エンリコ・プッチ


「人と動物の違い、『それは天国へ行きたい』と思うことだ
 人は『天国』へ行くためにその人生を過ごすべきなのだ
 それが人間のスバらしさなんだ わかるかい?」

+ 担当声優
速水奨
『オールスターバトル』
中田譲治
『ウルトラジャンプ』CM、『アイズオブヘブン(EoH)』
関智一
2021年アニメ版以降
半場友恵
アニメ版(回想シーンの少年時代)

速水氏は第3部のドラマCD版で花京院典明を、『未来への遺産』でヴァニラ・アイスを演じている。
後にTVアニメで速水氏が再びヴァニラ・アイスを演じる事になったためか、
『ウルトラジャンプ』CMでは唯一声優が『ASB』から変更されている。そしてこの2人は後に某クソアニメで共演する事に
アニメでは回想シーンでDIOと遭った若き日のプッチの描写もされているため、
関氏が若々しい演技で6部現在の中年のそれとそれぞれ演じ分けている。流石に少年時代までは無理だったようだが
偶然ながら、3人合わせるとなんかどこかで見たような組み合わせである。

+ ボイス比較
速水奨氏
中田譲治氏(『EoH』)
関智一氏(『ASBR』通常)
関智一氏(『ASBR』最終)
14の言葉で比較してみた
『ウルジャン』CM。内容が変わってもカブトムシ推しは変わらず

ジョジョの奇妙な冒険』第6部『ストーンオーシャン』のラスボス
作中では主に「プッチ神父」と呼ばれる。*1

物語の中盤までの舞台、G.D.st刑務所に務める教誨師。1972年6月5日生まれの39歳。
若かりし頃にDIOと出会い、お互いに親友と呼べる間柄となる。
DIOに対しては崇拝に近い感情を抱いており、作中では彼の残した「天国へ行く方法」を実行するため暗躍する。
穏やかな物腰で神父として様々な人物に慕われているが、
その本性は実の弟であるウェザー・リポートから「自分が『悪』だと気付いていない、最もドス黒い『悪』だ」と評されるように、
自身の行いを絶対に正しいと信じ、そのためには他者を犠牲にする事も厭わない。
かつて偶然が重なって起きた自分がきっかけとなって生じた悲劇への強い罪悪感が、DIOの導きもあって歪んだ方向に昇華された結果、
自分は全能なる神の「しもべ」であり、運命の答えを知る事、そして「天国」を作り出す事は神の意思であると思い込んでいる。
素数を愛しており、素数を数える事で自身を落ち着かせる癖を持っている。

+ 経歴
同じ日に生まれた自分と死んだ弟……
運命はなぜ自分ではなく弟を選んだのか?
なぜ人に幸福と不幸があるのか?真の幸福とは何なのか?

ヴィネツアの法王を出した事もある名門に連なる裕福な家庭の出身。
当時は生まれつき左足の指が変形していて歩行に苦労していたものの、
両親と2つ下の妹であるペルラからの愛を受け、与え、誰からも好かれる少年時代を送っていた。
そんな彼が15歳の時に神学校へ行くと言い出したのは、幼少期に両親から聞かされた生まれてすぐに死別した双子の弟の存在から、
「何故自分ではなく弟なのか?」と運命という概念に引き付けられ、その真実を知りたがったからである。
その神学校での修行時、教会にて日曜以外は立ち入り禁止の納骨堂にいたDIOとファーストコンタクトを得る。
プッチがDIOの「太陽アレルギーなので日没まで休んでいた」という理由に納得して見過ごす事にすると、
お礼として変形していた左足指を治され、更に「矢(の鏃)」を与えられた。

いつものように教会で掃除の手伝いをしていたある日、偶然から彼は教会に告白をしに来た死期の近い女性から「ある懺悔」を聞いてしまう。
それは死別したはずの双子の弟、ドメニコがすり替えられて、
「ウェス・ブルーマリン(渾名はウェザー)」として別の家庭で生きているという驚きの真実であった。
告白の内容を語る事は許されないという聖職に携わる者の守秘義務により両親に打ち明ける事も出来ず、
どうすべきかを知るために弟の事を調べ始めたプッチであったが、
時期を同じくして妹のペルラと弟が兄妹である事を知らずに恋人になってしまったという禁忌を知ってしまう。

