ダーレク

"Exterminate!"
(抹殺セヨ!)

イギリスBBC製作の世界最長傑作SFドラマ「ドクター・フー(Doctor Who)」の悪役。
主人公「ドクター」の最大の宿敵であり、番組の人気を押し上げた名悪役である。
日本の特撮ウルトラマンで言えば、バルタン星人の人気・知名度とゼットンの強さを兼ね備えたような存在。
媒体によって「ダレク」、「ダレック」、「ダーレック」など表記揺れがあるが、単に発音上の違いであってどれも正解である。 でも「ダイレク」は間違い

+『ドクター・フー』という作品について
1963年からイギリスBBCで放映されている世界最長のSFテレビドラマシリーズである。
1989年に一度放送終了した後、1996年に単発の特別映画版を経て、2005年に新シリーズがスタートし、現在も放映されている。
当初は子供向け番組だったが、シリーズ長期化に伴ってその人気は不動のものとなり、イギリスのポップカルチャーに多大な影響を与えた番組となった。
現在は子供向けと言うよりファミリー向け番組となっており、老若男女を問わずありとあらゆる人々から愛される伝説的作品となっている。
アメリカでも放送されているが、あちらの方ではマニアやオタク向けのものと認識されている。
しかし本国イギリスでは大衆文化の一部と見做されており、英国王室の方々からも好まれている。
英国女王が作中に登場したり、王室の方々が撮影現場を訪れたり、女王陛下がドクター・フー好きを公言していたり、
この番組が社会的に占める立ち位置は大きい。
同じSFドラマとしてアメリカの『スタートレック』シリーズと人気を二分することが多く、ドクター・フー作中でも登場人物から
スタトレに関する言及があったり、漫画版ではクロスオーバー企画(ボーグとサイバーマンの共演)が行われたりしている。
(スタートレックにも「ドクター」という登場人物がいるが、特に関係は無い。)
主人公であるドクター以外にも魅力的な登場人物が数多く登場し、一部のキャラクターを主人公にしたスピンオフ番組も複数作られている。
メディア展開も幅広く行われており、漫画版や小説版、単発アニメ版、オーディオドラマ、ゲーム作品など数多くの派生作品が作られている。
日本ではNHK-BS2が一部を吹き替え放送した他、LaLa TVやひかりTV、楽天ShowTime、Huluなどで字幕放送が配信されている。
吹き替えありのDVDも発売されているため、新シリーズのいくつかは国内で視聴可能。
(長らくシリーズ1・2のみだったが、最近になって「ニュー・ジェネレーション」と題したものが発売。
 シリーズ5~7、および50周年特番と2013年のクリスマススペシャルが日本で観られるようになった)
ニコニコ動画のBBCチャンネルでも公式で有料配信されている。
人気や知名度にあやかるためかパロディのネタにされることもあり、こちらの作品(アニメ版)やこちらの作品等に利用されている。
「ターディス」と名付けられた小惑星があったり、パソコン用のソフトにドクター・フー用語の名前を付けられたものが存在したりもしている。
ロン・グライナー(Ron Grainer)氏作曲によるオープニングテーマは放送開始のBBC Radiophonic Workshop制作バージョン以来、
いくつかの別バージョンを経ながらも、一貫して同じ曲が使われている。

この番組の熱狂的ファンのことを「フーヴィアン(Whovian)」と呼ぶ。

基本的なストーリーとして一貫しているのは、主人公のドクター(the Doctor)と呼ばれる異星人が地球人の仲間とともに時空を自由に行き来して、
旅をする道中で遭遇した、地球や他の惑星で起こる理不尽な外敵侵略、タイムパラドックスを防ぐために奔走するというものである。
「ドクター」とは仮の名前であり、本名は明かされていない。
本名は地球の言葉で発音できない」と説明される場合もあれば、「みんながドクターと呼ぶから自分もドクターと名乗る」という場合もあり、
実際のところはよく分からない。
最近の作中では、「自分で名乗るためにドクターという言葉を勝手に作り、それを名乗りながら宇宙を救う行為を繰り返したため、
ドクターという名前が『医者』という意味の言葉で宇宙に定着した」という説が示されている。
タイトルの「ドクター・フー」も、そのまま「ドクター・誰」という意味であり、名無しのドクターを意味する題名である。
MUGENを始め格闘ゲーム界にも「ドクター・○○」というキャラクターはか存在するが、「ドクター」そのものが名前というキャラクターは
まずこのドクターくらいだろう。

