藤乃静留




  年齢:17
  身長:162cm
  体重:46kg
  血液型:AB
  誕生日:12/19
  星座:いて座
  B/W/H:85/57/82
  好きなこと:可愛らしい女の子
  苦手なこと:急かされること
  好きな食べ物:いもぼう
  好きな言葉:『玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば 忍ぶることの弱りもぞする』
  好きな色:薄紅藤、半色(はしたいろ)

サンライズのアニメ、漫画、ゲームなどからなるメディアミックス作品『舞-HiME』の登場人物。
「ふじの しずる」と読む。
担当声優は 進藤尚美 女史。
進藤女史は彼女の京都弁で話すという設定の実現のため「京都弁が話せる」という理由でオファーされたとのことで、
脚本の吉野氏が適当に書いた京都弁をアフレコ現場で監修し、書き直していたらしい。
作品の詳細な設定などについてはこちらを参照。

アニメ版のキャラクター

舞台となる風華学園の生徒会長を務める美少女。他の生徒と異なりベージュの制服を着ているのが特徴。
「常に慌てず騒がず」がモットーで、よく生徒会室でお茶を飲んでいる。
一見すると怠惰そうな人物だが、学園トップの成績に加えて理事長の代理で大人達と交渉する程のしたたかさを持っている。
また、諸事情で荒れていた楯祐一を更生の名目で生徒会に引き入れ、
彼を剣道部に戻そうと躍起になっていた武田に「1年間は手出しはしない」という約束を取り付け、
両者の納得のいくような落とし所に持っていくなど、生徒の自治管理に関しても非常に高い手腕を誇っている。
このように才色兼備の完璧な生徒会長であり、生徒からの人望も厚い。
唯一、珠洲城遥からは「ぶぶ漬け女」と呼ばれ、ライバル視されている。

主人公格の1人である玖我なつきとは友人であり、よく彼女をからかっては楽しんでいる。
一方で、なつきのために生徒の個人情報を見せるなど、生徒会の権限を私的に利用することも。
排他的な性格のなつきも彼女には心を許しており、他の人間には見せない顔をのぞかせている。

+ 以下 超ネタバレ注意
実は彼女もHiMEの1人。想い人は玖我なつき。
だが、彼女のなつきへの想いは友人に対する「Like」ではなく意中の人に対する「Love」。
何故なら彼女は生粋のレズビアンで、なつきに密かに常軌を逸する劣情を抱いていたのである。
ちなみに、彼女は男嫌いや性同一性障害の類ではない。ただ、好きになった相手が女性だっただけである。
ただ、この彼女の想いが物語に非常に大きな影響を与えることになる。


エレメントは薙刀。チャイルドの肉体も切断する非常に高い切れ味を持つだけでなく、
蛇腹剣のように形状を変化させて離れた相手を切断したり、鞭のように対象を拘束するなど、
武器として非常に高性能である。
チャイルドは「清姫」。イカの複数の足がヤマタノオロチの頭部のようになっている秀逸なデザインをしている。
カグツチに匹敵する巨体から繰り出される強力なパワーに加えて、イカの部分の頭部についている触手と、
複数のオロチの頭部による多方面からの同時攻撃が得意。元々のチャイルドの戦闘力に加えて、
チャイルドの「想い人への思いが強いほど強力になる」という特性に、
静留のなつきへの常軌を逸した感情によるブーストが駆けられた結果、並みのチャイルドを遥かに超える実力を有している。
モチーフは安珍・清姫伝説。チャイルドのデザインがオロチであること、静留の意中の人間に対する苛烈な想い、
終盤における戦闘シーンの鐘の場面など、至る所に伝説を意識している部分が見受けられる。

本格的にHiMEとして行動し始めたのは中盤以降。
なつき達や結城奈緒が策略に乗せられて対立し、奈緒がなつきの命を狙っていることを知った彼女は、
圧倒的な実力でもって奈緒を叩きつぶした。
そして母親が自分を売ろうとしていたことを知り絶望していたなつきを保護した彼女は、
次第に自分の感情を抑えきれなくなり、あろうことか、なつきの意識の無い隙を襲って貞操を奪うという暴挙に出てしまう。
だが、彼女の劣情を目撃してしまった珠洲城遥によって、彼女が懸命に隠そうとしていたなつきへの感情を当の本人に知られてしまい、
なつきは嫌悪感を露わにして反射的に彼女を拒絶する。
その結果、最愛の人に否定された静留は完全に精神が破綻してしまい
自分の心に残るなつきへの恋心の赴くままに、なつきに危害を加えるHiMEやなつきの復讐の対象となる組織「一番地」など、
なつきを苦しめる対象を、なつき本人の意思を全く考慮すること無く、全てブチ殺すためだけに行動するようになる。
この時の彼女の壊れたシーンは、中の人の狂気的すぎる演技によって、テレビの前の視聴者だけでなく、
アフレコ現場のスタッフすら戦慄させた逸話があるほどの迫力を見せていた。
※サムネは静留です