「妹を傷つける事だけは絶対に避けなくてはならないッ!」
その想いからプッチが取った方法は、誰にでもある失恋で二人の関係を終わらせるために、ウェザーを脅させて2人を別れさせる事だった。
「何も質問をしない事」「この2人を別れさす事」ただそれだけを、何でも屋の私立探偵に依頼したプッチであったが、
その私立探偵の事をほとんど何も知らなかった事が、彼ら兄弟妹の間にさらなる悲劇を生む事になった。
黒人差別主義者であったその私立探偵は、ウェザーの育ての母親が黒人と結婚していた事を知るとウェザーの実家に火を放ち、ウェザーの母親を殺害。
しかもプッチが依頼者である事をウェザーとペルラに暴露した上でウェザーを絞首刑状態にしてしまい、
ペルラは絶望から自殺してしまうという最悪の事態に発展してしまう。

なぜだ………
どうしてなんだ………?
なんでこんな事になってしまうんだ?
なぜ赤ん坊の時──あの婦人はわたしじゃあなく弟のほうを連れて行ったのだ?
なぜわたしじゃあないんだ?
なぜわたしは教会で──婦人の告白なんて聞いてしまったんだ
なんでわたしは神父になんてなろうとしたのだッ!?
なぜ人と人は出会うのだ!?
出会わなければこんな事にならなかったのに……

くそっ!ペルラの命だけは奪わないでくれッ!
ペルラに罪はない………ペルラは恋をしただけなんだ
命を返してくれるならなんでもするぞ
呪われるべきはこのわたしだッ!

この時の激しい絶望と望み、以前出会った時のDIOの言葉とスタンド能力を引き出す「矢(の鏃)」が引き金となってホワイト・スネイクが発現し、
同時に目的のために手段を選ばない性格となる。

「人はなぜ出会うのか?」きっと「彼」なら「答え」を知っている
 それを知りたいッ!その答えこそが…………この世の最強の力である真理に違いないッ!

これらの経歴から激しい運命論者であると共に、運命を受け入れる「覚悟」に拘る。
DIOの「天国に行くための方法」の途中で、彼の骨から生まれた「緑色の赤ん坊」と融合した後は強力な幸運によって生き延び、
DIOの宿敵であるジョースター達の行動すら後押しに辿り着いた彼の能力「メイド・イン・ヘブン」の真価は、
時を加速し続ける事で世界を一巡させ、全ての人類が自分の運命を知り、
人類種が辿り着くべき未来に辿り着けると確定している事を悟る世界を作り上げる事であった。

独りではなく全員が未来を「覚悟」できるからだッ!「覚悟した者」は「幸福」であるッ!
悪い出来事の未来も知る事は「絶望」と思うだろうが 逆だッ!
明日「死ぬ」とわかっていても「覚悟」があるから幸福なんだ!
「覚悟」は「絶望」を吹き飛ばすからだッ!
人類はこれで変わるッ!
これがわたしの求めたものッ!『メイド・イン・ヘブン』だッ!

しかし、空条承太郎達すら始末し「天国(=一巡後の世界)」を完成させるあと一歩まで辿り着いたプッチであったが、
「完成前ならば神父のみが運命の変更が出来る」という点から、
残った最後の因縁であるエンポリオを始末しようと完成直前で時の加速を止めた事で、
ウェザーのDISCを利用したエンポリオに倒され「天国」は消滅。
世界は、プッチが目指した「天国」とはまた異なる、新たな運命の新世界となった。

終盤は彼の語る神の意思と使命という事もあながち間違っていないのかと思わされる、
主人公補正もかくやという強力な幸運によって守られていた彼であったが、
結局本人が称する所の使命に外れた「因縁を消し去る」という欲から身を滅ぼす事になるという、自業自得の末路を迎える事になった。