主人公のドクターは「ガリフレイ(Gallifrey)」という惑星出身の「タイムロード(Time Lord)」という種族の一人。
心臓を2個持ち、肉体が重度の損傷を受けて回復不能になった場合は「再生(Regeneration)」という能力で12回まで 別の姿に生まれ変われる
これは初代ドクターを演じていた俳優が高齢と罹病により降板を余儀なくされたため、番組を続けるために考え出された苦肉の案だったのだが、
このアイディアによりドクターは 演じる俳優が変わっても全て同一人物 という便利な設定になったため、
非常に長命な種族という本人の設定を確立させ、何より番組自体の寿命も大いに引き延ばすことに貢献した。
これによりドクターは何度も姿を変えつつあくまで同一人物として生き続け、現在まで旅を続けているのである。
演じる俳優が変わる以上、衣装や口癖、態度なども明確に変化していく。心は同一人物だが、外面は実質的に別人なのである。
そのためファンの間では再生の回数に応じてその時のドクターを「○○代目ドクター」と呼ぶ慣習がある。現在は12代目である。
気になるその実年齢は、なんと 2000歳を超えている
本国イギリスでは、再生の度に新しいドクターを誰が演じるのかについて賭けが行われるほどで、それがニュースになったりしている。
新シリーズでは再生の直後に自分の新しい体の気に入らない部分を指摘するのがお約束になっている。
9代目 :耳がイマイチ
10代目:歯の調子がおかしい、 赤毛じゃない
11代目:顎がヘン、 赤毛じゃない
12代目:腎臓( の色 )が気に入らない、 やっぱり赤毛じゃない
一体いつになったら理想の外見になれるんだ
+超絶ネタバレ注意!
実はとある事情から11代目の時点で既に再生回数を使い果たしており、本来ならば11代目ドクターが最後のドクターになるはずだった。
しかしタイムロードたちから再生エネルギーを分け与えてもらい、新しい再生サイクルが始まったため、例外的な「13回目の再生」を行い、
無事に12代目ドクターになることができた。
また、タイムロードが再生エネルギーを使い果たしても生き延びる方法は他にもあるらしく、ドクターの宿敵で同郷人である「マスター」は
新しい肉体を得て生き延びた経緯がある。

基本的に正義感が強く博愛主義者であり、暴力を嫌っていて武器は携帯しない。
日本の特撮ヒーローアメコミスーパーヒーローと違って必殺技や特殊な超能力や兵器も持たない。
代わりに「ソニック・スクリュードライバー(Sonic screwdriver)」というねじ回し型のデバイスを持ち歩いている。
鍵の開け閉めや機器類の遠隔操作など、多機能かつ安全・無害な道具である(限定的な状況によっては武器にもなるが)。
他に、身分詐称やメッセージ受信に用いるための「サイキックペーパー(Psychic paper)」という白無地カードも携帯している。
武力や腕力に頼らず、知恵と機転と勇気と口八丁で敵と戦い打ち倒すのが、ドクターというキャラクターの特徴であり魅力である。
決め台詞は大体「Run!(逃げろ!)」。ただし戦いそのものを放棄して逃亡することは無く、のような戦い方と言えば分かるだろうか。