こうして理性が飛んだ彼女は、菊川雪之のチャイルドをぶっ殺し、結城奈緒のチャイルドもぶっ殺し、
黒幕ポジションの一番地も1人でぶっ潰すなど、なつきのために暴虐の限りを尽くし、
ついには友人に罪を犯せまいと、彼女を止めようとするなつきにすら刃を向けるなど、完全に正気を失ってしまっていた。
だが、静留が「最も大切な友人」であることを自覚して、彼女を想い人にしてHiMEの力を取り戻したなつきによって、清姫を撃破される。
そのため、静留の想い人であるなつきは消滅。それに連動してなつきの想い人となった静留も消滅し、相打ちとなる。
7:49~

だが、封印の柱が破壊されたことで復活。
これ以降は正気を取り戻していたが、(結果的に生き返ったとはいえ)彼女に間接的に想い人を殺害された雪之・奈緒に対して、


「堪忍なぁ♡」

の一言で強引に水に流したシーンは今なお語り種である。

全てが終わった後は、開き直ってなつきへの好意をおおっぴらにしているが、当のなつきからは引かれ気味。
もっとも、なつきにとって静留は大切な人物であるが、「Like」の方の好きなので仕方ないのだが。

+ 余談
舞-HiMEにおける「独占欲」・「情欲」などの所謂醜い愛を象徴するキャラ。
正気を失ってもなお揺るがない想い人への妄執染みた愛情と、
規格外のチャイルドを持つ舞衣やHiME個人としては最強格の命のような強豪とぶつからなかったとはいえ、
黒星がゼロで対峙した相手にはほぼワンサイドで圧勝、最悪で引き分けという圧倒的強さを示す戦績から、
全HiMEの中でも特に強烈なインパクトを与えた。
何より常識人風だった前半から一転して後半で見せたなつきへのイカれた執着心が視聴者に与えた衝撃は大きく、
ファンからは主人公達を凌ぐ人気を持ち、人気投票では、個人部門、カップル部門の両方で第一位を獲得した。
もちろんカップル部門のお相手はなつき。製作陣もアレだがファンも大概である。
一応ファンブックでは「静留の想いは報われることはないのです(意訳)」となつきとは友人以上に進展しないことが断言されていたのだが、
それでもなおリアルタイムで見た視聴者でこのカップリングを推すファンは多く存在した。

その愛情の深さ、強さ、重さからクレイジーサイコレズ界の双璧という名誉なんだが不名誉なんだがよく分からない呼ばれ方をすることもある。
なお、もう一方の双璧は「神無月の巫女」のヒロイン姫宮千歌音。
後年話題になった某悪魔 青いプリキュア すら「クレイジーさにおいて、この二人の足元にも及ばない」とされることが多い。
後者は男とフラグ建ってるし。

他メディアでの活躍

彼女の登場する舞-HiMEプロジェクトは、
キャラクターがそれぞれの作品やメディアにより違う設定等を付加されて登場するスターシステム形式を取っている。
全て説明するとキリが無いため、細かい用語や世界観については各自で調べられたし。
アニメ版の最強っぷりのため、あらゆるメディアでワイルドカード的な扱いを受けており、
扱いに差があれど、総じて最強格の位置にいることが多い。

+ 佐藤健悦氏作 漫画版
漫画版『舞-HiME』では特殊な能力の無いただの一般人という珍しい立ち位置にいた。
だが、シアーズのような強敵と対峙したときも陰ながらなつきをサポートするなど、
HiMEでなくても様々な局面で活躍しており、相変わらず優秀さを見せ付けている。
とはいえ、本人としては内心直接的になつき達の支援をしたかったようで、
最終決戦では力の無いことを悔しがる発言をしている。