+ 「因果」を未来へ持って行く事は出来ないッ!
作中にて数々の強力な幸運に守られたプッチだが、度々追い詰められる場面がある。
それはジョースター一族が関わっていない状況が多い。
更に言うと、ジョースター一族が状況に関わると危機的な状況が好転する偶然が引き起こされる

例を挙げると、ウェザー戦が特に描写されている。
徐倫達と別行動を取っていたウェザーはプッチを倒すために戦い、ついにプッチを追い詰める。
打つ手が完全に無くなり、命乞いの叫びをするしかない時に徐倫達が乗っていた車が乱入。
その時に生まれた隙によりウェザーを倒す事が出来たが、徐倫達が来なければプッチが完全に負けていた

まるで徐倫のせいで負けたという事ではなく、これは6部のテーマに関わる出来事だった点が大きい。
6部は出会い、宿命をテーマにしており、話の展開から「因果応報」が他章よりも色濃く描かれている。
先述のウェザー戦に至っては、ウェザーの境遇はプッチの手でもたらされた事から彼を敗北まで追い詰めた。
しかし、徐倫が来た事で助かったのはジョースター一族がDIOを倒した因果を持っている事が大きい。
DIOの意思を唯一継ぐプッチは、DIOの代替者である故に「ジョースターを倒す者」という因果を神から与えられていたと言っても過言ではない。
作中でプッチ自身が語っている事からも、彼の幸運は正にジョースター一族を倒すために与えられた物*2なのだろう。

よって最後の因縁を断つために動いた事は、プッチ自身がその強さと怖さを誰よりも理解していたためだと思われる。
しかし、結局は徐倫の意思を受け継いだエンポリオと、ウェザーのスタンドのウェザー・リポート、
プッチが持つ二つの因果の報いを受けた事からも、彼は誰よりも因果に縛られた人間だったのかもしれない。

また、彼の言う「天国」と「覚悟」の考えも一見すると正しいように見えるが、個人で見れば、
「絶望的な未来でも受け取りようによっては幸福だと言う事が出来る、だから不幸な目に遭う人はそれを幸福だと思えばいい」
という詭弁に過ぎず、不幸な事件が発生する事そのものに対処する事が出来ない。
そればかりではなく、不幸な事件が発生する事を防止するために努力したり、
不幸な事件が起きてもそこから再び立ち上がるという常識的な努力を否定してしまう。
更に人類種と言う規模で見た場合「辿り着くべき未来のための犠牲だから幸福と思って受け入れろ」と押し付けているにすぎないし、
その「辿り着くべき未来」とやらも結局はあくまでプッチにとっての理想の未来と言う意味でしか無い。
こうした考え方は、歴代ジョジョのには受け入れ難いものだろう。

+ スタンド「ホワイトスネイク」

「『DISC』を回収しました」

破壊力 - ? スピード - D 射程距離 - ?
持続力 - A 精密動作性 - ? 成長性 - ?
人型、遠隔操作タイプ。
自立行動はしないが自我を持つタイプのスタンドらしく、自分の行動をプッチに報告している場面がある。
直接触れる、あるいは幻を見せて心と体を溶かす事で人間の心(魂)を「ディスク」化させる能力を持つ。
この「ディスク」はその人間の記憶を収められたモノと、スタンド能力の収められたモノの二種類があり、
記憶のディスクを奪われれば記憶喪失になり、スタンドのディスクが奪われればスタンドは使えなくなる。
記憶のディスクはそれを頭に差し込めば対象の記憶を閲覧でき、また記憶を書き換える事で、
岸辺露伴のヘブンズドアーのような事も出来る(彼ほどの汎用性は無いが)。
スタンドの「ディスク」を与えられると適性や相性次第で非スタンド能力者でもスタンド能力を発現する事が出来るようになり、
6部中盤までの敵の多くはプッチにディスクを与えられた刺客である。

ディスクは非常に強靭で基本的に本体のプッチにも破壊不可であり(死にゆく生物に差し込む事で巻き込む形で消滅させる事は出来る)、
ホワイトスネイク自体はDIOの残した骨から誕生した「緑色の赤ん坊」とプッチが融合した事と、
ケープカナベラルの重力の影響の少なさにより消滅し「C-MOON」へと変化するが、
ディスク自体は時の加速による一巡の中でさえも保存され続け(通常、時の加速の中では生物以外は朽ち果て、死者の魂も消滅する)、
皮肉にも最後の逆転の決め手になった。