基本的に名乗る時はいつでも「ドクター」だが、どうしても地球人の名前が必要な時は「ジョン・スミス」と名乗ることが多い。
英語圏の偽名なのだから当たり前と言えば当たり前だが、宇宙人・未来人・異世界人・超能力者何でも来いなため、
色々な意味で彼女から狙われそうな御仁である。

ドクターは「コンパニオン(Companion)」と呼ばれる仲間と共に、タイムマシーン兼宇宙船である「ターディス(TARDIS)」に乗って
時空のあらゆる場所・時代に行くことができる。
ターディスは見かけより内部が広いという特徴があり、初めて乗り込む者は大抵、中と外を見て戸惑う。
ドクターのターディスは「タイプ40」という型番。実は盗品である。
ターディスには到着した行き先に合わせて外観を変化させる「カメレオン回路」という機能がついているのだが、ドクターのターディスは
この機能が故障しているため、1960年代のイギリスに存在したポリス・ボックスの形状のままとなっている。
気に入っているためあえてこの機能を修理せず、そのままの外観を保っているらしい。
乗員の言語を自動翻訳する機能があり、これによりドクター含め主要登場人物たちは種族が違っても問題無く会話できる。
ドクターに至っては元々の頭脳もあるため、 50億の言語を操れる らしい。
ただの乗り物ではなく意思を持った「生き物」であり、時にドクターと反目しつつも強い絆で結ばれている。
言語を翻訳できるということは「相手の心を読める」ということでもあるため、ターディスの心臓部を覗いた者には何らかの影響が出る。
ターディス自体には喋る機能が無いが、その魂は時空の全てを見渡す力を持ち、時には到着先で事件が起こることを察知して着陸を嫌がることもある。
「ドクターが行く先では必ず事件が起こる」とよく言われるが、正確には「事件が起こるからドクターが行く」のである。
(事件が起こりそうな所にターディスがドクターを連れて行っているということ)
ちなみに ドクターのターディスの魂は女性である 。ドクターもターディスのことは女性形で呼び、「セクシー」と評している。
もっとも船乗りが自分の船を女性形で呼ぶのは一般的なことらしいが。
ドクターへの態度から、日本の視聴者からはツンデレ呼ばわりされることもある。ツンデレタイムマシーンとは新しい

コンパニオンは入れ替わりが激しく、度々メンバーが変わっている。様々な事情から旅をやめて去る者がほとんどだが、時には昔のコンパニオンが再登場したり、
また去るのではなく死亡してしまう者もいる。
一番最初のコンパニオンはドクターの孫娘であるスーザンという女の子だった(とある男性と恋に落ちて旅をやめ、後に死亡している)。
コンパニオンの役割は「現代の地球人の視点から物語を見据え、視聴者の目線に立つこと」であり、現代人の若い女性が選ばれることが多い。
しかし時には過去や未来の人物であったり、男性であったり、ロボットであったり、タイムロードである場合もある。
元が子供向け番組なので、コンパニオンを始め異性との恋愛はほとんど描かれなかったが、新シリーズになってからはドクターと女性との恋愛が
積極的に表現されるようになっている。
特に10代目ドクターと11代目ドクターは 腹が立つほどモテる
ドクターの華々しき女性関係の一例)エリザベス1世、ポンパドゥール夫人、クレオパトラ、マタ・ハリ、ネフェルティティ女王…etc
+ネタバレ
孫娘がいることからも分かるとおり、ドクターは既婚者である。おそらく妻や子供もいたはず。
しかしそれらの詳細は謎に包まれており、現時点ではドクターの肉親はほとんど登場していない。
旧シリーズではタイムロードの中でも高貴な家柄の生まれとされていたが、新シリーズでは設定が変わったのか恵まれない子供時代だったとされている。


