ドグマ


「ワッハッハッハッ……。
        親愛なる下僕の諸君、よく、ワシのために刻印を集めてくれた…」

ドラグーンマイトラスボス。CPU専用キャラクター。

原作でのドグマ

「龍の刻印」を集めて何かを成し遂げようと企む謎の老人。妖術師らしい。
具体的に何を企んでいたのかは作中では明らかにされず、各キャラクターのエンディングにも一切関わらないため正体や真の目的は不明。
一応勝利デモの台詞から、刻印の力でになって世界征服…といった悪党にありがちな野望らしいと推察できるが。
龍の刻印を集めいよいよ最後の一片となったプレイヤーの前に突如として姿を現し、龍の刻印を横取りするために戦いを挑んでくる。
自分は前線に立たず、他人が集めたものを最後に奪い取ろうとする辺りは、セコい悪役である。
むしろプレイヤーキャラの一人であるジャオウの方がエンディング含めてよっぽどラスボスっぽい。
外見・服装は「バビル2世」の悪役であるヨミに似ている。専用ステージもバベルの塔を彷彿とさせる場所である。

原作中の性能

武器格闘であるドラグーンマイトの中では珍しく、素手で戦う。
妖術の使い手で、ボンバー技はつぐみのように炎を吐くもの。使用中に前後の移動も可能。
スーパーボンバー技は全身を炎に包んで突進するというもの。潰すことはほぼ不可能な反則的超性能。
爪を伸ばして切りつけたり地面を滑るように突進してきたり、立ち・しゃがみ・空中キックが全部同じモーションだったり、異様な動作が多い。
いずれも隙が小さく高性能なものばかり。
ガード時には光の壁のようなものを生み出して盾にする。攻撃を防いだ時の効果音はガラスの板を思わせる。
攻撃力やリーチが異常に優れており、ハメを使わずに倒すのは難しい。距離を取ると手から赤い高速のビームを出してくるため、安全な間合いは無いと言って良い。
しかもこのビーム、威力は低い方だがガード時の削りダメージが異常。具体的には 体力の4分の1ほど を削られる。
あまり使ってこないがバリアで相手を吹き飛ばすガードキャンセル技も持っている。
高火力と超反応を駆使する厄介なラスボスである。ただし体力や時間に余裕があると舐めプに近いモードになり、遠距離で様子見してくる。
勝利ポーズでは すさまじい速度で顔を痙攣させながら高笑いする 。正直、不気味。
赤い閃光の脅威(02:40~)


MUGENにおけるドグマ

MUGENでは以前から別の高性能おじいちゃんの素体として使われていたが、NGI氏によって本人がMUGEN入りしている。
  • NGI氏製作
サクラカ氏のつぐみを元に製作されているとのこと。
2種類公開されており、後から公開されたものは「作り直し」とのこと。ファイル名が「DOGMAver2」となっているものが後から作られた方である。
原作同様の凄まじいリーチを誇り、遠距離立ち大Pがほぼ画面端から端まで達するほど。
ただ原作再現は難しいらしく、オリジナルの仕様が多いようだ。ガード時の光の壁が消えたり、色が違ったりするなどの点がそれである。

旧版は全体的に火力が控えめに調整されている他、ボンバー技及びスーパーボンバー技が1ゲージ消費して放つ仕様になっている。
だがこのスーパーボンバー技、実は ノーコストで発動可能 であり、ある意味原作より脅威である。一応威力自体は低く、ゲージが溜まっていれば消費するが。
ボンバー技は設定通り1ゲージ必要…のはずが、 2ゲージ以上溜まっていた場合更にもう1ゲージ消費する という謎の現象が起きる。
まあスーパーボンバー技が使い放題なので問題ないだろう。ちなみに、技の最中に攻撃を受けても炎と攻撃判定は消えない素敵仕様である。
例のビームも削りダメージは普通になった。ただし威力自体も大幅に下がって(ダメージ50)しまっている。
AIはデフォルトで搭載されており、凶悪なリーチと隙の少ない技を駆使して攻めてくる。
上記の仕様を利用して頻繁にスーパーボンバー技を使用し、稀に スーパーボンバー技で画面を往復する という暴挙に走る。
…が、いかんせん火力も著しく低下し、ガードキャンセルもほぼ使ってこないため、ぶっちゃけあまり強くはない。
時にはAIが入っていない後述のver2に負けてしまうことも。
なお、カラーが1色しかないため同キャラ戦では見分けが付かなくなるのがネック。

ver2は旧版よりもサイズが一回りほど大きいのが特徴で、何気に勝利デモも搭載されている。
カラーパレットも大幅に増え、カラーによってボンバー技及びスーパーボンバー技の仕様を選択できるようになった。
「1~8の原作カラーで体力消費モード、9~12カラーでゲージ消費モード」とのこと。
各種必殺技及びボンバー技・スーパーボンバー技はもちろん、通常技の攻撃力が大幅に上がっており、リーチと相まって原作さながらの凶悪なポテンシャルを持つ。
赤いビームの削りは常識的なレベル(それでも通常必殺技にしては多い方)に収まったが、その分威力自体が上がっている。
旧版のボンバー技やスーパーボンバー技関連の不具合は流石に修正されている模様。
この他、体力消費モードではボンバー技やスーパーボンバー技発動時の暗転演出がオミットされている。
AIは入っていないが、通常技が数発刺さっただけでゴッソリ体力を奪っていく性能故に、並キャラ相手ならいい勝負をしてしまうことも。
また、喰らい時の処理が原因なのか、一部の掴み技を受けている際にスプライトが縦に引き伸ばされて表示されることがある。

旧版にはNori氏による外部AI+改変パッチが公開されており、適用するとダメージ値や体力消費技の仕様なども原作寄りに改変されるようになっている。
具体的には必殺技や投げの威力が格段にアップし、ボンバー技とスーパーボンバー技が体力消費で放つ仕様へと変化する。
赤いビームの削りダメージも 280 へ激増(ヒット時は100)。つまり大抵のキャラは 4回ガードしたら死ぬ ということである。
ただし通常技の攻撃力は相変わらず低いままである。
Canrecover無視のダウン回避、常時投げ無敵等のキャラに対して一部のコンボルート変更や技の使用を制限させるp2Nameを使用するかどうかも選択可能。
AIレベルを5段階に変更できるが、どのレベルにしても異様な軌道のモーション使い回しキックで永久コンボをしてくるため注意。
だが、地味に恐ろしいのはデフォルトAIが使わなかったガードキャンセルを多用することであろう。
これによって接近戦を挑もうにも吹っ飛ばされ、距離が開くと例のビームが高速で飛んでくる。
ボンバー技も体力消費が少ない(消費値40)ため積極的に使用し、酷い時には画面端に追い詰めてから連発してくる、なんて事態も。
反面スーパーボンバー技の方は使用条件もあって、瀕死にならないと使ってこなくなった。
その削り量でポンポン撃たないで下さい(06:21~)

原作では脅威的な強さのラスボスだが、MUGENにおいては特殊ガード当て身投げなどのシステムが立ちはだかっているため、
Nori氏のAIを適用してもそれほど突出した強さは発揮できない。それでも、強キャラクラスなのは間違いないが。

NGI氏の本体の他に、Reginukem氏が上述のバベルの塔専用ステージを公開しているので、原作の雰囲気を再現したい方は是非。
ステージBGMや旧版の2P用カラーパレットも同梱されている。

「諸君らのおかげで、ワシの野望もまもなくかなう。
                                                               さあ、その刻印を差し出すがよい!!」

出場大会


プレイヤー操作


最終更新:2017年09月01日 18:10