『ASB』では桐本琢也氏、『EoH』では増谷康紀氏が、プッチとは別にホワイトスネイクの声を務めた。
アニメ版以降ではやはりというかプッチ役の関智一氏が兼ねている。
また、アニメ版ではピッチエフェクトが掛かっているのに対し、『ASBR』ではそれが掛かっておらず、高めの声になっている。

+ ホワイトスネイクと一部能力まとめ
第1クール。この辺りの白蛇はよく喋るようだな...
第2クールから第3クール。まるで自立型

+ 「C-MOON」

破壊力 - ゼロ スピード - B 射程距離 - ?
持続力 - ? 精密動作性 - ? 成長性 - ?

能力は重力への干渉。
神父の立つ地点が重力の上になり、半径3km以内の神父以外の物は下(=神父とは反対の方向)に向かい「落下」していく。
これによりケープカナベラル周辺は全ての物が横に落ちていく大惨事になった。
スタンドパラメータは「破壊力:ゼロ」と記載されているが、直接殴る事で重力を反転させる事も可能で、殴られた物体は「裏返る」。
当然ながら大ダメージであり、生物の場合頭部や心臓などに受ければ一撃で致命傷になりかねない。
これを回避出来るのは、表も裏も無い「メビウスの輪」だけである。
更に戦いの中で神父が「新月の位置」へ移動しその重力の影響を受けた事でスタンドは最後の進化を遂げ、「メイド・イン・ヘブン」へと変化する。*3
アニメ版C-MOONと能力まとめ

+ 最終能力「メイド・イン・ヘブン」

破壊力 - B スピード - 無限大 射程距離 - C
持続力 - A 精密動作性 - C 成長性 - A

「最後にひとつ言っておく 『時は加速』する」

能力は時間の加速。
時間が加速し続け、その中で時の速さに合わせて自由に動ける生物はプッチ神父と神という概念だけである。*4
プッチの任意で時の加速を止める事も再度加速させる事も可能。

本来は「天国へ行く方法」を実現するための能力だが、時間の加速を利用した攻撃能力も高く、
加速が速まった状態では空条承太郎のスタープラチナでさえもほとんど視認すら出来ず、
時間停止の時に射程内に神父がいなければどうしようもできないほど。

一見すると向かう敵無しの能力に見えるが、
あくまで時を加速させているだけでプッチの認識では「全ての生物(及びスタンド)の動きがゆっくりになる」能力に過ぎず、
プッチに出来ない事は出来ないという弱点がある。
つまり、いくら他の生物から見て超速で動いていても、動けば疲れるし呼吸も必要であるという事。
また、加速を除いた基礎的な能力は特筆するほど高くはない。
あくまで「天国へ行く方法」を実現するための能力であり、最強になるための能力ではないという事を表しているとも言えるだろう。
アニメ版メイド・イン・ヘブンまとめ

なお6部終盤ではプッチによりDIOの息子達が招集され徐倫らジョジョチームの前に立ちはだかる展開があるのだが、
この息子らの中にあのジョルノ・ジョバァーナは含まれていない。
プッチが「3」の聖数に拘った事からジョルノ以外の3人のみが招集されたためであるが、
設定によるとどうやらジョルノも6部最終決戦の場の付近に来ていたらしい。
ジョルノとプッチの覚悟論を始めとした人間性が正に水と油な事や、下記のゲーム版におけるGERとメイド・イン・ヘブンとの相性差を考えると、
6部最終決戦にジョルノが参加し、徐倫らに加勢してくれていればプッチに勝てたやもしれず、
ジョルノの不参戦が悔やまれる所である。
まあ参戦したらしたで前作主人公無双というどこかで見た展開になったかもしれないが
また、舞城王太郎氏による小説作品『JORGE JOESTAR -ジョージ・ジョースター-』では、
実際にジョルノがプッチをレクイエムで倒す場面が描かれているが、
このプッチの死に様(というか死ねないのだが)は、原作を遥かに凌ぐ壮絶かつ残酷なものとなっている。
興味のある方は実際に読んで確かみてほしい