初期のエピソードでは地球における歴史的事件の場に行って介入することが多く、視聴者に楽しく歴史を学ばせることに一役買った。
後に番組が路線変更されると、ほとんどのエピソードがエイリアンやモンスターとの対決にシフトしていき、SF作品としての顔が大きくなっていく。
それでも歴史ジャンルを扱うスタンスは変わらず、史実の事件に架空のエイリアンを絡ませた独特な話作りを持ち味にしている。
一応ジャンルはSF(サイエンス・フィクション)なのだが、どちらかと言うとSF(サイエンス・ファンタジー)ではないかという声もある。
結構頻繁に死人が(多くの場合大勢)出る物語でもあり、ダークな一面も持ったホラー作品としても評価されている。
新シリーズではホラー化が進み、「忍び泣く天使(嘆きの天使)」や「サイレンス」、「ヴァシュタヌラーダ」、「大知性体」、「空っぽの少年」などの
夢に出そうな恐ろしいモンスターが数多く生み出されている。
ただ怖いだけではなく脚本も秀逸で、捻られた筋書きは評論家も唸らせ、多くの受賞経験がある。
この番組に出演したことが俳優や役者のステータスになり、その後の身の振り方にも影響しているほどである。
旧シリーズで一時期人気が低迷すると、アーサー王物語を題材にしたファンタジー路線に転向したり(将来のドクターが魔術師マーリンになるとされていた)、
RPGの「パラノイア」(初音ミクのオリジナル曲「こちら、幸福安心委員会です。」の元ネタとして有名)そのもののエピソードを作ったり、
クトゥルフ神話を世界観に組み込んだり(「邪神や旧支配者の正体がエイリアンだ」というもの)していた。
新シリーズでも遊び心は健在で、「ハリー・ポッター」のネタや「ナルニア国物語」を題材にしたエピソードなどが作られている他、
性的なニュアンスを暗示するフレーズを入れたり、現実の社会問題を風刺したりしている。

作品のあり方や大まかな話の流れなどは「ウルトラシリーズ」や「ドラえもん(特に劇場版や大長編)」をイメージすると分かりやすい。
まさにイギリスの国民的ご長寿番組である。

ダーレクは旧シリーズのシーズン1の"The Dalek"にて初登場し、番組のヒットの火付け役となっている。
日本で言うならばバルタン星人に近いインパクトを視聴者に与えた宇宙人であり、日本の子供の「バルタン星人ごっこ」と同様に
イギリスの子供も「ダーレクごっこ」をよくやる。

