ドラノール・A・ノックス


「私の敵は邪悪であって、魔法そのものではないのデス。」

竜騎士07製作の同人ゲーム『うみねこの鳴く頃に』の登場人物。
名前の由来は『ノックスの十戒』の考案者である推理作家ロナルド・ノックスのアナグラムである。

パッと見では少年のようにも見えるが女性である。
C.V.は沢城みゆきキャミィとはレオタードを着て中の人がみゆきちという共通点がある。

淡々とした性格の少女で、常に丁寧語で喋る。
語尾が「~デス」「~マス」とカタカナになっている。特に「デス」は反復することが多い。

天界から派遣された異端審問官の一人。『ノックス十戒』なる十の掟を使用し異端審問を行う。

ノックス第1条。 犯人は物語当初の登場人物以外を禁ず。
ノックス第2条。 探偵方法に超自然能力の使用を禁ず。
ノックス第3条。 秘密の通路の存在を禁ず。
ノックス第4条。 未知の薬物、及び、難解な科学装置の使用を禁ず。
ノックス第5条。 (欠番)
ノックス第6条。 探偵方法に偶然と第六感の使用を禁ず。
ノックス第7条。 探偵が犯人であることを禁ず。
ノックス第8条。 提示されない手掛かりでの解決を禁ず。
ノックス第9条。 観測者は自分の判断・解釈を主張することが許される。
ノックス第10条。手掛かりなき他の登場人物への変装を禁ず。

ノックス十戒の言葉は全て、物語内で完全な真実であるということが保障される『赤文字』となっており、
この物語中においてこれに反するあらゆる要素は存在せず、存在を主張することも許されない。

+ノックスの十戒とは
ミステリー作家でもあったロナルド・ノックスが1928年に発表した
『The Best of Detective Stories of the Year 1928』(邦題『探偵小説十戒』)に登場する推理小説を書く際のルールである。

1.犯人は物語の当初に登場していなければならない
2.探偵方法に超自然能力を用いてはならない
3.犯行現場に秘密の抜け穴・通路が二つ以上あってはならない(一つ以上、とするのは誤訳)
4.未発見の毒薬、難解な科学的説明を要する機械を犯行に用いてはならない
5.中国人を登場させてはならない
6.探偵は、偶然や第六感によって事件を解決してはならない
7.変装して登場人物を騙す場合を除き、探偵自身が犯人であってはならない
8.探偵は読者に提示していない手がかりによって解決してはならない
9.『ワトスン役』(探偵の相棒で物語の執筆者役)は自分の判断を全て読者に知らせねばならない
10.双子・一人二役は予め読者に知らされなければならない
(以上、wikipediaより抜粋)

現代の感覚では意味がよく分からない項目もあるが、要は「読者がちゃんと推理出来る作品の方が良い」
「ミステリーにオカルト・ファンタジーはあまり混ぜない方がいい」ぐらいの提案である。

ちなみにそんな「ルール」を提唱した彼の処女作『陸橋殺人事件』は
「とある殺人事件について素人探偵たちが推理をこねくり回したけどおおむね外れていて、
結局地道な捜査をしていた警察の結論が正しかった!」という展開をコミカルに描いた作品である。

ミステリーの始祖エドガー・アラン・ポーやコナン・ドイルのシャーロック・ホームズ(ワトスンは彼の相棒)を筆頭とする、
「間抜けな公的機構(警察など)を差し置いて真実を指摘する名探偵」という、
現代でもよくあるモティーフを皮肉ったノックスに対して、
ここまで読んで頭の硬い「ルール」を設定したガチガチの原理主義者とはもはや思わないであろう。
そしてそもそも「探偵が事件を解決してない」という意味で十戒を完全に犯しているとも言える。
要するにノックス自身これを「厳密なルール」とは考えていなかったし、
これ以降の古典ミステリー達がそんなルールに囚われていたという事実もないのだ。
こんな十戒破りは古典の時代からノックス自身を含め珍しいことではない。
(第9項に対しては直前に「ワトスン役(真犯人):嘘は書いていませんよ。都合の悪い部分は書かなかったけど」と言う作品が話題になっていたため、
 「見抜けずに悔しかったから」と噂されたりも)

ただ同時に、「ぽっと出の人物を犯人にしない」とか「偶然ではなくきちんとした筋道で事件を解決する」とか
「探偵が推理する為に使った証拠はすべて読者に提示する」とか、
読者が自分で推理する面白みを担保する要素が含まれているのも事実であり、
「こうするとミステリーって面白くなるよねー」という方向性で間違ってもいない。
実際に、十戒を概ね守って「ルール」的厳密さの中に知的興奮を提示した傑作も多々ある。