「生まれたものは…わたしのものとなった…」


ゲームにおけるエンリコ・プッチ

『オールスターバトル』(以下『ASB』)と『アイズオブヘブン』(以下『EoH』)にプレイアブルキャラクターとして登場。

『ASB』では初期段階では「ホワイトスネイク」だが、条件を満たす事で「C-MOON」「メイド・イン・ヘブン」へ進化させる事が可能。
スタンドによって戦闘スタイルも変化し、ホワイトスネイクはDISCを抜き取って必殺技を封印するデバフをかける事が出来る。
C-MOONは短時間ながらスタンドと本体を同時に操作出来るため、『未来への遺産』よろしくタンデム(挟み撃ち)を再現出来る。
メイド・イン・ヘブンまで到達すると、「時は加速する」による高速移動で相手を翻弄させたり他の技に繋げやすくなる。
そのラウンドが終わるまで基本的に自分だけが通常速度で行動でき、相手は低速になる特殊な空間が展開されるが、
ジョルノのスタンドが「ゴールドエクスペリエンス・レクイエム」になっている時のみ、この中でも通常の速度で行動が可能。
また、メイド・イン・ヘブン到達から10秒以内に吉良吉影のバイツァーダストでのみ、そのラウンド内で発動前の通常の状態に戻す事が可能。

リメイクの『ASBR』ではアニメ版との兼ね合いで、スタンドがホワイトスネイク固定で新技が追加されたプッチに差し替えられ、
『ASB』仕様のプッチはウェザーと共にアップデートで実装された。
『ASBR』版紹介動画

『EoH』ではホワイトスネイクを操る通常版と、C-MOONとメイド・イン・ヘブンを操る「新月の時を待つプッチ」に分離されている。
ストーリーモードでは天国へ到達した平行世界のDIO(天国DIO)に召集された刺客の一人として立ちはだかる
ジョナサン・ジョースターの屋敷にて待ち構えるも、承太郎一行に敗北。
DIOの弱点をバラさないために、原作第一部にて親友が突き刺さった剣士の像で自身を貫いて自害した。
「自殺」という聖職者失格と言える死に方ではあるが、DIOの死を知ってその遺志を継ごうとするあまり精神を病んでいく原作と異なり、
あくまでDIOの副官・片腕としてDIOの野望の成就(あるいは敗北)を知る前に死ねた本作の彼は、
ぶっちゃけ原作よりもかなり救われている方だと思われる。
やはりプッチというキャラにはDIOの前座、つまりヴァニラ・アイスエンヤ婆同様に中ボスのポジションが最も似つかわしいのだろう。
『EoH』版紹介動画(白蛇版)
『EoH』版紹介動画(新月プッチ版)


MUGENにおけるエンリコ・プッチ

0011氏によるものと、それをサラミ氏が改変したものの2体が存在する。

+ 0011氏製作
  • 0011氏製作
スティーリー・ダンや1部ディオを製作した0011氏によるもの。
遠隔操作型という事で、スタンドはかなり遠距離まで行動させる事が可能。デーボのようなものと考えればいいか。
遠隔操作状態ではスタンドの三段ジャンプ、ダッシュ速度の増加、屈み強と必殺技「『幻覚だ』見ていたのは!!」が受け身不可になる特性が付くが、
本体は無防備になる。
特定の技で相手がDISC出現状態になり、その間は被ダメージ硬直が増える。
また1ゲージ技「『1手』遅カッタ・・・ナ・・・」を当てると基本動作以外の行動を封じる事が出来る。

1ゲージを消費してスーパーコンボ「新月の重力」を発動させる事でC-MOONへ進化させる事が出来る。
コンフィグをいじる事で最初からこの状態にする事も可能。
ホワイトスネイク同様遠隔操作ができ、原作の能力の反映からかジャンプ速度が降下する。
特定の技を当てる事で相手を裏返し状態にする事ができる。この状態になると、相手の体力は徐々に減少していく。
再び特定の技を当てると、裏返し状態は解除される。