原作におけるダーレク

惑星スカロ(Skaro)出身のカレド族(Kaled)が突然変異によって変化したミュータント種族。それがダーレク(Dalek)である。
カレド族は元々は地球人のような姿をしたヒューマノイド種族だったが、同じ惑星に住んでいたサール族(Thal)との間の1000年にもわたる戦争で
放射線兵器を用いたことで肉体が変異し、その行き着く先を知ったカレド族の科学者ダヴロス博士(Davros)が同族を改造してダーレクを生み出した。
遺伝子操作によって憎悪以外のあらゆる感情を消されており、自分達以外の全ての生命を憎んでいる。自分達こそが宇宙で最も優れた種族だと固く信じている。
そのため宇宙からダーレク以外の全ての生命を根絶しようと目論んでおり、大規模な虐殺行為を行っている。
「宇宙最大の脅威」として恐れられるエイリアンである。
外見はロボットのようだが、実はこれは「シェル(殻)」と呼ばれる移動装置兼生命維持装置であり、
中に有機的な生物(一つ目のタコのような姿)が入り込んで操縦している。
シェル自体の固有の名称は「マーク3トラベルマシーン」。機体色は旧シリーズではグレーと黒、新シリーズではブロンズと金が基本だが、色違いも多い。
正体を知らない人類側からはロボットと勘違いされやすく、「メタルトロン(Metaltron)」や「アイアンサイド(Ironsides)」などの呼び名がある。
頭から伸びているのがカメラアイで、下半身の多数のドーム状のパーツには各種センサーもしくは爆薬が収められている。頭と胴体は360°回転する。
生まれてから死ぬまでずっとシェルの中で過ごし、他者と触れ合うことも日の光を浴びることも無い完璧に孤独な一生を送る。
シェルは「ダーレケニウム(Dalekanium)」と「ポリカーバイド(Polycarbide)」という物質から成り、高い耐久性能を誇ると共に武器も備えている。
片手の銃口からはあらゆる生物を即死させるビームを放ち、もう片方の手は情報を吸引する機能を備える。その他アタッチメントも豊富。
(初期の作品ではビームの代わりに毒ガスを噴射していた)
フォースフィールドと呼ばれる見えないバリアで身を護っており、銃弾やレーザーを無効化する。それが無くても銃弾程度なら弾き返すほど頑丈。
ただしカメラアイの部分に死角があり、その部分に集中攻撃を浴びせれば貫通することもある。一部の光学兵器による攻撃にも脆い。
(旧作では耐久性が安定していなかったため、爆弾が通用しないかと思えば自動車で撥ねられただけで爆発したり、
坂道を押し転がされただけで爆発したり、バットで殴られて凹んだりしていた)
旧作では段差に弱いという欠点があったが、最近の作品では空を飛べるため無問題。
新シリーズでは宇宙空間を単独で航行できるだけでなく、 そのままで大気圏に突入している 描写まである。
動力源は電力と「ヴォイド粒子(タイムトラベルをする際に浴びる粒子)」。
ビームも電気エネルギーで生み出しているらしく、水に向かって発射すると近くの人間を感電させる。
初期の作品では地面から発される静電気を利用した磁力で動いており、自分達の都市の外に出られないという弱点があった。
外殻にタイムトラベラーが触れるとその人のバイオマスや遺伝物質を吸収する事ができ、その際に損傷を完全に再生する事ができる。
タイムトラベラー以外の人間が素手で外殻に触るとその人は 火が点いて死ぬ。
頭も非常に良く、1兆通りのパスワードを1秒ジャストで解いてしまう。
人類のように個性や自由を尊重することは無く、「個」という概念を重視しない
そのため全個体が「種の保存」のみを考えて行動しており、
前述の虐殺行為も全ては「宇宙からダーレク以外を消し去ることでダーレク族という種の繁栄における不安要素を無くす」という目的のためである。
ドクターからは「究極の民族浄化」と評されている。
感情を消した代償なのか、乱戦になると割と頻繁に誤射で仲間を破壊する欠点がある。
ダーレク自身のビームはフォースフィールドを貫通するため地味に致命的である。
ページ冒頭のセリフ"Exterminate!(抹殺セヨ!)"はダーレクを象徴する言葉であり、呪文のようにこれを唱えながらビームを発射して殺戮を繰り返す。
(この言葉を叫ぶことがレーザーのリロード条件であるため、撃つ前にいちいち叫ばなければならないのである)
シェルから発される機械的に歪んだボイスは非常に特徴的で、相手に威圧感を与えるが、物まねのネタにもされやすい。
ドクターの種族であるタイムロードの特権であった時空移動の技術も奪い取っており、時空間を自由に行き来して悪さをしでかす。
行ってきた悪事のスケールはぶっ飛んでおり、 地球の核にエンジンを取り付けて地球を丸ごと宇宙船代わりに利用しようとしたり
宇宙を二分する種族同士( 片方はなんと地球人 )を対立させて宇宙戦争に発展させようと煽ったり、
パラレルワールドを含む全宇宙からダーレク以外のあらゆるものを消滅させて現実を破壊しようとしたり
その悪行は想像を絶するものばかり。
独特なヒエラルキーがあり、皇帝参謀総統などが登場する。
前述のダヴロス博士も自分の下半身をダーレクの移動装置そっくりな機械でサイボーグ化しており、ダーレクの皇帝を名乗ったことがある。
元々、ダヴロスはダーレクの力による宇宙支配を目論んでいたのだが、ダーレクはダヴロスにも手に余る強大な存在へと変わっていき、
遂には創造主であるダヴロスを殺害したり(後に生き返ったが)、ダーレク同士で派閥争いになったりと発展している。
派閥争いの過程で攻撃力を上げた個体も登場し、砲撃に特化した「特殊兵器ダーレク」という個体まで生まれた。
「ナノクラウド」と呼ばれる微生物を用いて他の生物を「ダーレク・パペット」と呼ばれるサイボーグに改造する技術も持ち、
他者を強引にダーレクに変化させることができる。これは 死体でも可能 なため、 ダーレクに殺される=ダーレク化は免れない ということである。
これを用いてドクターの情報を得るために一人の女性を 何度も殺しては生き返らせる という行為に及んだこともある。
前述の通り「憎悪」や「怒り」以外の感情は持たないはずだが、遺伝子の奥底にわずかに「恐怖」の感情が残っているらしく、
仇敵であるドクターを前にすると怯える個体もいる。
ダーレクがここまで強くなったのは、「自分たちを負かし続けるドクターという存在を恐れた」からである。
ドクターに対抗するために進化を続け、いつしかタイムロードと並んで「宇宙でも最高の技術を持つ種族」と謳われるようになった。
善意から宇宙を救い続けてきたはずなのに、自分の行いのせいで強大な敵を生んでしまったことで、ドクターは悩むことになる。
2013年で50周年を迎えたドクター・フーにおいて、初期から登場し続け現在まで、ドクターの最大の宿敵としての立場を不動のものにしている偉大な悪役である。
+ネタバレ
旧シリーズと新シリーズの間で起こった「タイム・ウォー(時間戦争)」と呼ばれる宇宙最大の戦争において、
タイムロードと全面戦争を行い、多くの生命や星々を道連れに相討ち。
完全に滅んだと思われていたが、実は生き残りが存在し、以降もたびたび登場してドクターと戦い続けている。
タイム・ウォーの全容は(日本以外の)世界中で放送された50周年特番で描かれており、タイムロードがどうなったのかも判明する。