ミステリーが「ルール」に囚われているという認識そのものが不用意であり、
また「ルール」に基づいた作品作りをするという価値観があってもそれはより良いものを生み出すという動機からなのだ。

なお、第5項に関しては、彼の時代に「中国雑技団的な体術で密室から脱出」「不思議な効果を持つ中国伝来の秘薬」
という展開がちょくちょく用いられていた事に対する皮肉であり、第5項そのものに人種差別的な意味は無い。

かの名探偵シャーロック・ホームズの死を無かった事にしたバリツ(日本の格闘技らしい)も
東洋武術ならしょうがないと言わせる為に登場した様なものだったりする。
アルセーヌ・ルパンも空手や柔道を習得している)
ミステリーではないがアイアンマンの宿敵であるマンダリンなどもこの流れであり、日本でも同じような扱いの作品は少なくない。
(一方、ストIIでは中国人はマトモになったが。インド人に対しては相変わらずだった…)

もし第5項を「うみねこ」風に直すとするならば「魔女を登場させてはならない」と言った所であろうか?
言うまでもないが「魔女が存在するか否か」で争っている本作にこの項目が適用されると全てが茶番と化すので欠番扱いとなっている。

逆に『魔探偵ロキ』や『魔人探偵脳噛ネウロ』のように「最初からファンタジー世界である事を示す」事で魔法を肯定する推理物も存在する。
まぁこの二つは「そもそも推理を楽しむ作品ではない」ので、推理物と言って良いかは怪しいが。
(特に『ネウロ』は「推理物の皮を被った単純娯楽漫画」を自称しており、推理物ではない事が確定している)

他にもいくつか上記ドラノールの十戒と細かく異なっている部分があるが、詳細は考察サイトなどを参照されたし。

+…気付かれた方も居るかもしれないが…(『ひぐらしの鳴く頃に』のネタバレ注意)
…気付かれた方も居るかもしれないが、うみねこと同作者の前作『ひぐらしの鳴く頃に』は
第1項第2項第4項第5項第9項…と、十戒破りのオンパレードである。
(ただし第9項に関しては「知らずに発症していた病気のせいで幻覚を見ていた」と言うオチなので、ワトスン役自身は一切隠し事をしていない
 …と言えなくもない。
 尤も、その病気自体が第4項破りに該当する未知の病気(作者の創作)なわけだが)
この事で解答編以降、ファンからアンチに転じた者もおり、
その批判を受けて開き直って最初から魔女だの何だのな内容で作られたのが『うみねこ』だとも噂されている。

+とは言ったものの(『うみねこ』のネタバレ注意)
結局『うみねこ』自体も「記憶喪失となった事件関係者が、己の記憶を探りながら描いた手記」と言うオチが付いたとさ。
「魔法だの何だのは、 心の奥底では真実を思い出すのを拒んでいた作者(事件関係者)の妄想 」と言う第9項に抵触しかねない内容である。
一応、魔女ベアトリーチェは実在したが、「魔女」は単なる称号であって本当に魔法を使えたわけではない。性格とかも別人。
え、他の魔女?ドラノールも含めて全部妄想の産物ですよ。

黄金夢想曲でのドラノール

機動力が低い、防御力が高い、単発のダメージが高いという鈍重なパワーキャラ。
飛び道具が非常に苦手なので打撃や飛び道具を一回防ぐバリアを張る必殺技や、
アーマーを付与する攻撃で短所をカバーする必要がある。
コンボの火力は高いものの難易度が高いという欠点もある。
アビリティは被ダメージを1/2にする「アーマーブースト」。


MUGENにおけるドラノール

  • シロト氏製作
黄金夢想曲のドットを使用している。
基本的には黄金夢想曲仕様だが、タッチシステムなど一部のシステムがアレンジされている。
パートナーは部下であるコーネリアで固定されている。パートナー交代などのシステムは搭載されていない。
カラーによって性能が変化する。

簡易とのことだが、作者によるAIもデフォルトで同梱されている。
mugenファイルアップローダ3と小物ロダでAir氏のAIが公開されている(AIセットの一つ)。
2015年には新たにカサブタ氏によるAIが公開された。


MUGENではシロト氏のドラノールの公開以前からベルンカステルのストライカーとして暴れていた。
また彼女に限ったことではないが、他の夢想曲勢にタッチシステム代わりに搭載されたストライカーとしても活躍している。



「これで終わりデスデスデスデスデスデスデス
  デスデスデスデスデスデスデスデスデスデスッ、
Die The death(死を遂げるのデス)!
 Sentence to death(これは死刑の宣告なのデス)ッ!
  Great equalizer is The Death
   (平等とは即ち死を意味するのデス)ッ!! 」

出場大会



出演ストーリー




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