最新の更新でC-MOONから「運命の夜明け」を経由する事で「メイド・イン・ヘブン」に進化可能になった。
単発だと殴られて止められるが3ゲージで「パンチは必ず一発だけだ」から確定。
具体的な能力は「スタンドON時に神父が加速する」「コマンド技でやられ状態から抜けられる」というもの。
必殺技は突進技の「『運命』はここで終わりだッ!」「飛んでくる・・・・・・!」、飛び道具の「ナイフがッ!」、移動技の「時は加速する」、
ゲージ技はリアルタイム入力タイプのタンデムと、即死当て身の「「二手」遅れたようだな・・・・・・」の二つ。
通常技の連打だけでも勝ててしまうが、コンボ中に通常技は5発、必殺技は2発で性能が変化するようになる。
必殺技は少々安いがゲージの溜まりが良く、タンデムからの10割を狙いやすいはずである。
ちなみにタンデム後はスタンドゲージが1になるが、ゲージの回復速度も加速しているのでほぼノーリスク状態。
…しかし、「ホワイトスネイク」から普通に相手していると製作動画のように「メイド・イン・ヘブン」になる頃には相手は瀕死になるため、
ほぼロマン技と化している。
それ以上に無茶苦茶なのが全画面判定打撃投げ。ガード後にこれを連発でハメる事が可能。
というかワンボタンをタイミングよく押し続けるだけで大抵の相手をこの技で屠れる。
デフォAIは「メイド・イン・ヘブン」状態だとこの技しか使ってこない。
また、C-MOON以降の進化形態である条件を満たすと…?

としあき氏によりプレイヤー操作向けの「14の言葉」パッチが公開されている。
適用するとホワイトスネイクの本体モード時、『ASB』のように挑発成功でカウントが溜まるようになり、
カウントが13に達すると14個目の挑発が無敵化、そのままノーゲージでC-MOONへ進化するようになる。

ジョジョキャラに定評のあるあまりもの氏によるAIも製作されている。最新版には未対応。

現在はAIがデフォルトで搭載されている。

+ 大会ネタバレ
大会デビュー作となった史上最大級 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍(Bブロック)ではいきなり強敵である蔵土縁紗夢(AC版)と激突。
明らかに性能が違うGGキャラ相手に一方的にやられると思いきや2R目以降はワンチャンからのディスク抜きのスタンド能力を駆使し対抗。
最終Rはワンチャンを奪って完封勝利するという輝かしい大会デビュー戦を白星で飾った。
この戦いでワンチャンさえ奪えば格上をも撃破できる事を視聴者にアピールしたのであった。

しかしその直後、事もあろうにランセレの悪戯か天使であるセシリアと対戦する羽目になってしまう。
辛うじて1Rは奪ったものの相手のストライカーの弓を絡めた連携の前になす術もなく敗北。
聖職者の身でありながら天使相手に手を出すという冒涜行為に対する天罰とも言えるような退場劇となった。
17:00~

+ サラミ氏製作 EoH仕様
  • サラミ氏製作 EoH仕様
IKEMEN用だがWinMUGENでも動作可能。
仗助やIKEMEN用ジョニィを製作したサラミ氏による、0011氏のプッチの改変。
2018年8月13日公開で、最新版は2020年12月27日更新版。
『EoH』再現であり、当然ボイスも中田譲治氏のものになっている。
ただし、元がタッグ形式のアクションゲームなので、そのままだとやり辛いためかシステム面は『ASB』が中心。
例外はスタンドモードで、存在しない代わりにスタイルアクションでスタンドを遠隔操作して戦えるようになっている。

2018年11月24日にはホルン氏によるAIが公開された。最新版には未対応。
恒例のコンボ・立ち回り・反応・ガードレベルに加え、初期スタンドや試合中のスタンド切り替え、
スタイルアクション強化などが設定可能。想定ランクは強との事。


この他に、SANZU SANRI氏が両バージョンの音声を『ASBR』版のものに変更するボイスパッチを公開している。
前半が0011氏製、後半(8:34~)がサラミ氏製


「安っぽい感情で動いてるんじゃあないッ!