ダーレクの最大の特徴はその しぶとさ であろう。
50年間の放送の中で最初期から現在まで生き延び続けていることからも分かる通り、とにかく生命力が強い。
宇宙の意思がダーレクを生かそうとしているとしか思えない ほどのしぶとさであり、
一つの細胞が生き残ることは一つの軍団が生き残ることに等しい とすら形容される。
最古の四人衆「スカロのカルト」のリーダー、ダーレク・セク
+新シリーズのシリーズ1からシリーズ5までの経緯
タイム・ウォーで絶滅したと思ったら生き残りが一体登場

それが死んだら皇帝が生き残っていたことが判明。皇帝が 人類を材料にダーレク軍再生

それを絶滅させたと思ったら、世界と世界の狭間にあるヴォイド空間を通じて 皇帝よりも偉い最古の四人衆 がダーレク軍を携えて登場

ダーレク軍は全員ヴォイド空間に封印したが、四人衆は緊急時空移動で逃走。偶然再会したドクターとまた対決し、三体が死亡。最後の一体が再び逃走

その一体がタイム・ウォーまで逃げ延び、ダヴロス博士を救出。ダヴロスが 自分の肉体を材料にダーレク軍再生

そのダーレク軍も全滅。ダヴロス博士および生き残りの一体は行方不明。
しかし 奇跡的に一隻の宇宙船と搭乗員が生き延び 、時空移動で脱出。再び出会ったドクターの目の前で 新しいダーレク軍団(純正なクラシック版)誕生

とあるできごとにより 宇宙が消滅
ダーレクも他の多くの種族と共に母星ごと消えてしまい、宇宙からは地球を残して全ての天体が無くなってしまったのだが、
ドクターが身を挺して宇宙を復元させたため、他の多くのドクターの敵と共に復活。
ドクター本人は時空から消えてしまったのだが、仲間の協力で復活。ドクターとダーレクの因縁は続く…

