空技などが搭載されている。
「火炎放射」と「光弾連射」の2つの技が交互に発動できるクールタイム技になっており、
威力は下がったものの、リーチは長めでガードされなければ有利フレームのある技に調整された。
クールタイムがあるため連射ができず、改変元同様原作のような光弾の撃ち合いはできないが、十分実用的な技になったと言える。
また、空中版の火炎放射が2ゲージ消費から1ゲージ消費に変更されている他、
特殊な技の「死んだふり」も強化されており、飛び道具以外の攻撃にも対応するようになっている。

AIはデフォルトで搭載済み。
一般~強クラスくらいの怪獣相手ならそれなりに良い勝負をしてくれるだろう。



出場大会



最終更新:2022年08月16日 22:04