 『人』は天国に行かなくてはならないッ!
 目指したものは全ての人々をそこへ導ける!
 おまえらはそれを邪魔しているんだ……
 少しばかりの人間が犠牲になったからといって……」

「『どこへ行かれるのですか(ドミネ・クオ・ヴァディス)?』
 おまえは『磔刑』だ───ッ!!」

出場大会

出演ストーリー



「絶対に逃がさんッ! 絶対にッ!
 決着は付けるッ 『因果』を未来へ持って行く事は出来ないッ!」


*1
作中では何度か「ロベルト・プッチ」と書かれた事があるが、単行本では「エンリコ・プッチ」に統一されている。
ただし79巻では直っていないページも存在する。
一部では「この「ロベルト・プッチ」は洗礼名ではないか?」という考察も存在する。

*2
プッチの強運はジョースターの一族を倒すために与えられたものと言われるが、疑問点が生まれる。
それは5部の主人公のジョルノに対してはどうなるかという事。
DIOの息子であり、ジョースターの黄金の精神を持つ彼が現れると結果はどうなるのだろうか?

結論を言うと、完全に不明(出会っていないのだから当然だが)。
尤も、DIOとジョースターの因縁を持つジョルノが現れると大きく話の展開が変わる。
プッチの持つ因果はDIOの存在が大きく占めている事からも、想像できない事態や結末を迎えてしまうだろう。
しかし、そうなるとただでさえ複雑な6部がもっと複雑になり、間違いなく伝えたいテーマがこじれてしまう。
何より、後に続く7部以降の話が生まれる事も無かったのだろう。

*3
原作初期では『ステアウェイ・トゥ・ヘブン(天国への階段)』と書かれていたが、単行本ではメイド・イン・ヘブンに統一されている。
北米版『オールスターバトル』ではプッチ神父のスタンド名は全て変更されている。名称が変更される事に定評のある神父
この最終形態時のプッチ神父の事を指して、雑誌の煽り文から名付けて「ザ・ニュー神父」と呼ぶ事がある。
また、『ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン』では通常のプッチとは別にプレイアブルキャラクターとして登場しており、
「新月の時を待つプッチ」という名前を付けられている。

余談だが、『ステアウェイ・トゥ・ヘブン』はレッド・ツェッペリンの同名楽曲が由来であり、
『メイド・イン・ヘブン』はQueenの楽曲が由来で、同じ天国を関する名前でも全く由来が異なっている。

*4
生物以外の物体はあっという間に朽ち、風化していく。
効果範囲は全世界に及ぶため社会的な大混乱を招いたが、
加速初期とはいえペン先に付けたインクが原稿に触れる前に乾く状況で、岸辺露伴は問題なく原稿を締め切りに間に合わせていた。
この能力が完全に目覚める前、ケープカナベラルへの移動中でまだプッチのスタンドがホワイトスネイクであった頃に、
倒れるのを支えるためにプッチが触れた赤ん坊の左半分だけや卵が雛の成りかけに成長してしまうという現象が起きているが、
時の加速能力の片鱗が無意識の暴走状態(スタープラチナの初期の射程距離のようなもの)で発揮されていたためと思われる。
また、C-MOONの時点で『入門』まではしなかったものの、スタープラチナ・ザ・ワールドで止まった時間を視認していると思われる動きを見せているが、
これも時の加速能力の片鱗によって何らかの干渉が起きたためと思われる。
そのためかメイド・イン・ヘブンとなり時間が加速している状態ではスタープラチナ・ザ・ワールドの時間を止められる時間が短くなっていた。
ニコニコ動画では、再生中の動画の音声はそのままに映像だけが早送りになる現象「エコノミー症候群」の事を指す場合もある。


「やめろォオオオオ
 知った風な口をきいてんじゃあないぞオオオオオオ

 このちっぽけな小僧がああああああああああ」


最終更新:2024年03月31日 21:29