…故郷や仲間を犠牲にして戦争に終止符を打ちダーレクを絶滅させたつもりでいたドクターは泣いていい。

最大の宿敵だけあってその脅威性は製作陣からも意識されているらしく、
ドクター・フーのもう一つの宿敵である「サイバーマン」(サイバイマンではない)と並んで代表的な立ち位置を築いており、対比されたり対決したり、
二大悪役とされることが多い。
新シリーズでは各シリーズのフィナーレやゲーム版などにおいてラスボスを務めることが多く、物語の黒幕的存在として暗躍することもある。

ドクター・フーが放送50周年を迎えた2013年11月23日には、Googleのトップページに「Google Doodle」というミニゲームのドクター・フー版が公開されていた。
ダーレクもサイバーマンや嘆きの天使と一緒に敵キャラとして出演している。
目にした人も多いかと思われる。

BBCプロムスのドクター・フー版「Doctor Who Prom」ではダーレク関係の曲が演奏される際に本物のダーレクが会場に登場し、
指揮者や演奏者を脅迫して注文を付けたり観客にアピールしたりする。もちろん観客は大喜びである。・・・・すごいエイリアンだ。

テーマ曲まとめ
シリーズ1&2のテーマ曲
シリーズ4のテーマ曲

なお、外見がスター・ウォーズ・シリーズに登場するロボット「R2-D2」に似ていることをよくネタにされるが、登場はダーレクの方が先である。
なにしろダーレクはまだテレビ放送が白黒だった時代から登場しているので。
もっとも、ダーレクとサイバーマンが並んで立つとR2-D2とC-3POのコンビに見えなくもない。
ちなみに番組制作者がダーレクのアイディアの源にしたのは、第二次世界大戦におけるドイツ軍への恐怖だそうである。
ダーレクは、人々を無慈悲に踏みにじり全てを破壊する「戦争」の恐怖の体現者なのである。

MUGENにおけるダーレク

  • Basara-kun氏製作
2014年のエイプリルフールに公開された。ドット絵は手描き。
現在はβ版だが、動作自体に問題は無い。搭載されている動作は少ないが、一応対戦が可能である。
現在搭載されている動作は、左右への移動、ジャンプ、ビーム( ガード不能な上に即死 )発射、挑発のみ。
イントロと勝利動作も1種類ずつ搭載されている。
原作のフォースフィールドを再現しているためか、飛び道具に対して無敵。投げ技も効かない。
ただしガードが無いため接近されてラッシュをかけられると不利。
原作では空を飛べるのだが、現在のところ飛行動作は搭載されていない。
ジャンプ力が低く、相手を跳び越えることはほとんど不可能。跳び越せるのはちびキャラくらいだろう。
攻撃手段が即死ビームのみであるため、飛び道具の効かない相手などの特殊なキャラには分が悪い。
同キャラ戦では延々と決着が着かないことになる。
一方でこのビーム、相殺が不可能な上に連発可能なため、相手によってはかなりプレッシャーになる。
アーマー持ちの巨大キャラでも瞬殺できるため、アビスオンスロートなどのボスキャラ攻略が容易。
ビームを撃つ際や挑発時は原作通りの台詞を叫ぶ。エクスターミネーィト!
AIは無いため、プレイヤー操作で原作通りの圧倒的な戦い方を味わうのが良いだろう。
もっとも、動作が少ない(即死攻撃と移動のみ)ためAI無しでもそれなりの脅威にはなる。
運次第ではカンフーマンにも負けるが、逆に言えばエルクゥを瞬殺することもあるという両極端な強さである。
カラーが充実しており、原作のバージョンを再現したカラーが揃っている。
今後、ビームの威力の調整や新技の搭載も予定されているようだ。
ドクターのターディスを再現したステージもMUGENに存在するため、そこで戦わせれば原作の気分を味わえること間違いなし。

"Daleks conquer and destroy!"
(ダーレクハ破壊シテ征服スル!)

出場大会