ドリアン


「いつもそうだ」
「君たちはいつも……つまらぬ勝利をもたらせてくれる」

板垣恵介の格闘ギャグ漫画『グラップラー刃牙』シリーズの登場人物。原作では第2部『バキ』の最凶死刑囚編から登場。
2018年のTVアニメ版『バキ』での担当声優は 銀河万丈 氏。2001年でのアニメ版でもオリジナルの回想シーンのみで登場しているが、台詞を発していない
アメリカ人でかつて兵士として戦中の日本に来たことがあるため、年齢は60代と推測されている。

日本にやってきた5人の最凶死刑囚の一人で、初登場はなんと絞首刑の真っ最中。
如何様な手段を持ってしてか絞首刑に耐え、更に死亡を偽装し、その場に居た人間を全員殺害。
「敗北を知りたい」という言葉を残しそのまま脱獄、日本へと来日する。

得意とする戦闘スタイルは文字通りの「なんでもあり」。
胃の中に様々な道具を仕込む、ライターに仕込んだアラミド繊維をカッターのように使う、瞬間催眠を掛ける等など多彩にも程がある。
格闘技術も、若かりし頃に中国拳法において「海王」の称号を得るほどの達人でもある。海王としての名はそのまま怒李庵(ドリアン)。

愚地独歩に惹かれる所があったようで、来日早々道場を訪れてはその場に居た克巳を軽く倒したり、
地下闘技場での顔合わせが終わった直後に二人で連れ立って外へ向かい戦い、独歩の右手を切断したりしている。
その因縁で神心会とは全面対決の様相となり、次々と襲いかかる神心会の猛者たちを撃破していく。
しかし右手を縫合し復活した独歩との拳法対決に破れ、神心会の一人・加藤の勝利への執念の前に敗北を認める。
……が、これは擬態であり、最後の切り札とした腕に隠した爆弾で独歩を襲撃。汚いなさすがドリアンきたない
その帰り際に烈海王の「敗北を望んでいながら(無敗であるがゆえ実質)一度も勝ったことがない」との言葉を受け、
初めて「勝ちたい」と宣言するも、彼の拳の元に今度こそ真に敗北する。

(気づいていたよ 烈 海王
    私こそが敗北者だったのだ…
    勝利に彩られていたハズのこの人生が その実 暗黒に満ち────……ッッ)

そうして精神的な拠り所を失ったドリアンは、幼児退行を起こし再起不能となった。


「ドリアンくん、俺がキャンディを山ほど買ってやる」
「ホント!?ホントに!?」
「好きなだけ買ってやるさ」

その後、大擂台賽編にてオリバが付き添う形で大擂台賽に参戦する……が、精神が全く回復してなかったため金剛拳使いの楊海王に惨敗。
とはいえ腐ってもドリアンなのでノーガードのまま急所狙いでボコられていたにもかかわらずダメージは殆ど残っていなかったが、
試合後に結果を不服とした楊海王にオリバが挑発、二人が対戦した後は通路に放置されそのまま忘れ去られた。
事実上、付き添いという名目で同行したオリバが大会に飛び入り参加する口実にされた感もある

『O Toi La Vie(おゝ我が人生)』を好んでいるらしく、加藤戦や仕込み爆弾で独歩を吹き飛ばした際などに口ずさんでいる。
というか加藤戦では、1フレーズどころか 回を跨いで一曲丸々歌いきった

ただし2018年のアニメ版では、版権の都合かオリジナルの歌詞・曲(推定L'amour de ma vie(我が生涯の愛)?)に差し替えられた。
とりあえず銀河万丈氏が楽しそうである。

WEB上で「敗北を知りたい」のフレーズだけなら聞いたことがある人も少なくないと思われる。


MUGENにおけるドリアン

刃牙キャラに定評のあるtokage氏が製作したものが存在する。
現在は氏のOneDriveに繋がらなくなっているため、茉莉氏によって代理公開されている。
3DCGを2Dに落とし込んで製作されており、火力と体力が高めに設定されている。
原作でも使った各種凶器技や相手に幻を殴らせる当て身技の催眠術、勝利時のオ・トワ・ラヴィ等原作再現もしっかりされている。
AIもデフォルトで搭載済み。

出場大会



最終更新:2021年06月18日 21:04