続編の漫画版『舞-乙HiME』でも彼女に相当するキャラであるマイスターオトメ「シズル・ヴィオーラ」が登場。
本作では前作の一般人設定の鬱憤を晴らすかの如く、頭脳戦や戦いなど様々な局面で大いに活躍した。
だが、一方で黒幕であるセルゲイを警戒しながらもその企みを掴めず、結局出し抜かれ窮地に陥ってしまうという、
シリーズの中でも稀な完膚なきまでの敗北をしてしまっている。
設定はアニメ版舞-乙HiMEとほぼ同じだが、(酔っぱらっていたとはいえ)男のマシロくんにも性的な意味で手を出そうとするなど、バイの傾向がある。
余談だが、前作でHiMEではなかったため、前作のHiMEの性格が反転した紛い者が総登場したとき、彼女に似たHiMEだけは登場せず、本人も残念がっていた。
だが、その時に想像した自分の偽物は、何故かアニメ版『舞-HiME』の静留そのものだったりする。

+ 恋愛ゲーム 「運命の系統樹」
ゲーム作品『舞-HiME 運命の系統樹』でもサブキャラとして登場。
設定はアニメ版をベースにしている。攻略対象ではないが、なつきルートのある行動がまたしても想像の斜め上を行くものだったため、
ファンからは攻略対象であるなつきと同等かそれ以上の反響を受けている。
また、条件を満たすことで彼女のAnother storyを見ることが可能になり、そこで彼女の感情や、
なつきが想いを寄せた高村恭司への複雑な気持ちを知ることができる。

+ アニメ版 舞-乙HiME
アニメ版 舞-乙HiMEではマイスターオトメ『シズル・ヴィオーラ』として登場。
吉野氏曰く「どういじってもコイツだけは変わりませんでした」とのことで、
前作と同じく、ナツキのためだけになんでもやるキャラとして活躍する。
戦闘でも、真正面からの戦いでは規格外のユナを除いて黒星は無く、
マテリアライズできない状況下で敵をはめるなど、優秀さを発揮している。
だが、美少女に何度も性的な意味で手を出すなど、前作よりさらに節操が無くなっているように見える。
マテリアライズ時の演出が他キャラに比べて禍々しいというかもはやラスボスじみたものになっており、
前作での壊れっぷりを見た視聴者からは「味方で良かった」「頼もしすぎる」「負ける気がしない」と好評(?)だった。

+ 舞-HiME★DESTINY 龍の巫女
小説『舞-HiME★DESTINY 龍の巫女』ではMiKOと呼ばれる超能力者として登場。
日本刀で車や鉄すら両断する力を持つ。
こちらも、風華学園生徒会会長で、黒幕について密かに調べたり、
風俗に売り飛ばされそうになった後輩を助けるために暴力団を壊滅させた過去を持っていたり、
相変わらず無双っぷりを発揮している。


PSP格ゲー『真 風華学園激闘史』の性能

リーチの長い通常攻撃が特徴の中~遠向きの性能をしている。
ただし、大振りな攻撃が多く隙が生じやすい。
特殊能力発動は他のキャラが火力やスピードが上がるのものが多いのに対し、
静留はゲージが切れるまでハイパーアーマー状態になる。


MUGENにおける藤乃静留

韓国の製作者であるPJM氏の製作したキャラが公開されていたが、2016年2月24日を以て公開停止した模様。
スプライトは『ふうかσたいせん』のものが使用されている。
原作と同じく、長いリーチを活かした中・遠距離向けのキャラになっている。
大まかな動作は元ゲームに添っているが、いくつかアレンジされている部分も見られる。
特に、チャイルドは清姫ではなく何故か鬼真白になっている。
鬼真白との連携攻撃は特に非常に強力であり、鬼真白による不意打ちや奇襲に加えて、
本体のリーチの長さによって変幻自在な攻撃が可能。
超必殺技ではアニメ版のなつきを餌食にしたふすま越しの攻撃を行ってくる。
2014年5月21日更新版にてAIが搭載された他、7P以降は「insane mode」というモードになり、劇中でぶっ壊れた時のボイス・服装に変化する。

上記の通りオリジナル版は現在入手出来ないが、ホルン氏によりAI同梱の改変版が公開中。
こちらにはチェーンコンボの追加といったアレンジが施されている。

出場大会



最終更新:2023年11月15日 16:57